■歯ぐきやせの原因は歯垢の蓄積 定期的なクリーニングが必要

40代は自分の歯を何本残せるかの分かれ道。若く見せるためのキモでもある歯のケアはとても重要だ。老化の第一歩といわれる“歯ぐきやせ”には特に注意。歯ぐきやせは、40代に多く見られ、歯ぐきが下がってくる症状。虫歯ではないので、痛みなどの症状がなく見逃しがちだが、鶴見大学歯学部教授の桃井保子さんはその危険性についてこう語る。「歯ぐきやせは、不適切な歯磨きによって起こる場合もありますが、歯と歯肉の間に歯周病の原因となるプラーク(歯垢)が蓄積して起こることが多いんです」歯ぐきが下がると、知覚過敏などの症状も伴うことがあるから注意が必要だ。
では、歯ぐきやせのケア方法は?
プラークを放っておくと、歯周病になり、さらには歯を失うという最悪な結果にもなる。そうならないためには、まずはプラークを残さず、蓄積させないことが大切。そのためには少なくとも1日1回の徹底したブラッシングが必要。ブラッシングは、歯の表面、歯と歯の間を1本1本丁寧に磨く。そして、プラークが溜まる歯と歯肉の境を45度くらいの角度にあて、軽い力で小刻みに動かして磨くのが理想的。「自分では、きちんと磨いているつもりでいても、ブラッシングだけでは6割くらいしか磨けていません。つまり、知らない間にプラークが残ってしまっている人が多いのが現状です。プラークを残さないためには、一度、歯科医院を受診して、歯科医師や歯科衛生士などのプロから、自分の歯に合った磨き方を教えてもらったり、定期的な検診やクリーニングを受けることも、重要です」(桃井さん)また、歯磨き剤も、医薬部外品であり、フッ化物が配合されている薬用効果のあるものを選ぶことが賢明だ。虫歯予防、歯周病予防など症状に合った成分が配合されているものを選ぶことで、歯の健康を守る効果もアップできる。

2011年10月4日 NEWS ポストセブン より

■脳出血起こす虫歯菌…高血圧・喫煙は特に危険

脳出血を引き起こす危険性が高い特殊な虫歯菌を、大阪大の和田孝一郎准教授らが見つけた。この菌に感染した人が高血圧になったり喫煙したりすると、発症率が高まるという。28日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ電子版で発表した。この虫歯菌は、皮膚や骨などになるコラーゲンと結合するたんぱく質を作る特殊な種類。脳出血患者74人を調べると27%が感染していた。健康な35人でも9%が感染しており、この菌に感染することで脳出血の危険性は4倍高まることがわかった。和田准教授らは、人から採取したこの菌をマウスに感染させて実験。脳の血管内皮に傷をつけると、この菌が下層のコラーゲン繊維にどんどん集まり、血小板による傷の修復が間に合わず出血を起こした。この菌があってもすぐに脳出血を起こすわけではないが、高血圧や加齢、喫煙で血管内皮が弱ったり、傷ついたりすると、発症率が上がるとみられる。.

2011年9月28日 読売新聞より

■内科、歯科がタッグ 糖尿病と歯周病治療

金沢市の医師会と歯科医師会が、糖尿病と歯周病の患者を連携して治療する事業に乗り出した。地域医療を担う内科医と歯科医が患者のデータを共有するのは全国初の試み。糖尿病の「第6の合併症」とされる歯周病を治療することで血糖値が改善することが確認されており、両会は患者のメリットが大きいとして、全県への拡大を目指している。金沢市糖尿病地域連携事業として、内科医が糖尿病患者の歯周病を確認した場合に、地域の歯科医院で治療するように勧める。逆に歯科医が診察した歯周病患者で糖尿病が疑われる場合は、地域の内科医院で検査や治療を受けるように勧める。内科医と歯科医はこれまで交流が希薄なケースもあったため、金沢市医師会と同市歯科医師会で「診療情報提供書」の統一書式を設け、スムーズに紹介できる仕組みを整えた。患者の糖尿病や歯周病の状態、双方で投与している薬、血糖値などのデータを、内科医と歯科医の両者で共有できるようになった。連携事業の効果を実証するため、金沢市医師会と同市歯科医師会は糖尿病患者6人の歯周病治療を調査した。治療から半年で歯周病が大幅に改善し、うち4人は血糖値が低下して糖尿病も良くなった。2人は別の要因で治療を中断した。口の中の炎症を抑えることで、血糖値を上げる要因となるインスリン抵抗性が低下したとみられる。この結果は日本口腔診断学会雑誌で発表し、注目を集めた。連携事業を担当する金沢市医師会の竹田康男副会長は「歯周病治療で血糖コントロールができることは有意義なことだ。患者にとってもメリットが大きい」と強調。金沢市歯科医師会の加藤成俊会長は「連携事業で糖尿病の早期発見にもつながる。両方の治療が大切ということを多くの医師と患者に知ってほしい」と連携の広がりを望んでいる。

2011年9月25日 富山新聞より

口福学入門:/6 喫煙は歯や口の大敵

たばこはかつて、動くアクセサリーなどといわれ、文化人と称する人は皆愛煙家でした。歌舞伎の助六にとってキセルは粋な小道具です。20歳を過ぎなければ喫煙できない法律は、子供を健康被害から守るためのものでしょうが、単に大人と子供を区別するだけだったような気もします。私も人並みに大人の仲間入りと同時にたばこを吸ってみました。団伊玖磨のエッセー「パイプのけむり」に刺激され、パイプたばこの優雅な香りを楽しみ、格好をつけていた思い出もあります。まもなくパイプ愛好者が多いイギリスで口唇(こうしん)がん患者が多いと知り、パイプは磨くだけのものになりました。同じ煙でも工場や車によるものは比較的早く規制されましたが、たばこの規制は遅々として進みません。海外のたばこの箱には、かなり前から喫煙は肺がん、脳卒中、心筋梗塞(こうそく)、呼吸器疾患、胎児への影響、インポテンツ、喉頭(こうとう)がん、口腔(こうくう)がんなどの発生に関係し、歯周病を悪化させることが明記されています。ところが我が国では、輸出向けたばこには同様な警告の写真を付けているのに、国内向けには文字の簡単な警告だけです。たばこの害を指摘する学術団体や市民団体の提言に対して、健康に害があることを認めながら国は大きな財源ゆえ曖昧な態度を取り続けています。肺がんや脳卒中など致命的な疾患は、愛煙家にとって気になりますが、口腔へのダメージには気づいていないようです。たばこは生命に関わる口腔がんをはじめ、味覚異常や口臭の原因になり、歯の着色や口腔粘膜に炎症を起こします。歯肉の色素沈着は本人だけでなく副流煙により子供にも起こります。私たちが一生懸命治療をしても喫煙者の歯周病はなかなか治りません。最近では歯科でも禁煙指導を行っています。板前やシェフは客の喫煙を嫌います。喫煙者は味覚が鈍るだけでなく、たばこの煙と臭いは他の客に不愉快な思いをさせるからです。卒煙した人の多くは、食事がおいしくなったと言っています。卒煙を応援する方法はいろいろとあり、最近の禁煙外来では、喫煙しながらたばこが嫌いになれる保険適用の処方薬も出ています。(やまね・げんゆき=東京歯科大名誉教授)

2011年9月4日 毎日新聞より

■歯や口の健康保とう 県議会が条例制定へ

和歌山県民の健康増進を図ろうと、県議会は議員発議による「歯と口腔(こうこう)の健康づくり条例」(仮称)の制定を目指し検討を進めている。歯26 件科保健推進に関する条例は、全国で18道県で制定している。近畿地方では初めて。歯や口腔内の健康を維持することは、生活習慣病の予防など全身の健康づくりに役立つ。条例を設けることで、県としての姿勢を明確にするとともに県民全体の意識を高めるという。条例の原案では、歯と口腔内の健康維持に向けて、県の責務として施策を推進するよう定めるほか、教育や医療、福祉関係者、事業者が果たす健康づくりへの役割を明記することにしている。県の施策としては、市町村への支援、各関係団体との連携体制の構築、高齢者の口腔機能の維持向上、障害者や虐待を受けている子どもに対する歯26 件科保健医療のサービス確保などを盛り込む。11月8日を「いい歯の日」と定め、歯の健康についての啓発活動の推進にも努める。教育や医療、福祉関係者などの役割については、義務規定は設けないが、子どもに対する食生活習慣の指導や歯26 件磨きの励行など、口腔内の健康づくりについて各分野の役割を明記することで意識の向上を図る。県議会事務局によると、今回の条例案は子どもの健康促進に着目した点に特徴があるという。虫歯26 件予防など保護者の役割を明記するとともに、親から適切な指導を受けることが難しい虐待児童の健康維持について取り組むことを盛り込んでいる。県議会は9月定例会期間中に条例案をまとめ、12月定例会に提案する予定。議員提案の条例は、2010年4月施行の観光立県推進条例以来となり、7件目になる。条例案の概要は県議会ホームページに掲載している。29日までファクスや電子メール、郵送で意見を募集している。

2011年8月26日 紀伊民報より

■歯のカルテDB化、身元確認に活用 

歯科医師会が検討関連トピックス原子力発電所.遺体から採った歯型記録をパソコンに入力し、歯科カルテと照合して身元確認を進める歯科医ら。遺体の身元確認に「歯型」記録を有効活用しようと、日本歯科医師会は歯科カルテをデータベース化する検討を始めた。東日本大震災では津波で多くのカルテが流失し、身元判明につなげられなかった反省からだ。5年以内の構築を目指し、28日に厚生労働省に財政支援を求めた。 今回の震災で歯型記録が採取できた遺体は約8千。岩手県の場合、うち約2700の遺体に対し照合用に歯科医から入手できたカルテは約300人分で、歯型で身元確認できた遺体は数十体にとどまっている。 原因は津波によるカルテの流失だ。同会の調査では被災3県で計226の歯科が全半壊。福島県歯科医師会によると約30の歯科医が福島第一原発の警戒区域内にあり、今もカルテ入手が難しいという。

2011年7月31日 朝日新聞より

■歯:組織培養、マウス使い初の成功--理科大チーム

腎臓皮下膜に歯胚を埋め込んでから30日目の再生歯。60日目で歯茎に移植できる=東京理科大提供 歯の元になる細胞から歯周を含めた歯の組織を培養し歯茎へ移植することに、東京理科大などのチームが、マウスを使って世界で初めて成功した。「歯科再生治療」の実現につながる基礎技術。13日の米オンライン科学誌「プロスワン」に発表した。東京理科大の辻孝教授(再生医工学)のチームはこれまで、胎児マウスから歯の元になる細胞(歯胚(しはい))を取り出して歯茎に埋め込み、歯を再生することに成功している。今回は外部で培養することを目的に、マウスの胎児から「上皮細胞」「間葉細胞」を集めて歯胚を培養し、別のマウスの腎臓皮膜下に埋めて成長させた。腎臓皮膜下は血流量が豊富で、放っておくと歯が伸び続けるため直径2・5ミリの円柱状のプラスチックで囲んで長さを調整した。60日後には十分な硬さのある再生歯と、歯を支える「歯槽骨」やクッションの役割を果たす「歯根膜」など歯周組織を含む「再生歯ユニット」が完成。歯茎に移植すると、あごの骨とつながり、口に物が入った時に異物を感じる神経や血管も入り込んだという。人間に応用するには歯胚の元になる細胞を調達する方法や、体に負担をかけない培養方法なども開発する必要がある。辻教授は「インプラント(人工歯根)が打てない小児などの患者の治療にも生かせるかもしれない」と話している。

2011年7月13日 毎日新聞より

■日本私立歯科大学協会:口腔機能維持の必要性を説く 口腔リハビリ、がん早期発見を歯科で

「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える 第2回プレスセミナー」の様子 日本の私立歯科大学と歯学部が加盟する「日本私立歯科大学協会」は22日、「歯科医学・歯科医療から国民生活を考える 第2回プレスセミナー」を開催した。セミナーでは超高齢化社会での口腔(こうくう)機能維持の必要性や、口腔リハビリの現状、口腔がんの早期発見について講演が行われた。講演を行った菊谷武・日本歯科大学教授は「くらしを守る、いのちを守る口腔機能」と題して高齢者の咀嚼(そしゃく)機能、食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)機能の低下とその問題、口腔リハビリの現状について解説。新谷悟・昭和大学歯学部教授は「歯科医師は口腔がんのキーパーソン」と題して、年間約7000~8000人が罹患(りかん)し、うち約3000人が死亡する口腔がんの早期発見の大切さと歯科医の役割を説いた。菊谷教授は、80歳以上で20本以上の歯を持つ人が20%を超える「高齢者多歯時代」が到来したと示し、歯の喪失や義歯の不適合などによる咀嚼障害は「ある程度解決できた」とコメント。一方で加齢や脳卒中の後遺症などによる脳血管障害、神経性疾患、認知症などから起こった摂食・誤嚥機能障害により、誤嚥性肺炎や窒息から死につながる危険性を示した。そのうえで「口の中は筋肉のかたまり。(筋肉量、筋力が低下する筋肉減弱症)サルコペニアは舌にも起こる」とし、舌のサルコペニアが食べる機能を低下させ、たんぱく質やエネルギー不足から全身のサルコペニアにつながる「負のスパイラルに拍車をかけるのではないか」と指摘した。菊谷教授は同大学付属病院の口腔介護・リハビリテーションセンター長を務めている。新谷教授は、現在の口腔がん罹患者数は子宮けい部がん罹患者数とほぼ同じでありながら、口腔がんの存在が人々の意識に浸透していないと指摘。15年に口腔がん罹患者が1万人以上になるとの予想を紹介した。口腔がんの症例を挙げた上で「泡粒大の早期発見であれば90%以上、治すことができる」と説明して入院日数や費用でも早期発見で負担が減ることを示し、「歯科医に行って(口腔がんの)早期発見をする時代に突入した」と説明した。また口腔がんの危険因子のうち、壊れた入れ歯や合わない入れ歯、かぶせものなどによる慢性的機械的刺激を歯科医が取り除けるほか、口腔がんになる前の状態「前がん病変」も歯科医で発見できることを示した。いずれの教授も口腔機能の維持が、食べること、話すことなどをはじめとするクオリティー・オブ・ライフ(QOL)の向上と健康寿命を延ばすために不可欠であると説明している。安井利一・日本私立歯科大学協会副会長・専務理事は「歯科医師が対応すべき領域が広がり、国民のいろいろなニーズに応えられるような教育を展開している」と歯科医教育の現状を話した。

2011年6月22日 毎日新聞‎より

■1ヶ月にオーラルケアにかける金額、平均「1,039円」 最高「5万円」も 歯の悩み・・・20代女性の3人に1人が「知覚過敏」

トレンダーズ株式会社(東京都渋谷区)は、女性のオーラルケアに対する意識・実態を探るべく、20代の女性500名に対して「オーラルケア」に関する実態調査をおこなった。
● 半数が「3年前よりオーラルケア意識が高まった」 その理由とは・・・?
まず、「歯を1日何回磨いていますか?」と聞いたところ、平均は「2.2回」となった。最高では1日に「7回」も歯を磨いているという人もいるようだ。そして、「1ヶ月にオーラルケアにかけている金額」(※)を聞くと、平均は「1,039円」。中には「55,000円」と高額な金額を答えた人もいた。また、「3年前と比べて、オーラルケアに対するあなたの意識は変わりましたか?」と聞いたところ、50%が「より気を遣うようになった」と回答。その理由としては、「ホワイトニングに興味が出てきたから。(29歳)」、「CMでもオーラルケア関係のものが最近よく流れ、社会全体の歯に対する意識が高まっていると思う。(24歳)」、「歯医者に行って磨き方の指導を受けたから。(24歳)」などの意見があがり、女性のオーラルケアに対する意識は高まっていることがわかった。(※)歯ブラシや歯磨き粉の他、歯科(審美歯科も含む)に通うための金額も含む。
● 3人に1人が「知覚過敏」 これまでに「知覚過敏」の症状を感じた人は7割
では、歯に対してどのような悩みを持っているのだろうか。「“過去1年間に”あなたが『歯』に関して悩んだこと(現在悩んでいることも含む)」について聞いたところ、最も多かったのは、「歯の色」で49%。以下、「虫歯」(42%)、「歯並び」(36%)と続き、「知覚過敏」と答えた人も34%。20代女性の3人に1人が「知覚過敏」であることがわかった。ちなみに、「“これまでに”知覚過敏の症状を感じたことはあるか」という質問に対して「ある」と答えた人は70%と7割にも上った。ちなみに、「知覚過敏」は何歳くらいの人がかかる症状だと思いますか?」という質問に対しては、63%が「年齢にかかわらずなる」と回答。一方、「40代」(20%)、「50代」(19%)と答えた人も見られ、「高年代の人がなるもの」と認識している人も少なからずいるようだ。歯の悩みについて、「歯の色」、「虫歯」、「歯並び」のほか、「知覚過敏」という回答も多かった今回の調査。20代と若くても「知覚過敏」に悩んでいる女性は多いことが明らかとなった。

‎2011年6月6日 PR TIMES より

■<歯周病>7割が「自分は違う」と油断 「ほかの病気に影響はない」と誤解が3割以上

日本人の成人の約8割が歯周病にかかっている中、約7割が「自分は歯周病ではない」と思っていることが、サンスターの「歯周病およびオーラルケアに関するアンケート」で分かった。調査は、10~60 代の男女1000人を対象に、インターネットで実施。「自分は歯周病だと思うか」という質問に、20.5%が「歯周病ではない」、48.7%が「おそらく歯周病ではない」と回答し、69.2%が「自分が歯周病ではない」と思っているという結果になった。また、歯周病という病気の認知率は、98.5%と高いが、「歯周病と虫歯の関係性」に関する質問では、虫歯と混同している人が28.6%、他の病気への影響はないと考えている人が35.7%おり、多くの“油断”している姿が浮き彫りになった。「歯間清掃具やデンタルリンスの使用状況」では、37.1%が歯間ブラシやデンタルフロスなどを使っており、27.1%がデンタルリンスを使用していると答えた。「歯科に行くきっかけ」を聞いたところ、51.7%が「歯や歯茎のトラブルのため」、27.6%が「予防のため、定期的に通っている」と答え、歯周病を含む口の中のトラブルを予防する意識が浸透していないことが分かった。歯周病は、歯の周りの組織(歯茎や歯を支える骨)に起こる病気。細菌の固まりである歯垢(しこう)によって細菌感染症が発症し、進行すると、歯を支える骨が溶けてしまい、歯を失うだけでなく、最近では、糖尿病や動脈硬化などに悪影響を及ぼすことも報告されている。(毎日新聞デジタル)

2011年6月3日 毎日新聞より

■県内成人、82%歯周病 県、受診呼び掛け

徳島県内の成人の80%以上が歯43 件周病にかかっていることが、県の歯科43 件保健実態調査で分かった。若い年齢層でも割合は高く、年齢が上がるにつれて症状の進行した歯周炎にかかっている人が多かった。歯周炎になると歯が抜け落ちることもあり、県健康増進課は定期的に歯科検診を受けるよう呼び掛けている。調査は昨年10~11月、県内の6保健所全てで無作為抽出した成人477人を対象に実施。歯科医の検診と、歯科衛生士による聞き取り調査の結果を分析した。歯ぐきに炎症があるなど歯周病の症状が見られたのは、全体の82%の392人。年代別では20代95%、30代85%、40代96%などと、年齢にかかわらず高かった。歯周炎に進行していたのは213人で、20代10%、30代24%、40代43%と高齢になるほど増加。50~70代は約半数に達した。一方、これまでに歯周病と診断されたことがある人は148人、この1年間に予防効果のある歯石除去などを行った人は194人にとどまった。同課の金谷知恵子歯科医師は「歯を失う大きな原因は歯周病だが、働き盛りの人の受診が少ない。自覚症状のないまま進行するので定期的な検診を心掛けてほしい」と話している。

‎2011年6月6日 徳島新聞より‎

■虫歯治療と欠けた歯の修復に「接着治療」がスタンダードに

虫歯といえば、「ガリガリ削って金属の詰め物を詰める」というイメージを抱いている人もいるかもしれないが、それは過去のもの。歯科材料の開発によって、「最小限に削り、自然に近い見た目に仕上げる」治療がスタンダードになってきている。かつての虫歯治療では、虫歯を削った後の詰め物としてアマルガムという合金が使われることが多かった(水銀が含まれているなどの欠点があるため現在国内ではほとんど使用されていない)。この場合、詰め物が外れるのを防ぐために「虫歯菌に侵されていない健康な部分まで広めに削り取る必要があった。また、詰め物と歯の隙間から虫歯の原因菌が入りこみ、再び虫歯が再発する(二次う蝕)ことも多かった」と鶴見大学歯学部の桃井保子教授は話す。しかし、ここ20年ほどで急速に歯科材料の開発が進み、虫歯治療の主流は“接着治療”に切り替わりつつあるという。「歯の超微細な部分に浸透して強力に歯と結合する性質を持つレジン接着材とコンポジットレジン(詰め物)を用いることによって、健康な歯を極力残して虫歯部分だけを削り取り、かつ、歯と同じ自然な色に仕上げるというこれまで理想とされてきた虫歯治療が可能になった」(桃井教授)。まず、虫歯に侵された部分を最小限に削り取る。さらに、歯の表面にごくマイルドな酸を施してエナメル質や象牙(ぞうげ)質に微細なすき間を作る(脱灰)。そこに、接着材とコンポジットレジンを詰め、光を照射すると硬くなり、歯にぴたりとくっつき定着する、というメカニズムだ。型などをとる必要がないので1回の治療ですむのもメリット。「治療経過もいい。治療後に患者本人が歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシなどを使ってプラークコントロールし、定期的に歯科医院でチェックを受けることによって10年以上健康な歯を保つことができる」コンポジットレジンは歯の形を自在に作ることができるので、「これまで入れていた詰め物が取れた、金属を白いものに置き換えたい、欠けた歯を修復したい、すきっ歯を治したい、というときにも相談するといい」と、桃井教授はアドバイスする。

2011年5月26日‎ 日経ウーマンオンラインより

■慢性便秘に皮下脂肪…悩み解消のカギは奥歯だった!? 正しい奥歯の磨き方

昨今、多くの日本人女性を悩ませるのが慢性的な便秘と下腹部の皮下脂肪。悩みが長期化するにつれて、症状が慢性化し、その改善が難しくなると言われている。この慢性便秘と皮下脂肪、実は咀嚼不足と深い関わりがあるという。悩み解消のカギは奥歯だった!?咀嚼方法の違いによる食事量の比較 出典:「健康寿命を延ばす歯科保健医療」より抜粋(医歯薬出版)東京歯科大学社会歯科学 石井拓男教授らによる研究によると、食べ物を多く噛む人と普通に噛む人の2グループに分け、満腹になるまでおにぎりを食べてもらうという実験を行ったところ、多く噛む人のグループは普通に噛む人のグループに比べて、平均165g(おにぎり約1.6個分=お茶碗1杯半)少ない量で満腹感を得る結果となった。このように、咀嚼回数を増やすことで無理せず自ずと食べすぎを抑える働きが向上するという。何故こういうことが起こるのだろうか? 食べ物を噛むと脳内で分泌される神経ヒスタミンが脳内の満腹中枢に働きかけて満腹感を作り出す。この神経ヒスタミンは、交感神経系の興奮を介して内臓脂肪の燃焼も促すため、脂肪の蓄積を防ぐことができるという。さらによく噛むことで、食べ物が唾液と混ざり、水分が増えることで消化吸収しやすい状態になる。それにより胃腸への負担が少なく、便秘予防にもつながるとのこと。また、唾液の分泌が高まり、物やガスが腸内を移動するのに必要な「腸管ぜん動運動」が活発化し、便通を促進する。咀嚼には奥歯の存在が欠かせない。東京歯科大学非常勤講師の保坂譲治先生によると、「奥歯、特に大臼歯は大きな面積で食物をすり潰す役目がある」とのこと。特に奥から二番目の第一大臼歯は物を噛み砕く能力の約40%を担い、咀嚼時に一番大きな負荷がかかるという。しかし、2005年度における厚生労働省の調査によると、30代では奥歯の歯周炎や喪失歯の割合は前歯に比べて2倍以上という結果が明らかになっている。奥歯にはたくさんの溝があり、歯垢が最もたまりやすく、前歯に比べて寿命が10年も短いと言われている。
正しい奥歯ケアとは?それでは、健康的な奥歯を保つためにはどのようにしたらいいか。ハイスペック歯ブラシ「リーチ 歯周病対策アルファ」を販売するジョンソン・エンド・ジョンソン コンシューマー カンパニーによると、歯ブラシの毛先が歯面に対して直角に当てるようにして磨くのが基本だという。歯ブラシを「つま先」「わき」「かかと」に使い分けて歯面に的確に毛先を当てる。特に歯ブラシの「つま先」を意識することで磨き残しやすい奥歯の後ろ側までしっかり磨くことができるという。6月4日から10日にかけて、歯の衛生週間が始まる。慢性便秘や皮下脂肪の解消にもなる正しい奥歯ケアを身につけて、体の内側からキレイになろう。

‎2011年5月23日 ‎マイコミジャーナルより

■「歯10本以上で認知症予防効果」佐賀県歯科医師会

75歳以上で身の回りのことを一人でできる人(自立高齢者)のうち、歯が10本以上残っている人の割合は、認知症の場合より2・2倍高いことが、県歯科医師会の調査でわかった。同会では、早めの口腔(こうくう)ケアが認知症予防に効果があるとみて、関係機関と連携して啓発を進めている。佐賀県歯科医師会は2008年から10年にかけて、県内の75~84歳の計682人(男性278人、女性404人)を対象にアンケートを実施。このうち、自立高齢者は587人で、認知症の人は95人。認知症のため自ら説明できない人には、介護者から聞き取りした。その結果、歯が10本以上残っている人は、自立高齢者が49・6%だったのに対し、認知症の人は半分以下の22・1%にとどまった。「硬いものがかめるか」という質問でも、「かめる」と答えたのは、自立高齢者が70%で、認知症の人は40%。自立高齢者の65・4%は入れ歯をしているが、認知症の人は35・8%と低かった。同会では、実際にそれぞれの口腔状態を調べたうえで、北九州市にある九州歯科大の柿木保明教授(摂食機能リハビリテーション学)にデータの分析を依頼。柿木教授は「要介護度が進んでいる人ほど、口腔機能が低下していた。認知症の進行とも因果関係があると推測される」との見解を示した。結果を踏まえ、歯科医でなくても、口の中の清潔度や病気などを確認できるチェックシートを1500部作成し、県内の保健所や介護施設などに配った。中心となって調査を進めた歯科医の服部信一さん(59)は「早期に虫歯や歯周病の治療を行ったり、入れ歯を入れたりして、かむ機能を維持すれば、認知症の予防をしたり進行を遅らせたりできる可能性がある。高齢者に歯の定期健診を受けることや早めのケアを促したい」と話している。

2011年5月23日 読売新聞より

県民歯科保健実態調査:80歳で20本以上が4割 6年前の2倍に /長野
 
◇働き盛りは関心低く歯周病の傾向 自分の歯が20本以上残っている80歳の高齢者は10人に4人で、6年前の割合の2倍に増加--。県が17日までにまとめた「県民歯科保健実態調査」で分かった。県では国と日本歯科医師会が約20年前から推進する「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」と啓発する「8020運動」の成果や、口腔(こうくう)衛生の関心の高まりを反映しているのではないかと分析している。調査は6年ごとに実施。今回は県内34地区の2000世帯(15歳以上)を対象に昨年9~11月にかけて行った。口の中を視診する口腔検査に509人が参加、アンケートには1056人が回答した。調査結果によると、80歳で歯が20本以上残っている人は38・4%。前回(04年)20・4%▽前々回(08年)4・5%--と比べ、高齢者でも自分の歯が多く残っている人の割合が大幅に増えた。一方、中程度(歯と歯茎の間に4ミリ以上の歯周病ポケットがある)の歯周病を患う割合は40歳代で37・6%▽50歳代で41・2%--と約4割を占め、働き盛りの世代で、歯を失う大きな原因の歯周病が広がっていることも分かった。県健康長寿課は「知識の普及で高齢者世代の歯の健康は成果が出ている。働き盛りの世代は関心が低いためか歯周病が多く、世代で意識の差が著しい」という。

2011年5月18日 毎日新聞より

■アライン・テクノロジー・ジャパン、矯正治療「インビザライン・システム」の10代前半向け製品を発売

アライン・テクノロジー・ジャパンは5月16日、目立たない矯正治療「インビザライン・システム」において、10代前半の患者にも適応できる「インビザライン・ティーン」を開発し、日本でも提供を開始する。この新製品の特徴と「インビザライン・システム」による矯正治療の奨励や今後の展望について、昭和大学歯学部歯科矯正学教室主任教授の槇宏太郎先生が講演を行った。「当社は、これまでに全世界で27万人超の矯正治療患者をサポートしてきた」と、アライン・テクノロジー・ジャパンの福村敏夫社長。「日本の成長率は非常に高く、当社の矯正治療『インビザライン・システム』の症例が拡大傾向にある。本日から新たに『インビザラインG3」を導入することで、さらなる診療への取り組みを加速させたい」と、「インビザライン・システム」の普及に力を入れていくとのこと。「そもそも『インビザライン・システム』は、透明で目立たない取り外しのできる最先端のCAD/CAM技術を駆使した歯科矯正システム」と、同社のシステムを解説。「現在の歯列をコンピュータに取り込み、治療計画を再現。ステージごとに治療過程を分割し、2週間ごとの歯の動きを作成。各ステージごとのインビザライン・アライナーを作成する」と、同システムの概念を説明してくれた。「『インビザライン・システム』によるメリットは、一貫して安定した治療結果が得られる点だ。さらに、透明で目立たず、矯正装置装着による不快感も低減。取り外しも可能で衛生的だ」と、これまでの矯正治療に比べてメリットが高いと訴える。「チェアタイム短縮で診療の効率化が図れると同時に、コンピュータで表現された3Dアニメーションによって、患者自身も計画された歯牙移動を事前に見ることができる」と、医師、患者双方にとって利点がある矯正治療であると福村社長は述べていた。続いて、アライン・テクノロジー・ジャパンの松尾泰宏取締役が新製品「インビザライン・ティーン」の説明を行った。「厚生労働省の調査によると、歯科矯正患者は10代前半が最も多くなっている」と、成人向けの矯正治療システムである「インビザライン・システム」にとって、10代の若年世代に対応した製品の上市は、市場環境から判断しても、必須条件であったようだ。「『インビザライン・ティーン』は、萌出途中に使用しても問題ない製品となっている」と、永久歯が生え揃っていなくても大丈夫とのこと。さらに、今回の対象が子どもということもあり、紛失や破損への対応として、初期価格の中に、6回分の無償交換アライナーがあるという。「アライナーは、自然萌出に対応するスペースを確保して作成される」とのこと。5月16日から発売すると話していた。そして、昭和大学歯学部歯科矯正学教室主任教授の槇宏太郎先生が「日本におけるインビザライン治療」と題した講演を行った。「『インビザライン・システム』は、これまで医師の手で行われていた治療を、デジタル技術を使って医師の技量の個人差をなくすことで、どの患者でも同一の治療が受けられるようにする画期的なシステムだ」と、医療のオートメーション化がなされた治療であるとのこと。「このシステムに出会った時は、大きな衝撃を受けた。もともと、日本で矯正治療にデジタル技術を導入する必要性を説いていただけに、米国ですでに私が考えていた矯正治療が行われている現状を知った時には、まさに目から鱗の状態だった」と、槇先生をうならせたのが「インビザライン・システム」であったという。「しかし、アジアでは、歯を抜いて矯正することが多いため、日本への導入は慎重に行う必要があると感じた」と、欧米諸国とは異なる矯正治療事情を考慮しながら、システムを導入する必要性があると思っていたようだ。「とはいえ、日本では、矯正治療が必要である人が多いにもかかわらず、矯正治療をしない人が多い」と、システム云々よりも、矯正治療の重要性を知らしめる必要があると奥田先生は訴えていた。「日本人は、近年あまり噛まなくなってしまった。これが顎の発育を妨げ、歯のデコボコが増えてしまう。当然、噛みごたえが悪いので、野菜などを敬遠するといった悪循環ができてしまう」と、私たちの歯並びの悪さは、食生活の変化が一因にあるとのこと。「歯の噛み合わせが悪いと、咀嚼、発音、嚥下機能が低下してしまう」と、正しい噛み合わせがとても重要であると槇先生は強調していた。では、なぜ矯正治療が必要なのだろうか。「高齢になって歯が抜け落ちてしまった時、入れ歯を作成することができなくなる」と、噛んで食べるという行為を早急にあきらめなければならなくなってしまうとのこと。「例えば、上下の歯列と歯槽部の幅径に問題があったり、前後的、垂直的位置関係に問題がある場合などは、入れ歯をつくることが難しくなる。もっと早く、矯正治療を行っていれば、そうした問題を回避することができた」と、矯正の早期治療の大切さも語っていた。「当然、これまでのブラケットにワイヤーを使う治療では、不快感があったり、不衛生などの問題点も多く、なかなか患者が重い腰を上げようとしなかった。しかし、『インビザライン・システム』では、コンピュータを使って無駄な動きを避けるため、不快感を低減することができる。さらに、CAD/CAMでデザインし、これを250ミクロンでアイライナーを作成する。医師のアイデアやワイヤー治療との併用も可能であるため、様々なケースに応用がきく矯正治療システムであると思う」と、「インビザライン・システム」を知ってもらうことで、矯正治療に躊躇していた人々を治療へと促したい考えを示した。

2011年5月17日 マイライフ手帳@ニュースより

■生涯医療費、歯で決まる? 定期ケアする人ほど安く

定期的に歯科医院を受診している人は、全ての病気にかかる年間の総医療費が低くなる傾向があることが、トヨタ関連部品健康保険組合(豊田市)と豊田加茂歯科医師会の共同調査で分かった。両団体は「歯をケアする人を増やし、医療費削減に役立ててほしい」と呼び掛けている。トヨタ自動車の関連企業の社員や家族らでつくる同組合は、同歯科医師会の協力を得て、組合員5万2600人の2009年度の医療費と受診歴のデータを分析。歯科医院で年に2回以上、定期的に歯石除去などをしている602人を抽出し、総医療費を調べた。その結果、定期受診の人は48歳までは総医療費が平均より高かったが、49歳を過ぎると平均を下回る分布傾向となった。65歳になると平均が35万円に対し、定期受診の人は20万円以下とその差は広がっていく。組合は「歯が悪いと食事が偏ったり、歯並びが悪くなったりする。それが糖尿病や肩凝り、骨粗しょう症を招き、体全体の健康に影響する」と分析。48歳までは歯科の定期健診費用で年2万円ほどが加わり、医療費が平均より増えるものの、その後は医療費が抑えられるため、歯科の費用を含めても「生涯医療費」は平均を下回ると結論づけた。これまで他県の健保組合の調査で高齢者層のデータはあったが、中年層は総医療費抑制につながるという明確なデータはなかったという。同組合の中村貞次理事は「歯をケアすると、高齢者以外でも総医療費を減らせることが分かった。歯周病にかかり始める35歳ぐらいから、しっかり歯を手入れすることが大切だ」と話している。

2011年3月26日 中日新聞より

■避難所での感染症予防に歯みがきを 歯科医ら呼びかけ

東日本大震災の被災地で地元の歯科医師らが避難所を回り、「お口のケア」の大切さを訴えている。虫歯・歯周病対策に加え、インフルエンザや胃腸炎など感染症の予防にも歯みがきが役立つという。 約1500人が避難した宮城県南三陸町のスポーツ施設前にできた臨時の「歯科診療所」。時計店を営んでいた舛舘義彦さん(55)は震災後、前歯がグラグラして痛くなった。鎮痛剤で当分様子を見ることになった。「診てもらえてほっとした」 被災地に少しずつ物資が届くようになると、「入れ歯が割れた」「歯周病で歯ぐきが腫れて痛い」などと訴える人が出始め、地元の歯科医師会が急患向けの出前診療に乗り出した。 町内の歯科医は6軒すべて津波被害で診察できなくなった。その一人の阿部公喜さん(54)も、幸い家族は無事だったが、車中泊の日々を送る。「自分たちも何かやらなくては」と、内陸の栗原市の歯科医院から巡回診療車を借り、県歯科医師会員として診察にあたる。 東北大歯学部も23日から歯ブラシ持参で本格的に避難所の巡回を始めた。口の中には唾液(だえき)1ミリリットルあたり1億個もの細菌がいるとされる。自由に水が飲めず、歯磨きもままならない環境では細菌が繁殖しやすい。水を飲まないと唾液の出が悪く、自浄作用も効きにくく、感染症を起こしやすくなる。「毎食後が難しければ1日1回でもいい。夜寝ている間は唾液の働きが弱まり、口の中が汚れます。朝食前に磨くのが効果的」と坪井明人准教授(加齢歯学)は話す。水が必要になる歯みがき剤は、水の供給が十分になるまで使わなくてもいい。歯ブラシがなければ、少しの水で湿らせた脱脂綿などで歯や歯ぐきをふき取るだけでも効果があるという。

2011年3月26日 朝日新聞より‎‎

■歯科情報のDB化目指す 災害時の身元確認に備え

指紋やDNAと並んで身元の確認に有力な歯科情報をデータベース(DB)化し身元確認の新しい制度をつくろうと、歯を鑑定する警察歯科医らが取り組んでいる。1995年の阪神大震災でも多くの歯科医が身元確認に奔走したが、大半が手作業だった。今後の大規模災害などに備え、身元確認の迅速化を目指す。
▽個人情報の壁 生前の歯科情報のDB化へ向け、大きな課題は個人情報保護法の壁。日本歯科医師会の柳川忠広やながわ・ただひろ常務理事は「実現には法改正が必要」とした上で「死因究明制度も含め国民的理解が得られる形で議論したい」と話す。警察庁の死因究明制度の在り方を検討する研究会も10年7月の中間とりまとめで「身元確認迅速化のため、歯科所見のDB化の実現が望ましい」と記載、実現への機運が高まりつつある。

2011年1月14日 中国新聞より

■体外で培養、歯を完全再生=マウスで成功、人への応用目指す-日歯大
 
マウスの歯の一部を体外で培養し、完全な歯を再生することに世界で初めて成功したと、日本歯科大生命歯学部の中原貴教授と同大新潟生命歯学部の佐藤聡教授の研究チームが3日までに明らかにした。今後、インプラントや入れ歯に代わる人の歯の再生医療として臨床応用を目指す。
 中原教授らによると、生後5日のマウスの歯冠(歯の先)を、人間の歯と骨をつなぐ歯根膜の細胞を培養して作ったシート状のもので包むなどして特殊な培養液に入れた結果、1カ月でほぼ完全な形の歯が再生した。歯の根元である歯根や歯の土台となる歯槽骨、歯根膜も形成された。
 条件が整えば、100%近い成功率で再生。再生した歯をマウスの前歯を抜き移植したところ、抜け落ちることなく正常に機能したという。
 中原教授は「歯冠、歯根、歯周組織の全てを試験管の中で作り、歯全体を再生することが期待できる」としている。
 歯の再生研究では、これまでに東京理科大などの研究チームがマウス体内での再生に成功している。

2011年1月3日 時事通信より

■歯に「ばんそうこう」で知覚過敏や虫歯予防…近大と大阪歯大研究

近畿大と大阪歯科大は28日、歯の主成分を使って極めて薄いシートを作ることに成功し、ばんそうこうのように歯に張る治療法の共同研究を始めたと発表した。知覚過敏症や子どもの虫歯予防、歯の汚れを落として白くする審美などを対象に臨床研究を行う計画だ。歯や骨の主成分である「ハイドロキシアパタイト」は、歯や骨の疾患に対して副作用の少ない治療材料と注目されるが、硬くて曲げにくく、患部に密着するよう加工するのが難しかった。近畿大の本津茂樹・生物理工学部長は、真空の容器中で、ハイドロキシアパタイトをレーザー光で分解し、食塩成分でできた板の上に結晶化させることに成功。食塩を水で溶かすと厚さ0・02ミリ以下の薄い膜ができた。大阪歯大の吉川一志准教授は、薄い膜が歯の表面に付着することを実験で確認。この膜は歯に合わせた形に加工できるという。

2010年9月29日 読売新聞より

■歯周病と漢方薬-歯ぐきの腫れや痛み、化膿に

20代、30代にはスペアリブを豪快に一口で噛み砕き、りんごを丸かじりできた人でも、年を加え40代も過ぎると、柔らかいものしか食べられなくなってくる人も出てくる。 毎日の歯磨きで鏡を見るとき、薄いピンク色だった歯肉が赤くなったり黒ずんできたら歯周病の前触れである。硬いものをかむと歯ぐきから出血し、放っておくと歯ぐきから膿が出て出血し口臭もひどくなってくる。これが、壮年期に歯を失う主な原因になっている。歯周病はかつて歯槽膿漏と呼ばれていたこともある病気で、最初は俗に歯ぐきと呼ばれる歯肉に炎症が起こる、歯肉炎で始まる。炎症が長期間続くと、歯肉のなかの結合組織が破壊されて歯と歯肉が腫れ、歯周ポケットができる。そのすき間に歯石が付着して、次第に歯を支える歯槽骨が破壊されて、歯がぐらぐら動き自然に抜けていく。治療は歯石があれば除去し、歯周組織が破壊されていれば歯垢や歯石を取る手術を行い、ぐら付いた歯を連結して固定も行う。局所的な療法は歯科で行うが、全身法として漢方を使って有効なことがある。代表的な薬方に「排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)」「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」がある。排膿散及湯は、「排膿散」と「排膿湯」を江戸時代の医師、吉益東洞が合方して使用した薬方。歯肉が紫色、腫脹、痛みなどがあり膿汁を出しているものに用いて良いといわれている。体力が中程度の人で、諸種の化膿性の炎症及び腫れ物で発赤し、腫れて硬くなっているものに適している。皮膚、粘膜の化膿性の疾患にも用いられる。発症の初期、中期および化膿が遷延、再燃した時のいずれの場合にも消炎、排膿効果があると考えられている。薬方には「枳実(きじつ)」「芍薬(しゃくやく)」「桔梗(ききょう)」などが含まれており、枳実は患部の緊張を和らげ、芍薬は枳実の働きを助長して痛みを減らし、桔梗は化膿を防止すると考えられている。
歯を失わないために、定期的な歯科の受診を
十味敗毒湯は華岡青洲の家方で、体力が中程度の人で解毒する臓器の機能を旺盛にして毒素を排除すると考えられており、化膿性皮膚疾患に汎用される。体質改善にも使う。薬方には解毒効果があるといわれる「荊芥(けいがい)」「防風(ぼうふう)」「柴胡(さいこ)」「川芎(せんきゅう)」などが含まれている。痛みがあるときには「立効散(りっこうさん)」がある。一般に歯痛、歯ぐきの痛み、口腔内の腫脹、疼痛に用いられる。このほか「白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)」「桃核承気湯(とうかくじょうきとう)」「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」なども用いられる。白虎加人参湯は比較的体力がある人で、急性の口渇や発汗、身体灼熱感があるときに用いる。桃核承気湯は「調胃承気湯(ちょういじょうきとう)」に、局所の瘀血(おけつ・うっ滞した血液)を去り血行の障害を疎通する効果がある「桂皮(けいひ)」「桃仁(とうにん)」を加えた方剤で比較的体力があり、のぼせて頭痛、便秘、肩こりがある人に用いる。いわゆる血症を帯びるものに用いる方剤で、歯肉が紫色を呈するものに良いといわれている。補中益気湯は、虚弱体質で胃腸の働きが衰え疲れやすい人に良い。 歯周病で歯を失わないためにも、定期的に歯科を受診して歯石の除去やプラークコントロールの指導を受けることも忘れずに。

2010年8月18日 日経トレンディネットより

■小児歯科医の半数、虐待疑いの子ども診察 通報は1割弱

虫歯の状況などから児童虐待の兆候をつかむ役割が期待されている小児歯科医の約半数が、虐待を疑われる子どもを診察した経験があるにもかかわらず、このうち1割弱しか児童相談所などに通報していないことが、日本小児歯科学会(朝田芳信理事長)の調査でわかった。児童虐待防止法で定められた通報義務が、子どもの安全を守るべき医療現場で浸透していない実態が浮き彫りになった。 調査は今年6月、小児歯科の専門医1259人を対象に実施。580人から回答を得た(回収率46.1%)。虐待の疑いがある子どもを診た経験を持つ小児歯科医は、「ある」が26.4%、「少しある」が22.9%で半数近くを占めた。ただ、このうち実際に通報したのは7.0%。全体では3.4%にすぎない。理由としては「虐待かどうかの判断が難しい」「違っていたら怖いので通報できない」などが多かった。さらに、全体の7.1%が通報義務について「知らない」と回答。「通報先がわからない」も21.6%あった。同学会は虐待対応のガイドラインを作成してホームページに掲載しているが、55.5%がその存在を知らないと答えた。市町村・学校関係者らでつくる「要保護児童対策地域協議会」など、虐待防止に向けた地域の委員になっていると答えたのはわずか4.0%で、地域内での連携も不十分だった。小児歯科医は、診療や校医としての活動を通して虐待を比較的発見しやすい立場にある。虐待事案の3分の1強を占める育児放棄(ネグレクト)の場合、歯磨きの習慣がなかったり、不規則な食生活で口の中に絶えず食べ物が入っていたりするケースも多い。東京都歯科医師会が被虐待児を対象に実施した2002年度の調査では、6歳未満の子どもで同年代の子に比べて3倍超の虫歯があり、未処置の虫歯も多かった。虫歯だけでなく、不自然に折れた歯や口内の腫れ、出血なども身体的虐待のサインとなることから、同学会は9月、学会員向けに児童虐待をテーマにした研修を開く。田中英一常務理事は「虐待の疑い事例を発見する小児歯科医は多いが、これまで虐待防止に生かされていなかった。通報は責務であり、意識の向上に努めたい」と話す。

2010年8月13日 朝日新聞より

■矯正歯科治療の知識、「知らない」が多数

矯正歯科治療に関する知識について、知らない人が多いことが、日本臨床矯正歯科医会が行った歯並びと矯正歯科治療に関する意識調査で分かった。調査は7月2-6日、全国の10-50歳代の男女1000人を対象にインターネット上で実施した。それによると、「自分の歯並びを気にしたことがある」について、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答したのは66.5%、「自分の歯並びを良いと思わない」では43.8%だった。また、「美しい歯並びを手に入れたい」について、「あてはまる」「ややあてはまる」と回答したのは62.3%だったが、「歯並びについて歯科医に相談したことがある」は24.8%だった。調査では、矯正歯科治療に関する知識について、「歯茎が健康ならば、何歳でも治療できる」「矯正歯科治療を専門に行う歯科医院がある」など15項目を挙げ、知っているかどうかを尋ねた。それによると、「知っている」と回答した人が半数以上だったのは、矯正歯科治療をすることで「食べ物がよく噛めるようになる」「力が入りやすくなる」「顔全体の形がよくなる」の3項目のみだった。半数以上の人が「知らない」と回答した12項目のうち、「知らない」人の割合が8割以上だったのは、「十分な学識と経験を持つ矯正歯科医に対する認定医制度がある」(90.4%)、「妊娠中でも矯正歯科治療ができる」(87.6%)、「医療費控除を受けられる場合がある」(82.5%)、「歯茎が健康ならば、何歳でも治療できる」(81.8%)、「保険がきく場合がある」(81.6%)の5項目だった。同医会の平木建史会長は、今回の調査で「歯並びへの関心の高さが顕著に表れた半面、矯正歯科治療についての理解不足も明らかになった。矯正歯科医療に関する情報の発信に一層力を注いでいきたい」としている。

2010年8月3日 医療介護CBニュースより

■「歯がプレーに影響」 スポーツ医学の研究会

県スポーツドクター協議会は31日、岐阜市藪田の県医師会館で第47回岐阜スポーツ医学研究会を開いた。朝日大歯学部の飯沼光生准教授は、FC岐阜の選手に実施した歯科サポートについて報告した。選手へのアンケートでは、過半数がかかりつけの歯科医院がないことが判明。スポーツ選手にとって口の中の健康がどれだけ重要なのか実例を挙げて説明し、「かみ合わせが悪いとあごの位置が変化する。結果的に体の平衡バランスが低下し、プレーにも影響する」と指摘した。このほか昨年度に羽島市が実施した高齢者向けの転倒予防教室について、1カ月という短期間の取り組みでも身体能力が好転するといった結果が報告された。

2010年8月1日 中日新聞より

■児童虐待を見逃すな―京都府歯科医師会がパンフレット

重度に進行したう蝕や歯周組織の外傷など、口腔内の状態から判断して児童虐待の発見につなげてもらおうと、京都府歯科医師会がこのほど、歯科的な虐待の兆候を示す症例や、歯科医師が虐待を発見するポイントなどをまとめたパンフレットを作成した。同歯科医師会では、このパンフレットを3600部作成し、府内の幼稚園や小・中学校、会員の歯科診療所に配布して、虐待の早期発見を呼び掛けている。パンフレットは、歯科検診や診察の際に医師が判断するための歯科的な虐待の兆候として、▽デンタルネグレクトの特徴▽歯牙外傷の特徴▽歯周組織外傷の特徴▽歯槽骨等外傷の特徴―に分けて、それぞれ症例が列挙されている。具体的には、ネグレクトによるランパントカリエス(多数歯カリエス)とボトルカリエス(哺乳瓶う蝕)の見極め方や、顎顔面や口腔内に多数の新旧混在性の外傷が認められた場合には習慣化した虐待が疑われることなど、さまざまな所見から虐待発見につなげるための確認項目が示されている。同歯科医師会では、虐待を受ける子どもの多くが乳幼児や学童期にあることに着目。こうした時期の定期歯科検診や就学時歯科検診などで、子どもの口腔内チェックを行うだけでなく、普段の歯科診療時には子どもの保護者ともかかわる機会があることから、パンフレットを活用して、わずかな虐待の兆候も見逃さないよう呼び掛けている。

2010年6月17日 医療介護CBニュースより

■東京都「80歳以上で20歯以上」達成率は約4割

「80歳で20本以上の自分の歯を残し、歯や口の健康を維持する」8020(ハチマルニイマル)運動を推進してきた東京都は、最終目標年の今年、39.6%と目標を上回る成果を挙げたことがわかった。8020運動のルーツは愛知県。今では厚生労働省や歯科医師会を中心に、各都道府県が独自に目標値と啓発計画を立て、運動を推進している。東京都は1989年から20年をかけて、8020達成率「30%以上」を目指して取り組み、高齢期を健康に過ごす指標づくりの一つに位置づけてきた。一昨年に実施した「健康に関する世論調査」の中では、都内在住の8020達成者に尋ねたところ「食事がいつもおいしい」と答えた人は87%、「自分の健康状態をどのように感じるか」について「よい」と答えた人は96%にのぼっている。残存歯の多寡および咀嚼能力と、要介護度との関連を指摘するデータもあるだけに、40%目前の好結果を出したことは、今後の介護予防施策においても弾みとなりそうだ。都は今後、昨年度に実施した「歯と健康」についてのアンケート調査(20代以上男女の公募モニター500人対象)をもとに今後の歯科施策を検討する。これによると「8020を自分自身の目標にしたいと思う」人は88%。自由記述には「歯のケアは体の健康よりも後回しにしがちだが、病気と関係することもあるようなので、もっとケアをきちんとしていきたい」といった意見が寄せられた。

2010年4月27日 ケアマネジメントオンラインより


■3歳児の虫歯激減 都内、歯磨き習慣定着


東京都内に住む三歳児の虫歯の罹患(りかん)率が、十年前のおよそ三人に一人から、二〇〇八年度で六人に一人まで減っていることが、都のまとめで分かった。四十年前に十人中七人に虫歯があったのに比べ大幅な減少。ただ、地域的にはまだばらつきがあり、都は「歯の健康」に関心を持つよう呼び掛ける。〇〇年に策定した都の歯科保健目標が最終年度にあたることから、〇八年度の三歳児歯科検診を分析。その結果、虫歯がある三歳児は17%にとどまり、一九九八年度の30%から大幅に減っていた。都福祉保健局によると、七一年度には虫歯がある三歳児は71%もいたが、歯磨き習慣の定着や虫歯予防のフッ化物塗布の広がりなどで年々減少。八五年度に初めて五割を切り、その後も全区市町村でなだらかな減少傾向が続いていた。都の担当者は「数の減少だけでなく、症状も軽くなっている」という。一方、自治体別にみた場合、最も良い千代田区が9%だったのに対し、対象人数が少ない町村を除くと福生市が最悪の28%。区内では唯一、足立区が二割を超え22%だった。福生市の担当者は「在住外国人が比較的多く、ジュースを日常的に飲むなどの食習慣が影響しているのでは」とし、足立区の担当者は「理由ははっきり分からないが、多くの親子に、歯科衛生の学習会への参加を促したい」としている。二〇〇八年度で首都圏の虫歯がある三歳児の割合は、神奈川が20%、埼玉が24%、千葉が26%だった。

2010年4月21日 東京新聞より

仏セスクワ、人工歯加工するCAMシステム投入

仏セスクワ(マコン市)は日本国内の歯科市場向けに、かぶせもの(クラウン)やブリッジなどを加工する3次元コンピューター利用製造(CAM)システム「ワークNCデンタル」を投入する。データ・デザイン(名古屋市中区、岡村隆徳社長、052・953・1588)が総販売代理店となり5月から営業を開始する予定。短時間で簡単に加工できるシステムとして市場を開拓する。「ワークNCデンタル」は、自動車や家電分野の金型メーカーが導入している同時5軸対応3次元CAMシステム「ワークNC」のコアエンジンを、デンタルプロセス用に特化した簡単操作の「ワンボタンCAM」システム。NC加工の技術を持っていない歯科技工士でも特別なトレーニング無しで運用できるのが特徴。デンタルCADシステムで作成したSTLデータや歯科用スキャナーのフォーマットにも対応したオープンCAMシステム。加工プログラムは汎用ポストプロセッサにより、あらゆる加工機械に対応する。加工性能は1歯15分、45歯を一度に加工できる。ジルコニウムやコバルト、クロム、チタンなどの材料や対象モデルに応じて最適化した加工工程、切削条件、最先端の同時5軸加工機能で、手作業の最終仕上げが必要ない品質を実現する。同社では「欧米市場は急速に自動化が進んでいる。義歯加工のコストダウン、短時間加工が可能なツールとして広まることを期待している」(ブルーノ・マルコ社長兼CEO)としている。仏セスクワは1987年に設立。自動車分野のプレス金型向けに強みを持つ中堅ベンダー。09年売上高は2000万ユーロ(約25億円)、世界50社の代理店と契約し、日本、米、独、スペイン、インド、中国に支社を置く。

2010年4月16日 朝日新聞より

食物の酸から歯守る

歯をむしばむのは虫歯菌だけではない。酸性の食品によって歯の表面のエナメル質が溶けてしまう「酸触症」が注目されているという。よい歯の日(四月十八日)を前に、東京医科歯科大大学院の田上順次教授に歯を守るためにはどうすればいいかを聞いた。
-酸触症とは。
酸性の食品を食べると歯のエナメル質の結晶からリン酸カルシウムがとけ出てしまう。虫歯は虫歯菌の作る酸で溶けますが、酸触症は食品の酸で溶けてしまうのです。
-なぜ注目されるようになったのでしょう。
虫歯や歯周病が治療されて、高齢者も歯が残るようになったため目立つようになってきたのでしょう。欧州ではすでに二、三十年前、グレープフルーツを食べた後、すぐに歯磨きをしてはだめだと言われていたようです。
-歯を溶かす酸性の食べ物とはどんなものでしょうか。
酸っぱいものはたいてい該当します。酸に長時間接触させるのはよくありません。たとえばレモンジュースなどをちびちび飲むとか。体には酸も必要なんですが、歯にはよくない。溶けて軟らかくなった部分は唾液(だえき)によって再石灰化して修復される。酸っぱいものを食べると唾液が出るのは防御反応かもしれませんね。唾液で修復される前に歯を磨くとエナメル質が削れてしまう。
-普段の生活でどんなことに注意すればいいでしょうか。
ワインも酸性ですが、飲むときに例えばおつまみを食べる。すると唾液が分泌されて酸触を防ぎます。長いこと酸性にしておかないことです。食べた後で、お茶を飲んだりするのもいいかもしれません。リン酸カルシウムがあると再石灰化しやすい。積極的に、牛乳やジャガイモから採ったリン酸カルシウムを加えているガムなどもあります。
-自分で発見するには、どんなところに注意すればいいですか。
歯が平らになってきたり、黄色っぽくなったりしたら要注意。虫歯は歯に付着した汚れの下で起きる。酸触症は汚れておらず歯がむき出しになったところで起こります。
-酸触症だと分かった場合、どんな治療法がありますか。
歯科医師にチェックしてもらい生活習慣を改善することが必要です。ただし、進行を止めるだけで溶けた部分は元に戻せないので、予防が大切です。再石灰化を促進する成分を含んだペーストを自分で歯に塗るという方法も一定の効果はあります。歯科医院でフッ素を塗るというのも効果の高い方法でしょう。

2010年4月13日 東京新聞より

フィリピンでの医療支援を報告 歯科医らボランティア団体 .

フィリピンの貧困地区などで、歯の治療や虫歯予防にボランティアで取り組む「フィリピン医療を支える会」(林春二会長、事務局・北佐久郡御代田町)は10日、現地で2月に行った活動の報告会を御代田町内で開いた。388人が出席し、現地の子どもの様子などの報告に耳を傾けた。2月10~13日に県内外の歯科医や歯科衛生士、高校生ら約70人が首都マニラに近い地区を訪問。653人が受診し、242人が抜歯、153人が詰め物の治療を受けた。歯ブラシなどを寄贈し、歯科衛生士らが模型や紙芝居で歯磨きの大切さも紹介した。参加者は「抜歯は治療の最終手段だが、継続治療できないので、覚悟を決めて抜いた」(歯科医)「当たり前に治療ができる日本のありがたさを実感した」(歯科衛生士)などと報告した。会は2003年に発足。毎年2月に現地を訪ねている。物資配りや患者の介助などのボランティアで参加した佐久長聖高校3年の柴田万裕子さん(17)=上田市=は「世界を知るいい経験になった」と振り返っていた。

2010年4月11日 信濃毎日新聞より

外国人の歯科医師、看護師などの就労年数制限、撤廃へ―法務省

法務省は4月9日までに、外国人の歯科医師や看護師などに定めている就労年数制限を撤廃する方向で検討に入った。また、日本の大学などを卒業し、一定の国家資格を取得した外国人介護福祉士については、国内での就労を認める方向で検討する。現在、「医療」の在留資格で働く外国人については、歯科医師なら免許取得後6年以内、看護師なら同7年以内など、国内での就労年数が制限されている。しかし、医療関係者や有識者の間では、専門的な国家資格を持つ人材に対し就労年数を制限する必要性は乏しいとする意見が根強い。また、外国人介護福祉士については、インドネシアやフィリピンとの経済連携協定(EPA)に基づき、特例的に受け入れているが、日本の大学などを卒業した上で、国家資格を取得した外国人については今後、国内での就労を認める方向で検討する。いずれの方向性も、出入国管理行政の指針となる「第4次出入国管理基本計画」に盛り込まれた。今後、同省は厚生労働省の担当部局などと協議し、5年以内の実現を目指す。

2010年4月9日医療介護CBニュースより

歯の働きに感謝/県歯科医師会が供養祭

香川県歯科医師会(豊嶋健治会長)は28日、香川県高松市錦町2丁目の香川県歯科医療専門学校で「歯の供養祭」を開き、抜歯された歯のこれまでの働きに感謝するとともに、今後も県民の歯の健康保持に尽力する決意を新たにした。歯も臓器の一つであるとの考えから、役目を終えた歯に感謝、追悼の意を表そうと毎年実施。11回目となる今年は、同会の会員ら約40人が参列した。式では黙とうに続き、参列者が歯をまつった祭壇に一人ずつ献花。その後、全員で誓いの辞を朗読し、歯科医術の向上に努め地域医療に貢献することを誓った。抜歯された歯は、歯科技工士らを養成するための学習教材として活用するほか、金属冠がある歯はリサイクルし、福祉活動への寄付などに役立てる。

2010年3月28日 四国新聞社より

■子供の口周りで気になるのは虫歯

ベビー用品販売などのコンビ(東京都台東区)は昨年9~10月、全国の0カ月から3歳までの子供を持つ母親455人に、子供の口のケアについてインターネット調査した。子供の口周りで気になること(複数回答)は、「虫歯」が最多で57・6%。中でも、自分の虫歯を気にしている母親で70・3%、歯並びを気にしている母親で65・6%が子供の虫歯が気になると回答。自分の歯のケアに関心が高い母親ほど子供の口周りに対する意識が高かった。「特に気にしていない」母親も29・7%いた。歯が生えた子供の母親で、子供の口周りが気になり始めた時期は「歯が生えてきてから」が57・2%でトップ。次いで、「離乳食が始まってから」(20・3%)。「生まれた直後」(8・1%)と「産前から」(6・3%)はそれぞれ1割未満で、歯が生えてこないと口周りへの意識が芽生えにくいことがうかがえた。子供の口のケアに関する情報源について(複数回答)は、インターネットが最多で27・7%。歯科医は13・6%、小児科医は10・3%にとどまった。

2010年3月29日 産経新聞より

痛みなどリアルに反応、歯治療の訓練ロボ 昭和大など

歯を削る器具を口に入れると患者そっくりのロボットが「痛い」と訴えて首を横に振る――。昭和大学とロボット開発のテムザック(福岡県宗像市)は歯治療の訓練を支援するロボットを開発、25日に報道陣に公開した。歯科医師を目指す学生があたかも本物の患者を治療するような体験ができる。大学の歯学科向けに販売する計画だ。開発したロボット「昭和花子さん」は、身長157センチメートルの成人女性。薄紫色のカーディガンを着て黒のズボンをはいている。口の中には歯が上下に並び、入れ歯のように歯を取り外すこともできる。今回は奥歯に虫歯があると想定した。器具を持った学生が治療する様子を、横に座った指導医が見ながらロボットを操作する。痛みを感じるような治療をした場合は目を閉じ、首を振るように動かすほか、器具を奥まで入れすぎると患者が反射的に嘔吐(おうと)するようなしぐさもする。つばを飲み込むときの舌の動きや、せき込む様子も再現した。昭和大は開発したロボットを使って歯科医を目指す学生が臨床実習を終える際の試験に利用。これまでに88人の学生が試験を受けた。治療の現場に出る前に患者への対応や安全への配慮などを学べるとして学生の反応も良かったという。昭和大の槙宏太郎教授は「ロボットを使うことで、失敗を通じて学生が成長していける」としている。

2010年3月26日 日本経済新聞より

■入れ歯リサイクル 回収金は恵まれない子どもへ /熊本

◇一部は難病患者団体の活動費に
不要になった入れ歯を換金して世界の恵まれない子どもたちに寄付しようと県難病団体連絡協議会(熊難連)が「入れ歯リサイクル活動」に力を入れている。これまで6・5キロ、約30万円分が集まった。一部は会の活動費にも充てられる。熊難連はさらに不要入れ歯の提供と、人が多く集まる場所への回収ボックスの設置協力を呼びかけている。入れ歯リサイクル活動は、形が合わなくなった部分入れ歯を回収し、入れ歯に使用されている金や銀、パラジウムなどの貴金属を換金する。回収金の多くは、ユニセフを通じて世界の恵まれない子どもに寄付され、一部は熊難連の活動費となる。入れ歯一つから平均4・7グラム(約2000円)の金属がとれ、子どもたちの毛布8枚、予防接種の注射針なら250人分になる。熊難連は、パーキンソン病や筋ジストロフィーなど県内20の難病患者団体で構成され、会員約1500人。常任幹事の長広幸(ながひろゆき)さん(41)は15歳の時、体内の消化器官で炎症が生じるクローン病を発症した。例えれば、口内炎の痛みが全身に広がっている状態だという。「治療法が確立していない難病は、相談できる専門機関が少ない。だからこそ患者本人が疾患の現状を学び支え合う必要がある」と会の活動意義を話す。だが各団体の運営状況は厳しい。難病指定された疾患(現在56疾患)であっても原則、治療費以上の生活保障はない。街頭募金活動ができる患者は限られ、気候の落ち着く秋などに年4回するのが精いっぱいだという。活動拠点となる事務所は借りられず、自宅に数時間だけ患者に対応できる電話相談員を置くことすら難しい。熊難連はそんな現状を打破したいと08年春から、所属する日本難病・疾病団体協議会(JPA)とともにリサイクル活動を始めた。「医療費補助など社会から頂くものが多い患者だからこそ、社会の役に立ちたい。そして病気のことを知ってもらい、自分たちの活動を支えてほしい」と長広さん。JPAによると活動は09年末現在で全国34団体に広がっているという。JPAと共催するNPO法人・日本入れ歯リサイクル協会(埼玉県坂戸市)はJPAに先駆けて06年に活動を始めた。協会事務局は「入れ歯に限らず、虫歯の処置などで入れた金属の詰め物(通称インレー)やかぶせもの(通称クラウン)も資源になる。自分の財産なので、歯科医などで処置をした後の詰め物などは堂々ともらってください」と推奨する。43都道府県275市町村で累計2600万円が換金された。
県内では、熊本市民病院や八代保健所のほか、特別養護老人ホームやデイサービス事業所など120カ所に回収ボックスを設置している。郵送でも受け付けている。熱湯を十分にかけて消毒後、厚手の紙に包み、回収ボックスに投函(とうかん)するか郵送する。熊難連は「多くの人が集まるところで設置場所を貸していただきたい」と訴えている。宛先や問い合わせは、〒860-0062 熊本市高橋町2の3の26、県難病団体連絡協議会事務局096・329・1455。

2010年3月26日 毎日新聞より

■歯は健康 でも痛む…顔の筋肉・関節関連も

歯の痛みで、歯科医院に駆け込んだが、虫歯も歯周病も見つからない。原因不明と言われ、痛みに苦しむ人がいる。実は、歯が痛いからといっても、必ずしも歯が悪いわけではない。(中島久美子)
東京都の主婦A子さん(74)は10年以上前から、四六時中、右上の歯と歯茎のあたりから、頭のてっぺんまでどーんと突き上げるような鈍い痛みに苦しんできた。食事をするとひどくなる。虫歯や歯肉の炎症はなく、エックス線写真でも異常はない。評判を聞いてはいくつもの歯科医院を受診し、計4回、右上のブリッジ(差し歯)を作り直したが、痛みは治まらなかった。2007年夏、A子さんは日本大学歯学部病院(東京都千代田区)を受診。歯の痛み(ペイン)を専門とするペインクリニック科での問診や触診で、「かむときに使う筋肉の緊張が原因です」と初めて言われた。半信半疑で教えられた筋肉をほぐすストレッチを1か月ほど続けたところ、ウソのように痛みが消えた。「今は、大好きなフラダンスの練習も、仲間とのおしゃべりも楽しめます」と笑顔を見せる。痛みを招いたのは、無意識のうちに常に口をかみしめている癖だった。弱い力でもかみ続けると、顔や首、肩にあるかむ時に使う筋肉が常に緊張し疲労した状態になる。すると、周辺の神経が、痛みとして受け止め、その情報を大脳に伝える。ところが、大脳は筋肉だけではなく、歯からの痛みと勘違いして受け取ってしまうことがある。咀嚼筋の痛みを伝える神経と、歯の痛みを伝える神経は、後頭部の延髄という場所で合流しており、混線してしまうことがあるからだという。同病院ペインクリニック科教授の今村佳樹さんは、「歯が痛いと訴える患者さんの痛みの様子をしっかり聞き、顔の周辺の筋肉や神経の状態を確かめれば、歯以外の部位に痛みの原因が見つかることがある」と話す。痛みの原因がある部位とは別の場所で感じる、こうした痛みを「関連痛」という。A子さんのような顔や肩の筋肉の疲労による痛み「筋筋膜痛症候群」をはじめ、あごの関節のずれや変形などで痛みが起こる「顎関節症」、顔の表面に突発的にピリピリした痛みが走る「三叉神経痛」などは、歯に痛みを感じることがあるという。歯に起こる関連痛は一般の歯科医での対応は難しく、「異常がない」と言われて歯科医院を転々とするケースもある。大学病院を中心に口の中や顔の痛みを「口腔顔面痛」と総称し、専門的に診療する外来で対応している。今村さんは、「原因を突き止めれば、適切な治療で改善できるのに、歯科医も患者さんも歯が悪いと思いこみ、虫歯でもないのに歯を抜いてしまう残念なケースもあります」と指摘。〈1〉歯が痛むが、虫歯や歯茎の炎症がない〈2〉虫歯や歯周病などの治療後も3か月以上痛みが続く――といった場合、専門外来の受診を勧める。

2010年3月18日 読売新聞より

■<歯周病>骨髄液から歯ぐきを再生し治療 広島大で成功

歯ぐきが細菌によって溶ける歯周病について、患者の骨髄液から骨や筋肉のもとになる幹細胞を採取して培養後に患部へ移植し、歯ぐきを再生させることに広島大の研究グループが成功した。患者対象の臨床研究で、移植をした患部は4~8ミリほど歯ぐきが回復した。細胞培養技術の向上などで再生効果を高め、3年以内に厚生労働省へ先進医療を申請、実用化を目指す。広大の栗原英見教授(歯周病学)と広大発祥のベンチャー「ツーセル」(広島市、辻紘一郎社長)の臨床研究で、18日から広島市である日本再生医療学会で成果を発表する。30~65歳の歯周病患者の男女11人から骨髄液を採取。この中に含まれる間葉系幹細胞を培養・増殖させ、医療用コラーゲンと混ぜて歯周病患部へ注入した。11人のうち、転居などで経過を追跡できなかった3人を除く8人中6人で、歯ぐきの回復や、歯周病で生じた歯と歯ぐきの間のすき間が小さくなった。移植した幹細胞が歯周組織となったり、もともとあった細胞の増殖を促す物質を出して自力での組織再生を後押ししたとみられる。歯周病患者は国内に約3700万人いるとされる。今回の臨床研究は軽症者を対象としたが、今後、中・重症者でも効果が出るよう、採取した細胞からある程度組織を作成したうえで移植するなどの方法で臨床研究を重ねる。栗原教授は「さらに効果を高め、多くの人に使える治療法を確立させたい」と話している。

2010年3月18日 毎日新聞より

■歯周病、脂肪の幹細胞で治療…阪大教授、動物実験で組織再生に成功

重い歯周病で欠損した歯の根の部分に、脂肪の幹細胞を移植し、歯周組織を再生することに、大阪大歯学研究科の村上伸也教授らが犬の実験で成功した。採取時の患者の負担が少なく、安全性の高い脂肪を使う新たな手法として注目される。18日に広島市で開かれる日本再生医療学会で発表する。歯周病は、細菌が歯を支える歯周組織を溶かし、末期には歯が抜け落ちる感染症。軽い症状も含めると成人の約8割が感染しているとされる。村上教授らは、重度の歯周病を起こしたビーグル犬の脂肪を10グラム余り採取。様々な細胞に変化する幹細胞を取り出し、歯周組織の欠損部の半分に移植した。6週間後に顕微鏡で歯周組織を観察すると、移植した部分には歯槽骨やセメント質などが、欠損部の8割を埋める程度にまで再生していることを確認した。村上教授は「来年にも臨床研究を始めたい」としている。

2010年3月17日 読売新聞より

■高齢者の食事のケアや認知症でシンポ 奈良

高齢者の食事のケアや認知症について学ぶシンポジウム「食べることは『生きる喜び』です」が14日、奈良市上三条町の市中部公民館で開かれ、参加者らが熱心に聞き入った。健康長寿社会を目指し、高齢者や要介護者のための研究調査や支援を行う「NPOシルバー総合研究所」(東京都)の主催で、一般市民と栄養士、介護士ら約150人が参加。「認知症と食事ケア」「おいしく食べるための口腔(こうこう)ケア」「尊厳ある食のケア」をテーマに講演があった。口腔ケアの講演では、県歯科医師会副会長の正田晨夫医師が、口腔内を清潔に維持することで入所者の発熱例が半減した福祉施設の例を挙げ、口腔ケアの重要性を紹介した。摂食、嚥下(えんか)機能の維持、改善から味覚に変化が起き、おいしく食べられることを指摘。「食事の際の咀嚼(そしゃく)運動は脳への血液量が増加し、認知能力の低下抑制や改善につながる」と話した。参加した奈良市の野村恵美子さん(44)は「高齢者に関する詳しい話を聞けてよかった。口腔ケアのビデオはとてもわかりやすくて勉強になった」と話していた。

2010年3月15日 産経新聞より

■外国人の看護師・歯科医の在留期限撤廃へ

法務省が外国人の入国・在留管理制度について今後5年間の指針を示す「第4次出入国管理基本計画」の原案が明らかになった。外国人の看護師と歯科医師に対する就労期間の制限見直しを打ち出し、人手不足の介護分野での外国人受け入れ促進を盛り込んだ。基本計画は今月下旬に正式決定される見通しで、同省は就労期限撤廃や新たな在留資格の設定に着手する。現行の外国人看護師の就労年数は「7年以内」、外国人の歯科医師は「6年以内」となっており、こうした制限が来日の障害になっているとされる。また、同じ医療分野の外国人医師は2006年に、従来の「6年以内」の就労制限を医師不足解消の狙いなどから撤廃した経緯がある。同省は看護師と歯科医師についても制限をなくし、専門技術を持つ人材を幅広く受け入れるべきだと判断した。就労期限を定めた省令を年内にも改正する方針だ。一方、介護分野は現在、日本と経済連携協定(EPA)を結んでいるインドネシアとフィリピンからに限り、看護師希望者とともに介護福祉士希望者を受け入れている。基本計画原案では「日本の大学等を卒業し、介護福祉士等の国家資格を取得した外国人の受け入れを検討する」と明記、外国人全般に対象を拡大するとした。現行の出入国管理・難民認定法では「就労を目的とする在留資格」に「介護」がないため、同省は新たな資格として「介護」を設ける入管法改正案を来年の通常国会にも提出する方針だ。このほか、基本計画原案は、専門知識や技術を持つ外国人に研究実績などの項目ごとに点数をつけ、高得点者に在留期間延長や、永住許可に必要な在留期間短縮などの優遇措置を講じる「ポイント制」の導入を検討するとした。◆「第4次出入国管理基本計画」原案の骨子◆▽外国人歯科医師と看護師の就労年数制限の見直し▽日本の大学等を卒業し、介護福祉士等の国家資格を得た外国人受け入れを検討▽高度人材の受け入れへ、ポイント制を活用した優遇制度導入▽不安定な形態の就労が問題の日系人は、入国・在留要件として日本語能力や生活力を考慮するよう、要件見直しを検討 .

2010年3月15日 読売新聞より

■義歯設計も3D時代 デンタルサポート

訪問歯科診療支援のデンタルサポート(千葉県美浜区)は、3次元CAD(コンピューター利用設計システム)を使った義歯の製作サービスを本格展開する。千葉県柏市の東葛テクノプラザ内に義歯の製造開発拠点を設置しており、国内の歯科医院だけでなく、中国やロシアなど海外の富裕層向けの歯科医院や歯科技工士への営業を始めた。日本企業の「切削・加工機械技術」と歯科技工士の「匠(たくみ)の技」を融合した“日本発ブランド”の確立を目指す。高齢者や体が不自由で通院がままならない人たちを対象に、グループの歯科医院の歯科医師、歯科衛生士がチームとなって自宅や入院先の病院へと出向く「訪問歯科」。この分野を切り開いたデンタルサポートの寒竹(かんたけ)郁夫社長が、次に挑むのは、日本の歯科技工技術のグローバル展開だ。義歯の新サービスは、アレルギー反応が出にくいというジルコニアと呼ばれる素材を使用。この新素材にも対応し、効率化・大量生産が可能になる日本製の装置を導入し、納期短縮やコストダウンを図る。仕上げ工程は、日本の歯科技工士の「匠の技」を活用し、自然な仕上がりを目指す。「北京や上海などの新興富裕層の間では、審美的な歯科治療のニーズがあり、日本製の義歯が受け入れられる可能性が高い」(寒竹社長)といい、中国の富裕層を顧客層に持つ歯科医院や、日本で学んだ経験を持つ歯科技工士らとの連携を模索する方針だ。同社が海外展開を狙う背景には、日本の歯科技工士は優秀な技術を持ちながら国内市場の縮小により、厳しい状況に追い込まれていることがある。経済発展と人口増加を続ける新興国への輸出や、現地生産を実現し、顧客層を増やそうという狙いだ。デンタルサポートは、高齢者らへの訪問歯科診療支援を中核業務に据えるほか、同社が運営する高齢者専用住宅では歯科・医科・介護を連携。「医療・介護分野のワンストップサービス」の提供を目標にしている。平成21年3月期で67億円の売り上げを計上しており、新たに3次元CADを使った義歯製作サービスを収益の柱に育て、100億円のグループ売上高を目指している。寒竹社長は「予防医療など新しい技術やサービスをグローバル展開していくことで医療や介護を国のコストではなく、次代を支える産業としてとらえることができるはずだ」と話している。

2010年3月7日 産経新聞より

■育毛剤のはずが…大ヒット洗口液 長田のうどん屋おかみ

毛はえ薬を作ろうと薬草酒を作る感覚で身近な植物を酒や油に漬けた実験が、ひょんな形で実った。うどん屋のおかみが開発した歯周病菌を減らす洗口液が、2年間で約5万本を売るヒット商品になっている。開発したのは、神戸市長田区でうどん屋「寿」を経営する竹内洋子さん(54)。 きっかけは、15年前の阪神大震災。義母が自宅の下敷きになって亡くなり、ショックを受けた義父を元気づけるにはどうしたらいいかと考え、「お父さんは頭が薄いから、育毛剤ができたら喜ぶんちゃう」と研究を始めた。しかし、化学や薬学の知識は全くない。長い毛が生えているネコヤナギ、トウモロコシなどの植物を選び、ホホバ油やオリーブ油に漬けた。約500種類あるビンには「雑草」のラベルも。「名前なんかわかれへん。そこらへんに生えとった草やねん」 自分や、夫の利幸さん(58)、長女の園絵さん(25)が実験台になったが、効果があがらない。逆に皮膚がかぶれたり、腫れたりしたこともあった。義父は98年に亡くなったが、実験は続けた。2002年ごろ、洋子さんは歯周病がひどくなった。歯科医から「このままでは総入れ歯になる」と告げられた。まだ40代。入れ歯は嫌だった。そんなとき、寝室の一角を占めていたビンが目に留まり、「この中に効くもんがあるかもしれん」と思った。家族は「口の中に入れるのはやめて」と反対したが、一つひとつ試していった。そのなかで、仏花によく使われるコウヤマキ(高野槙)の葉をホワイトリカーに浸した液を歯茎に塗ったところ、歯周病の症状が劇的によくなったという。歯科医の勧めで、神戸薬科大で液を調べてもらった結果、動物実験で毒性は否定された。さらに、大阪歯科大での実験で、歯周病菌、虫歯菌が激減するなど抗菌活性が認められたという。07年に健康食品製造会社に依頼して商品を開発。会社「Y&S」を立ち上げ、洗口液と歯磨きジェルを「デンタアプローチ」の商品名で、関西圏を中心に東急ハンズなどで売り出した。薬事法上の「化粧品」の扱いで、洗口液は約100回分の100ミリリットルが1200円、歯磨きジェルは56グラム1500円。2月初めまでに両方で5万本が売れたという。園絵さんは「ただの変人やと思ってたけど、お母さん、すごいわ」。利幸さんも「花見に行って花びらばっかり拾っとるようなけったいな嫁はんやけど、ようやり遂げた」と感心する。
しかし、洋子さんの実験は、まだ終わらない。「毛はえ薬はできてない。初志貫徹や」と笑った。

2010年3月7日 朝日新聞より

■歯から蓄膿症 予防に関心 ちば健康塾 花沢氏講演に150人


歯の健康作りや歯科医のかかり方について歯科医師がアドバイスする「ちば歯科健康塾」(千葉市歯科医師会、千葉中部読売会主催)が7日、千葉市中央区長洲の「ホテルプラザ菜の花」で開かれた。花沢康雄・川鉄千葉病院歯科口腔(こうくう)外科診療科長(56)が「歯からの蓄膿(ちくのう)症に気をつけよう」をテーマに講演、参加した約150人が熱心に耳を傾けていた。花沢さんは、虫歯や歯周病から、菌が上あごの上にある空洞に入り込んで「歯性(しせい)上顎洞炎(じょうがくどうえん)」を起こす可能性があると説明。患者のレントゲン写真などをスクリーンに映しながら、実際の症例を解説した。予防法について「症状は人それぞれ違うので、かかりつけの医師と相談して治療してほしい」と話した。

2010年3月8日 読売新聞より

入れ歯安定剤を自主回収=亜鉛で副作用の恐れ-英グラクソ

英製薬大手のグラクソ・スミスクライン(GSK)の日本法人(東京)は4日、GSKが製造し、アース製薬が販売する入れ歯安定剤「新ポリグリップEX」の生産を中止し、自主回収すると発表した。同製品は粘着性を高めるために亜鉛を含有。製品の使用によっては亜鉛の過剰摂取となり、貧血や手足のしびれなどの副作用を引き起こす恐れがあるため。2007年9月の発売で、計二百数十万本を出荷。現時点で13万1500本が流通しているという。これまでに、顧客から製品使用による手のしびれなど計3件の問い合わせがあった。GSK側は因果関係は不明としているが、「予防的な措置」として製造中止を決めた。ただ、亜鉛を含まないその他製品の安全性は問題ないという。購入済みの製品については、返品や代替品への交換に応じるという。問い合わせ先はフリーダイヤル(0120)239912。 

2010年3月4日 時事通信より

■入れ歯リサイクル好調 滋賀県内医療機関 回収協力増える

ユニセフ寄付や難病患者支援のために、入れ歯の回収を呼び掛け、募金箱(左)で協力を求める歯科医=大津市・田村歯科医院 NPO法人滋賀県難病連絡協議会(大津市)が取り組む「入れ歯リサイクル事業」が広がりを見せている。来院者に入れ歯の回収を呼び掛ける県内の病院、医院が増えており、協議会は「医師や市民に支えてもらい、ありがたい」と喜んでいる。同事業は、入れ歯のばねや詰め物にある貴金属を精製して得た収益を、ユニセフへの寄付や環境保全、難病患者支援に使う。協力する病院や歯科医院は事業立ち上げ時には17だったが、現在は行政機関や福祉施設を含む25カ所がボックスを設置するなどして回収を呼び掛けている。協議会が2月に半年分の集計をしたところ、26万円の収益があった。11万8千円をユニセフに寄付し、ほかは県難病連絡協議会の活動費などに充てる。大津市打出浜の田村歯科医院では患者に張り紙で回収を知らせ、募金箱を病院に設置している。田村正治医院長(55)は「体が不自由な人を助けるのが健常者の役目。少しでも力になれば」と話す。

2010年3月2日 京都新聞より

■劇仕立てで歯磨き教室

大学生の説明に耳を傾けながら、歯を磨く子どもたち=静岡市駿河区曲金2丁目、西豊田小学校県立大の歯科衛生学科の2年生40人がこのほど、静岡市駿河区曲金2丁目の西豊田小学校で全学年を対象に歯磨き教室を開いた。歯科保健学習の一環で、指導内容は半年かけて学生たちが考えたもの。劇仕立てにするなど、子どもを飽きさせない工夫をしながら歯磨きの大切さを教えた。1年生のクラスでは、大きな歯の模型を使いながら、正しい歯磨きを説明。「歯ブラシを歯にしっかりあてて、小さく優しく動かして」という言葉に、子どもたちは鏡を見ながら熱心に歯ブラシを動かしていた。木林美由紀担当講師によると、「歯が健康だと『かむ力』が強まり、集中力が増して学校生活も元気に送ることができる」という。

2010年03月02日 朝日新聞より

■歯周病シンポ 東京で開く 300人が集まり熱心に聴く

歯周病と糖尿病の予防を目指す「なくそう減らそう歯周病」シンポジウム(日本歯科医師会、毎日新聞社共催、グラクソ・スミスクライン、ロッテ協賛)が28日、東京都港区の品川グランドセントラルタワーで開かれた。歯周病と糖尿病は関連が深いことが分かってきた。シンポジウムでは、永田俊彦・徳島大大学院教授、清野裕・日本糖尿病協会理事長、宗永泰一・広島県歯科医師会理事が講演した後、江里口彰・日本歯科医師会常務理事を交えて、医科・歯科の連携の現状と展望を討議した。会場には約300人が集まり、熱心に聴き入っていた。

2010年2月28日 毎日新聞より

■口と健康シンポ 3月6日に開催 九州歯科大

卑弥呼や源頼朝など歴史上の人物の食事を再現し、当時の咀嚼(そしゃく)回数を調べた実験で知られる元神奈川歯科大学教授、齋藤滋さんを招いた市民公開フォーラム「くちは命の入り口、心の出口」(西日本新聞社後援)が3月6日午後1時から、北九州市小倉北区真鶴の九州歯科大講堂で開かれる。定員400人、無料。事前申し込みは不要。歯周病治療の可能性を研究する同大口腔(こうくう)臨床歯周病研究会が主催。齋藤さんは「よく噛(か)んで食べる‐究極の健康法」と題して講演。他に同大歯周病制御再建学分野・横田誠教授が「命と心と歯周病」、本紙の佐藤弘編集委員が「食卓の向こう側に見えるもの‐だから食育なんだ」の演題で話す。同研究会=093(285)3085。

2010年02月27日 西日本新聞より

■歯科、医科で共同研究 朝日大と三重大

朝日大学(瑞穂市)と三重大学(津市)は23日、共同研究や人材交流を目的とした包括的連携協定を締結した。朝日大学は歯学部、三重大学は医学部をそれぞれ開設しており、人工骨(人工歯)や口腔(こうくう)内感染症などについての共同研究を進めたい考えだ。朝日大学が他大学と包括的連携協定を結ぶのは初めて。朝日大学は歯学部を看板学部とし、口腔(こうくう)内疾患の研究が高く評価されているほか、岐阜市都通の同大PDI岐阜歯科診療所などを運営している。また、県内では唯一、法学部を開設している。国立の三重大学は医学部、人文学部など5学部を開設。特に医学部は心臓疾患やガンの研究に力を入れている。これまでに、国立の和歌山大学などと連携協定を結んでいる。連携協定は▽歯科と医科の共同研究▽法律や経済分野における共同研究▽両大学が共同でシンポジウムなどを開催し、地域社会に貢献する――などの内容が盛り込まれた。特に、歯科と医科の両分野で必要性が高い、人工骨(人工歯)の共同開発や口腔(こうくう)内の感染症と肺などの呼吸器官の感染症との関連性などの解明などの共同研究を進める。このほか、両大学間の研究者の交流や単位の相互認定制度についても実施する方針が確認された。朝日大学で同日行われた調印式では、同大学の大友克之学長は「両大学が協力し、若い人に夢や力を与える場を作りたい」とあいさつ。三重大学の内田淳正学長は「隣県の地域性を生かし、お互い切磋琢磨(せっさたくま)し、研究分野における新たな展開が可能になる」と締結の意義を語った。

2010年2月25日 読売新聞より

■難民申請者に無料歯科診療=全国初、国連事務所と大学連携-横浜

鶴見大歯学部(横浜市)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所とNGOが連携し、日本への難民申請者を対象に無償で歯科治療を行うプロジェクトが今月からスタートした。難民申請者に対する日本の医歯系大学の支援は全国初という。UNHCRによると、この数年間、難民申請者は増加し、2009年には約1500人から申請があった。このため、認定までの手続きが長引き、治療費をその都度支払えない患者が増えた。政府の生活支援予算も窮迫。医療保険対象外の難民申請者は、適切な治療を受けられなかった。他の医大もこのプロジェクトを参考に支援の検討を始めており、援助体制の遅れが指摘される日本で、大学、国連機関主導の難民に対する健康支援が本格化しそうだ。23日に鶴見大病院を訪れたミャンマーの女性は「歯痛を我慢していた」と訴え、早速治療を受けていた。鶴見大によると、治療希望者は国籍別でミャンマーが多いが、スリランカ、トルコ、ジンバブエ、ネパールの人もいるという。費用は全額大学負担。年間300人程度の受診が想定されるという。診療は原則木曜日。問い合わせはUNHCR駐日事務所。電話03(3499)2310。 

2010年2月25日 時事通信より

■花王、加齢で増加する歯周炎の発症メカニズムは免疫反応も関係

花王のヒューマンヘルスケア研究センターは、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 原宜興教授と共同で、加齢に伴う歯周炎の増加の原因について発症メカニズムからアプローチ。過剰な免疫反応が関係することを見いだしたという。歯周病は歯肉炎と歯周炎(歯槽膿漏)の総称で、歯周炎は歯肉や歯槽骨(歯の周囲にあり、歯を支える骨)などの歯を支える土台となる組織が破壊されてしまう病気。歯周炎は成人が歯を失う大きな原因であり、子供や若者の罹患(りかん)率は少ないものの、加齢とともに増加して40歳以上の約半数が歯周炎に罹患しているといわれている。(平成17年歯科疾患実態調査、厚生労働省)今回の研究では、口腔内の診査(歯周ポケットの深さ、出血の有無、プラーク量)、唾液中の歯周病関連細菌の量、血液中の歯周病関連細菌の毒素に対する抗体の量について115名を対象に調査を実施。その結果、加齢とともに歯周炎が進行している人の割合が増える傾向を認めたという。また歯周炎が進行している人ほど抗体が多く、さらにプラークが多いことに加え歯周病関連細菌に対する抗体が多い人ほど歯周炎が進行。また歯周病関連細菌の量よりも、その菌に対する抗体の量のほうが歯周炎の進行の程度との関連が強く認められることがわかり、加齢による歯周炎の進行に免疫反応の影響が示唆されている。さらに今回の成果として、抗原である細菌の毒素と毒素に対する抗体による免疫反応により実験的に歯周炎を発生させることができる“歯周炎モデル”を新たに確立。このモデルによる検討の結果、あらかじめ抗原により感作させてから抗原を投与し続ける方法や、抗原と抗体を交互に投与する方法で、歯周炎を実験的に発生させることに成功したという。以上より、加齢に伴う歯周炎増加の原因のひとつとして、長い年月をかけて人の体内に歯周病関連細菌に対する抗体の量が増えることで抗原を排除しようとする過剰な免疫反応が起こりやすくなり、これにより加齢に伴って歯周炎の罹患率が増加する可能性が考えられる。また歯周炎予防には、歯周炎が進行する歯周ポケットの深い部位における抗原の原因となる細菌の除去に加えて、抗原と抗体に起因する過剰な免疫反応を抑えることが、重要と位置づけられた。このような成果は今後、同社のオーラルヘルスケア商品の開発に応用していくという。

2010年2月24日 サーチナより

野生アライグマに虫歯?まん延、原因は不明

アライグマの骨格。上下の臼歯に黒ずんだ虫歯のような大きな穴が確認できる 北海道の支笏洞爺国立公園内に生息する「アライグマ」の間で、虫歯のような症状が広まっていることが、国立公園の維持管理をしている自然公園財団支笏湖支部の調査で分かった。野生動物は一般的に虫歯にかかりにくいとされ、原因は不明。専門家も首をかしげている。同財団は、アライグマが特定外来生物に指定された2005年以降、箱ワナを使い、支笏湖周辺で駆除活動を始めた。これまで約130頭を捕獲し、約20頭の頭骨を調べた。その結果、半数の10頭から奥歯に虫歯のような痕跡が見つかった。臼歯のエナメル質が溶けて虫食い状態になったり、歯が大きく崩れたりしている個体があった。中には上あごと下あごに計6本も虫食い状態の歯のある個体も見つかった。動物園などで長期飼育している動物やペットは、歯垢(しこう)細菌が原因で虫歯になることがあるが、野生動物が虫歯になるのはまれ。同財団によると、捕獲したアライグマの大半は人里から離れた場所で生息し、人間の出した残飯を食べている形跡もないという。歯学博士で、北里大獣医学部准教授の進藤順治さんは「野生動物に、これほど高い割合で虫歯が発生するのは通常なら考えられない。アライグマを取り巻く環境に、何らかの問題が起きている可能性がある」と話している。

2010年2月23日 読売新聞より


■糖尿病 歯周病との関連 免疫低下で原因菌増加

近年、関連が明らかになってきた糖尿病と歯周病。糖尿病患者は歯周病にかかりやすく、歯周病は糖尿病の「第六の合併症」と呼ばれている。一方で、歯周病が糖尿病を悪化させることも分かってきており、歯科医師と糖尿病を診る内科医との連携が始まっている。愛知県小牧市の女性(70)は、六年前から2型糖尿病の治療を始めた。生活習慣の改善のほか、ブドウ糖の腸への吸収を遅らせる薬を飲んでいる。同時に、かかりつけの歯科医院で定期的に歯周病の治療も受けている。「ひと通り歯を磨いた後、歯間ブラシで汚れを取り除くように気をつけている」と女性は話す。歯周病の状態を評価するには、歯と歯茎の間の溝「歯周ポケット」の深さを測る。正常な状態は、歯茎がピンクで引き締まっている。しかし、歯茎が赤く腫れて二ミリ以上になると、「歯肉炎」と呼ばれる。歯周ポケットが深くなり、うみが出たり、口臭がすると「歯周炎」となり、歯を支える骨の破壊が始まる。さらに進むと、骨が溶けて歯が抜け落ちる。歯肉炎は治療すれば元に戻るが、歯周炎では完全な骨の修復はできない。この女性を治療しているさとう歯科医院(愛知県北名古屋市)の佐藤理之院長(57)は「治療をしても一年もたつと、歯周ポケットが深くなってしまう。糖尿病の患者は、自分のケアだけで維持するのは難しい。定期的に歯科医院を受診してほしい」と強調する。歯周病と糖尿病には共通点がある。愛知学院大歯学部歯周病科(名古屋市)の野口俊英教授は、初期に顕著な自覚症状がない▽罹患(りかん)率が高い▽生活習慣病▽慢性疾患▽病気の進行のメカニズムが似ている-の五つを挙げる。関連性は疫学調査や動物実験などで明らかにされてきた。「糖尿病を起こしたマウスの方が歯周病の進行が早い。糖尿病を多く発症する米アリゾナ州のピマインディアンを対象にした調査では、歯周病の発症率が糖尿病ではない人に比べて二・六倍高い、といったことも分かっている」と説明する。歯周病は細菌による感染症。その細菌はどの人の口の中にも存在するが、生活習慣の乱れや加齢、糖尿病などの病気といったさまざまな要因が加わって発症する。糖尿病が進むと、高血糖状態が続き、体の免疫機能が低下、歯周病を起こす特殊な細菌も増える。また、歯周病がすでに口の中にあって重症化すると、細菌と戦おうと、炎症性細胞から「TNF-α」と呼ばれるタンパク質が大量に出される。このTNF-αがインスリンの働きを悪くして、血糖コントロールも悪化させると考えられている。歯を失う最大の欠点は、食べ物をかめなくなることだ。糖尿病患者に適した繊維質の豊富な、かみ応えのある食事が取れなくなる。「丈夫な歯でしっかりかめば少ない量で満足感を得られ、肥満の防止にもつながる」と野口教授は話す。歯科と医科の連携も始まった。愛知県歯科医師会は、糖尿病などの生活習慣病の知識を一般の歯科医師に普及させていくため、二〇〇七年度から研修会を実施。さらに五つのモデル地区を選び、地域に合った具体的な連携方法を検討している。モデル地区の基幹病院として地域の歯科医院との連携を担う中部ろうさい病院(名古屋市)は、毎月第三木曜日に、糖尿病の患者を対象とした歯周病の検査を無料で実施。治療が必要な患者がいれば、地域の歯科医院を紹介する。さらに治療の結果を歯科医院から返送してもらう。〇八年度は三十一人、〇九年度は一月末までに四十二人の患者を紹介した。堀田饒(にぎし)院長は「糖尿病患者に歯周病があると、心筋梗塞(こうそく)や脳卒中のリスクが高まるともいわれ、決して無視はできない。歯周病は歯科医師と糖尿病専門医との連携が欠かせない」と話す。

2010年2月19日 東京新聞より

■シークワーサーで洗口 天然成分 さわやか風味

アロマセラピー用品の開発・販売を手掛ける天然香房(沖縄市、玉城みさえ社長)は、シークヮーサー精油を生かしたマウスウォッシュ液「クリアギフト」を14日から発売する。天然成分主体の洗口液で口をすすぐと、口内のタンパク質や油汚れを固めて外に出し、口臭予防効果もある。界面活性剤を使わず、無香料、無着色で、防腐剤も未使用。4種類のお茶のエキスにキシリトールも配合した。シークヮーサーのさわやかな香りと風味は、ミントなどの香りが苦手で、歯磨きに難がある高齢者や幼児にも適しているとして、シークヮーサーを用いた初めての洗口液を歯科医院などへの販路拡大を目指す。1年間で1万本の販売を目指す。総販売元の琉美産業(那覇市識名)と連携し、約1年かけて開発した。14日から同社と那覇市のホテルロイヤルオリオン、沖縄三越で販売する。ネットによる注文販売も受け付ける。販売価格は3700円(500ミリリットル)。玉城社長は「子どもからお年寄りまで抵抗なく使えるさわやかな風味で身体に優しい。口臭で悩んでいる方にも効果がある」と説明。琉美産業の具志堅宗秀専務は「世界に通用する新たな用途のシークヮーサー製品として販路を広げたい」と話した。

2010年2月14日10時10分配信 琉球新報より

■輸入歯科技工物で基準策定へ―長妻厚労相

長妻昭厚生労働相は2月9日の閣議後の記者会見で、中国製の歯科技工物から安全性に問題のある物質が検出されたとの一部報道に関連して、輸入された歯科技工物についての具体的な基準の策定に乗り出す考えを示した。長妻厚労相はまた、この問題の広がりや、背景にある構造的な問題の有無についても実態把握に努める意向を示した。具体的な手法や期限については検討中とした。

2010年2月9日 医療介護CBニュースより

■痛くない、削らない虫歯治療法、あります

いつも虫歯の絶えないあなたや私に、救世主登場かもしれません。虫歯の治療をするとき、普通歯医者さんは歯を削って穴を開けて、取り除きますね。初期の虫歯で、まだ穴状になっていない段階なら、歯のエナメル質を強化するフッ素液を処方してくれて、歯の自己回復力で虫歯を治そうとします。でも、もしその方法が効かなかった場合には、やっぱり歯を削るしかありませんでした。が!歯科材料メーカーのDMGが開発した新しい治療システム「Icon」を使えば、自己回復させようとしたり、歯を削ったりする時間も手間も、そして痛みもなくなります!「Icon」システムでは、歯医者さんは、ドリルの代わりに薄いプラスチックの器具を歯と歯の間に入れて、虫歯部分に塩酸(!)を注入し、傷んだエナメル質を除去してくれるのです。その後、低粘度の樹脂で歯の組織を埋め、高輝度青色光を一瞬照射して樹脂を固め、歯を強化してくれて終了です。ただ残念ながら、現段階では歯と歯の間の初期の虫歯でしか使えないとのこと。でもDMGでは、摩擦の多い噛み合わせ面に使っても耐えられる改良版の開発に取り組んでいます。同社社長のジョージ・ウルフさんは1年以内にはできそうだとして、「自分の子供たちの歯に、穴を開けさせなくてはならない事態が一番怖いですからね。でも多分、そうしなくていいことになりそうです。」と語っています。

2010年2月8日 ギズモード・ジャパンより

■かむ料理で歯育てる

お弁当部門で最優秀賞を受賞した「丈夫な歯で元気いっぱい すくすく弁当」県と県歯科医師会が、かみごたえのある子ども向け料理を募った「かむかむクッキングコンクール」の受賞作品が決まり、4日に津市の県総合文化センターで開かれた「みえの食フォーラム」(県栄養改善大会)で表彰式が行われた。「お弁当部門」では、応募作品125点の中から、伊賀市野間、会社員岡田公子さん(47)の「丈夫な歯で元気いっぱい すくすく弁当」が最優秀賞に選ばれた。かむ回数を増やすため、ハンバーグにスライスしたレンコンを入れ、ホウレンソウ入りの卵焼きにジャコをトッピングするなど工夫した。225点の応募があった「おやつ部門」の最優秀賞は、松阪市立香肌小学校保健委員会の4~6年児童らが考案した「香肌プリッツ」。カルシウムを含むサクラエビや県産のアオサを混ぜ合わせ、ポリポリとした食感に仕上げた。審査委員長を務めた三重中京大短期大学部の土井喜美子教授は、「ふたを開けた瞬間の子どもの笑顔が想像できる、見た目にも楽しいお弁当作品が目立った。生え替わる途中のデリケートな歯に配慮し、子供への思いやりにあふれていた」と講評した。

2010年2月6日 読売新聞より

■山静神の歯科医が支援協定 災害時の治療や身元確認

 東海地震などの災害時に、被災者の歯の治療や身元不明死体の確認などのために相互に医師を派遣する連携をしようと、山梨、静岡、神奈川3県の歯科医師会が31日、甲府市内で協定書を締結した。2010年度から身元確認作業などの合同防災訓練を行う。山梨と静岡の両県歯科医師会は07年に同様の協定を締結。神奈川が加わったことで、さらに広域的な相互支援が可能になった。
 協定では、被災県から応援要請を受けた歯科医師会が、緊急の歯科医療や身元確認作業を行う歯科医師や歯科衛生士らを派遣。医療器材や薬品などの調達も助ける。被災地では、水不足などから歯磨きなどの口腔(こうくう)ケアが十分に行えず、口内細菌が肺に達して肺炎にかかる高齢者も出てくるという。このため被災者が口腔ケアをできるような支援も行う。山梨県歯科医師会の三塚憲二会長は「大規模災害時には山梨の歯科医師だけでは対応しきれない部分をカバーしてもらえる」と協定の意義を強調した。合同訓練は、静岡県を皮切りに行い、遺体の保存や安置場所の確保などの作業手法を確認する。

2010年2月1日 山梨日日新聞より

歯周病、糖尿病で合併も 低い認知度、死亡にも関与  医科、歯科の協力広がる

糖尿病の合併症の中で、網膜症や腎症、神経障害などに比べ知られていないのが歯周病だ。腎症などによる死亡にもかかわっているとされる一方、歯周病を治療することで糖尿病のコントロールもよくなったとの報告もあるといい、医科と歯科が協力して患者をケアする取り組みが始まっている。
▽登録制度 糖尿病の患者は、歯周組織の微小な血管の障害や、歯肉部分の血行の悪化、免疫機能の低下などで歯周病が悪化しやすいと考えられている。公立昭和病院(東京都小平市)内分泌・代謝内科の貴田岡正史部長によると、糖尿病患者の死亡率は、合併している歯周病が重度になるほど高まり、糖尿病性腎症や心筋梗塞が原因で死亡するケースでは、約4割に歯周病がかかわるとの研究がある。「糖尿病網膜症などの状況が眼科医の協力で改善しているのに比べると、歯周病は合併症としての認知度がまだ低い」と、貴田岡さん。知識の啓発や調査研究を行っている日本糖尿病協会 は2007年に歯科医師の登録制度を始めたほか、糖尿病と歯周病の関連学会による合同シンポジウムなども行われるようになった。東京・多摩地区周辺の医師や看護師、薬剤師、管理栄養士など約800人で構成し、貴田岡さんが理事長を務めるNPO法人「西東京臨床糖尿病研究会 」。地域に根差して活動してきたこの団体にも歯科医が加わった。
▽予防プログラム
「プリベンション(予防)プログラム」と名付けた歯周病のコントロール。最初の診療では、問診やエックス線撮影、歯と歯茎の間の溝(歯周ポケット)の深さ測定、歯周病の原因菌の検査などを実施。菌が塊となって歯に付着するプラークを、顕微鏡で患者自身にも見せて除去の大切さを理解してもらう。その上で、ブラッシングの実技を指導する。ここまでで1時間ほどかかる。2回目は、初回の口内の写真と比較してブラッシングの効果を確認。歯間掃除用の細い糸(デンタルフロス)の使い方や食事面を指導する。以後、必要に応じて超音波による歯石の除去や抗菌薬の投与など、専門的処置も行う。歯周病の治療によって糖尿病を悪化させる炎症性物質が減り、血糖値のコントロールに良い影響をもたらす。重度の歯周病を治療すると、過去1~2カ月の平均的な血糖値を反映し、糖尿病管理の指標となるヘモグロビンA1cの値が改善したとの研究があるという。歯周病のケアは虫歯など通常の歯科治療より優先される場合も多い。自らのケアと定期的な受診で口内の良好な状態を維持することが、糖尿病にも良い影響を与えると訴えている。

2010年1月28日 47NEWSより

■「プラズマジェット」で痛くない虫歯治療

ドリルの代わりに「プラズマジェット」を利用した痛みのない歯科治療の実現する可能性が報告された。ドイツ、ザールラントSaarland大学(ハンブルグ)の研究グループは、歯の象牙質(エナメル質の下層にある線維状の歯組織)に低温のプラズマビームを照射すると、歯の細菌を1万分の1まで減少できることを突き止めた。この結果から、現在はドリルを用いている虫歯の感染組織の除去にプラズマジェットを利用できる可能性が示された。今回の研究では、抜歯したヒト臼歯の象牙質に4種類の細菌を感染させた後、その象牙質にプラズマジェットを6、12、18秒のいずれかの時間照射した。その結果、プラズマジェットの照射時間が長いほど、細菌の除去量が増加することが判明。この研究は、医学誌「Journal of Medical Microbiology(医微生物学)」2月号に掲載された。「歯をドリルで削る治療は極めて不快で、ときに痛みを伴う。一方、コールドプラズマは完全に非接触型の治療であり、かつ極めて効果が高い」と、研究を率いた同大学のStefan Rupf博士は述べている。Rupf氏によると、プラズマ医学の分野は現在「大きな前進」の過程にあり、「3~5年後には虫歯治療に応用できることが期待される」という。

2010年1月28日 日本経済新聞より

■携帯で健康チェック 2、3年後の商品化目指す

携帯電話を使った健康管理について説明する法政大学の渡辺嘉二郎教=東京都小金井市の同大学(森本昌彦撮影)(写真:産経新聞) マイクを使った高感度圧力センサーを装着した携帯電話で生体情報を測り、健康維持に役立てるモニタリングシステムの研究開発が進んでいる。具体的には、呼吸や心拍を測定し、睡眠時無呼吸症候群の早期予防につながることが想定されている。メーカーとも協力し、2、3年後の商品化を目指している。◆自宅で簡単測定 「携帯電話なら誰でも持っているし、測定したデータを医療機関などに簡単に送ることができる」。研究開発を行っている法政大学工学部の渡辺嘉二郎教授(計測制御工学)はこう語る。渡辺教授はドアの開閉や燃え上がる炎など、音よりも低い空気圧の変動を計測できる高感度圧力センサーを開発。平成11年からセンサーを使って睡眠時の呼吸や心拍、いびきを測定する研究を進めてきた。それを応用したのが、携帯電話によるモニタリングシステム。携帯に内蔵できるよう、センサーを直径4ミリ、厚さ1・5ミリというサイズにまで小型化させた。渡辺教授が考える携帯電話を使ったモニタリングシステムは次のようなイメージだ。(1)携帯電話に高感度圧力センサーを装着(2)センサーを作動状態にし、ポリ袋などにわずかな空気と一緒に携帯電話を入れる(3)そのポリ袋を枕の下に置く(4)寝て、起きたら携帯で測定したデータを医療機関にメールする。◆健康管理の中心 このシステムでどのようなことが可能になるのか。システムでは呼吸や心拍を測定するため、睡眠時無呼吸症候群や不整脈の早期発見につながることが想定される。渡辺教授は「このようなツールを使うことで、病院に行かずに毎日自宅で健康状態をモニタリングできる。携帯電話さえあればよいので、高品質の医療を低コストで提供できる」と話す。今はどの医療機関と提携して測定結果を判定してもらうかなどは未定だが、研究に興味を持ったメーカーがセンサーを内蔵した携帯電話の開発に着手。2、3年後の商品化を目指しているという。東京医科歯科大学の田中博教授(医療情報学)は「睡眠時無呼吸症候群の疑いがあっても病院で医師の診断を受け、(検査する)機械を借りて調べるのは大変。病院では半日、一日仕事になるため、忙しい人はなかなか行くことができない」と指摘。携帯電話を使った健康チェックなら「病院に行かずに自分で健康管理ができる。健康管理のハードルを下げていることに意義がある」と評価する。さらに、「携帯電話なら通勤、通学中でも使える。携帯電話は個人の健康管理の中心になっていく可能性がある」と話している。

2010年1月26日 産経新聞より

■フッ素うがいを全道小中幼保に

全国的にみて低い水準にある道民の歯の健康状態を改善しようと、道は昨年6月の道議会で成立した虫歯予防条例を受けて道歯科保健医療推進計画の素案をまとめ、本格的な対策に乗り出した。フッ化ナトリウムを溶かした水で口をゆすぐ方式で、虫歯予防に有効とされる「フッ化物洗口」を道内全域の保育園と幼稚園、小中学校に導入することなどを掲げている。道議会での議論を経て4月から実施する方針だ。文部科学省が2008年度に実施した調査では、道内の12歳児の虫歯は平均2・2本で全国平均(1・5本)を上回り、都道府県別では3番目に多い。また、04~05年の厚生労働省や道の調査によると、道内では80歳で自分の歯を20本以上維持している人の割合は13・5%となっており、全国平均(24・1%)を大きく下回った。こうした状況を受けて道は、道民の歯の健康維持が必要と判断した。道議会では自民党・道民会議などが虫歯予防条例案を提出し、「フッ化物洗口は安全性に疑問がある」と論議を呼んだが、成立。動き出す環境が整ったことから、計画づくりに着手した。特に永久歯が生えそろう中学生までの対策を重視し、虫歯予防効果があるとされるフッ化物洗口を全市町村の保育園や幼稚園、小中学校に導入することを目指している。フッ化物洗口を実施しているのは、最新データの07年度でみると25市町村の保育園・幼稚園157カ所と小学校30校、中学校4校。今年4月以降、重点推進地域やモデル校を指定し、教職員や保護者らの研修を行う。また、歯周病予防など成人に対する指導強化のため、歯科医師や歯科衛生士に対する研修で知識・指導方法を充実し、定期受診を増やすことをめざす。道保健福祉部の担当者は「しっかりした指導態勢や虫歯予防の環境を整え、歯の健康維持への関心を高めたい」と話している。

2010年01月25日 朝日新聞より

■8020運動:歯の健康づくり推進協、運動の成果など報告/宮崎

歯の健康づくりに取り組む県8020運動推進協議会がこのほど、県庁であり、子供や高齢者の虫歯予防などについて話し合った。8020運動は、年齢を重ねて自分の歯でおいしく食事ができるよう「80歳になっても20本以上保とう」というもの。協議会には県歯科医師会や県栄養士会、県PTA連合会などの関係者が出席した。県の07年度の3歳児の虫歯本数は平均1・58本で全国都道府県のなかでワースト9位。年々改善してはいるものの、依然として予防が課題となっている。協議会では、ブラッシングなどで口の中の衛生環境を整える「口腔(こうくう)ケア」の取り組みで高齢者の健康状態が改善した事例や、保育園でゼロ歳から取り組んでいることなどが報告された。

2010年1月22日 毎日新聞より

■花王、歯磨き行動の脳への作用を研究

花王 の ヒューマンヘルスケア研究センターは、現在、むし歯や歯周病などのさまざまな口のトラブルに関する研究や美しい歯に関する研究などを通し、口内の健康価値の提案に取り組んできた。今回は、千葉大学フロンティアメディカル工学研究開発センター脳機能計測解析研究部門 下山一郎教授と共同で、脳が疲れたあとの歯磨き行動が脳や心理に与える作用を研究。このほど、歯磨き行動が脳を活性化し、気分をリフレッシュする効果を持つ可能性を見い出した。具体的な研究内容としては、計算作業による疲労付与後に歯磨き行動をしたときの脳への作用を客観的に評価するため、脳と心理の状態を同時に測定する“統合生理研究手法”を用いて検討。脳の活性化は、脳の疲労度や注意力に関係する指標などを用いて評価し、脳の疲労度はフリッカーテストを、注意力は脳波の測定で実施したという。また心理状態は、自己評価を数値化するVAS法 により評価している。その結果、疲労後に歯磨きをすると、しない場合と比べ、脳の疲労は有意に低減。また注意力も高まる傾向が認められたという。これより、歯磨き行動により脳が活性化したことが推測されたのだ。さらに心理状態についても、疲労後に歯磨きをすると、リフレッシュ感が有意に高まり、集中力やすっきり感も上昇する傾向が認められたという。歯磨き行動には、仕事や勉強などで疲れた時に脳を活性化する効果があるとも考えられるのだ。本結果は、IUPS2009第36回国際生理学会大会・第86回日本生理学会大会で発表し、2010 年3月発行の産業衛生学雑誌に掲載の予定だ。

2010年1月15日 サーチナより

■妊娠中の歯肉出血が死産に関連

胎児死亡と母親の妊娠性歯周炎との関連性を示す初めての記録が報告された。患者は35歳の女性で、米カリフォルニア州サンタモニカで満期の死産児を分娩。妊娠中に、妊娠性歯肉炎の症状である重度の歯肉出血を経験した。研究結果は、医学誌「Obstetrics & Gynecology(産科・婦人科学)」2月号に掲載された。報告者の米ケース・ウェスタン・リザーブ大学(クリーブランド)歯学部歯周病学のYiping Han氏らは、妊娠中のホルモン変化によって歯肉出血が生じることは多く、妊娠女性のおよそ75%にみられるが、歯肉出血によって口腔内の細菌が血流に入り、免疫系によって阻止されない限り胎児に感染する可能性があると説明している。今回のケースでは、剖検の結果、口腔内の細菌が血流に入り、胎盤に移動し、胎児に感染して死亡させたことが示唆された。この女性患者は、歯周病の治療を受けた後、再度妊娠し、健康児を出産した。Han氏は「子どもを1人生むたびに歯を1本失い、これは妊娠中の基礎的な変化によるという迷信があるが、背景に別の基礎疾患があれば乳児の生命が危険に曝される可能性がある」と述べ、できれば歯科医を受診し、口腔内の問題を解決してから妊娠するよう勧めている。また、妊娠中に歯肉出血を認めた場合は、医師に注意喚起を求めるべきであるという。

HealthDay News 1月22日より

■歯磨き粉の会社設立 被災したうどん屋おかみ 

ひょんなことから、うどん屋のおかみが「二足のわらじ」を履くことになった。神戸市長田区水笠通で30年以上、うどん店「壽(ことぶき)」を経営する竹内洋子さん(54)は、歯周病予防に効果があるという植物エキスの発見を専門家に認められ、3年前、歯磨き粉の販売会社を立ち上げた。「私は、化学の知識がない素人」と洋子さん。きっかけは阪神・淡路大震災だった。15年前の地震で、うどん店を手伝っていた義母の正枝さん=当時(69)=は、全壊した自宅の下敷きになって亡くなった。火災による焼失はまぬがれたが、義父儀平さんの落ち込みは激しかった。3カ月後に店を再開。だが周囲は区画整理地区になり、話し合いは紛糾した。儀平さんは認知症が進み、笑顔が減った。子どものころから「実験好き」だった洋子さんにアイデアが浮かんだ。「髪の毛が薄い父が発毛し、若返ったら元気になるかも」。近所で摘んだ野草や木の葉をアルコールに漬け、植物エキスを抽出。「お父さん、格好良くなるで」と話しながら50種類を試した。「区画整理の議論に疲れた私の気分転換にもなった」と洋子さん。震災から3年後、儀平さんは77歳で亡くなった。7年前、歯周病に悩んでいた洋子さんはふと、残していたエキスの一つを歯茎に塗ってみた。歯科医に「総入れ歯しかない」と言われていたが、2週間で血が止まり、1カ月後、健康な歯茎に戻った。義母の仏壇に供えていたコウヤマキだった。2005年、大阪歯科大の福島久典教授が調査。歯周病菌と虫歯菌の減少に効果があるとの結果が出た。今、本格的な成分解明の研究が進む。07年に会社を立ち上げ、歯磨き粉と口洗液を化粧品として商品化。「デンタアプローチ」と名付けて販売すると、全国から感謝の手紙が届いた。「母の趣味と笑っていたが、お礼を言いに訪ねて来る人もいて驚いた」と長女の園絵さん(25)。売り上げは2年間で約4万本に上り、東急ハンズの関西各店でも人気商品になっている。洋子さんは「笑うことの好きだった義父母が、思いがけない発明をプレゼントしてくれたのかも」と話している。

2010年01月8日 神戸新聞より

■歯周病:注意を 糖尿病患者向け、歯科検診と講演会

糖尿病患者に歯周病への注意を呼び掛けようと、無料歯科検診と講演会が15日、十条リハビリテーション病院(南区)であった。歯周病は近年糖尿病の合併症として認知されるようになり、医科と歯科の連携強化を目指す同区の医師らが初めて開いた。今後、患者紹介や情報交換を通じて、糖尿病や歯周病の早期発見や治療に役立てる。糖尿病患者は歯周病罹患(りかん)率が高く重症化しやすいとされ、歯周病治療を行うことで糖尿病の改善も報告されているという。府歯科医師会南支部は今年、「糖尿病歯周病プロジェクトチーム」(13人)をつくり勉強会を開催してきた。世界糖尿病デー(11月14日)に合わせてイベントを企画していた「サンスター」が協力を申し出て開かれた。歯科検診には同病院の糖尿病患者約30人が参加。歯科医の上田賢氏は「歯周病は単に歯茎の病気というだけでなく体にかかわってくる」と注意を呼び掛けていた。

2009年12月10日 朝日新聞より

■歯を利用し肝臓細胞分化

人の乳歯などから分離した「間葉系幹細胞」を肝臓の細胞に分化させることに、日本歯科大の八重垣健教授が成功した。間葉系幹細胞は、骨や筋肉など多様な細胞や組織へ分化する能力を持つとされる。同教授は、乳歯や親知らずの神経細胞に含まれる間葉系幹細胞を、標識となるタンパク質を使って選び出した。これを培養して人の体内にある複数の生理活性物質を振り掛け、肝臓の細胞に分化させたという。同教授は「応用の対象は肝硬変や肝がんの患者。従来なら廃棄していた歯を材料にでき、自分の歯を使うため、移植しても拒絶反応を回避できる」としており、動物への移植実験などを計画中。

‎2009年11月30日 47NEWSより

歯周疾患の検診 受診1%どまり 08年度県内 過去最低、周知に課題

山梨県内の市町村が行っている歯周疾患検診の2008年度の受診率が1.0%にとどまり、過去最低となったことが県のまとめで分かった。がん検診などと比べ、受診者の認知度が低いことなどが要因。市町村が新たに始まったメタボ健診(特定健診)を重視し、歯周疾患検診を実施するところが減ったことも影響している。健康な歯を維持することは医療費の抑制につながるとされ、周知の徹底が課題となっている。歯周疾患検診は40、50、60、70歳の人が受診対象。県健康増進課によると、昨年度は対象者2万6747人に対し、受診者は306人。受診率は07年度の2・5%から1・5ポイント減った。市町村別では南部町の9・0%が最も高く、最低は甲府市と山梨市の0・1%。甲府市は対象者1万812人のうち、受診したのは16人だけだった。歯周疾患検診は1995年度に歯周炎などの歯周病予防として厚生省(現厚生労働省)が老人保健法に基づく検診のメニューに設定。検診は市町村が開設する健康診断などで行っている。検診に強制力はなく、対象者の自己判断に委ねられており、県内の過去10年間の受診率は03年度の5・5%が最高。同じ検診の中でも血液検査や心電図などの基本健康診査は07年度に32・9%が受診、肺がん検診も35・1%が受けており、歯周疾患検診の受診率の低さが際立っている。また、政府の健康増進事業の見直しにより、昨年度から老人保健法に基づくメタボ健診がスタート。国はメタボ健診の受診率65%を目標に掲げ、12年度までに達成できない市町村に対し、ペナルティーを科す方針を示しており、各市町村はメタボ健診の受診率アップに力を入れている。費用対効果を考慮して、歯周疾患検診を取りやめる市町村も増えていて、実施市町村は02年度の21から、昨年度は12に減った。県歯科医師会によると、歯周疾患検診で口内の病気を早期に発見することで、高齢時の歯の本数維持につながる。また、健康な歯を維持することで病気にかかりにくいとされ、歯の本数が20本以上の高齢者(80歳以上)の年間医療費は、0~4本の人よりも約3千円(13・4%)低くなっている。県歯科医師会の三塚憲二会長は「歯を保つことで食物をかむ力が残るため、生活習慣病の予防にもつながる。歯周疾患検診を受けておくことは重要」と強調する。一方、本年度検診対象となる甲府市の会社員男性(40)は「検診自体を知らなかった。事前の周知を徹底しなければ、受診の意思があっても機会を逃してしまう」と指摘。県健康増進課は「受診を呼び掛けるパンフレットを作成してきたが、対象者すべてに検診があることを知らせる手段を考えたい」としている。

2009年11月22日 山梨日日新聞より‎

歯の治療で不要になった金属を恵まれない子どもたちに役立てる取り組みを取材しました

歯の治療で不要になった金属を恵まれない子どもたちのために役立てる取り組みを、日本歯科医師会などが始めました。東京・赤坂にあるビルの地下から運び出される段ボール箱の山。担当者は「こちらが今回集まった107個と個人から集まった6件すべてでございます」と話した。箱の中から取り出した袋に入っていたのは「歯」。この歯の周りについている金、銀、プラチナなどの貴金属を社会貢献活動に役立てるプロジェクトが動いている。全国の歯科医院から集められた金属は、重さは50kg、想定価格は1,400万円相当だという。実は、こうした貴金属は、これまでは治療を受けた患者の了解のもと、歯科医が回収し、専門業者によると、年間15万円ほどの利益になっていたという。日本財団と日本歯科医師会は、この貴金属を小児がん患者の病院建設やミャンマーの学校建設などに活用する取り組みを始めた。日本歯科医師会常務理事の柳川忠廣氏は「治療によって外して使えなくなったものは存在していた。こういったものを何かに生かせないか。国際貢献、国内も含めてですけど、できるのではないか」と話した。歯科医と患者が、共に参加することができるこのプロジェクト。新しい社会貢献の形として期待されている。

2009年11月19日 フジテレビより

フッ素うがい 中学生でも虫歯の予防に効果

週2回、先制の合図でフッ化ナトリウム水溶液を口に含み、ブクブクと1分=西方町元の町立西方小学校小学生の時に「フッ素うがい」をしていた子供は、中学生になっても虫歯が少ない――。こんな調査結果を県歯科医師会と県がまとめた。県は04年からフッ素うがいの本格的な普及を図っているが、なかなか広がらないため、効果があることを実証した。調査は08年度の歯科検診に合わせて実施。フッ素うがいをしている小学校と、していない小学校の双方から児童が進学する中学校3校(県南1校、県北2校)の生徒1024人を調べた。県南の中学校の3年生を除き、いずれもフッ素うがいを行ってきた生徒の方が虫歯が少ない傾向が見られたという。例えば、1年生の場合、県南の中学校では、フッ素うがいをしてきた生徒の虫歯の平均本数が2・08本だったのに対し、してこなかった生徒は2・90本。虫歯のある生徒の割合も60・4%、73・5%と、フッ素うがいをしてきた生徒の方が少なかった。県北の2校でも、虫歯の平均本数が0・96本と2・41本、虫歯のある生徒の割合が41・8%と65・1%で、フッ素うがいの効果があるとの結果が出た。県健康増進課によると、フッ素には初期の虫歯を修復したり、虫歯にならないように歯質を強化したりする効果があるといい、県は04年からフッ素うがいに新たに取り組む学校に約90万円を助成している。86の保育所や幼稚園、小中学校で約1万1千人(08年3月現在)がフッ素うがいをしているが、さらに普及を図るために今回の調査を実施した。フッ素うがいには、フッ化ナトリウムの水溶液を作ったり、子供がのみ込まないように指導したりするなど、学校側の手間がかかる。同課の担当者は「習慣化すれば意外に簡単。虫歯予防に効果があることは確かなので、実施していない学校にも普及したい」と話している。

2009年11月18日 朝日新聞より

■歯に対する不安が大きい人は状態が悪化する傾向、歯と性格の関連調査

「食べる」「話す」といった人間の基本的な行動になくてはならない歯。普段の生活の中では歯磨きのとき以外、それほど意識する機会はないが、虫歯や抜歯などで強い痛みに襲われたときに、その存在感の大きさに気付かされる人も多いのではないだろうか。定期検診を怠り、ちょっとした痛みを騙し騙ししているうちに酷くなって後悔することも多いが、少しでも異変を感じたら速やかに歯医者に行っておきたいところだ。そんな歯について、ニュージーランドの大学研究者らが若者1,000人超を対象に「歯に対する不安度」を調べた。すると、虫歯になりやすい性格の傾向が浮かび上がってきたという。この研究は、ニュージーランドのオタゴ大学の研究者グループが15歳から32歳の1,037人を対象に調査し、専門誌「Community Dentistry and Oral Epidemiology」で発表されたもの。科学情報サイト「インサイエンシズ」によると、研究ではまず「歯に対して不安を感じているか」を質問。そして「不安を感じる」グループと「不安を感じない」グループの2つに分けた上で、それぞれそう思い始めたのが「小さいころから」「10代から」「大人になってから」の3つに小分けにし、計6つのグループを構成した。そして、各グループの歯の状態と性格との関連性を調べている。まず研究者らが注目したのは、4分の1の人が当てはまった「不安を感じるグループ」の歯の状態。小さいころから不安を感じていた人の多くは、5歳前後で虫歯になって歯医者への通院経験があった。同様に10代からの人は15歳前後で虫歯に、大人になってからの人は26歳から32歳の間で虫歯になった人が多いという。オタゴ大学口腔科学部のマレイ・トムソン教授は、このグループに属する人の特徴に「高所やクモなど、ほかにも何かしら不安を持ち、神経質」(英情報サイト・デンティストリーより)な傾向があると指摘している。研究の発表では、「こうした不安を持つ人は、受診や治療の見通しを恐がり、なかなか歯医者に訪れない」という。その結果、「このグループの人は歯の状態が悪くなるまで歯科に行かず、どんどん心配が募る悪循環に陥っている」と、トムソン教授は解説している。一方で、「不安を感じていないグループ」は「たくましい個性があって物事に対処しやすい傾向にあり、ほぼ大多数の人に当てはまる」。ただこのグループの中では、「大人になってから不安を感じなくなった」という人が13人と、非常に少ないケースであることを発見。研究者らは「このカテゴリーに当てはまる人を、さらに研究したい」と、課題としてあげた。トムソン教授は、「研究結果を市民や歯科医に理解してもらい、虫歯を悪化させないようにそれぞれ注意してほしい」と話している。

2009年11月16日 Narinari.comより

■オリンパス、欧米で再生医療の医薬品を開発へ

オリンパスは11月13日、欧米で再生医療技術を使い、やけどによる皮膚潰瘍や床擦れなどの治療薬の開発に乗り出すと発表した。皮膚、血管、骨、軟骨といったさまざまな組織の形成に関与している細胞成長因子の一つであるbFGF(塩基性線維芽細胞成長因子)を、創傷治癒分野で開発・製造・販売する権利を科研製薬から獲得した。オリンパスは、bFGFを含め再生医療事業で5年後に100億円の売り上げを目指すとしている。日本国内では、科研製薬がbFGFの製品化(フィブラストスプレー)に成功しており、今年度40億円の売り上げを見込んでいる。また、歯周病(フェーズ3)、骨折(フェーズ2終了)の治療薬としても開発中。今回のオリンパスとの契約に先立ち、2007年6月にはサンスターに対して欧米で歯科領域の治療薬を開発・販売する権利を許諾している。
2009年11月13日 医療介護CBニュースより

歯科診療情報をデータベースに 首都直下地震など見据え研究進む

首都直下地震などを見据え、歯科診療情報をデータベース化して犠牲者の身元確認の迅速化を図る研究が進んでいる。東北大大学院の青木孝文教授(情報科学)と、群馬県検視警察医の小菅栄子氏らは、口腔(こうくう)内のレントゲン写真を用いた実験で、本人確認の作業負担を大幅に軽減することに成功。14日の「警察歯科医会全国大会」(新潟市)で結果を発表し、実用化の推進を提言する。歯はDNAと並び、身元確認に極めて有効とされ、日航機墜落事故やJR福知山線脱線事故などでも警察歯科医が歯型の鑑定に奔走した。今後30年以内に高い確率で発生するとされる首都直下地震(推定最大死者1万1千人)や東海・南海・東南海地震(同2万8千人)に備え、身元確認作業の迅速化、効率化は不可欠の課題となっている。青木教授によると、データベースの「素材」として想定されるのは、診療報酬明細書(レセプト)、デンタルチャート、口腔内のレントゲン写真など。いずれも個人情報で、患者の同意が前提となる。厚生労働省によると、平成19年度に歯科医院から提出されたレセプトは延べ約2億件。青木教授はレセプトから特徴的な治療情報を抽出、分類すればデンタルチャートやレントゲン写真は個々の歯科医院で新たにデータベース向けの登録作業が必要になるが、治療方法や詰め物の種類、形状など多くの情報が含まれ、現在でも身元確認に活用されている。レントゲン写真は同じ部位を撮影しても、その都度X線の照射角度などが異なり、画像にずれが生じる難点があった。青木教授と小菅氏は昨年、画像の類似性を数値化する「位相限定相関法」を応用。ずれを自動補正しながら照合することに成功した。青木教授は群馬県内の歯科医院で、患者1714人分のレントゲン写真4510枚を使ってデータベース化を実験。新たに撮影した患者の写真と、4510枚の写真をコンピューターで自動照合すると、患者に該当しうる写真を多くても33枚にまで絞り込めることが判明した。精度を上げることで指紋同様に迅速な照合が可能になるという。青木教授は「DNAのデータベース化に比べれば抵抗感は少ないはず。3つの素材を複合的に活用できれば、大規模災害時にも迅速で高精度の身元確認が可能になる」としている。

2009年11月12日 MSN産経ニュースより

■【「いい歯」に貢献 ロッテの挑戦】「かむ力」の大切さ 全世代に訴え

ガムを通じてかむことの大切さを訴える活動を展開 現代人のかむ力が弱まっているといわれるなか、ロッテは「かむ」をテーマとした社会貢献活動に取り組んでいる。具体的には、「キシリトールガム」を使って、「かむ力」を養う活動を教育機関と連携して進めるほか、かむ力を養成するためのキャンペーンイベントや市民講座の協賛なども積極的に推進している。
◆ガム使い咀嚼力を判定 とくに、子供のうちからかむ力を養成するのが欠かせない「食育」と判断。2005年から、学校の養護教諭と連携してガムを使ってかむ力を高めるための活動を進める。咀嚼(そしゃく)の仕組みなどの講義や、ロッテが医療用のみに販売している「咀嚼判定ガム」を使い、かむことの大切さを呼びかける。ロッテの「咀嚼判定ガム」は、混ざり合うと、紫になる赤と青の2色のガムをかみ、色のまだらの残り具合で咀嚼の不十分さが分かるという。子供がどれだけかめているかということを判定するだけでなく、かむことの大切さを体感できるツールとして使われている。こうした学校での教育を通じて、ガムを使って、なぜ、かむことがいいかを伝達。最近では学校の保健授業の引き合いが強く、年間10~20校の学校に判定ガムを納入するなど、取り組みは広がりつつある。
◆「いい歯の日」前後にイベント 一方、咀嚼力が弱まってくる老人向けに歯の健康活動も進める。厚生労働省と日本歯科医師会が提唱する「8020運動」で、80歳になっても自分の歯を20本以上保つためのキャンペーンだ。00年に設立された推進財団にロッテは参加し、虫歯、歯周病の予防から、歯と身体の健康についてまでさまざまな研究・調査と啓蒙(けいもう)活動を展開。また、ロッテ独自のプロジェクトによる調査・研究活動も進めている。 さらには幅広い世代向けの訴求活動として6月1日の「ガムの日」、11月8日の「いい歯の日」に前後して、かむことの大事さを伝えるキャンペーンを展開。また「いい歯の日」に行われる「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー」(日本歯科医師会主催)にも協賛する。 かむことの大切さをより多くの方々に知ってもらうための全国イベント「しっかり噛(か)んで健康家族・チューイングコンテスト」に1996年から協賛するほか、99年からは中高年向けに、健康づくりとガムをかむことの重要さを伝えるのを目的とした健康体操イベント「健康ガムカムダンベル体操」を開始、毎年9月の敬老の日に全国で開催されている。 こうした展開を通じて、ロッテは企業理念である「むし歯のない社会」を目指している。

2009年11月2日 フジサンケイビジネスアイより

どうする「未病」:乳幼児期の食べ方がかみあわせに与える影響とは

◇咀嚼がおかしい子どもの背景 「ほ乳期、離乳期」の問題点「食べるときに口いっぱいにほおばる」「ペチャクチャ音をたてる」「丸のみをする」……。3歳を過ぎたお子さんにこうした兆候がある場合、「かむこと(咀嚼=そしゃく)」に問題が生じている可能性があります。こうした子どもにスプーンで食べ物を与えるとうまく唇で取り込めず、何度やってもこぼしてしまうようなことがあります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。咀嚼のためにまず重要なのが唇です。特に大事なのが上唇で、食べ物を口の中に取り込む役割を担っています。上唇をうまく使えない子どもは、口の中に食べ物を無理に押し込むことになり、丸のみに近いかたちで摂取をすることになってしまいます。舌の動きもポイントになります。食べ物を前の歯でかみきり、奥の歯でかみ砕くという複雑な動作のためには舌の動きが欠かせません。舌が十分に動かない状態では食べ物の移動もスムーズにいかなくなってしまいます。咀嚼がうまくできないと「ストローで飲料がうまく吸えない」「お誕生日のろうそくの火を吹き消すことができない」など、さまざまな動作に支障が出てきます。咀嚼の原点はほ乳期・離乳期にあり、この時期の食事の与え方が食べ方に大きく影響します。まず、ほ乳期はおっぱいを吸うことによって唇や舌、あごが自然に鍛えられます。しかし、人工乳の場合、こうした機能がうまく発達しない可能性があります。ほ乳瓶の乳首にはいろんなタイプがありますが、穴の大きいLサイズを使用している乳児では舌や下あごがほとんど動いていなかった、という調査報告があります。また、離乳食を与える時はスプーンを下唇に軽く触れさせ上唇でとらえるというのが上手な与え方ですが、唇に触れることなく口の奥へ入れたり、直接上唇にスプーンの食べ物を押し当てる親御さんがいます。この与え方では「食べ物を取り込む」という唇の訓練ができず、その結果、唇がなんとなくゆるんだ感じになったりします。いろんな物をなめたり、しゃぶったりさせましょう。離乳後期には手づかみ食べをおおいにさせ一口の量を覚えさせましょう。かむ力がまだ十分ではないのに固い離乳食を与えることなども問題となります。食事の与え方以外にも咀嚼の問題が生じる原因がいくつかあります。例えば、おしゃぶりを2歳以降も続けている場合、口を閉じても前歯や側方の歯が上下でかみあわなくなる「開咬(かいこう)」などの異常が起こりやすいことがわかっています。指しゃぶりの癖も同じリスクがありますので注意しましょう。また、むし歯を未治療のままにしていたり、失った歯をそのままにしておいたりすると健康な歯だけでかむ癖がついてしまいます。咀嚼の問題から片側だけの歯で食べる生活を何年も続けていた結果、左右の顔がアンバランスになってしまった方を何人か診ています。咀嚼に異常があると食べ物の消化・吸収に支障が出て、栄養が十分に取り込めなくなります。また、顎など口腔(こうくう)器官の発達も悪くなり、歯並びにも問題が起こってしまいます。また、咀嚼は脳の発達とも連動しており、そのためにも「正しくかむこと」は非常に大切です。親御さんはぜひ、小さいころから子どもの食べ方をよく観察していただきたいと思います。そして「おかしいな」と思ったら早めに歯科医に相談してください。日本顎咬合学会では正しい咀嚼の指導および治療に力を入れています。きちんとかめるようになった子どもたちは自信がつき、顔つきが生き生きとしてくるのが印象的です。

2009年11月2日 毎日新聞より

■鶴見大と再生医療推進機構 歯髄細胞バンクで未来に備え

鶴見大学歯学部の斎藤一郎教授・付属病院長は、同教授が顧問を務める再生医療推進機構(代表取締役・大友宏一氏、東京都中央区)と連携し、「歯髄細胞バンク」事業の展開を始めた。歯科分野の学会で事業概要を発表し、歯科医に協力を要請しており、当初は親知らずの抜歯などを受ける患者に対し、本人が再生医療が必要になったときに備えて有料で歯髄細胞を保存するサービスを提供する。サービス開始は12月中の予定。
◆抜去歯から収集 再生医療の研究や技術開発が進む中で、斎藤教授らは、親知らずや乳歯などの抜去(ばっきょ)歯から収集でき、再生医療のために新たに細胞を採取する必要がない「低侵襲(しんしゅう)性」の細胞ソースとして歯髄に注目。歯髄細胞は硬い歯に囲まれた場所にあるため、紫外線など外部からの刺激を受けている皮膚などよりも遺伝子などの損傷を受けている可能性が低く、研究によって増殖能が高いことなども分かったという。再生医療の技術では、人工多能性幹細胞(iPS細胞)が倫理的な問題も少ないことから有望視されており、斎藤教授と並んで同機構の顧問を務める岐阜大学大学院医学系研究科の手塚建一准教授らが、歯髄細胞からiPSの樹立に成功している。
◆約29万5000円で提供 斎藤教授と同機構は、岐阜大学の研究チームと協力しながら、将来的にiPS細胞バンク構築にも貢献できる大規模な「歯髄細胞バンク」を設立し、全国の歯科ネットワークと連携し10年以内に歯髄細胞30万件の収集を目指す。サービス体系は、細胞バンク登録料、細胞培養料、10年間の保管料を合わせて、約29万5000円。細胞の一部を研究用に使用することに同意した場合は、登録料が30%割引きになるという。現在は、収集した歯髄細胞の他人への提供は想定していないが、他人に細胞を移植できるかどうかの基準となるHLA(ヒト組織適合抗原)の一致については、10万件の骨髄細胞を集めれば国民人口の75%に対して細胞を提供することが可能となり、30万件であれば人口の90%以上がカバーできるという。試算では、全国にある約7万軒の歯科医療施設で、仮に医療廃棄物として処理される歯から、1軒当たり5本ずつ歯髄細胞を収集すれば35万件のバンクが完成する見込み。

2009年10月29日 フジサンケイ ビジネスアイより

歯周病を唾液で判定 試験紙キット開発 仙台のベンチャー

歯周病判定キットの試験紙。陽性だと判定部に線が表れ、炎症の程度が重いほど、線が濃くなったり太くなったりする研究開発用試薬製造のベンチャー企業「多機能性蛋白(たんぱく)研究所」(仙台市)は、唾液(だえき)に試験紙を付けるだけで歯周病の感染の有無や炎症の程度を判定できるキットを開発した。軽度の炎症を検出でき感染の早期発見につながるほか、手軽に使えるため家庭での自己管理にも活用できるという。東経連事業化センターの支援を受け、2010年夏にも歯科医院向けの販売開始を目指す。同社は、抗菌・抗炎症機能があるラクトフェリンという唾液中の糖タンパクに注目。歯周病患者の唾液は、ラクトフェリンの一部が分解されて抗菌・抗炎症機能を失った上に炎症を悪化させる作用がある分子が含まれることを発見した。キットは、この分子を指標として試験紙に表れる線の有無や太さ、色の濃さにより10分程度で判定を行う。同社によると、針で患部を刺して潜血の状態を見る一般的な検査法よりも早期に炎症を検出できるほか、遺伝子などを調べる既存のキットに比べてごく短時間での判定が可能。東北大歯学部の協力を得て、04年ごろから測定精度の検証作業を続けてきた。東経連事業化センターは同社を「マーケティング・ビジネスプラン支援事業」の対象に決定。専門家による支援チームを編成し、販売会社の選定やパッケージづくりなどで商品化を支援する。多機能性蛋白研究所は医薬品ではなく、臨床試験が不要な試薬として販売する方針。「歯科医療の現場でまず効果を認めてもらい、認知度を上げたい」と当面は歯科医療機関向け販売を想定する。同社は06年、キット開発を担当した小峯健一取締役らが設立した。小峯取締役は「将来的にはドラッグストアなど一般向け市場でも販売し、歯周病の予防に貢献したい」と話している。

2009年10月17日 河北新報より

鶴見大学と再生医療推進機構、「歯髄細胞バンク事業」を本格始動

年間約1,000万本廃棄される抜去歯を用いたプロジェクトの将来構想
鶴見大学が『歯髄細胞バンク事業』を始動
再生医療発展に向けた歯科界が果たす役割
現在、再生医療技術は凄まじい進歩を遂げており、一方でその実用化には再生医療を安全に効率良く行うための適切な細胞の選択が求められております。鶴見大学歯学部、および岐阜大学におけるこれまでの一連の研究から、歯科医療施設で医療廃棄物として処理される「親知らず」や、幼児期に役目を終える「乳歯」に含まれた歯髄細胞が再生医療の早期実現に極めて理想的な細胞であることを明らかにしてきました。これらの研究成果をもとに、鶴見大学歯学部の斎藤一郎教授・病院長は、株式会社再生医療推進機構(本社:東京都中央区 代表取締役 大友宏一)との産学連携で、このほど大規模な「歯髄細胞バンク事業」を本格始動致します。

2009年10月13日 日本経済新聞より

■入れ歯供養:不要入れ歯に感謝 瀬戸内・妙興寺で200個 /岡山

不要になった入れ歯に感謝して弔う「入れ歯供養」が8日、瀬戸内市長船町福岡の妙興寺(岡田行弘住職)であった。10月8日を「入れ歯(108)」と読んで営まれ、今年で8回目。市内の3歯科医院の実行委員会主宰。今年は歯科医で預かったものや、同寺に「供養して」と送られたものなど、約200個を供養した。入れ歯は供養後に金属部分をリサイクルし、他は医療廃棄物として処理する。この日は歯科医職員や近所の人ら25人が出席し、読経の後に順に焼香した。実行委の歯科医、中條新次郎さん(50)は「不要になった入れ歯を『どうしよう』と迷う人は多い。送られてくる入れ歯も増え、この供養が受け皿になったかな、と思う」と話していた。

2009年10月9日 毎日新聞より

■カンボジアで歯科検診 広島大歯学部、医師派遣へ

広島大歯学部はカンボジアで歯科医療支援に乗り出す。広島のNPO法人が19~23日に現地へ派遣する保健医療支援団の中核として小学生の歯科検診に当たるほか、今後の留学生受け入れを現地の大学に打診する。歯学部はこれを機に、被爆地発の国際貢献の一翼を担う形で支援を続け、将来はアジアでの歯科教育拠点を目指す。カンボジアに向かうのは、高田隆・学部長をはじめとする歯学部の教授や研修医師ら5人と、歯学科や口腔(こうくう)健康科学科の学生11人。シェムリアップ州で小学生を対象に歯科検診し、学生は紙芝居を使って歯磨きの仕方や大切さを伝える。さらに来年度から留学生を広島で受け入れる計画を携え、首都プノンペンにある王立健康科学大を訪問する。事前調査のため今年2月に現地を訪れた高田学部長は「歯の診療体制が整わず、ほとんどの子が虫歯だった。同じ戦禍を経験した広島の大学として、息の長い支援に取り組みたい」と話している。保健医療支援団は、2005年からカンボジア支援を続けるNP0法人「平和貢献NGOsひろしま」が派遣。広島大病院の内科医師や広島経済大の学生らも加わり、総勢45人となる。現地で歯科検診に当たるのは今回が初めて。カンボジアではポル・ポト派による大量虐殺に歯科医師も巻き込まれたこともあり、世界保健機関(WHO)の09年版「世界保健統計」によると、歯科医師数は国内で209人。人口1万人当たり1人に満たず、日本の同7人、タイの同2人やマレーシアの同1人に比べて少ない。

2009年9月5日 中国新聞より

■歯型彫刻コンテスト「ほるほる」開催/横浜


歯科技工士と、技工士学校に通う学生を対象にした歯型彫刻コンテスト「ほるほる」が23日、横浜市鶴見区豊岡町の鶴見大学会館で開かれた。県歯科技工士会(同市南区)が若者の学ぶ意欲と技術力アップを図ろうと企画し、今年で10回目。参加者は日ごろの訓練の成果を発揮しようと、指定された部位の歯型の再現に真剣に取り組んだ。県内や関東などから、学生79人と有資格者51人が参加。90分の制限時間の中で、幅1.5センチ、高さ10センチの石こう棒を、歯科技工士用の彫刻刀やナイフで彫ったり削ったりしながら、歯の形に近づけていった。はじめは四角柱の形をしていた石こう棒が、参加者の手が加えられ、本物の歯そっくりの歯型へと様変わりした。参加した横浜歯科技術専門学校2年の渡辺絵麻里さん(30)は「緊張したけど、2月の国家試験向けて良い経験ができた。歯型彫刻はうまく歯の形に彫れたときが楽しい」と話していた。7人の審査員による審査の結果、学生の部では共生会歯科技工専門学校2年の才木結加さん(20)が、有資格者の部では湯本豪一さん(26)=KSデンタル=と杉浦公治さん(25)=NOVAデンタルラボラトリー=が最優秀賞を受賞した。

2009年8月24日 神奈川新聞より

歯の完全再生、マウスで成功=食物かめる硬さ-「臓器置換」実現へ・東京理科大など

 食物をかめる硬さで、痛みなどの感覚もあるほぼ完全な歯をマウスで再生させることに、東京理科大と東北大、東京医科歯科大の研究チームが3日までに世界で初めて成功した。将来、「人工多能性幹(iPS)細胞」などの幹細胞を歯のもとに変え、失った歯の跡に移植して再生させられれば、入れ歯不要の生活が実現すると期待される。
 この成果は、東京理科大の辻孝教授らが2007年2月に発表した「器官原基法」の応用。細胞を試験管内で培養し、立体的で機能する臓器の形成を目指す技術で、臓器置換再生医療の実現に一歩前進した。次は毛髪の再生にも取り組む。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。

2009年8月4日 時事通信より

■歯周病の新治療器開発へ 東北大とリコー光学など連携

東北大と精密機器製造のリコー光学(岩手県花巻市)などが連携し、新しい殺菌技術を応用して歯周病などの口腔(こうくう)感染症を治療する機器の研究開発プロジェクトが始動する。活性酸素と可視光レーザーを照射し、殺菌力がより強い「フリーラジカル」と呼ばれる物質を生成、病原性細菌を死滅させる。実用化されると、従来の器具では届かない部位の治療も可能になり、患者の負担軽減も期待される。プロジェクトは、新事業創出を目指す産学官連携の取り組みを委託契約で支援する経済産業省の「地域イノベーション創出研究開発事業」に採択された。2010年度末までの事業期間中に試作機器を開発し、動物実験で治療効果や安全性を検証、次の臨床研究に向けた土台を整える。共同研究体は東北大、リコー光学のほか、光、レーザー応用部品機器の設計・製造などを手掛けるパックス(仙台市)と、全体を管理するインテリジェント・コスモス研究機構(ICR、同)で構成する。東北大大学院歯学研究科の研究グループなどによると、歯周病の治療は病原菌を含む歯根表面の歯垢(しこう)を超音波式などの器具ではぎ取るのが一般的だが、深い部位には器具が届かず十分な治療効果が得られない場合があった。人工歯根(インプラント)の周囲炎では歯根の表面形状が複雑なため、歯垢を除去しにくいケースも多い。開発するのは、活性酸素の一つの過酸化水素を噴霧するとともにレーザー光を照射し、フリーラジカルを局所的に発生させる機器。不対電子と呼ばれる不安定な電子を持つフリーラジカルは、ほかの物質から電子を奪って酸化する力が強い。過酸化水素とレーザーが届けば治療できるため、従来手法より治療可能部位などが広がる。歯学研究科の菅野太郎助教らの研究グループと東北大未来科学技術共同研究センターが07年から共同研究に入っていた。将来の商品化をにらみ、レーザー関連装置も製造するリコー光学などを巻き込んだ体制で開発を加速させる。ICRは「東北のものづくりの力を生かした医歯工連携で、全く新しい考え方の歯科治療器を東北から生み出していく取り組み。ぜひ成功させたい」と話している。

2009年07月20日  河北新報より

■がん患者向け口腔ケア製品、県歯科医師会など開発 /静岡

がん治療に伴う口内の不快な症状をなくすため、保湿剤などの口腔(こうくう)ケア製品を、県立静岡がんセンター(長泉町)、県歯科医師会とサンスターが共同開発した。早ければ今月下旬から県内の歯科医院で先行販売される。同センターなどの説明では、抗がん剤治療などを受けた患者は口の中がひりひりしたり、粘つき、歯磨きに刺激を感じる例もある。また、頭頚部がんの再建手術の前に専門的な口腔ケアを行うと、(1)術後の感染率が3分の1に下がる(2)口内の細菌数が減り、感染しにくい--ことが分かった。このため、3者が県のファルマバレープロジェクト(医療・健康関連産業の集積)の一環として開発に取り組んだ。がん患者だけでなく、口の中の乾きなどに悩む高齢者のケアにも役立つという。同センター歯科口腔外科の大田洋二郎部長は「製品の研究者たちと、患者さんの口腔内を観察し、生の声を聞いてゼロから開発した」とコメントした。新製品はサンスターのバトラーシリーズ5種で、このうち3種は同センターと共同特許を出願中。同社によると、数カ月以内に県内数百カ所の歯科医院に流通、その後、全国のがん拠点病院への配備を目指す。新製品は、トウモロコシなどを原料とする口腔保湿液「ジェルスプレー」▽希釈タイプの保湿洗口液「マウスコンディショナー」▽低刺激性の歯磨き「マイルドペースト」▽軟らかい歯ブラシ「#03S」▽「スポンジブラシ」。同センターや、同社専用ホームページでネット販売している。

2009年7月15日 毎日新聞より

■葉酸入りかりんとう開発、かんで健康に

食を通じた健康作りを支えようと、埼玉県坂戸市と歯科医師らによる市民団体が、認知症などの予防に効くとされる「葉酸」を加えたかりんとうを開発した。名付けて「さかど葉酸 かムりんとう」。市役所などで1袋100円(45グラム入り)で販売中。「かむ」をテーマに、虫歯菌を減らすキシリトールを使うなど、歯の健康にも気を配ったお菓子だ。製作にかかわったのは、市健康政策課と、市のボランティア団体「市民みんなの健康づくりサポーター 元気にし隊」に所属する大学の歯科医師や歯科衛生士ら。市では2006年から葉酸の摂取を促す「葉酸プロジェクト」を展開し、大学や食品会社と協力して葉酸入りのパンなどを製品化してきた。今回は、葉酸を使い、歯も丈夫にする食品はないかと考えた末、「かまないと食べられない、かりんとう」に注目。08年5月から開発を進めてきた。完成した「かムりんとう」は、坂戸市産の小麦にキシリトールを加え、控えめな甘さと、かりかりとした食感が特徴。1袋で、厚生労働省が勧める成人1日当たりの葉酸摂取量(240マイクロ・グラム)の約4分の1を取ることができる。製造・販売は、市内の障害者就労支援施設「こすもす作業所」(坂戸市東坂戸)に依頼した。商品の開発にかかわった明海大歯学部の清水良昭准教授は「一般に良くかむことは認知症や虫歯の予防、ダイエットにつながる。かムりんとうは、かむのに適した食品で体にも良いが、あくまでお菓子なので食べ過ぎには注意」と話している。昼休み中の市役所や、こすもす作業所の併設店舗で販売している。問い合わせは、同作業所(049・277・8605)。

2009年7月14日 読売新聞より

■歯周病の予防法など紹介

口内衛生の重要性を理解する「歯の健康講座」(中国新聞社主催)が12日、広島市中区の広島県民文化センターで開かれ、大学教授たちが歯周病の予防法などを説明した。約450人が参加した。基調講演で、岡山大大学院の高柴正悟教授(歯周病態学)が歯磨きだけでは細菌を十分に取り除けないとのデータを示し、「歯周病は生活習慣病との関連も指摘される。口の中をすすぐ洗口液などで念を入れて予防を」と呼び掛けた。パネル討論では、高柴教授や歯科衛生士の小原啓子さん(50)たち4人が発言。スポーツキャスターの陣内貴美子さん(45)は「選手は歯が命。気軽に歯科医を訪ねて早めのケアを心掛けている」などと紹介した。

2009年7月13日 中国新聞より

■歯磨きマッサージ:認知症患者に だ液が増加、口の渇き改善 /鳥取

◇ウェルフェア北園渡辺病院、介護士ら取り組み成果◇県福祉研究学会奨励賞に輝く◇認知症病棟を担当する鳥取市の介護士らが、歯磨きと口内のマッサージによってだ液の分泌量を増加させる「ブラッシングマッサージ」の導入に取り組んでいる。認知症患者は向精神薬の副作用で口が渇きやすい。だ液量を増やすことで食事や会話などの口腔(こうこう)機能を高めることを狙った。取り組みの研究成果は県福祉研究学会で奨励賞に輝いた。導入を進めているのは同市覚寺のウェルフェア北園渡辺病院の介護士ら。認知症病棟約60床のうち約8割の患者が向精神薬を長期的に服用しており、口の渇きを訴える患者が少なくないという。介護士の柿坂貫太さん、山内大輔さん、藤縄つぐみさんは、歯科衛生士からアドバイスを受けてブラッシングマッサージを考案。07年7月から9月にかけて患者16人に試してみた。約2カ月にわたって歯磨きの後に口内のだ液腺を刺激するマッサージを朝夕晩と行ったところ、約2カ月でだ液が増加。調査当初は歯茎から出血していた患者も次第に血が出なくなったという。試行後もブラッシングマッサージを介護士や看護師らに呼び掛け、定着を図っている。中には口内マッサージを嫌がって口を開けない患者もいるという。柿坂さんは「患者一人一人と向き合って対応を変えながら、ブラッシングマッサージを広めていきたい」と話している。

2009年7月11日 毎日新聞より

■乳飲料、虫歯修復に効果 岩手医大の准教授が確認

岩手医大歯学部予防歯科学講座の稲葉大輔准教授(54)は、明治乳業(東京)との共同研究で、牛乳由来成分(CPP―ACP、リカルデント)を配合した乳飲料に初期虫歯の修復効果があることを確認した。明治乳業は国内で初めて同乳飲料を商品化し、販売開始した。乳製品の歯に対する健康効果を実証した研究成果として注目を集めている。稲葉准教授は、かねてチーズなど乳製品の虫歯予防効果に着目。明治乳業も歯を健康に保つことで知られるリカルデントを乳製品に応用する考えがあり、2000年ごろから共同研究を進めてきた。同社からリカルデントを牛乳に添加した試作品の提供を受けて実験。人工的に初期虫歯を作った牛のエナメル質を試作品に7日間毎日1時間、人工唾液(だえき)に23時間浸し、牛乳と人工唾液だけに同じ時間割合で浸したものと比べた。その結果、歯からミネラルが溶け出して虫歯になる「脱灰」深度が、試作品に浸したエナメル質は牛乳だけに浸したものより約30%浅いことが判明。試作品は脱灰した部分にミネラルを補う「再石灰化」を促進し、初期虫歯を修復することが裏付けられた。唾液も歯の再石灰化機能を持つが個人差が大きい。リカルデントは虫歯の原因となる酸に強く、歯を丈夫にする効果もあるという。明治乳業は稲葉准教授による再石灰化促進効果の検証を基に商品を開発。宅配専用として4月、リカルデント23ミリグラムを配合した乳飲料「明治 ミルクでリカルデント」(100ミリリットル、メーカー希望小売価格120円)を発売。特定保健用食品の認定を申請している。稲葉准教授は「研究が健康に役立つ商品として形になったのはうれしい」と喜び、「歯磨き粉やうがい薬などの虫歯予防製品に、新しく乳製品が加わった。乳製品が歯に与える健康効果を認識してほしい」と呼び掛ける。乳飲料の問い合わせは明治乳業宅配商品問い合わせ窓口(0120・324・369)へ。CPP―ACP(リカルデント) オーストラリア・メルボルン大の研究者らによって開発された天然由来成分。牛乳タンパク質を分解したペプチド(CPP)と、非結晶リン酸カルシウム(ACP)の複合体。多くのカルシウムとリン酸を取り込むことで虫歯の抑制・再石灰化・耐酸性強化に優れた効果があり、既にガムに配合、商品化されている。

2009年7月10日 岩手日報新聞より

■虫歯予防:水道水に適量のフッ化物が効果 歯科医らで構成する推進協発足

吉川市、フロリデーション実現へPRや啓発活動を展開 虫歯予防に効果があるとされる水道水フロリデーション(フッ化物濃度調整)を実現するため、吉川市は市内の歯科医や自治会長、市議らで構成するフロリデーション推進協議会(会員数12人)を発足させた。健康への影響を心配する市民もおり、今後PRや啓発活動を展開する。市担当者によると、こうしたフロリデーションへの取り組みは県内初で、全国的にも珍しいという。市は先月、日大松戸歯学部や日本口腔(こうこう)衛生学会と学術・技術支援協定を締結。協議会顧問の小林清吾日大教授(社会口腔保健学)によると、フッ素は安全性の高いミネラル元素で、通常の水道水にも微量に含まれる。世界保健機関(WHO)や国際歯科連盟も水道水に適量のフッ化物(フッ素の化合物)を混ぜるフロリデーションを推奨している。本格的な導入は米国が1945年から始め、現在、フロリデーション水の給水人口は61カ国約4億人に及ぶ。日本では「体に蓄積されないか心配」といった市民の声もあり、実際に導入している自治体はまだないという。吉川市は06年、健康福祉部と政策室がフッ化物応用研究会を結成。虫歯予防の観点から、水道水フロリデーションを市民の歯科保健を向上させる有効な手段と位置付け、積極的に取り組む方針を打ち出した。先月4日からは、市保健センターと市内の歯科医院4カ所にフッ素を添加した水を入れた給水器を常設。多くの市民や患者に試飲体験してもらっている。体験者へのアンケートでは、フロリデーションの早期実現を希望する意見が多いという。協議会は今後、夏祭りなどのイベントで市民に添加水を試飲してもらう一方、大学教授らが出前講座を実施して効果や安全性を説明する予定だ。推進協議会会長の戸張英男・吉川歯科医師会長は、「フロリデーション水が虫歯予防に効果があることは、学術的に結論が出ている。キャンペーンを通じ、導入実現に向け市民の理解を求めていきたい」と話している。

2009年7月3日 毎日新聞より

■唾液で口の中の傷を回復 松本歯科大が仕組み解明

口の中に傷ができると、唾液(だえき)に含まれるたんぱく質の一種「ヒスタチン」が別のたんぱく質と結合して、歯肉細胞を増殖させて傷をふさぐことが、松本歯科大(塩尻市)の王宝禮教授(歯科薬理学)と今村泰弘講師(同)のグループの研究でわかった。「傷口につばをつけると治りが早い」という言い伝えのメカニズムの一端を解き明かすもので、米科学誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版に論文が掲載された。ヒスタチンに歯肉細胞を増殖させる作用があることは知られていたが、その原理は分かっていなかった。研究グループは歯肉細胞にヒスタチンを加え、観察を継続。その結果、歯肉細胞内にあって、熱などのストレスにさらされた際、歯肉細胞を保護する働きをする「熱ショックたんぱく質」と、ヒスタチンが結合し、その後、歯肉細胞が増殖することが確認された。熱ショックたんぱく質は、全身の細胞にある。王教授らは1991年、ヒスタチンが歯周病菌の活性を抑える働きをすることを発見。以来、ヒスタチンには抗菌だけでなく、傷の治りを早める働きがあるのではないかとの仮説に基づいて研究してきた。王教授は「この研究を発展させれば、口腔(こうくう)内の傷の治療薬製造だけでなく、再生医療分野の研究にも広がる可能性がある」と話している。

2009年6月29日 読売新聞より

■あごの骨の壊死 がんや骨粗しょう症治療薬の副作用で発症する可能性…

問題が指摘される薬は「ビスフォスフォネート」系薬剤。発症率は高くないが、治りにくく、重症化して生活に支障の出る人もいる。厚生労働省も5月、「重篤副作用」として、対応マニュアルを策定した。●破骨・骨芽細胞が死滅骨は一見、無機質なカルシウムの塊のようだが、実は骨を壊し続ける「破骨細胞」と、骨を再構成する「骨芽(こつが)細胞」という2種類の細胞活動が均衡を保ち、常に生まれ変わっている。この両細胞が死滅するのが骨の壊死(えし)。「腐骨」と呼ばれる残骸(ざんがい)が異物として体外に吐き出されたり、雑菌の温床となって化膿(かのう)する。ビスフォスフォネートは、骨粗しょう症の飲み薬として一般的なほか、乳がんや前立腺がんなどの骨への転移を防いだり、骨髄腫などの注射薬としても広く使われる薬の総称だ。この「骨を守る薬」が逆にあごの骨を壊死させたと03年、米国で初めて報告され、3年後には報告が世界で2500人を超えた。●発症率、注射で1%詳しい原因は不明で、発症率は注射で1%前後、飲み薬で0・01~0・04%とする豪州の調査もある。注射と飲み薬では骨への吸収量が約50倍違うためらしい。歯ぐきなどに骨の一部が露出したり、腫れたり痛むといった症状が多いが、症状がない場合や「なんとなく口の中に違和感がある」程度のこともある。重症になると、上あごに大きな穴が開き、口から鼻へ水などが入ったり、歯が抜け落ちる場合もあるという。国内初報告を行った社会保険船橋中央病院(千葉県船橋市)の高橋喜久雄副院長(歯科口腔(こうくう)外科)は05年、口の中の皮膚が破れ、上あごの骨の一部が露出した81歳の女性患者を初めて診た際、「転移がんと思って疑わず、何度も精密検査した」と話す。当時、患者は乳がんの転移を防ぐためビスフォスフォネートの注射を受けていたが、薬の副作用は想像外だったという。米の報告例を知って他の薬に切り替えたところ、2年後に約6センチの骨片がポロリと取れて口の中は元に戻った。しかし、これは良い例で、有効な治療法はまだないのが現状だ。一定期間休薬したり、うがいや化膿止めで口の中を清潔に保って経過を見る治療が主だという。●糖尿病患者も要注意不思議にも、壊死が起きるのはあごの骨だけだ。高橋医師は、もともと口の中は常在菌が多いほか、あごの骨を覆う口の中の皮膚は薄く、歯の周囲から感染が骨に及びやすいといった条件が重なるためだと推定する。このため、ビスフォスフォネートの投与中に抜歯やインプラント、歯槽膿漏などの歯科治療を受けた人は特に注意が必要だという。抜歯後には発症率が8~9倍上がるとの調査もあり、厚労省のマニュアルでは、若年性リウマチなどでステロイド薬を併用している人や糖尿病患者も要注意とされる。予防が重要で、患者はビスフォスフォネートを使っていることを歯科医に必ず言うこと、年1、2回は歯科検診を受け、常に口の衛生状態に気をつけること--と高橋医師は説明する。最近では、骨が壊れると成分のコラーゲンが溶け出すため、血液中のコラーゲン濃度を測って適切な休薬期間を取る予防法の研究も始まった。一方で、米国で07年、骨粗しょう症の注射薬が認可されるなど、骨への吸収力を高めた薬の開発も進んでおり、「今後より一層注意が必要になる」と高橋医師は訴える。

2009年6月29日 毎日新聞より

緑茶の飲用は健康な歯と歯ぐきを作る

900人以上の男性を対象にした調査によると、緑茶を多く飲んだほうが歯周病のサインを示しにくいとの結果が出た。健康的で美しい笑顔は美容歯科学によってのみ作られるものではなく、歯の健康と賢い栄養の選択によるものである。近年、緑茶の減量や心臓病・がんなどに対する効果が、さまざまな調査を通じて証明されてきた。2009年3月に発表された新たな調査は、緑茶の消費量と歯周病の発生率との関係を示唆している。この調査は「Journal of Periodontology(歯周病学)」に発表されたもので、49歳から59歳までの940人の男性の緑茶飲用習慣が比較された。習慣的に緑茶を飲むグループは緑茶を飲まないグループに比べ健康的な歯を持っていることがわかった。歯の健康の比較は、歯周病と関連があるといわれる次の3つの観点から行われた:歯ぐきからの出血、歯周ポケットの深さ、歯肉組織の留め具の欠落である。研究者は緑茶の消費量と前述の3点の減少率との間に相関関係を見出した。研究者は、この関係性は緑茶のカテキン成分の存在に起因すると信じている。カテキン成分とは、体内の炎症を抑えることが知られている抗酸化物質である。歯周病は、歯ぐきやそれを支える骨の劣化を引き起こす、歯ぐきの継続的な炎症を特徴とする状態である。この炎症を軽減することで、緑茶のカテキン成分が健康的な歯と歯ぐきを作るのかもしれない。研究結果としては発表されていないが、緑茶には他にも歯のためになることがある。緑茶のポリフェノール成分は、歯垢が歯のエナメル層に付着するのを抑止し、虫歯の発生を抑える。また、口内のバクテリア発生も妨げ、口臭を防ぐ。フッ化物を含む緑茶は歯を強くするのに役立つ。The American Academy of Periodontology(アメリカ歯周病学会)は、健康な歯ぐきを保つことは健康な体をたもつために非常に重要であることを多くの研究が示唆していると保証した。「口内は体全体の状態を映し出す鏡なのだ」と、美容歯科学と歯周美容外科の分野のリーダーであるファルヌーシュ博士は言い、「緑茶は習慣的な歯磨きや歯のケアに替わるものではないが、歯周の健康を促進するための補助となるだろう」と付け加えた。

2009年06月23日 Voice of Indiaより

■静岡がんセンターとサンスターなど、低刺激の口腔ケア製品を共同開発

静岡がんセンターと静岡県歯科医師会、サンスターは、がん治療にともなう口内炎や口腔乾燥などの口腔トラブル時にも使用できる口腔ケア製品を共同開発した。今回開発されたのは、口腔乾燥対応保湿剤、低刺激歯磨剤、超軟毛歯ブラシ、粘膜ケアのためのスポンジブラシ。がん患者以外にも、口腔粘膜が弱く乾燥などのトラブルを抱えやすい高齢者の口腔ケアにも適しており、在宅医療や介護施設での活用も期待できそうだ。一般に、がん患者は抗がん剤治療や口の周囲への放射線治療の開始によって口腔粘膜が炎症状態になり、口の中がヒリヒリしたり歯をみがくことにも刺激を感じたり、口腔ケアがおろそかになりがちだという。今回の口腔ケア製品は、こうした場合に使用しても粘膜への刺激がほとんどないとし、患者の口腔衛生環境を維持してQOLを向上させられるとしている。三者による共同研究期間は5年間であり、2006年の発足以来、歯科医師向けセミナー、一般向け啓発シンポジウムなどを開催している。サンスターの静岡研究所は、「今後も患者さんにとっての最適な口腔ケアに役だてる製品の開発に全力を挙げて取り組」みたいとコメントしている。

2009年6月12日 ケアマネジメント オンラインより

■歯肉炎と心疾患に遺伝的な関連性


歯肉炎(歯周病)と心疾患との間に遺伝的な関連のあることが、ドイツの科学者らによって明らかにされ、ウィーンで開催された欧州人類遺伝学会(ESHG)年次集会で発表された。歯周炎と冠動脈心疾患(CHD)に関連があることは以前から知られていたが、遺伝的な関連は確認されていなかった。今回の研究で、ドイツ、キール大学のArne Schaefer博士らは、これら2つの疾患で9番染色体に共通の遺伝的変異が認められることを明らかにした。Schaefer氏らは、最も進行性の高い早期発症型の歯周病患者151例と心臓発作の経験があるCHD患者1,097例を対象に、心筋梗塞と関連することが判明している9番染色体p21.3領域の遺伝子座を調べた。その結果、両方の疾患の臨床像に関連する遺伝的変異が同一であったという。同氏らはさらに、別の歯周炎患者180例とCHD患者1,100例を対象に、この遺伝的な関連について検証した。同氏は「歯周病とCHDが関連することから、歯科医は歯周病を非常に真剣にとらえ、早期診断・治療に努める必要がある」と述べ、喫煙や糖尿病、肥満など、歯周病とCHDの危険因子が共通していることを指摘。また、「歯周病とCHDに強い遺伝的な関連があることが明らかになった以上、歯周病患者は危険因子を減らし、早期に予防策をとる必要がある。今回の知見により疾患の早期診断が容易になり、今後、特有の病態生理に対する理解が進み、疾患が確実になる前の有効な治療法につながって欲しい」とも述べている。

2009年6月12日 健康美容EXPOニュースより

■北島康介“競泳選手も歯が命”

北京五輪競泳男子平泳ぎで2大会連続2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)が3日、東京都内のフィンランド大使館で行われたキシリトールの虫歯予防効果についてのシンポジウムに参加し「スポーツ選手にとって歯は重要。力の出方が変わったりする。こういう知識を取り込んでいきたい」と感想を話した。4月下旬に米ロサンゼルスに渡り、英語の勉強をしながら、トレーニングを続けている。競技の現状については「大変ですよ、若手が出てきたけど、僕はおじさんなんで」と苦笑い。具体的な内容は明かさなかったが「きちんと目標を決めたから、前に進んでいると思っている」と語った。

‎2009年6月3日‎ スポーツニッポンより

■虫歯多い子、虐待疑って 早期発見へ医師に対策冊子

虐待を受けた子どもの多くが歯や口のトラブルを抱えていることが、宮城県歯科医師会の調査で分かった。各年代で県平均より虫歯の本数が多く、養育放棄や暴行などの影響が大きいとみられる。これを受け、同会は学校健診などでの対応策をまとめた冊子を製作。会員らに配布し、虐待の早期発見を呼び掛ける。調査は仙台歯科医師会と実施。昨年3月から同10月にかけ県内2カ所の児童相談所を訪問し、虐待などを受けて一時保護中の56人(3―17歳)の虫歯の有無などを年代別で調べた。その結果、12―14歳の平均虫歯本数は5.7本と県内平均(2.8本)の2倍に上った。いずれの年代も平均を上回り、6―8歳は1.1倍、9―11歳は1.4倍、15―17歳は1.5倍だった。永久歯の初期虫歯の保有率も高く、県内平均の1.2倍―3倍。歯肉炎の保有率も同様の傾向がうかがえ、平均の1.4倍―2.9倍だった。県歯科医師会の山形光孝常務理事は「口の中の状態が悪い子がすべて虐待を受けているわけではない」としながらも、「密接にかかわっているのも事実。歯科医が、健診や診療で虐待との関連を意識することが必要だ」と指摘する。調査結果を基に同会は会員向け冊子「歯・口から気づく子どもへの虐待」(A4判、14ページ)を2000部製作。6月1日に発送する。虫歯の多発や重度の歯肉炎、歯の亀裂、舌や口唇の外傷といった所見を例に挙げ、虐待が疑われる場合は学校や市町村に報告するよう求めている。
冊子は歯科医のほか、県内の全公立幼稚園と小中学校、各市町村にも送る予定。山形常務理事は「歯科医と行政、学校現場が連携して虐待防止に努めていきたい」と話している。

2009年5月31日 河北新報より

糖尿病にブラッシング 歯周病と深い関係

糖尿病と歯周病のつながりについて研究報告や意見交換する日米の専門家=東京・国連大学ウ・タント国際会議場で糖尿病と歯周病。この二つに密接なつながりがあることが、最近の研究で分かってきた。糖尿病患者は歯肉炎や歯周炎(歯周病)を起こしやすく、歯周病の糖尿病患者は血糖のコントロールが難しくなる、という悪循環だ。歯の健康は全身の健康維持に欠かせず、医師と歯科医師が連携したチーム医療が重要だという。世界に糖尿病患者は二億四千六百万人いて、毎年新たに七百万人が糖尿病にかかっているという。日本で糖尿病が強く疑われる人は八百九十万人で、予備軍は千三百二十万人(二〇〇七年、厚生労働省調べ)。〇二年に比べて総数で五百九十万人も増えている。糖尿病は、膵臓(すいぞう)が分泌するインスリンの量やその効果が低下して、高血糖が続く疾患。自覚症状がなく、合併症を発症して進行する。網膜症、腎症、神経障害が三大合併症。次いで、心疾患、脳卒中が続く。そして、「第六の合併症」として注目されているのが「歯周病」。歯茎と歯を支える骨に影響し、やがて歯を失う。日本糖尿病学会は糖尿病治療ガイドの〇八年版に初めて糖尿病の合併症として歯周病を加え、相互作用があることを認めた。「糖尿病患者は健康な人に比べて歯周病に二-三倍かかりやすい。糖尿病と歯周病の両方にかかっている患者は血糖コントロールが悪くなりやすく、心疾患や腎疾患が悪化しやすい」。四月、国際医療フォーラム「『人類の病』糖尿病と歯周病」が東京都で開かれ、ニューヨーク州立大バファロー校のロバート・J・ジェンコ名誉教授はこう報告した。糖尿病で抵抗力が低下すると、組織を修復する力が弱まったり、炎症による組織破壊が進んだりして歯周病が悪化する。歯周病が進んで歯を失うと、かむ機能が低下。脂肪と糖分が多く、食物繊維の少ない食事になり、糖尿病を悪化させるという。追跡調査では、歯周病の人は、過去一、二カ月前の血糖値の状態を表す「ヘモグロビン(Hb)A1c」の値が上昇していた。「歯周病で血糖コントロールが難しくなる」とジェンコ名誉教授は話す。

2009年5月19日 東京新聞より

インプラントのチタン性能向上 紫外線で2-3倍に

歯科のインプラント治療で使われる人工歯根などのチタン材料は製造後、骨細胞との接着力が半分以下へと急速に劣化するものの、紫外線の照射で回復することを、米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学部の小川隆広准教授(修復・インプラント学)らのチームが17日までに発見した。研究の一部を近く英国の専門誌に発表する。劣化後の接着力を2-3倍に高める技術を、日本で年内に実用化させるための準備を進めている。世界で年間数百万人が利用しているとされるインプラントなどの治療効果向上に役立つと期待される。失った歯を再建するインプラント治療では、ねじのようなチタン製の歯根を手術であごの骨に埋め込み、骨の細胞が歯根を覆って固定される4、5カ月後に、人工の歯をかぶせて完成させる。チームによると、チタン材料は製造直後から空気中の炭素が表面に付着し、細胞との接着力が1カ月後に約半分に、実際に使われることの多い数カ月後には約3分の1に、それぞれ低下することが分かった。小川准教授によると、接着力が低下すると歯根が抜け落ちるリスクが高くなる。一方、チームは特定の波長の紫外線を照射すると炭素が除去され、接着力は照射しない場合に比べ、埋め込み後の早期には3倍、最終的には1・8倍に高まることを、ラットの実験で確かめた

2009年5月18日 47NEWSより

中山秀征&浅尾美和、よい歯と食育大賞!

中山秀征(41)が19日、4児の父親で子供の食育に関心を持つことから、「第3回よい歯と食育大賞」を受賞。都内で行われた授賞式に出席し、「子供と一緒に食事を取るように心がけています。歯を磨く回数が心なしか増えて」と大喜び。ビーチバレーの浅尾美和(23)も受賞し、「私は人より日焼けしているので、歯の白さが目立ったのかな…」と笑わせた。

2009年4月20日 産経スポーツより

歯のかむ力・回数の測定装置 西沢電機計器製作所が開発

電気計測器メーカーの西沢電機計器製作所(長野県坂城町、西沢泰輔社長)は、歯のかみ締める力や回数、時間を測定する「そしゃく・かみしめレコーダー BR―1000」を開発し販売を始めた。あごやこめかみに電極パッドを取り付けて筋肉の動きを電気的に検出、記録する仕組み。歯科研究・治療などでの利用を見込んでいる。 装置開発では地元歯科医や歯科研究者らも協力した。「歯ぎしり」は頭痛や肩こりの一因とされ、詳細なデータを収集できる装置が研究・治療の現場から求められていた。開発した装置は小型で持ち運びは簡単。電池寿命は40時間以上あり、連続4晩の測定が可能という。 販売価格は1台14万4900円で、2009年度は100台、2010年度は200台の販売をめざす。西沢電機は電機メーカーなどとの取引が主力だが、電気計測技術の蓄積を生かした新規事業開拓に力を入れている。医療・福祉分野では発汗計や自動ページめくり器を開発している。

2009年2月27日 日本経済新聞より

あご安定 競技力アップ


マウスガードは軟らかい樹脂製で、通常、上の歯に総入れ歯のようにかぶせる。衝撃を吸収して歯やあごを保護し、脳しんとうや首のけがも防げる。ボクシングやアメリカンフットボール、高校ラグビーなどでは、競技団体が使用を義務づけている。
しかし、最近は野球やソフトボール、スキーなど身体接触が少ないスポーツでも使用が増えている。日本大学松戸病院で「スポーツ歯科」を担当する歯学部教授の川良美佐雄さん(口腔(こうくう)機能学)は「利用する選手は増えているが、かみしめることで力が増すという研究もあれば、変わらないという研究もあり、競技能力の向上効果には未解明な点が多い」と指摘する。そこで川良さんは、選手の顔や頭の筋肉に電極をつけて、重量挙げやサッカーのヘディング、ゴルフの打つ瞬間などの筋肉の活動を調べた。すると、かむ際に働く側頭筋や咬(こう)筋などより、あごの下を前後に走り、あごを安定させる顎(がく)二腹筋などの方が3倍以上も強い力で働いていることがわかった。川良さんは「かみしめることで力が出るというより、マウスガードがあると軽くかむだけで、下あごが安定し、能力が発揮しやすい可能性がある」と指摘する。
同大で行っている使用者への聞き取り調査によると、上野さんはもともと舌をかんであごを安定させる癖があるが、「マウスガードを付けると、歯がこすれ合わずに下あごの位置が決まるので、集中して投げられる」と話していたという。日本大学スキー部3年生の宮里美さん(21)。高速でポールに当たると歯が折れる場合があり、けが防止にもなるが、期待するのは競技成績の向上だ。「大回転などでミスしてタイムが遅れた時、マウスガードがあるとふんばれる感じ」と話す。また、脳性マヒ患者のサッカーチームでも効果があった。患者は脳の障害でふいに強くかみしめることがあるが、装着すると、体の揺らぎが減り、動きが速くなったという。マウスガードには、スポーツ用品店で販売している半既製品と、歯科医によるオーダーメードがある。半既製品は、お湯でやわらかくして、口の中で自分で成型する。1000円程度から。歯科では、型をとって作るため、はずれにくく、かみ合わせの調整もしてもらえる。費用は1万円から3万円程度だ。けが防止目的なら厚さが4ミリ・メートル程度だが、あごの安定が目的なら2ミリ・メートル程度でも十分だ。川良さんは「利用者の多くが効果を実感している。試みる価値はある。かみ合わせが悪いと、あご関節を痛めるので、できれば歯科医師に作ってもらう方がいい」と助言する。

2009年2月27日 読売新聞より

<歯周病>菌の作る酪酸がHIV活性化…発症の恐れ

歯周病の病原菌が作り出す酪酸が、潜伏しているエイズウイルス(HIV)を活性化させエイズを発症させる恐れのあることを、日本大学の落合邦康教授=口腔(こうくう)細菌学=らが突き止めた。米国の医学系専門誌に3月に掲載されるという。【斎藤広子】白血球の中の免疫細胞に潜伏しているHIVは、酵素の一種「ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)」によって増殖を抑えられている。HDACの働きが妨げられると、ウイルスが活性化し、発症につながることがわかってきた。一方、歯周病菌は増殖の過程で酪酸を大量に作り出す。歯周病患者の歯と歯肉の間の溝からは、健康な人の約20~30倍の酪酸が検出される。落合教授と名古屋市立大学の岡本尚教授(細胞分子生物学)らは、酪酸がHDACの働きを妨げることに注目。HIVが潜伏している免疫細胞に、酪酸を含んだ歯周病菌の培養液を加えたところ、ウイルスが急激に増殖することを実験で確認した。歯周病は軽度から重度まで含めると、25歳以上の国民の8割以上がかかっているとされる。落合教授は「HIVの感染に気づいていない人が、歯周病をきっかけに発症する恐れがある。今後はマウス実験や疫学調査で実態を解明したい」と話す。国立感染症研究所の泉福英信氏(口腔細菌感染症学)の話 最近、歯周病が糖尿病や心臓疾患にかかわっていることが報告されている。今回の結果は歯周病がHIVなどのウイルス感染症にも影響をおよぼすことを示している。口の中を清潔に保つことの大切さが、再認識されるきっかけになるだろう。

200年2月11日 毎日新聞より

経口骨粗鬆(しょう)症治療薬による顎骨壊死は予想以上に多い

経口骨粗鬆(しょう)症治療薬として処方されることの多いビスホスフォネート製剤による顎骨壊死(osteonecrosis of the jaw)発症率は、これまで考えられていたよりも多いことが、新しい研究によって示唆された。同製剤は、骨粗鬆症患者の骨折リスクを低減し骨量を増加させたり、癌(がん)が骨転移した患者や多発性骨髄腫患者の骨の“ターンオーバー”を遅らせるために用いられる。顎骨壊死は、疼痛や軟部組織の腫脹、感染、歯のぐらつき、骨の露出を特徴とし、その発現リスクは、ビスホスフォネート製剤の高用量静脈注射(静注)では高いが、経口剤では“ごくわずか”であるとされていた。米南カリフォルニア大学(USC)歯学部(ロサンゼルス)臨床歯科助教授のParish Sedghizadeh博士は、以前は年1回であった顎骨壊死の新規症例が週1~4回みられるようになったため、今回の研究に踏み切った。歯学部の電子カルテデータベースを検索した結果、処方頻度の最も多い経口ビスホスフォネート製剤であるアレンドロン酸ナトリウム水和物(商品名:フォサマックなど)の服用患者208例中9例に進行中の顎骨壊死が認められ、有病率は約4%であった。全例、抜歯など何らかの歯科処置を行っており、顎骨壊死は同薬を1年間服用した症例でも認められ、抜歯後の発症頻度が最も高かった。
Sedghizadeh氏は、同薬によって抜歯後の露出した骨に細菌が付着しやすくなると推測している。USC歯学部では現在、全例のスクリーニングを実施しており、紹介受診の症例を除き合併症はみられないという。研究結果は、米国歯科医師会誌「JADA」1月1日号に掲載された。米ユニバーシティ病院University Hospitalsケースメディカルセンター・マクドナルド女性病院(クリーブランド)のJames Liu博士は「今回の知見は経口ビスホスフォネート製剤を服用している女性に服用中止を促すものではなく、これまで考えられていたよりも副作用の発現頻度が多いことを示したもの」と述べている。フォサマックを製造している米メルク社では「今回の研究は方法等に問題があり、データに信頼性がない。1万7,000人以上の患者を対象とした比較試験で顎骨壊死は報告されていない」としている。

2009年1月14日 健康美容EXPOニュースより

ビジネスパーソンは歯が命!? - 7割以上「オーラルケアの必要性感じる」

ヤフーバリューインサイトは4日、生活者情報マーケティング・データ「C-NEWS」で、オーラルケアに関するライフスタイル調査の結果を配信した。現在のオーラルケアでの悩みは男性が「虫歯」、女性は「歯の色」が最も多いなど、人との対面が多いビジネスパーソンがオーラルケアを重要視しているという実態が明らかになった。
同調査は11月25、26日の2日間で行われ、中学生を除く15歳以上のインターネットユーザー1,000人から回答を得た。結果によると、歯磨きの頻度は「1日2回」が53%と最も多く、3回以上は20%。7割以上の人は1日複数回磨いているようだ。男女別では女性、年代別では30代以上で「1日3回以上」との回答が比較的多かったという。なお、1回の歯磨きにかける時間は、「3分~4分程度」が39%、「1分~2分程度」が31%と続いた。20代では「5分以上」という人が3割を超えるなどの特徴があった。
オーラルケア用品を購入する際の情報入手元は、「店頭、店員」、「テレビCM」、「歯科医院」の順となった。購入する際の重視ポイントには「価格」、「効果・効能」が多く挙がった。今後、もっとオーラルケアの必要が「ある」と感じている人は72%に上り、最も多かった悩みとしては男性では「虫歯」、女性は「歯の色」だという。これらから、オーラルケアに関しても男女の「歯」に対する意識の違いがあることが明らかになった。

2008年12月04日マイコミジャーナル より

歯科ドリルが過去のものになる?超早期虫歯発見術

キーーーという不快なドリル音。あれ考えただけでパニックになる人も多いはず。そんな歯医者嫌いに朗報です。ドリルで掘り返す手法なんて過去のものになる…かもしれない、虫歯の早期発見技術を英国の研究者たちが開発しています。
この技術では、治療に取り掛かる前に「ラマンスペクトル(Raman spectroscopy)」という、今の化学物質検出に使われているメソッドを基に、虫歯のありかを特定します。新たな研究では「有害バクテリアはレーザーを歯に照射した時に、光が広がる様子を分析することで検出可能」なことも分かってますけど、この治療法ならレントゲン当てるよりもっと早期に患部を検出できるので、ドリルで掘り返すほど虫歯が進行する前に芽を摘み取れるというわけですね。 現在テスト実施中。研究者たちは今から5年以内にこのレーザーを商用化できれば、と期待をかけています。当然この手法の恩恵を受けるには、定期的に歯医者さんへ通院して検診を受けなきゃならないので、モノグサさんがいる限り今すぐドリルが消えることはないと思いますけどね。

2008年7月23日ギズモード・ジャパンより

■十分なオーラルケアが心臓の感染症を予防する■

心内膜や心臓弁にみられる危険な細菌感染である感染性心内膜炎(infective endocarditis: IE)は、細菌が血流に入ることで生じるが、IEの予防には歯や歯茎の十分なケアが欠かせないことが、米国の新しい研究によって明らかにされた。今回の研究で、米カロライナメディカルセンター(ノースカロライナ州シャーロット)口腔医学部部長のPeter Lockhart氏らは、歯科を受診した患者290人を対象に、歯磨きなど歯にかかわる日常的な活動が、抜歯など重大な歯科処置と同程度にIEを引き起こすかどうかを検討した。研究結果は、米医学誌「Circulation」6月9日号に掲載された。同氏らは、歯磨きを行った時、抜歯の際に抗生物質を用いたケース、または用いなかったケースにおいて血流に入る細菌の量(菌血)を分析。また、これらの行為の最中および前後に血液を採取し、IE原因菌を調べた。その結果、歯磨き時のIEに関連する菌血症発生率(23%)は、予想していたよりも抜歯時(抗生物質使用時33%、未使用時60%)に近かった。Lockhart氏は「歯磨きで菌血症が生じる確率のほうが低いが、日常生活での頻度を考慮するとリスクは高くなり、365日1日2回の歯磨きによる菌血症は、歯垢取りや歯の充填などの処置を行う年1、2回の歯科受診によるものとかわらない。ただし、IEなど感染リスクがなければ一過性の菌血症に対する心配は不要である」と述べている。また、同氏は「口腔衛生対策を怠ると、口腔内疾患は徐々にかなりの数増加し、著しく悪化する。膿瘍などの慢性感染や急性感染の原因は歯肉(歯茎)の疾患や虫歯(う食)であり、これらによって菌血症が頻繁に起き、心臓や他の病状などのリスクがあれば心内膜炎になるリスクが生じる」とも警告している。

2008年6月25日健康美容EXPOより

■ガムをかむと一時的な記憶向上=脳診断装置で裏付け-放医研など■

ガムをかんだ直後に単純作業をすると、一時的な記憶力が良くなるとの実験結果を、放射線医学総合研究所と神奈川歯科大の研究チームが17日までに米科学誌ニューロサイエンス・レターズに発表した。物をかむ動作に集中力を高める効果があるとの研究成果は従来もあったが、脳の働きを詳しく調べる機能的磁気共鳴画像診断装置(fMRI)で裏付けられたのは初めてという。

2008年5月17日時事通信より

歯の再生治療:数年以内に象牙質の再生実現?

今度わが子が虫歯になったら、詰め物を入れられる代わりに、歯を再生してもらえるかもしれない。材料科学を専門とする研究者たちが、穴をただ塞ぐのではなく、虫歯になった歯の再生が可能な化学溶液を見つけようとしているからだ。現在は、虫歯治療に金やセラミックの詰め物が使用されているが、将来は、もともと歯を構成しているエナメル質と象牙質が、これにとって代わることになるようだ。「われわれが目指しているのは、(虫歯を)早期に発見し、[歯を構成する]無機質を補給することだ」と、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のSally Marshall教授は言う。Marshall教授は、3月24日から28日(米国時間)にかけて開催された『先進材料学会』(Material Research Society)の春季会議で、歯の内側の部分の再生について講演した。ニヤッと笑うと歯が抜けているのが見える伯父さんの歯を一から再生できるようになるのはまだ10年ほど先の話だが、身体を形成している物質を利用して虫歯を治療できるようになれば、歯科医にとっては朗報だろう。エナメル質と象牙質は驚くほど丈夫で長持ちし、自己再生できる(エナメル質と象牙質により、歯は人間の身体の中でも最も硬い組織となっている)。しかし、科学者が調べれば調べるほど、特に象牙質については、非常に複雑な構造を持っていることがわかってきている。歯の表面はエナメル質からできている。エナメル質は、非常に規則的な結晶格子の中で、小さなミネラル結晶が成長することで形成される。このセラミックに似たエナメル質の下には象牙質があるが、これはコラーゲン繊維によって強化された硬質粘土のようなものだ。その構造は、日干し煉瓦を作る時、粘土に藁を入れて強化するのと似た仕組みだ。歯は「腐食」作用に弱い。口中のバクテリアや『Coca-Cola』などによって生成される酸が、歯のエナメル質からミネラル分を奪うのだ。通常は、身体がこうしたわずかな損傷を絶えず修復している、とMarshall教授は説明する。だが、生体の防御能力が弱まると、バクテリアがエナメル質の下にある象牙質に侵入し、歯が腐食して、いわゆる「虫歯」になる。バクテリアによって生成された酸は、象牙質に含まれたミネラル分を腐食し、歯としては用を成さない、もろい物質に変える。正常な象牙質は松材の2倍の強度があるが、損傷した象牙質はゴムに近くなり、咀嚼が非常に困難になる。『Journal of Structural Biology』誌に発表されることが決まったMarshall教授の最新研究は、カルシウムを含んだイオン(電荷を帯びた粒子)溶液を利用して、損傷した歯の象牙質を再生することをメインテーマとしている。Marshall教授は、被験者の歯にこの溶液を塗り、すでに歯の一部については無機質の補給に成功している。課題は、象牙質全体で無機物の結晶を再生させることだ。歯を適切に治療するには、歯根からエナメル質まで結晶が形成される必要がある。そこまでの現象はまだ確認できていないものの、Marshall教授は、2、3年以内に象牙質の機能を回復する方法を見つけられると確信している。

2008年4月9日Wired Visionより

米国で清涼飲料などによる酸蝕歯(さんしょくし)が増大

米国で酸蝕歯(さんしょくし:歯を保護するエナメル質の減少)が増大しているとの研究結果が、歯科専門紙「Dental Tribune」最新号に掲載された。研究を行った米テキサス大学衛生科学センター准教授Bennett T. Amaechi氏によると、今回の研究は、酸蝕歯(dental erosion)の米国での有病率の高さを裏付けるとともに、酸蝕歯の有病率、原因、予防および治療に関する認識をもたらした点で重要だという。同大学のほか、米インディアナ大学および米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)で実施された今回の研究では、10~14歳の児童900人を対象に調査した結果、30%に酸蝕歯が認められた。酸蝕歯は、清涼飲料、スポーツ飲料、一部の果汁およびハーブティーなどのごくありふれた製品に含まれる酸が原因となって生じる。このような飲料を過剰に摂取すると歯のエナメル質が容易にはがれ、歯がもろくなったり、痛みを感じやすくなったりする。これら飲料に含まれる酸は極めて侵蝕性が高く、虫歯の原因菌さえ生きることができないほどだという。また、アスピリンのような一部の薬剤の定期的な使用も酸蝕歯の原因となるほか、酸逆流症、嘔吐を繰り返す摂食障害(過食症など)も、胃酸による酸蝕歯を引き起こすことがある。Amaechi氏は「手遅れになる前に、歯科医が酸蝕歯の存在およびその原因を突き止めることが重要。酸蝕歯によってエナメル質がなめらかになり光沢があるように見えることと、初期の段階では痛みも過敏性もないことから、深刻な状態になるまで気付かない患者が多い」と述べている。

2008年3月21日薬事日報より

中国〝義歯〟から鉛「安全に問題」

中国製の食品や玩具から毒性が検出されて内外で問題となる中、米国歯科技工所協会(NADL)が中国で製作された義歯修復物から「危険なレベルの鉛が発見された」と報告している。日本の歯科医療でも安価を売り物にした中国など海外の技工物が広がる状況にあり、歯科医に緊急アンケートを行った青森県保険医協会歯科部は「海外技工物に関しては、法律上の制約も行政上のチェックもないままに行われており、安全性の面から大きな問題がある」と警告している。同協会などによると、中国製の義歯修復物に関しては、米国オハイオ州の患者からNADLに連絡があり、修復物を専門機関で分析したところ「危険なレベルの鉛が材料に使用されている」ことが分かった。米国議会が中国製玩具の回収の目安とした90ppmを上回る210ppmの検出もあったという。さらに、ボストン大学歯学部が追加調査した結果、鉛に加えて「放射性アイソトープ・トレース」が含まれていることも明らかになった。米国歯科医師会(ADA)は「非常に深刻な事態」としている。

2008年3月14日キャリアブレインより

歯型照合を大幅短縮 群馬の女性歯科医開発 御巣鷹の教訓生かす

歯のレントゲン写真を使った遺体の身元確認をパソコンを使って大幅に短縮するシステムを、群馬県高崎市の歯科医師、小菅栄子さん(36)らが日本で初めて開発した。実用化されれば大規模災害や航空機事故の際の身元確認が迅速化するほか、行き倒れの身元不明遺体の特定にも威力を発揮しそうだ。遺体の身元確認は、指紋による照合がシステム化されているが、歯によるものは、遺体と生前のレントゲン写真を目視で比べるため時間がかかる。歯のレントゲン写真は、同じ部位を撮影しても照射角度などで微妙な違いが生じるため、パソコンによる正確な判別は難しいとされてきた。小菅さんは、画像の類似性を数値化する「位相限定相関法」の技術研究をしている東北大大学院情報科学研究科の青木孝文教授の研究室と協力し、精度を高めることに成功した。新技術では、60人分の実験で、目視だと3600回の照合作業が必要だったのに対し、180回で済んだという。絞り込む作業にかかった時間もわずか3・6秒だった。昨年11月に米シカゴで開かれた北米放射線学会でも、約4000件の研究の中から記者発表の機会を得た14件に選ばれ、CNNテレビでも研究成果が放映された。

2008年1月7日MSN産経ニュースより

リュージュ競技 歯のかみ合わせが影響 札幌の研究会解析 学会賞に

 時速百キロ超で速さを競うリュージュ競技で、歯のかみ合わせが、成績や事故防止に重要な役割を果たしていることが、北海道スポーツ歯科研究会の調査で分かった。研究結果は本年度のスポーツ歯科医学会賞に選ばれ、同研究会代表で札幌市内の歯科医師森修二さん(51)は「受賞を機にスポーツ歯科の重要性が理解されれば」と話している。 リュージュでは、滑走中の遠心力やスピードで、頭が後方や側方に振られる「首とられ」現象が起こり、タイムのロスや事故につながる危険がある。森さんらは、歯のかみ合わせが悪いと頭・頸部(けいぶ)のバランスが崩れ、背筋力などが低下、「首とられ」が生じやすいことを解明。また今年二月、ドイツで開かれたリュージュのワールドカップで、参加十五カ国の選手百人を対象にアンケートを実施。六十六人から得た回答を基に分析し、選手の「首とられ」に対する認識などを調べた。 その結果、65%が「首とられ」による転倒などの経験があると回答する一方、60%超が年二回定期歯科検診を受けていると答え、トップレベルの選手の間で歯のかみ合わせの重要性に対する認識が浸透していることがうかがえたという。 ドイツのコースでコーナーを滑走する選手を実際に撮影し、歯のかみ合わせが良く食いしばった表情の選手があごを引いて安定しているのに対し、頭部が後方に流れた選手はかみ合わせが悪く口元がゆるんでいることも分かったという。 日本スポーツ歯科医学会は来年の総会を七月に北海道で開き、森さんらの表彰式を行う。森さんは「スポーツ歯科医学は歴史も浅いが、歯のかみ合わせの重要性をいろんな競技で普及していきたい」と語っている。

2007年12月16日北海道新聞より

抜けた乳歯、再生医療に 名大がバンク設立 幹細胞活用 

 子どもの抜けた乳歯から、本人や親の骨折を治せるようになるかも知れない――。名古屋大学は6日、乳歯や親知らずを集めて幹細胞を抜き出し、保存する「乳歯幹細胞研究バンク」を同大医学部=名古屋市昭和区=に設立した。集めた幹細胞を使って治療や再生医療の基礎研究に取り組む。骨髄バンクや臍帯血(さいたいけつ)バンクに続く新たな細胞バンクとして期待されている。 研究に取り組むのは、名大大学院医学系研究科頭頸(とうけい)部・感覚器外科学講座(歯科口腔(こうくう)外科)の上田実教授らのグループ。上田教授によると、歯の幹細胞のバンク設立は世界初という。 乳歯や親知らずの中にある「歯髄幹細胞」が再生医療に活用できる可能性が数年前に分かり、世界で研究が加速した。上田教授らは、子イヌの歯髄幹細胞で親イヌの歯槽骨を安全に再生することに成功し、世代間の移植に道を開く研究として注目された。 上田教授によると、歯髄幹細胞は、(1)培養で増殖する(2)骨、軟骨、神経などの元になる細胞が含まれている、などの特徴がある。すでにバンクがある骨髄や臍帯血に比べ、幹細胞の密度や増殖能力が高い。乳歯や親知らずは通常は医療廃棄物として処分されるので、集めやすい。 バンクは、無菌の施設で幹細胞の分離や保存、培養などができる。当面、歯科医院などに呼びかけ、乳歯や親知らずを48時間以内に届けてもらい、歯髄幹細胞を抜き取って培養、保存する。家庭で抜けた歯は、密閉できる容器に牛乳といっしょに入れ、宅配便で10度前後に保って届けてもらうことなどを想定している。全国から1万検体の登録を目指す。 上田教授らは、来年春までに、幹細胞の分離や培養、保存の事例を積んでデータ収集と技術の確立を目指す一方、ヒトの治療への応用に向けて動物実験を重ねる。そのうえで、本人や親、子どもの骨折や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、靱帯(じんたい)断裂、歯周病などの治療への利用を目指す。 将来的には、ひざやあごの関節症などの軟骨疾患、アルツハイマー病などの神経疾患、ケロイドなどの皮膚疾患への応用を考えている。 上田教授は「生命の萌芽(ほうが)である胚(はい)性幹細胞と違い、歯髄幹細胞は倫理上の問題が少ない。バンクで研究を重ねて治療の実用化につなげたい」と話している。

2007年12月10日 朝日新聞より

歯周病がメタボを招く!? 脂肪肝、動脈硬化とも大きな関わり

子供のときからの歯周病対策がメタボリックシンドロームを予防する 。「歯周病」は口だけの病気と軽く考えていたら大間違い。歯周病が動脈硬化など全身疾患と大きくかかわっていることが分かってきた。無関係に思えるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の主要因子の一つとしてもクローズアップされている。体の健康維持に歯周病予防の重要性は増しているようだ。 歯周病は成人の約80%がかかっているという。虫歯と異なり、歯肉炎など歯を支える歯茎などに起きる炎症を指す。細菌が歯を支える組織を壊すことで炎症が起き、歯周病を引き起こす。この歯周病が、体の健康に影響を及ぼすことが明らかになってきた。 「歯と歯茎の間にはわずかな溝があるが、歯周病になると細菌が繁殖し、溝が深くなる。これが歯周ポケットだが、ポケット内の細菌は歯の周囲から頻繁に血液中に入り込んでいる。通常は細菌と戦う白血球や免疫物質のおかげで、危険な状態になることはない。しかし戦う能力の低下した人は、血液中で細菌が増えて、さまざまな疾患を引き起こす原因となる」と東京歯科大の奥田克爾・口腔科学研究センター所長は説明する。 例えば歯周ポケットから入り込んだ細菌が、心臓の弁膜にへばりつき細菌性心内膜炎を起こしたり、動脈が硬化して動脈瘤(りゅう)ができた部分にも歯周ポケット内に多い細菌が発見されるなど、多様な疾患との関連が明らかになっている。最近では肥満やメタボリックシンドロームとの関係も取りざたされている。今年7月、興味深い論文がフランスで発表された。 歯周病を引き起こす細菌が持っている毒素を構成する「リポ多糖(LPS)」を4週間持続的にマウスの皮下に埋め込むと、肝臓と脂肪組織に脂肪の沈着が置き、重量が増して体重が増加し、肥満状態になったという。この状況は高脂肪食の摂取により増強されるが、無菌動物では高脂肪食のみを与えても体重の増加は起こらなかった。 「歯周病になって細菌が血流中から頻繁に入ると、常に毒素と対抗する状態になり、その刺激によって、脂肪組織や肝臓に中性脂肪の蓄積が起こる。このため脂質と糖の代謝に大事な役割を果たす肝機能が低下し、肥満の一つの要因となっている可能性がある」と奥田所長は解説する。

2007年12月3日フジサンケイ ビジネスアイ より

うどん店女将、歯周病予防にコウヤマキの有効性発見

阪神大震災で被災した神戸市長田区のうどん店女将、竹内洋子さん(52)が、歯周病の予防に日本原産の樹木「コウヤマキ」の抽出液が効くことを発見し、抽出液を配合した歯磨き粉を開発した。自己流で編み出した方法が主治医の目に留まり、大学が委託研究に乗り出したほか、特許も出願。震災で義母を亡くした竹内さんは、歯磨き粉の売り上げを被災者の支援に役立てたい考えで「うどん屋のオバチャンでも被災者の希望になれるはず」と話している。竹内さんは平成8年に歯周病と診断された。近所の歯科医院に4年間通いつめ、歯石除去や投薬を受け続けたが、歯茎の腫れや歯のぐらつきなどの症状は改善しなかった。それがコウヤマキの抽出液を綿棒に浸して歯茎に塗り込んだところ、約1カ月で腫れが引いたという。発明好きの竹内さんはもともと、震災のショックから立ち直れない義父に若返ってほしいと、コウヤマキを果実酒用焼酎に漬け込んだ自作の抽出液を、育毛剤として使用。育毛効果はゼロだったが、抗菌作用があるのではないかと思いついて自分で使ってみたという。歯科医院へ来る回数が激減したことを不思議に思った主治医が竹内さんから経緯を聞き、大学で科学的に調べるよう進言。神戸薬科大(神戸市東灘区)と大阪歯科大(大阪府枚方市)で歯周病菌の生育を阻害する効果があることが実証された。このうち大阪歯科大は、有効成分の特定などさらなる解析をしたいとして、昨年9月から委託研究を開始。大学が企業でなく個人の委託で研究するのは異例で、福島久典教授(細菌学)は「素人なのに着眼点がすばらしい。歯周病の治療にも役立つ可能性があり、研究対象として興味深い」と評価している。

2007年11月8日 産経新聞より

「口臭」テーマに健康教育

東京都立足立東高校は10月16、17日、歯科医師らを招き、3年生の生徒を対象に口臭・歯科チェックや健康教育を行った。口臭予防と歯の健康を通じて、食生活を含めた生活習慣の改善を働きかける取り組みの一環。 思春期の生徒が関心を持ちやすいテーマに焦点を当てるユニークな活動として注目されそうだ。 同校を訪れたのは、東京医科歯科大の「息さわやか外来」の歯科医師、研修医16人。口臭チェックは同外来で行われている「官能検査」と呼ばれる手法を用い、スクリーン越しに生徒が息を吐いて、医師がにおいを検査した。 朝食を食べていないと口臭が強くなるといい、医師はわずかな呼気から、口臭の有無を判定して生徒一人一人に結果を伝えた。 同校は以前から、虫歯や歯肉炎など歯周疾患のある生徒が都内高校生の平均を大きく上回っていた。生徒の生活習慣を調べると、朝食を抜くなど食習慣が整っていない生徒ほどストレスが強く、アメやガムなどの間食が多く、口内環境も悪いことが分かった。 このため歯と口の健康教育を通じて生活習慣を改善する取り組みを、2005年度からスタートさせた。食生活の実態調査を行ったり、講演会を開いたりするなど、年間計画を立てて取り組んでいる。

2007年10月25日 読売新聞より

神奈川歯科大学、津波被災地で無料歯科治療

神奈川歯科大学南東アジア支援団が、インド洋大津波の被災地パンガー県で無料検診・治療を実施した。神奈川歯科大学南東アジア支援団は、マヒドン大学歯学部、サミティベート病院、ドゥアン・プラティープ財団、プーケット日本人会、日泰経済技術振興協会などの協力の下、インド洋大津波の被災地パンガー県で無料検診・治療を実施。10月6日から11日まで行われた無料検診・治療では、幼児から高齢者まで、6日間で約1500人が受診。約200人の歯科医らが治療にあたった。大津波の被害が特に深刻だったタイムアン地区のタップラム小学校に簡易クリニックを設置。歯石除去や充填、抜歯、義歯のほか、児童を対象とした「虫歯予防講座」も行い、歯磨きの大切さを説明した。これまでにもタイで無料検診・治療に参加したことのある日本人歯科医師らは、「アー・パーク(口を開けて)」「カット・ファン(噛んで)」など、通訳を介さず、タイ語で患者と直接コミュニケーションを図ろうとしていた。治療では、初めての経験に泣き出す子供もいたが、治療後は嬉しそうに帰宅していた。

2007年10月22日 バンコク週報より

高齢者の年間医療費、歯の残り数少ないほど高額

残存歯数が4本以下の高齢者の年間医療費は、20本以上残っている高齢者に比べて平均で約25万円高くなっていることが21日、香川県歯科医師会の調査で分かった。歯周病がある人の医療費はない人よりも平均で約7万8000円高くなっており、歯の健康と全身の健康の密接な関係を裏付けている。高齢者の歯の健康状態と医療費との関係については、香川県歯科医師会と県老人医療費適正化検討委員会が、05年7月に1レセプト当たりの調査結果を公表。今回はその後1年間の診療頻度を加味して1人当たりの年間医療費を分析した。調査は、05年2月に香川県内の歯科医を受診した65歳以上の国民健康保険加入者のうち、その後1年間に歯科以外でも受診した1万1682人を対象に実施。年間医療費を歯の残存本数で5グループ(0―4、5―9、10―14、15―19、20本以上)に分けて集計した。年間医療費が最も少なかったのは20本以上のグループで平均46万4000円。残存本数が少なくなるにつれて医療費は増える傾向があり、4本以下は71万9000円だった。診療日数は20本以上の平均51・9日に対し、4本以下は64・1日。歯周病との関係では、症状が重度になるほど医療費は高く、歯周病のある人(平均52万1000円)は、歯周病のない人(同44万3000円)の約1・2倍。高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかる医療費も、歯周病が重度になるほど高くなる傾向で、歯科予防活動が医療費削減につながる可能性を示唆している。

2007年10月22日  四国新聞社より

ラグビー部員に安全なマウスガードを 歯科医師会が補助制度

高校生のラグビーの試合で二〇〇六年度からマウスガード装着が義務づけられたことを受け、県歯科医師会は県内の中学、高校のラグビー部員が歯科医院でマウスガードを作る際の補助制度を始めた。専門家が作る歯並びや骨格にあったマウスガードの普及が目的で、関係者は、「この制度をきっかけにして、安全で、装着感の良いマウスガードを体験してほしい」と話している。ラグビーなど、プレー中に選手同士が接触する機会が多いスポーツで、歯やあごの骨などの損傷から選手たちを守るマウスガードには、歯科医院で作るもののほか、熱湯で加熱し口の中でその人にあった形態に変形させる既製品などがある。既製品の価格は五百円程度。同医師会によると、歯科医院では五千円以上かかる所が多い。このため、価格面から歯科医院でつくるマウスガードの普及は進んでいないのが現状だという。同医師会の補助制度は、ことし八月から〇九年三月末までの期間で実施。県内の中学と高校のラグビー部員が県内に約千カ所ある協力医療機関でマウスガードを作る場合に補助制度が利用でき、生徒の自己負担が二千円減る。同医師会の佐橋永吉理事は、「専門家が、きちんと調整していないマウスガードを使うと安全面の問題だけでなく、息がしにくかったり、話しにくくなったりプレーにも影響する」と指摘している。

2007年10月11日 中日新聞より

サンスターなど、妊娠中期においては妊婦の歯肉の状態が悪いことなどを発表
 
医療法人鉄蕉会亀田総合病院、同亀田クリニック(千葉県鴨川市)およびサンスターは、妊婦の全身状態と口腔内状態の関連を調査するため、共同研究を行い、妊婦健診と口腔内診査を実施した。その結果、妊娠中期においては、妊婦の歯肉の状態が悪いことがわかった。また、歯石除去や口腔衛生指導を実施したところ、妊娠中期から産後にかけて、歯肉の状態が改善したという結果が得られた。妊娠期になると、女性ホルモンの分泌が増加し、ホルモンバランスや新陳代謝状態が変化するだけでなく、唾液や胃液など消化液の性質も変化するなど、全身的にさまざまな影響が現れる。口腔内においては、つわりによって口腔清掃が十分にできず、ムシ歯や歯周病にかかるリスクが高くなるといわれている。また、女性ホルモンが、歯肉の炎症や歯周病原性細菌の増殖に関わっていることも指摘されている。なお、同研究は、東京で開催されるアジア・オセアニア産科婦人科学会(9月21日~25日)および、同じく東京で開催される日本口腔衛生学会(10月3日~5日)で発表する。

2007年09月25日 マイライフ手帳ニュースより

痛みのない歯科治療が実現に近づく

「痛みなくして得るものなし(No pain, no gain.)」という格言が、歯科治療では通用しなくなる日も近そうだ。米ミズーリ大学コロンビア校の研究チームが開発中の技術により、ドリルを用いない歯科治療が実現する可能性があるという。 研究チームが開発に取り組んでいるのは、低温化学反応を用いて虫歯部分の殺菌および詰め物に備えた処理をする「非熱(non-thermal)プラズマブラシ」。 一般的な虫歯治療では、患部をドリルで削った後、詰め物をして元の歯の形を復元するが、その際の振動と音は患者にとって非常に不快なものである。プラズマブラシの開発に成功すれば、現在の歯科治療で用いられているような破壊的な穴あけ作業に替わるものとなるだろうと、同大学助教授のHao Li氏は述べている。 このブラシは、痛みや不快感の原因となる熱や振動を伴わず、音もないという。熱や機械的相互作用に頼るものではなく、化学反応によるものであるため、痛みのない、歯に優しい治療法であると、同大学助教授のQingsong Yu氏は述べている。また、プラズマ治療によって歯と詰め物との間に形成される化学的結合は、従来のドリルやレーザー治療によるものよりも強いと期待できるという。Yu氏らは、このブラシに関する2件の米国特許出願を提出している。

2007年09月20日 薬事日報より

■土佐選手も故障に歯止め 大事な歯のかみ合わせ

二日に行われた世界陸上の女子マラソンで土佐礼子選手が銅メダルを獲得した。粘りの走りとともに、歯列矯正のワイヤが目についた人もいたはず。北京五輪切符をつかんだ快走の陰に、歯のかみ合わせ改善があったのか-。 (服部利崇)「本人の努力はもちろんですが、矯正は大きく関係していると思う」。体のバランスと歯のかみ合わせについて、日本オリンピック委員会(JOC)の強化スタッフで東京歯科大の石上恵一教授(スポーツ歯学)は「関係がある」と断言する。石上教授によると、かみ合わせが悪くて歯同士の接触面積が少ないと、あごの位置が不安定になり、平衡感覚をつかさどる内耳に悪影響を及ぼし、体全体のバランスを崩すという。「どんなスポーツでも基本姿勢は大事。米国だとバランスの悪い選手は、どんなにいい指導をしてもトップアスリートになれないといわれる」(石上教授)かみ合わせが悪いことによる悪影響は、日常生活にも出る。不安定なあごを安定させるため、首や肩に過度の負荷がかかり、肩こりや頭痛を誘発。さらに「体のほかの部位にも波及する可能性もある」という。かみ合わせの矯正は高齢者の転倒防止にも役立つ。高齢者が義歯を外すと装着時より歩幅が狭くなるという。石上教授は「崩れたバランスを取り戻そうと、狭くなったのだと考えられる。転ばぬ先のつえとして、お年寄りも口腔(こうくう)管理を考えるべきだ」と言う。

2007年9月18日 中日新聞

カスタムメイド人工骨の臨床研究順調に経過

~簡単に短時間で移植手術、秋には治験開始へ~東京大学医学部付属病院ティッシュ・エンジニアリング部(高戸毅・部長)と(株)ネクスト21(東京都文京区本郷、鈴木茂樹・社長)は、事前にカスタムメイド形状の人工骨をつくり、顔の顎部分の形成のため実際の患者に移植する臨床研究に成功した。これは、基本的に固定せずに手術中には目的部位の骨膜下へ挿入するだけで、 従来の人工骨移植手術に比べ非常に短時間で移植手術でき、患者への負担を小さくできる。また移植後に自分の骨にほとんど置換できない従来の人工骨とは違い、吸収性がよく早期置換ができる。今後は治験を秋から開始する予定で、2010年の実用を目指す。両者が開発したカスタムメイド人工骨は、患者の顔面部分のX線CT画像を基に、変形した顎などに補填したい移植骨の形状を3次元データとして作成し、インクジェットプリンターを用いた3次元積層造形法でつくるものである。これは、既存の人工骨として多用されている「アパセラム人工骨」などとは、成形方法が大きく異なる人工骨である。「アパセラム人工骨」は、焼結したハイドロキシアパタイト材料であり、生体内での吸収速度は非常に遅く、ほぼ非吸収性である。これに比べて今回の「カスタムメイド人工骨」は、非焼結のリン酸カルシウム硬化体材料であり、焼結アパタイトより生体活性が高く、移植後は徐々に体内へ吸収され、再生される自分の骨と置き換わるのが早いのが特徴だ。焼かないので柔らかいが、ある程度の固さがあって支持力はある。荷重部位の骨としては移植できないが、顔面部分などに活用できる。移植してぴったり固着させるには、1ピースでなく2、3ピースのカスタムメイド人工骨にするのがベストだという。治験は「非荷重部位骨のうち頭蓋骨、顎顔面骨、または自家骨移植後の腸骨等の欠損または変形」を対象疾患として、70名を予定。治験実施の候補としては、高度医療技術をもった東大医学部付属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科、東京歯科大市川総合病院歯科・口腔外科、鶴見大歯学部付属病院口腔外科、獨協医科大病院口腔外科・形成外科、神戸大医学部付属病院歯科口腔外科、順天堂大医学部付属順天堂医院形成外科、埼玉医科大病院形成外科・美容外科、京大医学部付属病院形成外科、大阪医科大付属病院形成外科、大阪市立総合医療センター形成外科の10施設を予定している。

2007/09/13 科学新聞社より

抗菌薬で歯周病改善 山下・岡山大名誉教授 実施17人全員に効果

 歯茎が傷み歯が抜けることもある歯周病に対し、歯科医の山下敦・岡山大名誉教授が原因の細菌を除去する薬物療法に取り組んでいる。一般的な外科治療に比べ、痛みを伴わないのが特徴。患者17人に試みたところ、出血や膿(うみ)がなくなるなど症状が改善したという。 歯周病は、口の中の歯周病菌が引き起こす感染症。歯と歯茎の間に歯こうがたまった後にできる溝(歯周ポケット)が次第に深くなり、溝の中で歯周病菌が増殖、歯を支える歯槽骨や歯茎を破壊する。 山下名誉教授は、昨年2月から薬物療法を実施。治療ではまず、患者の口腔(こうくう)内から歯こうを採取し歯周病菌の種類を特定。感染症治療に使われる抗菌薬アジスロマイシンなど複数の抗菌薬の中から菌の種類に合ったものを選び、患者は3日間服用する。治療効果を高めるため、歯周病菌の原因となる歯こうや歯石を除く処置(SRP)も行う。 治療成果を2日の日本補綴(ほてつ)歯科学会中国・四国支部学術大会(徳島)で発表する山下名誉教授は「結果を見る限り有望な治療法と思う。今後も普及に努めたい」と言い、同じく薬物療法に取り組む鶴見大(横浜市)の五味一博歯学部准教授は「歯周病は細菌が原因なので、抗菌薬を使うのは自然な治療法。歯科医療の現場で広がってほしい」と期待を寄せている。

2007年9月2日 山陽新聞より

被災した子どもたちの口腔ケア指導

 中越沖地震で被災し、生活リズムが乱れがちな子どもたちの口腔(こうくう)をケアしようと、日本歯科大新潟短大(新潟市)の歯科衛生士ら9人が31日、柏崎市学校町の柏崎児童クラブで歯の磨き方などを指導した。救援物資の菓子パンやジュースに糖分が多く含まれる上、同クラブの1―3年生が歯の生え替わりの時期でもあるとして虫歯予防を指導することにした。 この日は約50人の児童が歯垢を赤く染める液を歯に塗り、汚れをチェック。真っ赤になった歯を見て「きゃー吸血鬼みたい」と驚き、歯ブラシで汚れを丁寧に落とした。 柏崎小2年久我昴輝君(8才)は「楽しかった。これから歯をよく磨こうと思った」と笑顔で話し、友だちと真っ白になった歯を見せ合っていた。
 同大の末高武彦教授(66)は「地震で大変だが、保護者は子どもたちの歯磨きに気を使ってほしい」と話していた。

2007年9月1日 新潟日報より

歯は健康のバロメーター 少ない人ほど医療費増

 兵庫県歯科医師会が、県内の70-89歳の約2万7000人を対象に、1カ月間の医療費を調べたところ、自分の歯がゼロの人は20本以上ある人に比べ、月額で約1万5000円高いことが分かった。歯の少ない人ほど糖尿病や認知症など重い疾患を抱え、医療費がかさむケースが多く、同会は「歯が健康な人ほど元気でいられるということを示している。歯の大切さをアピールするきっかけになれば」としている。県歯科医師会によると、歯の本数と幅広い疾患の医療費の関連を調べたデータは初めてという。同会は六年前から、国民健康保険団体連合会の協力を得て、全国に先駆けて口腔(こうくう)と全身の健康の関係を調査している。八十歳まで二十本以上の歯を保つ「8020運動」の一環で、今回は二〇〇五年五月の診療報酬明細書(レセプト)のデータを分析した。その結果、歯が二十本以上の人と比べ、ゼロの人は一万四千八百十三円、一-九本の人は六千六百五十六円、十-十九本は二千八百四十九円、それぞれ一カ月の医療費が高かった。また、疾患ごとに歯が少ない人と多い人の有病率を比べたところ、糖尿病はゼロの人のうち8・2%で認められたが、二十本以上の人は7%▽認知症はゼロの人1%に対し、二十本以上は0・3%▽心臓など循環器系疾患はゼロの人5%に対し、二十本以上は3%-など、歯の少ない人の方が深刻な疾患を抱えている傾向がみられた。脳梗塞(のうこうそく)や肺がんなどでも同様の傾向だった。糖尿病の場合は、口腔内の菌との関連も指摘されているという。県歯科医師会情報管理委員会の神田貢委員長(46)は「歯が少ない高齢者は多い人より重い疾患を抱え、入院費や薬代がかさんでいることが裏付けられた。もっと口腔ケアに関心を持ってほしい」と話している。

2007年7月6日

コンビウェルネス、介護予防向け摂食・嚥下トレーニング器具を開発

 コンビウェルネス株式会社(以下、コンビウェルネス)は、摂食・嚥下(えんげ)訓練専用のトレーニング器具「ラビリントレーナー」を開発し、2007年3月15日より発売します。2006年4月にスタートした改正介護保険法では、新予防給付の介護予防メニューに「口腔機能向上」が新設されるなど、高齢者の「口腔機能向上」の重要性が注目されはじめております。「口腔機能向上」とは、「口腔衛生指導」と「摂食・嚥下(えんげ)訓練」の2要素で構成されており、今回、「摂食・嚥下(えんげ)訓練」に最適な器具として、日本歯科大学附属病院口腔介護・リハビリテーションセンターの協力のもと「ラビリントレーナー」を開発したものです。「ラビリントレーナー」は、全国百貨店・量販店・介護専門店などで販売するほか、地域の介護予防サービス受託業者、リハビリセンター、歯科医院・病院などに向けても販売されます。
2007年2月28日 日経プレスリリースより

エックス線写真で骨粗しょう症調べる

 県歯科医師会は今秋、歯の治療のためパノラマエックス線写真を撮影した患者に対し、骨粗しょう症の疑いがあるかを調べる事業を県内全域で始める。歯科医師会の事業としては、全国的にも珍しい取り組みという。骨粗しょう症患者は全国で1200万人と推定され、骨折で寝たきりになるケースも少なくない。広島大病院の田口明・助教授の研究で、歯科の治療用に撮影される歯やあごの状態などを総合的に診断できるパノラマエックス線写真が、骨粗しょう症の早期発見に役立つことが分かってきた。
2007年2月28日 中日新聞より

<歯の再生>マウスで成功 神経も、入れ歯代替に期待

 歯のもとになる組織(歯胚(しはい))から、神経や血管を含め歯をまるごと再生させることに、東京理科大と大阪大のチームが世界で初めて成功した。マウス実験での成功率は80%と高く、将来的に入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わる方法として期待される。さらに、開発した技術は他の臓器や器官の再生医療にも応用できるという。18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表した。
臓器や器官の再生では、胚性幹細胞などを目的の細胞に分化させる課題と、分化した細胞を臓器に形作る課題がある。研究チームはすべての臓器や器官は、上皮細胞と間葉細胞と呼ばれる2種類の細胞が反応しあって形成される点に注目。歯をモデルに両細胞を使って、器官の基になる「器官原基」を生体外で組み上げる技術開発を進めた。
胎児マウスの歯胚から両細胞を採取。それぞれの細胞に分離したうえ、寒天状のコラーゲンの中に重ねるように入れ培養したところ、高さ0.25ミリの「歯の種」ができた。これを拒絶反応を起こさない種類の大人のマウスの抜歯部に移植すると、約2カ月後には長さ4.4ミリに成長。歯の内部には血管と神経があることを確認した。抜歯部に移植を試みた22回中17回で歯が再生した。
一方、マウスの毛でも同様の方法で培養し、毛の再生にも成功した。人での実施には、胎児からの歯胚入手という倫理上の課題や、別人からの移植に伴う拒絶反応の問題もある。研究チームは、患者自身の口内や頭皮から、基になる細胞を探していくという。
辻孝・東京理科大助教授(再生医工学)は「臓器や器官が作られる仕組みを忠実に再現したことでうまくいったと思う。肝臓や腎臓などの再生も試みたい」と話す。【田中泰義】
2007年2月19日 毎日新聞より

3Mヘルスケア、歯科用コンポジットレジン発売

 スリーエム ヘルスケアは、耐磨耗性や光沢持続性を大幅に向上させた歯科用光重合型低粘度コンポジットレジンを発売した。ナノサイズの無機フィラー2種と、これらのクラスター(塊)との組み合わせによって充填材の体積含有量を従来品より17%高めた。また、米3M独自のシランカップリング処理によりフィラーとレジンの結合を強めており、低粘度型でありながら大臼歯咬合面(奥歯)の修復も可能にした。初年度5億円の販売を目指す。
2007年2月16日 化学工業日報より

「早食い」の子どもほど肥満度が高い

小学生の肥満と生活習慣の関連性について実証したのは、財団法人ライオン歯科衛生研究所と東京歯科大学社会歯科学研究室の共同研究チームだ。同チームは、2001年に、サラリーマンについて「早食いは肥満のもと」であることを明らかにし、日本口腔衛生学会で発表したが、今回は、小学生についても「早食いと肥満に相関性がある」ことを実証し、2006年10月の同学会で報告した。調査対象は、沖縄県八重山地区の小学5年生、男子137名、女子119名の合計256名。身長、体重を測定するとともに、食生活についてのアンケートを実施し、食生活と肥満の関係を調べた。その結果、食べるのが早い子どもほど肥満度が高いことがわかったのだ。
子ども(学童)の肥満度の指標にはローレル指数*がよく使われる。そのため、今回の調査でも、ローレル指数が肥満に関する指標としてもちいられた。ローレル指数は、数値が高いほど肥満度が高いことを表している。

2007年1月20日 ASAHI..COMより

オリンパス、新製品で歯科関連機器市場へ参入
 
13日、オリンパス<7733>は、11月から歯科関連機器市場へ参入すると発表した。同社は、歯科医院・技工所に向けた歯科用測色装置「Crystaleye Spectrophotometer(愛称:クリスタルアイ)」を販売代理店ペントロンジャパンを通し、11月21日から国内で販売を開始する。クリスタルアイは、近年、歯の補綴(ほてつ)物を用いた審美歯科治療が増加してきており、患者の歯の正確な色情報を提供できるツールが求められていたことを受けて開発されたものという。患者の歯牙を撮影し、得られた情報から正確な色分析を行うことや、技工所で製作補綴物を専用の歯顎モデルにセットして撮影することで口腔内と同一環境下で撮影でき、歯牙との比較を可能とした。同社は、今後も光学・画像処理技術を活かした製品展開で、歯科関連機器市場での事業拡大を図る方針。

2006年11月13日  IBTimesより

三菱ガス化学、低濃度過水などで歯科用漂白材開発

三菱ガス化学は歯科用漂白材「ピレーネ」を開発、11月21日から発売する。低濃度過酸化水素と二酸化チタンが主成分で、過酸化水素と光触媒との反応により発生した活性酸素が汚れを分解、漂白効果を発揮するもので、自然な白さとともに高い安全性を併せ持つのが特徴。このほど薬事認可を取得、今月から四日市工場(三重県)で生産を開始した。

2006年10月12日 化学工業日報より

“早食い”は小学生も肥満にする、ライオン歯科衛生研究所

食べ物を“早食い”する子供は、ゆっくり食べる子供に比べて肥満になりやすいことが財団法人ライオン歯科衛生研究所などの研究で分かった。大阪府豊中市で開催された「第55回日本口腔衛生学会」で2006年10月7日に発表した。同研究所と東京歯科大学の石井拓男教授の「咀嚼(そしゃく)と肥満」に関する共同研究によるもの。両者は2001年、サラリーマンで、早食いが肥満のもとになっていると発表したが、これが小学5年生にもあてはまることを突き止めたという。

2006年10月10日 nikkeibp.jpより

歯垢を分解する糖類、果物やワインに 花王研究所が発見

果物やキノコ、ワインなどに含まれている糖類の一種「エリスリトール」に、虫歯や口臭の原因となる歯垢(しこう)を分解しやすくする働きがあることを、花王の研究者らが見つけた。歯ブラシやうがいの水流程度でも、歯垢がはがれやすくなるような効果が期待できるという。22日に横浜市で始まった歯科基礎医学会で発表した。 口の中には虫歯につながる病原菌と、いわゆる善玉の細菌などが混在する。こうした細菌が増えて、食べかすなどをエサにして絡み合い、歯につくと、取れにくい歯垢となる。唾液(だえき)の清浄作用が細菌の増殖を抑えることは知られているが、詳しい仕組みは分かっていないという。 唾液の働きを研究していた花王ヘルスケア研究所の前田晃嗣室長、矢納義高主任研究員らは、メロンやナシなどの果物や、しょうゆ、みそ、ワインなどの発酵食品に含まれるエリスリトールが、唾液と同じように細菌同士の結合をゆるくする働きを持つことを見つけた。再現した歯垢にエリスリトール水溶液をかけると、歯ブラシが触れなくても、ブラシが起こす水流を再現した超音波があたるだけで、歯垢がはがれるようになった。エリスリトールを使わずに超音波をあてるのに比べ、歯垢は約3分の1まで減っていた。

2006年09月23日 asahi.com より

■歯科治療で骨粗しょう症発見 来年度から 愛知県歯科医師会が本格展開

 歯科治療のエックス線写真を活用し、骨粗しょう症の早期発見を目指すモデル事業を実施している県歯科医師会は13日、来年度から県医師会と協力し、本格的な事業として展開すると発表した。県内全域の歯科医に対し、協力医になってもらうように要請する。モデル事業は、2003年度から県内の8地区で実施した。骨粗しょう症になりやすいとされる50歳以上の女性を対象に、治療の時に撮影した歯とあごのエックス線写真を使って、下あごの骨(皮質骨)の形態を診断してきた。診断の結果、カルシウムが溶けて通常よりも薄くなっていたり、黒っぽく見えたりした場合には、患者に骨粗しょう症の疑いがあることを知らせた。これまで約140人に、本格的な治療をするため、整形外科などを紹介した。協力医の診療所にはポスターがはってあり、診断を希望した場合、患者は情報提供料として250~750円を負担する。事業を担当する橋本雅範医師(名古屋市南区)は「自覚症状がない人に、早期の治療を促せる。骨折による寝たきりも防げる」と期待している。

2006714  読売新聞より

マウスガードを義務化 高校ラグビー

 激しい接触プレーが相次ぐ高校ラグビーの試合で、今年度からマウスガードの着用が義務付けられた。重傷事故を防ぐため日本ラグビー協会が全国に通達し、京滋でも取り組みが始まっている。京都府歯科医師会の宗川昇・学校歯科担当理事は「安全のために練習時から着用してほしい。ラグビーだけでなく空手や相撲、野球、サッカーなど広いスポーツ選手にも勧めたい」と呼びかけている。 同協会は数年前から安全対策委員会でマウスガードの効果を調査してきた。以前から高校生には頭を保護するヘッドキャップの着用を義務付けてきたが、昨年の夏合宿で死亡事故が起きたこともあり、マウスガードも義務化に踏み切った。 マウスガードは歯や舌、唇、あごの骨などのけがを防ぐ効果が大きい。脳振とうの軽減や競技によって「かみしめる」ことで運動能力の向上も期待できる。歯科医院で歯型を取って作るカスタムメードは1万-2万円。お湯で柔らかくする簡易型は1000円前後から市販されている。

2006年6月16日  京都新聞より

「かみ合わせ」解明へ 18日、日本工学歯科学会が発足

 歯の「かみ合わせ」をよくする方法や、歯に関係する病気などを研究する「日本工学歯科学会」が十八日、発足する。かみ合わせが悪いと、食事や会話に差し障るうえ、全身の痛みなどにつながるといわれ、歯科医らは「高齢化社会が進む中、研究の重要性はますます高まるはず」と意欲を見せている。
 設立総会は十八日午前九時半から、神戸市中央区の神戸臨床研究情報センターで開かれる。コンピューターや専用器具を使ったインプラントの製作技術や、かみ合わせと全身疾患との関連についての事例発表もある。

2006年6月15日  神戸新聞より

80歳で自分の歯10本」3割、ファイザー意識調査

 80歳になったら自分の歯は何本?――。ファイザー(東京・渋谷)は歯科医と歯科衛生士、一般消費者を対象に実施した「歯に対する意識調査」をまとめた。一般消費者で残っているのが「20本以上」という答えは21.3%で、歯科医や歯科衛生士の回答の3分の1以下にとどまった。高齢化が進むなかで、歯の将来の健康に自信のない人が多いようだ。
 一般消費者の答えで最も多いのが「10本以上」の31.5%。「なくなっている」も8.3%あった。一方、歯科医の71.8%、歯科衛生士の82.5%が20本以上残っていると答えた。 調査は5月にインターネットを通じ、歯科医と歯科衛生士の各103人、一般消費者108人を対象に実施した。

2006年6月15日  日経産業新聞より

■定期的な歯科検診 4人に1人

インターワイヤードが「オーラルケア」に関する調査結果を発表
虫歯ではなくても、歯の健康には注意―。治療以外で定期的に歯科検診を受けている人が4人に1人いることが25日、インターワイヤード(本社・東京都品川区、斉藤義弘社長)が行った「オーラルケア」に関する調査結果でわかった。検診を受けている割合がもっとも多かったのは60代以上の男性で、10代以下の女性がもっとも少なかった。調査は4月26日から5月9日までインターネットを利用して実施され、7830人から有効回答を得た。回答者は20代未満から60代以上までで、男性が43.2%、女性が56.8%だった。普段、歯磨きをしている人で定期的に歯科検診を受けていると答えた人は全体の24.2%。男女とも、年代が上がるにつれて割合は増えている。また、歯や口内のことで気になることがあるかとの質問には半分を超える人が「歯石」、「歯周病」、「虫歯」などと回答しているが、全体の81.7%の人が「虫歯があるが、現在治療をしていない」と答えている。【

2006年6月8日 ライブドアニュースより

フレンテとライオン、歯科医院向けに「乳酸菌LS1高配合タブレット」を発売

商品特長「乳酸菌LS1」が、健全な口腔内細菌のバランスをサポートする悪玉菌を排除し、体内の細菌群(フローラ)のバランスを改善することを「フローラコントロール」と言い、近年世界的に注目されています。腸内の悪玉菌を排除するために善玉菌である乳酸菌を使うという方法を、口腔内にも応用しようと考え、東海大学医学部・古賀泰裕(こが やすひろ)教授の研究チームにより開発されたのが「乳酸菌LS1」です。
「乳酸菌LS1」を生きたままタブレットに。「乳酸菌LS1」を摂取する最も手軽な方法は「乳酸菌LS1」含有の食品を食べることです。『DENT.システマ・オーラルヘルスタブレット』は、生きた「乳酸菌LS1」をそのまま製剤化しています。また、口中に長くとどまるよう、ゆっくり溶けるタブレットになっています。

2006年6月5日 日経プレスリリースより

■9千年前に歯の名医がいた?!=米仏大学研究者 - パキスタンで歯科ドリル跡発見

【ライブドア・ニュース 04月05日】- AP通信によると、米カンザス州のカンザス大学とフランスのポワティエ大学の人類学の共同研究チームは、パキスタン西部のバルチスタン州の墓地で、9000年前にまで遡る人骨を発見。調査したところ、驚くべきことに精巧な歯科ドリルの痕跡がある歯を見つけた。これは、英科学専門誌「ネイチャー」が5日付の記事で報じたもの。それによると、これまで、最古の歯科ドリルの痕跡と見られていたものよりも4000年以上も古く、今回の発見は歯科の歴史を塗り替える発見になる可能性があるという

2006年4月5日 ライブドアニュースより

障害者の歯科治療52市町村で可能に 道、歯科医師会 協力医制度を創設

 道と北海道歯科医師会は新年度、ダウン症や脳性まひなどの障害者のための「北海道障がい者歯科医療協力医」制度を創設し、五十二市町村の百九十四人を指定する。 歯科治療に全身麻酔などが必要な障害者の受け入れはこれまで大学病院や道内五カ所の歯科保健センターなど都市部に限られていた。家族らから「地元で治療できるようにしてほしい」との要望が強かったことから、道などは昨年から札幌や旭川など四カ所で歯科医に対する研修を実施してきた。 この結果、桧山支庁を除く全道十三支庁でこうした障害者への歯科治療が可能になった。道は今後、協力医を増やすため、道東などの医療過疎地区で研修会を開催する方針だ。

2006年3月25日 北海道新聞より

診療報酬改定案、小児・産科に手厚く…中医協答申

中央社会保険医療協議会(中医協)が15日答申した2006年度のマイナス3・16%の診療報酬改定案は、再診料の引き下げなどで医療費総額の抑制を図る一方、少子高齢社会に対応して小児科や産科に手厚く加算した。「医療の過不足を是正するため、メリハリをつけた診療報酬体系」(厚生労働省幹部)への転換を目指したものだ。初診・再診料の見直しは、病院から診療所に患者を誘導し、病院の混雑を緩和するのが目的だ。月をまたいで治療が続いた場合に、毎月1回だけ再診料に50円が加算される「継続管理加算」も廃止される。「少額とはいえ、なぜ徴収されるのか納得がいかない」との患者側の不満にこたえたものだ。初診・再診料と継続管理加算などの見直しで、厚労省は600億円の医療費削減を見込んでいる。医師不足が深刻化している小児科では、乳幼児の深夜治療に1000円加算したほか、小児の食物アレルギー検査を保険適用(1万円)とすることなどにより、医療を充実させることとした。産科でも、早産や高齢の初産の場合に1万円を加算し、産科医不足に対応する姿勢を明確にした。

2006年2月16日 読売新聞より

■ライオン、キッズシティージャパンと今秋開業の「キッザニア東京」のスポンサーで基本合意

2006年10月、東京豊洲で開業予定
日本初のこども向け“お仕事体験タウン”「キッザニア東京」にライオン株式会社は、「歯科医院」をテーマとしたパビリオンを出展
ライオンオーラルケア事業110周年記念事業の一環
ライオン株式会社(代表取締役社長:藤重貞慶以下・ライオン)と、株式会社キッズシティージャパン(代表取締役兼CEO:住谷栄之資以下・キッズシティージャパン)は、2006年10月に東京都江東区豊洲にオープン予定の日本初のこども向け“お仕事体験タウン”「キッザニア(Kidzania)東京」のスポンサーシップに係わる基本事項の合意にいたりました。
 ライオンが提供するパビリオンは「歯科医院」です。こどもたちが歯科医院のスタッフとなり、患者の治療体験を通して、歯の健康についての正しい知識を学べる施設です。「キッザニア」は、1999年にメキシコで開業した「エデュテインメント※1施設」で2歳から12歳のこどもたちとその親や関係者が、様々な職業を疑似体験することができる施設です。現実社会をこどもサイズにしたパビリオンが、リアルな街並みを形成します。こどもたちはその中で約50の職業から好きな職業を選んで働いたり、独自の擬似通貨「キッゾ」を使って買い物やサービスを受けることができるなど、リアルな社会を体験することができます。

2006年2月7日 日本経済新聞より

歯周病予防を地域ぐるみで 浜松・雄踏地区で予防事業

県歯科医師会、浜名歯科医師会と県は、国立保健医療科学院の協力で、浜松市雄踏地区で地域ぐるみによる歯周病予防事業に乗り出した。虫歯予防対策は各地で進んでいるが、歯周病は取り組みが遅れており、県内他地域に先駆けた試みとして注目される。歯周病は、歯の汚れなどが原因とされ、食生活の変化に伴って増加。虫歯とともに歯を失う二大原因となっている。浜名歯科医師会などは、歯周病と虫歯を予防し、八十歳になっても二十本以上自分の歯を保とう(8020運動)と、歯周病対策を重点に「いきいき噛(か)みんぐ雄踏事業」を計画した。事業では、地区民の歯周病を最新の技術で予防管理、データを取って調査研究する。同市雄踏町内で歯科診療所に三カ月ごとに通える三十歳から六十九歳までの二百人を対象に、今年から三年間にわたり、三カ月間隔の歯周病予防管理プログラムを実施。口の中の視触診やエックス線検査、だ液検査などを行って治療中心から予防重視の診療に転換、継続的に調査研究し効果的な予防管理を目指す。五日、同市雄踏町の雄踏文化センターで開かれた「いきいき噛(か)みんぐ雄踏スタートセレモニー」には、雄踏地区民ら二百五十人が参加。国立保健医療科学院の花田信弘口腔保健部長らの講話を聴いた。県歯科衛生士会西部支部ミントの会による寸劇もあり、細菌により歯周炎に侵された家族に歯ブラシを使ってよく歯を磨くことの大切さを訴えるコミカルな演技に会場から大きな拍手が送られた。

2006年2月6日 中日新聞より

クラレメディカル、歯科充てん用コンポジット発売

クラレメディカルは17日、前歯・臼歯部共用タイプの光重合型歯科充てん用コンポジットレジン「クリアフィル マジェスティ」を今月23日からモリタ(本社・大阪府)を通じ販売すると発表した。レジンの透明性を維持しながら歯質に近似した光学的特性を付与することで、従来難しいといわれていた比較的大きなく窩洞の色合わせが簡便にできる

2006年1月18日 化学工業日報より

■厚労省 個人情報保護法で合格者名公表取りやめ


国家資格試験二月から始まる医師や歯科医師などの国家資格試験で、厚生労働省は、報道各社を通じて公表していた合格者の氏名発表を一斉に取りやめる。昨年四月施行の行政機関保有の個人情報保護法に抵触する恐れがあり、受験生のプライバシーに配慮することを理由に挙げている。
厚労省が直接所管する国家資格試験は二月十一日の歯科医師からスタート。医師、助産師、保健師などの試験が順次行われる。合格発表は、三月末から四月初めにかけて集中する。
同省は二〇〇三年度までは本省などで受験地別の片仮名氏名と受験番号を掲示し、報道機関には住所地別の漢字氏名を公表。〇四年度は掲示にそろえて報道機関に片仮名で発表していたが、〇五年度から受験地と受験番号だけにする。はり師やきゅう師、歯科衛生士など関連財団の資格試験についても、厚労省の方針にあわせて実名発表をやめる。医師の資格を確認するには、氏名と生年月日、医籍登録番号が必要。一般からの照会は難しく、国家試験の合格者氏名の公表がその“代替機能”を果たしていた。これに対し同省は〇七年四月からホームページ(HP)で氏名や医籍登録日を公開する方針を決定。「資格を確認できない、との懸念はなくなる」(医事課)としている。

2006年1月13日 東京新聞より

■大学生7割が歯周病!? 県歯科医師会など調べ

 県内大学生の4人に3人が歯周病!? 県と県歯科医師会が県内の大学・短大生約400人を対象に行った歯周病に関する調査がこのほどまとまった。同様の調査は県内では初めて。7割以上が歯周に何らかの異常を示しており、20歳前後の若者にとっても “お口の生活習慣病”とされる歯周病対策が急務である実態が浮き彫りになった。県歯科医師会などは、80歳の段階で20本以上自分の歯を残そうという8020運動を推進しているが、「県内では “8009”。平均9本しか残っていないのが現状」(県歯科医師会)。歯を失う原因として最も多いのが歯周病で、むし歯(37%)を上回る50%。歯周病ははっきりとした自覚症状がないまま進行するため、40~50代で重症化し気付いたときには手遅れというケースも少なくない。調査は、学校健診と地域・職域健診のはざまにある18~22歳に対して歯科健診や意識調査などを行い、効果的な歯科保健事業に生かすのが狙い。県から委託を受けた県歯科医師会が昨年10月―今年2月、県内の大学2校・短大2校の学生に実施し、384人分を集計、分析した。それによると、全体の44%に歯周病の初期段階である歯石の沈着がみられ、歯ぐきから出血がある人も含めると、73%が歯周に何らかの異常が認められた。その一方、過去1年間に歯科健診を受けた人は26%、定期的に受けているのはわずか3%にすぎなかった。

2005年12月30日 高知新聞より

■歯の健康手帳 官・民協働、先駆的な取り組み 宮前区役所・宮前区歯科医師会共催事業

予防歯科の情報も満載 宮前区役所では宮前区歯科医師会と協力し、『歯の健康手帳』を発行した。これは日本歯科医師会が推進している「8020運動(80歳で20本の歯を残す運動)」の一つで、併せて平成16年に宮前区が策定した地域福祉計画の一環として独自に作成したもの。手帳は歯に関する情報や、記録表など全40ページほど。 手帳の中身は、現在の歯数やう蝕・歯肉の状況や健診結果を、歯科医院や保健福祉センターで記録する「健診票」、保健福祉センターで実施した内容を記録する「保健福祉センターの記録」、自分自身でチェックする「私の歯の記録」で構成されている。現在、月に5回ほど保健福祉センターの主催で行われる健康教育受講者に配られている他、平成18年度宮前区就学予定児童全員(16校、2205名)にも配布された。

2005年12月8日 神奈川県タウンニュースより

口元キラリ!ボビーが千葉県歯科医師会キャンペーンキャラに

監督だって歯が命!! ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が千葉県歯科医師会「歯の定期健診を推進するキャンペーン」のメーンキャラクターを務めることが11月30日、発表された。12月中旬から3月まで、千葉県内にポスター4000枚が掲示される予定。オフシーズンもボビースマイルがはじける。アイドルなどのポスター撮影では、写真の歯の部分に修正を入れることもある。しかし今回、ボビーの輝く白い歯にはまったく修正の必要なし。「虫歯になったことがないらしいですよ」と、球団関係者も驚きを隠せなかった。その秘密は愛妻にある。夫人のメアリーさんが、歯科衛生士の資格を持っていて「いつも診てもらっているんだよ」とボビー。奥さんの勧めもあって、1日に2度ずつ歯を磨いている監督は「非常に光栄なことですね。妻も喜んでくれると思うよ」と奥さん孝行できて満足顔だ。

2005年12月1日 サンケイスポーツより

■口腔ケアが肺炎防ぐ

看護師と共にD子さん(中央)の口腔ケアを行う馬場里奈さん(左)(東京歯科大市川総合病院で)長期入院の高齢者が多い千葉県成田市の病院で、東京歯科大市川総合病院(同県市川市)の歯科医、渡辺裕さんは7年前、病棟内の強い臭気に首をかしげた。「排せつ物のにおいでは」と思うほど。原因は、患者の口に増殖した細菌や、蓄積した分泌物だった。病院側の依頼で、入院患者に口の消毒やマッサージなどの口腔(こうくう)ケアを定期的に続けるうち、においはすっかり消えた。さらに、別の変化が起きた。抗菌剤が効かないMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)で肺炎などになった患者が、以前は毎月10人前後いたのに、3か月後には3人に減ったのだ。脳梗塞(こうそく)などで、食物や水分を飲み込む嚥下(えんげ)機能が低下し、腹部に開けた穴から管で栄養剤を胃に直接入れる「胃ろう」などを設けた患者は、十分な口腔ケアを受けていない場合が多い。渡辺さんは「食べられなくなった人ほど、ケアが必要です」と強調する。口を使わないと唾液(だえき)が減り、口腔内の殺菌力が弱まる。さらに歯茎が細り、粘膜の抵抗力が落ちる。するとMRSAだけでなく、緑のう菌や歯周病菌など、口腔内の常在細菌が異常増殖する。食物を取らない人の口を放置すると「2週間で舌がカビで覆われる」と渡辺さん。これらのカビや細菌が気管に入れば、致命的な肺炎につながりかねない。こうした「誤嚥(ごえん)性肺炎」を防ぐため、市川総合病院では、歯科医や歯科衛生士が病棟を回り、患者の口腔ケアを続けている。3年前に起こした脳梗塞がきっかけで、胃ろうで栄養をとるD子さん(82)は、たんの詰まりから体調を崩し、先月入院した。3週間の入院中、看護師による歯磨きに加え、歯科衛生士の馬場里奈さんから、週2回の口腔ケアを受けた。馬場さんはまず、消毒用の綿でD子さんの口の周りを丹念にふく。MRSAなどを口に入れないためで、続いて氷入りの消毒液に浸した綿で歯茎や歯、舌などをふいていく。消毒液を冷やすのは「口内に適度な刺激を与えるため」という。さらに、指でほおの内側などをマッサージ。患者1人に20~30分間かける。退院後も同病院で定期的な口腔ケアを受け、口を閉じたり、呼吸を一時止めたりする嚥下機能訓練をするうち、ゼリー状の食べ物を飲み込めるようになった。口の衛生状態の改善と嚥下機能の回復で、肺炎は予防できる。病院、老人ホームや自宅でも、口腔ケアの見直しが求められている。

2005年11月26日 読売新聞より

北大の12人、来月バングラデシュへ 歯科医の卵、実習で交流 

北大歯学部の大学生と大学院生計十二人が十二月にバングラデシュを訪れ、約二週間、ホームステイをしながら、大学や病院を視察、患者の診療に携わり、学生との文化交流を行う。大学生の国際交流を支援するユネスコの基金の補助を受け、“歯科医の卵たち”は両国の歯科医療体制や歴史、文化の違いを学ぶ。 バングラデシュを訪れるのは同大歯学部の学生サークル「冒険歯科」のメンバーを中心とする男性五人、女性七人。「冒険歯科」は学生の国際交流を目的に一九九九年に結成。二○○二年から毎年、海外で歯科診療や文化交流を行っており、これまでに延べ二十六人がバングラデシュ、スリランカ、マレーシアを訪れた。バングラデシュ訪問は三年ぶり二度目。

2005年11月23日 北海道新聞より

コウノトリに人工くちばし 秋田の動物園

秋田市の大森山動物園で18日、同園で飼育されているくちばしの折れたオスのコウノトリ「タイサ」に、人間の歯科技術を応用して作った人工のくちばしを装着した。タイサは昨年11月に金網に引っ掛けて上のくちばしを折り、先端から約半分を失った。以来、好物の生きたドジョウが捕まえられず夏には体重が減少。ストレスからか、ペアのメスが餌を食べるのを邪魔するなどし、繁殖にも影響が出ていた。動物園から依頼を受け、秋田市の歯科医千葉利昭さん(42)らがことし10月にくちばし全体の型を取り、合成樹脂の先端部分を作り、歯科用接着剤でくっつけた。

2005年11月18日 徳島新聞より

■市民のための歯科健康講座


自分の歯を大事にしてもらおうと、12日鹿児島市で市民のための歯科健康講座が開かれました。これは、鹿児島市歯科医師会などが毎年開いているものです。初めに歯科医師会の森原久樹会長が、「歯を大事にすることは病気の予防にもなります。みなさん歯の健康に努めてください」とあいさつし、80歳以上で20本以上自分の歯が残っている市民109人、一人一人を表彰しました。この後、歯科医の竹内誠さんが講演し、「県内の80歳の人は平均で5.5本しか自分の歯が残っていません。20本以上残すために歯科検診をしましょう」と呼びかけました。

2005年11月12日 鹿児島テレビより

■歯科技工士を派日=APDESP=研修・交流がねらい

サンパウロ歯科技工士協会(APDESP=喜屋武ロベルト会長)は、今年九月から日本への研修員派遣事業を始めた。国際医療技術交流団と日本歯科技工士会が受け入れ、約二ヵ月の研修をする。これは両団体が毎年、海外の歯科技工士育成、国際交流を目的に行っている制度。今までは中国、韓国の研修生を受け入れてきたがブラジルは今回が初めて。それに伴い、歯科技工士の玉城由美子さん(54、APDESP日伯交流役員)は、研修希望者向け日本語教室開設の準備も始めた。
 日本とはブラジルに日系人が多いことで以前から専門家の来伯など、盛んに交流が行われてきた。さらに交流が深くなったのは、九七年の寺川国秀新宿アルプス歯科医師の来伯がきっかけ。「もっとブラジルと交流したい。ブラジルからも研修生を受け入れるべきだ」と、その後も二度ブラジルで行われた学術会議に参加、喜屋武シロ元ADESP会長も訪日するなど交流を重ね、今回の研修生派遣事業実現の運びとなった。

2005年11月2日 ニッケイ新聞より

米アコロジクス、「AC-100」の骨及び歯の組織に対する治療効果を発表

米国カリフォルニア州ヘイワードに本拠を置くバイオベンチャー、アコロジクス・インク(以下、アコロジクス)は、米国テネシー州・ナッシュビルで開催中の第27回米国骨代謝学会年会(9月22日~27日)において、当社の硬組織再生物質の中で最も開発の進んでいるAC-100(デントニン)の、動物試験における骨及び歯の組織に対する治療効果を発表しました。AC-100は、新規合成ペプチドであり、骨及び歯の再生に関わる適応症を対象として開発を進めています。健常者を対象とした臨床第一相安全性試験を成功裏に終了し、現在、歯槽骨再生治療及び歯の組織修復を適応とした、二件の臨床第二相試験を実施中です。両試験の患者登録はすでに完了しており、試験結果は2006年前半に判明する予定です。

2005年9月27日 日本経済新聞より

注射「痛くない」と思えば痛み軽く…日米共同研究
注射される時に「痛くない」と強く思うと、痛みが軽くなる――。前もって痛みが小さいと思い込むと実際の痛みも和らげられることを、西宮協立脳神経外科病院(兵庫県西宮市)の小山哲男医師と米ウエークフォレスト大のロバート・コグヒル教授らが脳活動の分析で確認した。6日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。小山医師らは、被験者10人を対象に、信号音の間隔が15秒のときは48度、30秒では50度など、信号音を2回聞かせた直後にふくらはぎに熱の刺激を与える実験を繰り返し、間隔が長いほど痛みが大きいと思い込ませた。この後、15秒間隔の時の温度を50度に変えて実験。痛みの程度を評価してもらったところ、30秒間隔で50度の刺激を与えた時と比べ、感じる痛みは小さくなった。被験者の脳内の様子を特殊な装置で調べると、痛みが小さいと思い込むほど脳の快感や不快感をつかさどる部位の活動が低下していた。痛みを加えた後は、この部位の働きが小さいほど、体から痛みが伝わる部位の反応も鈍くなった。結果として「思いこみ」が痛みを感じる部位の反応を低下させていることがわかった。

2005年9月26日 読売新聞より

歯の形や数を調節する遺伝子…京大チームが発見

哺乳(ほにゅう)類の歯の形や数を調節している遺伝子を京都大大学院の伊藤信行教授(分子生物学)らの研究チームが見つけた。23日付の米科学誌「サイエンス」に発表する。研究チームは、骨の形成を促進するたんぱく質「Bmp」の働きを抑える遺伝子を2年前に発見。その機能を詳しく調べるため、この遺伝子がないマウスを作った。生まれてきたマウスには、正常なら2本ある前歯(門歯)が4本あり、奥歯(臼歯(きゅうし))も本数が多かった。奥歯には、表面に正常な歯にはない突起がたくさんできていたうえに、ばらばらに生えていた。この遺伝子は、歯ができるごく初期の段階で働き、歯の数や形を決めていると推測される。

2005年9月23日 読売新聞より

天皇、皇后両陛下、歯科技工士大会ご出席

天皇、皇后両陛下は18日、東京で開かれた日本歯科技工士会創立50周年記念大会にご出席。天皇陛下は「高齢化社会において、歯の機能の維持に歯科医療の果たすべき役割には大きなものがあります」と述べられた。

2005年8月19日 サンケイスポーツより

■「DNA保管事業」の取り組みを説明 県歯科医師会
口の中の粘膜を採取して保存し、災害や事故などの身元確認を迅速にする「DNA保管事業」に取り組んでいる県歯科医師会は二十五日、豊橋市の市歯科医師会館で、マスコミ向けに現状や今後の取り組みを説明した。同医師会DNA保管事業委員会の田島伸也委員長は「この事業は世界でも例がない」という。昨年十月から県内の五百三十八の歯科医院で始まり、これまで五百七十九人がDNAのサンプルを県歯科医師会に預けている。鑑定に使われた例は、まだ無い。登録者のほとんどは県歯科医師会の医師だが、警備会社や海外派遣の多い企業の社員ら六十人も利用している。市歯科医師会も豊橋商工会議所と連携し、市内の各企業に利用を呼びかけていく。

2005年8月26日 中日新聞より

■ラオス歯科支援で沖縄県内団体が保健文化賞を受賞
保健衛生の分野で優れた業績を挙げた団体、個人に贈られる保健文化賞(主催・第一生命)に、県内から「沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センター―沖縄歯科口腔(こうくう)外科学研究振興会―」(仲真良性会長)がこのほど選ばれた。同団体は県内の歯科口腔外科疾患の診断と治療技術の発展や、ラオスの患者の無料手術と技術移転を行うなど歯科医療援助に貢献したことなどが評価された。仲真会長は「とても光栄。賞に恥じないようにこれからも精進していきたい」と喜びを語った。
同賞は1949年に制定され、今年で57回を数える。今回は10団体、6個人が受賞した。贈呈式は10月5日、東京都で行われる。

2005年8月15日 琉球新報より

■豊橋で歯の矯正セミナー

歯の矯正をテーマにした市民セミナー「聞いてみよう!歯並びの悩み、矯正歯科治療のこと」は、3日午後1時30分から豊橋市公会堂で開かれた。 会場には、乳幼児と一緒に子供の歯並びが気になるお母さんたちが訪れ、歯科矯正体験者の話を真剣に聞いた。
同セミナーは、全国の矯正歯科専門開業医で組織する矯正歯科医会が主催する全国広報キャラバンの市民セミナーinとよはし。
セミナーでは「ご存知でしたか? 8020(はちまるにいまる)達成はよい歯ならびから」「私の矯正歯科体験」「聞いてみよう!歯並びの悩み、矯正歯科治療のこと」の3講演と矯正歯科相談コーナーが開かれた。 講師は、80歳を過ぎても健康な歯が20本以上あると健康な生活ができることや、健康な歯は乳幼児期の歯並びが重要であることなどをスライドを使って説明した。

2005年8月4日 東海日日新聞より

■サンスター、口腔内細菌を殺菌・消毒する「G・U・M メディカルシリーズ」を発売

サンスター株式会社では、歯周病菌とたたかうG・U・M(ガム)より、口腔内細菌(歯周病菌など)に対して殺菌作用のあるCPC(塩化セチルピリジニウム)を配合した「G・U・M メディカルシリーズ」3品を開発し、メディカルガーグル、メディカルドロップを9月7日(水)より、メディカルスプレーを9月20日(火)から全国で新発売します。

2005年8月4日 日本経済新聞より

「海外医大・歯大卒業生に9月から予備試験実施へ」保健福祉部

海外で歯科大学や医科大学を卒業し医師免許を取得して、国内で医療業務を行う人は、9月から、医師国家試験の受験前に医師資格予備試験を受けなければならなくなる。
保健福祉部は2日、現在国務会議に上程された医療法施行令が公表され次第、9月予備試験を実施する計画だと明らかにした。
これは、実技試験のない現行の医師国家試験だけでは外国の医科・歯科大学の卒業生たちの実力の検証に限界があり、それを補うもの。現在、フィリピン、パラグアイなどで歯科大学を卒業した人の国家試験受験率が、国内の歯科大学卒業生数の30%に迫るほど増加している。
予備試験は、第1次は医学の基礎と韓国語能力を検証する筆記試験、第2次は診療能力を検証する実技試験で構成される。第1次試験の合格資格は、合格後2年間有効であり、国内で高校の課程まで履修した人は、卒業証明書を提出すれば、韓国語科目の試験が免除される。
合格基準は、100点満点の60点以上で、全科目で40点以上の獲得を条件とする科目落第制度も取り入れられる。今年の予備試験には医師40人あまり、歯科医師200人あまりが受験するものとみられる。

2005年8月3日 東亜日報より

ライオン、口腔状態に合わせて確かなプラークコントロールができる歯ブラシを発売

独自の植毛配列構造採用
一人ひとりの口腔状態に合わせて確かなプラークコントロールを実現
『クリニカ ハブラシ』新発売
ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)は、独自の植毛配列構造により一人ひとりの口腔状態に合わせて確かなプラークコントロ-ルができる『クリニカ ハブラシ』を2005年8月24日(水)より全国にて改良新発売いたします。

骨粗しょう症 歯科で予備判定 X線写真活用 9割超す診断実績

愛知県歯科医師会は、歯科診療時に撮影するパノラマエックス線写真を、骨粗しょう症の早期発見に利用する取り組みを始めた。モデル事業の結果、予備判定が可能とわかったためで、県内の医師会とも連携し、2007年度からの事業化を目指す。同様の取り組みは、広島県で実施されているが、全国でも珍しい。骨がもろくなる骨粗しょう症患者は現在、国内で1200万人に上ると推定されている。しかし、多くの患者には自覚がなく、骨折の危険があるのを知らないまま生活していると見られる。特に閉経後の女性に発症率が高く、75歳以上の女性は半数が患者と考えられている。
 歯科用のエックス線写真が、骨粗しょう症性骨折の危険を知る手段として有効なことが、広島大歯学部の田口明講師らの最近の研究でわかった。同歯科医師会では田口講師らの指導も受けて、03年度から県内の5地区歯科医師会で、モデル事業として診療の際に撮るエックス線写真を使い、50歳以上の女性患者の下あごの骨(皮質骨)の形態を見る作業を続けてきた。
 各歯科医師から、皮質骨が薄くなるなどで骨粗しょう症の疑いが濃いと報告があったケースで、患者の同意も得られた約100例を、整形外科や外科などの医師が調べた。その結果、9割以上が、実際に骨粗しょう症か、その予備軍といえる「骨量減少」と診断された。同歯科医師会では、今年度から2年間、さらに、別の県内3地区歯科医師会で実施し、07年度からの県内一斉での実用化を目指す。担当の滝沢秀彦理事は、「歯科エックス線写真で骨粗しょう症が疑われた患者は、骨折の危険が、健康な人の8倍あると言われる。歯科診療で撮影する写真は、全国で年間1000万枚ともいわれるので、ぜひ予防に役立てたい」と話している。

2005年7月29日 読売新聞より

■児童の虫歯予防へ フッ化物洗口 京都市教委 導入向け説明会

 フッ素溶液のうがいで虫歯を予防する「フッ化物洗口」を京都市の全小学校で2007年度までに導入するのに向け、市教委が4日、学校対象の説明会を市総合教育センター(下京区)で開いた。小学校と養護学校計190校の校長や養護教諭らが参加したが、安全性への不安の声も出た。フッ化物洗口は、フッ化ナトリウムの0・2%溶液10ミリリットルを口に含み、1分間「ブクブクうがい」をする。虫歯になりかけた歯を元に戻りやすくしたり、抗菌などの効果があるという。市立小では17校で導入済みだが、全校での実施に向け、市教委は本年度予算に薬剤購入費など600万円を計上した。会議では、京都府歯科医師会や市教委体育保健教育室の担当者が、1996年度から全小学校で取り入れた亀岡市で虫歯が減った事例や、保護者や教職員の十分な理解を得る必要性を話した。
 一方、大量に飲んだ場合は中毒や歯の変色の恐れがあるため、参加した養護教諭らから「安全性の不安がぬぐえない」「養護学校の児童にうがいをさせるのは無理」との意見が出された。また、京都市教組は「教育現場での一律導入は問題。保護者が十分な説明を受け、選択できる仕組みが不可欠だ」として、8月にも賛否双方の専門家の話を聞く市民向けのシンポジウムを計画している。

2005年7月1日 京都新聞より

■バージャー病:歯周病菌が原因 東京医科歯科大グループ

手足の末しょう血管が詰まって壊死(えし)する「バージャー病」に、歯周病菌がかかわっていることを、東京医科歯科大グループが突き止め、1日発行の米血管外科専門誌に発表した。バージャー病は喫煙する20~40歳代の男性に多く発症し、強い痛みを伴う。最悪の場合、ひざ下の切断に至ることもある。国内には約1万人の患者がいるとされ、国の難病指定を受けている。研究は、同病の男性患者14人から、血栓ができた足の動脈片と歯こう、だ液を採取し、歯周病菌があるかどうか調べた。その結果、13人で動脈片と歯こう、だ液に含まれる歯周病菌のDNAが一致した。健康男性7人でも同様に調べたが、いずれも歯周病菌は検出されなかった。石川烈同大教授(歯周病学)は「歯周病菌が手足の血管に広がって、バージャー病を発症する可能性の高いことが分かった。予防には、歯周病対策のための歯磨きが大切だろう」と話している。

2005年7月1日 毎日新聞より

■白石美帆は歯並びが世界基準!?E-ライン大賞受賞

タレントの白石美帆(26)が「2005年度E-ライン・ビューティフル大賞」(主催・日本成人矯正歯科学会)を受賞し26日、東京・港区の東京アメリカンクラブで行われた授賞式に出席した。  E-ラインは鼻の頭から顎の先端を結んだ線。同賞はそれを審査し歯並びや横顔の美しい人を選出するもので、平成2年に創設された。白石は「歯は中学の時に矯正し4本抜いた。今それが戻らないよう寝る時マウスピースを付けています」と告白。「笑顔プラス横顔も素敵と言ってもらえるよう努力したい」と喜びを語った。

2005年6月27日 サンケイスポーツより

歯科と高齢者のQOLとの関わりについての無料講演会を開催

社団法人日本歯科先端技術研究所は、厚生労働省と日本歯科医師会の後援のもと、「平成市民公開講座ならびに学術講演会 食べる・話す・笑うを考える~歯科と高齢者のQOLとの関わりとは?~」を、日本歯科大学富士見ホール(東京都千代田区富士見1-9-20)にて開催する。食べ物をきちんと噛み、飲み込むことは健康への第一歩。「口腔ケア」に関心を持てば、口腔と前身疾患・健康との関わりが見える。現在介護を行っている人・受けている人だけでなく、将来介護を必要とする期間を少しでも短くする身体作りを目指して「口腔ケア」に目を向けてもらう。午前の市民公開講座(9:30~12:05)では、米山武義氏(米山歯科クリニック院長、口腔ケアの第一人者)が「口腔ケアと“生きる”尊厳とは?」、水前寺清子氏(歌手、熊本県にてケアハウス「水清庵」の施設長)が「ありがとう」の講演を実施。また、午後併催する学術講演会(13:00~16:05)では、今井幸充氏(日本社会事業大学大学院教授・認知症研究の第一人者)「“話す”高齢者のコミュニケーションと精神衛生について」、また、井出吉信氏(東京歯科大学教授)「摂食・嚥下と“食べる”喜び」の講演を行う。同法人会長山根進氏も、「“噛む”インプラントの有用性について」の講演を行う。

社団法人日本歯科先端技術研究所概要


2005年6月20日 http://www.fukushi.comより


高齢者の口腔九歯大が調査 唾飲み込みにくい52%

九州歯科大(北九州市小倉北区)が今年一月から二月まで実施した、高齢者の摂食障害や味覚障害など口腔(こうくう)疾患の実態調査の結果がまとまった。対象者約二百三十人のうち、約半数に唾(つば)を飲み込む嚥下(えんげ)機能の低下がみられ、二―三割が味覚錯誤であることなどが分かった。同大は「口腔疾患は食生活の変化やコミュニケーション不足によるあごの機能低下などが原因と考えられ、『口腔の生活習慣病』といえる。日ごろから口の中全体の管理を」と呼び掛けている。同大によると近年、歯周病や虫歯の患者数は減少傾向にあるが、一方で口腔疾患を訴える患者が増えている。しかし具体的な口腔疾患の治療実績やデータが乏しいため、実態調査を実施した。集めたデータを予防歯科や歯科薬理学などの観点から分析。それによると「嚥下機能の低下」が52%▽「舌で口の内側を押せない」が41%▽「ほおを膨らませない」が35%▽「口腔乾燥症」が27・3%―となった。また、味覚検査では「酸味を塩味と誤認」が29%▽「塩味を酸味と誤認」が24%▽「酸味を苦味と誤認」が20%―など二―三割が味覚錯誤と診断され、「一部味覚消失」の人も15%いた。同大は「口腔疾患が増えていることは日々の診療で分かっていたが、比較的健康な高齢者にも口腔疾患が多く驚いた」としている。同大の安細敏弘助教授(予防歯科学)によると、現在は各医師の個人的なネットワークはあるが、組織的なつながりがない。同助教授は「積極的に情報発信し、開業医や医科大、総合病院とのネットワークをつくっていきたい」と話している。実態調査は、市内二カ所の年長者研修大学校で実施。受講生の六十―八十歳代の男女計二百三十一人を対象に、唾液(だえき)の分泌量や口臭、味覚、舌の運動機能などを調べた。「舌運動などの口腔機能や味覚の調査は、全国的にも珍しい試みだ」(同大)としている。

2005年6月14日 西日本新聞より

外国人医師の就労制限撤廃へ

法務省は5日、日本で医師や歯科医師免許を取得した外国人の就労機会を拡大するため、大学卒業後、最長6年間しか認め ていなかった就労期間の制限を撤廃する方針を固めた。2005年度中に、入管難民法に基づく就労基準の省令を改正する。 看護学校卒業から4年以内とされる看護師についても、上限撤 廃の方向で厚生労働省と協議を始めている。

2005年6月3日 時事通信より


歯ブラシ:生産高日本一の街・八尾をPRモニュメントが完成

歯ブラシの生産高日本一の街、八尾市をPRしようと、製造 業者の団体「全日本ブラシ工業協同組合」(事務局・東大阪市 、71社)が、近鉄八尾駅の駅前噴水広場に歯ブラシをイメー ジしたモニュメントを設置。モニュメントの除幕式が2日、行 われた。大小3本の歯ブラシをかたどったモニュメントの高さ は約3.3メートル。ステンレス製で、黒御影(みかげ)石の 土台の上に立っている。土台には、「歯ブラシの生産高日本一 」と記された碑文も添えられ、「歯ブラシの街・八尾」をアピ ールしている。  同組合によると、04年度に全国で生産された歯ブラシは約4億5000万本。そのうち約40%が八尾で製造された製品 という。全国の歯ブラシ製造工場の約40%が八尾市内に集中 している。1914年設立の同組合は昨年、創立90周年を迎 えたことを記念し、モニュメントを製造し、八尾市に寄贈した。除幕式には同組合の関係者や柴谷光謹・八尾市長、福水健文 ・近畿経済産業局長らが出席。PRのため、駅の乗降客らに記 念品の歯ブラシセットが手渡された。

2005年6月3日 毎日新聞より

男女とも高いやせの死亡率 中高年、標準体格の倍以上  

日本人の中高年では、男女ともにやせた人の方が肥満や標準 体格の人より死亡率が高いとする結果を、鈴木庄亮群馬産業保健推進センター所長や群馬大学医学部のグループが約1万1000人を対象にした調査でまとめ、31日発行の日本疫学会誌 に発表した。男性については同様の結果を厚生労働省研究班が2002年に発表しているが、今回は女性でも同じ傾向がみられた。若い 女性でやせた人が増えていることから、鈴木所長は「栄養が足 りなければ感染症に対する抵抗力が減る。将来に備えてバランスの良い食事を心がけ、やせ過ぎに注意してほしい」と話している。1993年に群馬県内の40-60代の男女に身長、体重、生活習慣などを尋ね、以後7年間追跡して死亡率を調べた。

2005年5月31日 共同通信より


■男性会社員は歯磨き意識が低い!?昼食後わずか12%

 昼食後に歯磨きする男性サラリーマンはわずか12%で、女性(32%)に比べるとかなり低いことが、「ライオン」が行った調査でわかった。また、男性の歯周病有病者率は国の調査では約9割に達しているが、今回の調査でも自覚している人は4割程度で、意識の低さが浮き彫りになった。アンケートは、首都圏の30~50歳代の男性サラリーマン125人を対象に今年1月に実施。昨年12月に女性298人を対象に行った調査と比較した。それによると「朝食後」に歯磨きする男性は59%、女性は75%、「昼食後」は男性12%、女性32%といずれも女性が高く、「夕食後」は男女とも27%、「就寝前」は男性60%、女性78%だった。また、男性の55%は歯や口元の清潔や健康に自信を持っておらず、69%は自分の口臭を自覚していた。しかし、歯肉などに炎症が生じる歯周病に積極的に対応しているのはわずか8%で、50%は「対策は何もしていない」と答えた。

2005年5月30日 読売新聞より

■<南アフリカ>死因の第1位がエイズ 死者の3分の1

 【ヨハネスブルク白戸圭一】南アフリカの公衆衛生に関する独立調査機関、医療研究評議会は、同国国民の死亡原因のトップがエイズであると結論付けた調査報告書を作成した。17日付の南ア主要紙が一斉に報道した。国連によると、南アはエイズウイルス(HIV)感染者が530万人(03年末現在)と世界最多だが、死亡原因のトップがエイズであるとした報告は初めて。
 同評議会は00年の死亡統計などを基に南アの九つの州ごとに死因を推定した。その結果、全国の死者の29.8%はエイズが原因と判明。9州のうち8州で死因1位はエイズだった。最も高かったのはクワズールーナタール州で41.5%。政治経済の中枢であるハウテン州は32.5%だった。
 報告書は外部に流出し、報道で存在が明るみに出た。政府は「厚生相が報告書を見るまでは論評しない」としているが、南アの現政権はエイズ対策に消極的だと指摘されてきただけに、「調査結果は政府の失政を裏付けるもの」との政府批判が改めて強まりそうだ。

2005年5月20日 毎日新聞より

■口臭危ない!主成分に発がん性…日歯大確認

 不快な口臭の主成分である「硫化水素」に発がん性があることを、日本歯科大歯学部の八重垣健教授(衛生学)らが突き止めた。 すぐに口腔(こうくう)がんに結びつくほど毒性は高くないが、たばこなどに含まれる発がん物質と一緒になると、危険性が高まる恐れがあるという。硫化水素はゆで卵の腐ったようなにおいを持つ物質。口内細菌などの働きにより、主に舌の後方の舌苔(ぜったい)で老廃物や食べかすが分解され、生じる。八重垣教授らが、強い口臭に相当する濃度の硫化水素を歯肉細胞に与えたところ、SODと呼ばれる酵素の働きが半分に弱まった。SODには、発がんにかかわるとされる活性酸素を取り除く働きがある。別の実験で、がんの引き金となるDNAの損傷が、硫化水素によって引き起こされることも確認した。八重垣教授は「硫化水素は歯周病の原因にもなる。口の中を清潔に保ち、歯科で定期的に検診を受けることが大事」と話している。

2005年5月19日 読売新聞より

■「株式会社病院」開設へ、神奈川県が初の特区申請

 神奈川県は19日、株式会社による病院などの開設を可能と する構造改革特区の認定申請を行ったと発表した。  バイオ技術を使った高度な美容外科医療を行う施設が対象で 、全国初の申請。認定されれば、来年夏にも“株式会社病院” が誕生する。  脂肪組織にある細胞を使い、組織を増大するバイオ技術を駆 使して、乳がん治療で切除した乳房の再建などを行うという。 既に、細胞治療技術の開発などに取り組む東京都内のベンチャ ー企業から横浜市での診療所開設の要望が出ている。  医療法では、営利目的の病院と診療所の開設を認めていない が、昨年10月、公的医療保険の対象とならない自由診療で、 遺伝子治療など「高度な医療」に限り、構造改革特区での株式 会社の病院などの開設が可能となった。

2005年5月19日 読売新聞より

■ベトナム:愛知学院大の新美医師に勲章贈呈 子供たちの口唇口蓋裂を無料手術

 ◇ベトナム政府「恩恵忘れない」
 ◇児童保護育成勲章を愛知学院大歯学部助手・新美医師に贈呈
 愛知学院大歯学部助手の新美照幸医師(42)に今月、ベトナム政府から児童保護育成勲章が贈られた。93年から毎年、同国南部などで貧しい家庭の口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)の子供たちに無料で手術をしてきた実績が高く評価された。【山田大輔】
 口唇口蓋裂は、くちびるや上あごの一部が生まれつき裂けている病気。発音や食事などに障害となるほか、結婚や就職など生活上で差別される人も少なくない。この病気はアジア人に多く、日本では約500人に1人の割合で生まれるという。
 新美医師は、名古屋市に事務局がある非営利法人「日本口唇口蓋裂協会」のメンバーとして同国ベンチェ省などの病院を訪問。貧しいため治療が受けられない子供たちの手術をしてきたほか、32大学が参加する治療隊を支えるため、機材や薬剤の手配などの裏方役もこなしてきた。これまでに同協会が手術した子供は1600人以上という。活動のため現地滞在中の今月6日、勲章を授与された新美医師は「ベトナム戦争終結、解放30周年の記念すべき年に受章できるとは光栄。両国の友好関係が今後も長く続くことを願っています」と話した。
 政府代表として授与したボー・タン・ハオ同省副知事は「特に女の子で顔に障害があるのは大変な不幸。我々はこの恩恵を永久に忘れない」と感謝の言葉を述べた。
 ◇安心して出産を◇治療法など解説ビデオとDVD、1500部を作製--日本口唇口蓋裂協
 日本口唇口蓋裂協会は、口唇口蓋裂の治療法やほ乳指導などを解説するビデオとDVD「生まれ来るわが子とともに~口唇口蓋裂と出生前診断」を1500部作製した。
 妊娠中の母親に病気に対する理解を深め、安心して出産を迎えさせる狙い。県内の産婦人科病院に無料配布したほか、全国の主要病院や産婦人科医会にも寄贈する。
 問い合わせは同協会(電話052・757・4312)。

2005年5月12日 毎日新聞より

■江戸時代の武士は歯磨き熱心、庶民より少ない虫歯

江戸時代の武士は歯磨き熱心で、虫歯も庶民に比べて少なかった――。そんな研究結果を、長崎大大学院医歯薬学総合研究科の小山田常一助手らがまとめた。
福岡県内の遺跡から出土した武士や庶民の歯を調べた成果で、武士の歯には歯磨きの跡があるとともに、庶民に比べ虫歯が少ないことが確認できた。江戸時代の武士と庶民の虫歯を比較して、違いを明らかにしたのは初めて。江戸時代の人が歯磨きをしていたことは、浮世絵や文献などから示されていたが、実際にどの程度、歯磨きしていたかはわかっていなかった。歯磨きには木片の端をつぶして房状にしたものを使い、細かな砂を歯磨き粉にしていたらしい。
小山田助手らは、福岡県内の江戸時代の遺跡から発掘された123人の武家階級の人骨、109人の庶民階級の人骨で、虫歯の有無や歯磨きの跡を調べた。その結果、武家階級では虫歯は全体の7・9%だったが、庶民階級では12・2%と高かった。最も虫歯になりやすい歯根部を40~59歳で見ると、武家階級の虫歯は6・2%なのに対し、庶民では12%にもなった。
さらに、歯磨きしたことを示す磨いたような跡が武家階級では多く見られたのに対し、庶民階級ではほとんど見られなかった。また、男性のほうが女性よりも熱心に歯磨きをしていた跡があるという。虫歯の有無には栄養状態も影響するが、歯のエナメル質の状態を調べたところ、それぞれの階級で違いが見られず、歯磨きが武家階級の虫歯を抑えていたと考えられるという。
小山田助手は「武家は健康管理にひときわ気を使うため、歯磨きをしていたのかもしれない。ほかの地域も調べて、全体の傾向を突き止めたい」と話している。

2005年5月7日 読売新聞より

■からだガイド 全身に悪影響『歯周病』

 しっかり歯磨きしてるから虫歯はない。歯には自信がある-。こんな自信の陰で歯周病が進んでいることがある。歯は歯肉(歯茎)から表面に出ている歯冠と、埋まっている歯根がある。歯を支えているのは歯槽骨などの歯周組織だ。どんな人も口の中には無数の菌がいる。虫歯も歯周病も菌が第一の原因。虫歯は歯冠のエナメル質から冒されるが、歯周病は歯肉の炎症から始まる。
よく聞く「プラーク」とは歯の表面につくネバネバした菌の塊で、いわゆる歯垢(こう)のことだ。これに唾液(だえき)に含まれるカルシウムなどが絡んで、固い歯石ができる。
 歯肉に炎症が起きただけだと歯肉炎というが、歯と歯肉の間に「ポケット」という溝ができ、歯垢が入り込んでいくと歯周炎になる。歯垢が歯石になるなどしてポケットが深くなり、炎症がひどくなる。出血や膿(うみ)が出てきて、口臭も強くなる。加えて、破骨細胞が活性化して歯槽骨が壊されてしまう。歯槽骨がなくなっていくと歯がぐらつき、最後には抜け落ちてしまう。虫歯と違い、初期の歯周病はほとんど自覚症状がない。冒頭のように自信を持っている人ほど、歯周病に気づかないことが多いのだ。歯周病は口の問題にとどまらない。歯周病患者は心内膜炎や心臓発作が起きるリスクが高くなる。高齢者に多い誤嚥(ごえん)性肺炎も深刻だ。菌がついた飲食物が間違って気管の方へ入り込んで起きるが、歯周病の病原菌がしばしば見つかる。国も新しい介護予防の一つに口腔(こうくう)ケアを盛り込む。予防や悪化の防止は、正しい口腔ケアに尽きる。「歯を磨く」のでなく、歯肉を含め、丁寧にブラッシングすることが大切だ。歯と歯の間をきれいにする糸ようじなどを使うのもいい。進行した状態では、歯科でポケットにたまった歯垢や歯石を取り除く。歯が抜けると食べる楽しみを失い、発音にも影響する。おしむら歯科(名古屋市中川区)の押村進院長は「発症してから歯科に行くのでなく、定期検査や予防のためにも、身近なかかりつけ歯科医師を持ってほしい」と呼びかける。

2005年4月29日 東京新聞より

■広島県歯科医師会 児童虐待「かかわり方」マニュアル作成

児童虐待が増え続ける中で、歯科医の役割が期待されている。子どもの虫歯や口の傷が放置される背景には、親の養育放棄(ネグレクト)が潜むケースも少なくないからだ。広島県歯科医師会はこのほど、児童虐待防止対策への歯科医のかかわり方をまとめたマニュアルを作成した。日常診療だけでなく、幼児健診や学校健診の重要性を強調している点が特徴だ。
歯科医は日々の診療に加え、幼児健診や保育所・幼稚園・学校での健診を通じて、子どもに接する機会が多い。マニュアル作成に当たった同県歯科医師会の荒川信介・専務理事は「全体として児童の虫歯は減少傾向を示しているのに、極端に虫歯が多く、重症化している子どもを学校健診などで見掛けることがある」と指摘する。虐待を受けた子どもと口内の状態の関連は、東京都の実態調査などから、次第に明らかになっている。それによると、6歳未満の幼児では、約半数に虫歯があり、虐待を受けていない子どもに比べ2倍以上。1人当たりの虫歯の数も約3本と3倍を超え、治療せずに放置されている割合も高いことが分かった。
 歯肉の炎症や歯肉炎、口の中や唇の打撲・傷なども虐待とのかかわりが深いとされる。口の状況だけでなく「おどおどしている」など、健診に訪れた親子の不自然さから気付くことができるケースもあるという。
 広島市歯科医師会が昨年、市の1歳半児健診と3歳児健診に合わせて取り組んだモデル事業で、受診した幼児698人中26人(3.7%)が、養育放棄や困難が疑われる「要支援」と判定された。このうち5人は、健診に当たった歯科医が気付いたケース。荒川氏は「歯科の視点からの情報が、きっかけの一つになっていることが示された」とみる。

2005年4月28日 中国新聞より

■災害時だって『歯は命』 県歯科医師会が防災計画を改訂日本アンチエイジング歯科学会が発足

日本アンチエイジング歯科学会(Japan Society for Dental Antiaging)が17日、発足した。日本歯科漂白研究会を母体として、組織変更に伴い新たにスタートすることになった。
 健康への関心が高まる中、広く普及しつつある“アンチエイジング”の考え方に注目され始めている。寿命管理、生活管理、容姿管理などの観点から、歯科医学・歯科医療を通して社会へ貢献することを目的としている。
 日本歯科漂白研究会会長の松尾通氏が、新たに新学会の会長に就いたが、「今後の事業については、できるだけ早く認定医制度の発足、研修会・講演会の実施、日本抗加齢医学会との連携などしていきたい」と意欲を示すとともに、多くの人の参加を呼びかけた。なお、入会に当たっては、本学会の目的に賛同する歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、医療関係者などが対象となっている。
 問い合わせは事務局(〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-4-201、TEL・FAX;03-3477-1085)まで。

サンスター、歯周病をスクリーニングする体外診断用医薬品「ペリオスクリーン サンスター」を発売

サンスター株式会社では、歯科医院や集団検診の場で唾液中のヘモグロビンを検出し、歯周病のスクリーニングや初期段階の診断ができる体外診断用医薬品『ペリオスクリーン「サンスター」』を、オエノングループの合同酒精株式会社と共同開発し、4月18日(月)より全国の歯科医院等の医療機関へ向けて新発売します。
【発売の背景】サンスターは、歯周病の診断、予防、治療に関連する効果的な商品作りを目指して、常に世界最新の歯周病研究に取り組んでいます。特に、臨床の場においては、歯周病を早期に正確に検査、診断し、最も効果の高い治療を実施するために、1990年に歯周炎治療薬、1994年には歯周病原菌検査薬を開発し販売しています。
 歯周病を初期段階で検査することは、その後の治療を計画的に行うためにも大変重要なことです。新製品『ペリオスクリーン「サンスター」』は、歯科医院や集団検診、歯科保健指導の場で、唾液や洗口吐出液中の潜血を検出することによって、歯周病のスクリーニングや初期段階の診断を簡便、迅速に行う検査薬です。
 『ペリオスクリーン「サンスター」』は、歯科医療の唾液中潜血検査分野で初めて免疫クロマトグラフィー法を測定原理とした試験紙で診断を行うもので、医科向けの体外診断用医薬品の製造販売で実績のあるオエノングループの合同酒精株式会社と共同開発しました。
【商品の特徴・性能について】
 『ペリオスクリーン「サンスター」』は、金コロイド標識した抗ヒトヘモグロビン・モノクローナル抗体(マウス)を利用し、免疫学的に唾液または洗口吐出液中のヘモグロビンを検出する試薬です。これにより唾液中に混入している微量な潜血の有無を検出し、歯周病に見られる出血の反応を簡単・迅速(約5分で判定)にスクリーニングします。測定結果は反応試験紙に出る赤紫色のラインの有無で判断できるため医師のみならず患者(被験者)も検出結果を認知できます。
【販売方法】
 サンスター・ダイレクト・デンタルサプライ(歯科医療関係者向け通信販売)から全国の歯科医院等の医療機関へ販売。
 *体外診断用医薬品のため医療機関への販売となります。

2005年4月14日 日本経済新聞より

■災害時だって『歯は命』 県歯科医師会が防災計画を改訂

災害時にも歯磨きを忘れずに-。阪神大震災や新潟県中越地震を教訓に、静岡県歯科医師会がこんな呼び掛けに力を入れ始めた。厳しい避難生活の中では一見ささいなことのような歯磨きだが、口の中の手入れを怠ると命にかかわる病気を引き起こす恐れがある。県歯科医師会は防災計画に避難所での歯磨き指導を盛り込んだり、歯ブラシの備蓄をしたりと、具体的な対策に次々と着手している。
県歯科医師会は先月末、東海地震が発生した際の緊急診療体制などを定めた防災計画を改定した。主な変更点は一点のみ。「被災市民の口腔(こうくう)ケア」を新たな項目に加えた。
 改定の理由について、同会の竹下朝也理事(57)は「誤嚥(ごえん)性肺炎の発病を防ぐため」と説明する。誤嚥性肺炎は、食べ物や雑菌が誤って気管から肺に入り込んで起きる。歯磨きをしないと、口内で雑菌が繁殖して発症の危険性が一気に高まるという。竹下理事は「歯ブラシがなかったり、水が使えなかったりする避難所生活は要注意」と警鐘を鳴らす。
 災害時の口腔ケアの必要性は、一九九五年の阪神大震災後から徐々に指摘され始めた。神戸市立西市民病院歯科口腔外科の足立了平医師(51)によると、震災時に外傷以外の死因で最も多かったのは、約二百人が死亡した肺炎。うち約半数は生活状況などから誤嚥性肺炎だったと推測されるという。かかったのは、ほとんどが高齢者。「飲み込む機能が低下しているため、寝ている間に唾液(だえき)が気管に流れ込むケースが多い。軽症で済んだ人も含めると、発症者は相当数に上る可能性がある」(足立医師)
 昨年十月の新潟中越地震では、新潟県歯科医師会が早くから避難所などで口腔ケアの指導に取り組んだ。誤嚥性肺炎にかかった被災者はほとんどみられなかったという。
静岡県歯科医師会は「お年寄りや寝たきりの人は特に注意が必要。避難所でも必ず食後の歯磨きや入れ歯の手入れを。防災用品の中に歯磨きセットを忘れずに。うがい薬も有効です」と呼び掛けている。
 
2005年4月12日 中日新聞より
 
■禁煙で歯周病の冊子を歯科医師会が作成

たばこに含まれるニコチンが歯周病を引き起こす原因になるとして、県は今年度から、県歯科医師会と連携し歯科医師による禁煙指導事業をスタートさせる。歯周病とたばこの関係を教えるパンフレットを作成し歯科治療の現場で活用してもらうほか、研修会を開催し歯科医師を「禁煙指導のプロ」として養成する。
 事業は今年度から2年間。初年度は禁煙指導のパンフレットを作成する。ニコチンには歯ぐきを傷つけたり歯周病を起こす細菌を増加させる作用があることを紹介するなど、県民に喫煙の危険性を訴える内容とする。
 来年度、歯科医師と歯科衛生士を対象とした研修会を中通り、浜通り、会津地方でそれぞれ1回ずつ開催する。喫煙の歯周病への影響と、禁煙希望者へアドバイスする禁煙補助法を教える。県は参加した歯科医師の医院にパンフレットを配布。治療現場で、パンフレットを活用しながら喫煙習慣のある患者に禁煙を勧めてもらう。
 県保健福祉部は「高齢になっても歯が残るよう、関係機関と協力し県民に身近な歯科医院での禁煙指導を充実させていきたい」としている。

2005年04月10日 福島民報より
 
■ウォーターピック、振動切り替え式音波振動歯ブラシ

ウォーターピック・インターナショナル・インク東京支店(所在地:東京都千代田区)は、振動速度を二段階に切り替えできる音波振動歯ブラシ「センソニックSR-800J」を2005年4月1日発売する。速度切り替え機能の追加のほか、ブラシの種類を4種類に増やした。価格(税込み)は1万7640円。
歯周病の原因となる歯垢・食べカスを音波振動で除去する電動歯ブラシで、ロースピード(振動数毎分2万6000回、振幅約2mm)と、ハイスピード(同3万回、同約5mm)の二段階切り替えに対応した。また、初めの2分間は30秒ごとに一瞬停止するタイマー機能を搭載しており、バランスの良いブラッシングができるという。
通常使用する歯ブラシのほか、奥歯や磨きにくい部分用の「スモールブラシ」、プラークのたまりやすい歯と歯の間をきれいにする「歯間ブラシ」、歯表面のつや出し用の「ポリッシングカップ」の3種類の替えブラシが付属する。歯ブラシのシャフトは2重構造で、振動が直接唇に伝わりにくい。充電台にセットして12時間で充電、約25分のブラッシングができる。
●問い合わせ先
・カスタマーサービス 電話03-3239-9091
2005年03月31日
 
■古代パルミラ人はフッ素症-飲み水から階層性解明へ【人骨の黄色い歯】


シルクロードの中継都市として栄えた古代パルミラの住民らが、歯の変色や間接炎など、フッ素症の症状に悩まされていたことが、奈良・パルミラ遺跡発掘調査団(団長、樋口隆康・県立橿原考古学研究所長)の分析で分かった。遺跡周辺の井戸水を調べたところ、高濃度のフッ素が含まれてていた。
経済力のある人物は山間地の水を運ばせたと考えられ、階層性の解明にもつながる資料として注目されている。 

2005年03月25日 奈良新聞より
 
■健康に大切な歯・石井誠一歯科医師がアドバイス 

日本人はどちらかというと歯の美しさ、すなわち歯並びには無関心な人が多い。
しかし、バウル市のオマル・ガブリエル歯学博士が十年前に発表した論文によるとサンパウロ州で生まれる新生児の約三割が軽度ではあるが日常的な呼吸困難態でいびきをかく子供もこの類で、この乳幼児期の呼吸困難が原因となり、上顎の発達に支障をきたし、これが歯並びの悪さへと結びついているとして、歯並びの悪さと疾病の関連を示唆している。 
これに対する治療としては「歯科矯正」が効果的だが、矯正だけで歯並びが直せるのは十一~十二歳位までの骨がまだ柔らかい時期の子供に限られている。 
これ以上の年齢に達すると子供の骨格もほぼ固まり、口内に装着する矯正器具の効果も低くなり多くの場合、抜歯等の処置や骨の手術を施してからの矯正となるケースが多い。
子供の歯並び矯正はなるべく早い時期が良いということだ、費用的にも矯正のみで手術等の経費が不要でその分は安く済む。
次に、自然の歯にもっとも近い入歯として注目されている人工歯根(インプラント)だが、これは顎の骨に手術を施すことから、
術後の頬にできた痣が長期間に渡り消えなかったり、顎骨の神経を手術時に損傷して痺れが止まらなくなりような事故も報告されている。 人工歯根の手術の中、もっとも安全性が高いとされているのがスウェーデンで開発された「ブロネマーク法」だ。
簡単に説明すると、他のインプラント手術に比べ顎骨に埋める金属部分を太く浅く、そして六角形にしたもので埋幅を広げた分、埋める深さを抑えて神経を傷付けない配慮をしている。
これまでのデーターでも術後の痣や痛みが極めて少ない好結果が報告されている。
【資料提供】石井歯科医院、電話(11)3289・1309)。 

2005年3月18日 サンパウロ新聞より

■歯科医院を審査・認証するNPO法人旗揚げ

歯科医院を審査・認証する初の第三者評価機関となるNPO法人「歯科医療情報推進機構」(理事長・藤本孝雄元厚相)の旗揚げシンポジウムが13日、東京・築地の国立がんセンター内で開かれた。
約180人の歯科医らが参加。初めに、和田勝副理事長が「10日に、内閣府からNPO法人の認証を正式に受けた。多くの国民が歯科医療に不信を抱いており、安心できる医療体制づくりが求められている」とあいさつした。
 続いて行われたパネルディスカッションでは、病院を対象にした「日本医療機能評価機構」客員研究主幹の梅里良正・日大医学部助教授が、「第三者評価は、病院を改善する上で非常に有効」と評価の意義を強調。また、歯科医療情報推進機構で公表される、認証を受けた歯科医療機関について、連合の小島茂・生活福祉局長は、「機構のホームページにリンクを張るなどして、保険組合の被保険者に情報提供したい」と述べた。
 同機構((電)03・3239・1480、ホームページ  http://www.identali.or.jp

2005年3月15日 読売新聞 より

■障害者も安心受診の歯科医院 滋賀、「にこにこマーク」張る
 
 滋賀県湖南地域振興局と草津保健所は14日、障害のある人を患者として積極的に受け入れる草津、守山、栗東、野洲4市の75カ所の歯科医院を「障害者医療推進歯科医療機関」に指定し、表示マークを交付した。
 同保健所が昨年、管内の福祉施設などの通所者約400人を対象に実施した歯科医療に関するアンケート調査で、91%が歯科の定期健診を受けたことがなく、97%は相談できる歯科医師がいない実態が明らかになった。
 このため、障害のある人も安心して受診できる歯科医院を独自に指定し、「にこにこマーク」のシールを門前に張ってもらうことにした。
 指定にあたっては、県歯科医師会湖南支部の協力を得た。障害のある人の歯科医療の研修を受けた▽積極的に受け入れる意思表示をした▽歯科医師会の口腔衛生センターで治療の経験がある-のいずれかに該当する歯科医師を推薦してもらい、指定した。
 この日は重野良寛振興局長らが、歯科医師会の山元善弘湖南支部長が院長を務める草津市内の歯科医院を訪れ、玄関ドアにシール、院内にPRポスターを張った。山元支部長は「各地域で障害のある人のかかりつけの歯科医院となるよう努めたい」と話していた。 

2005年03月14日 京都新聞より

■大きい歯、屈強な体格-鑑定結果から浮かぶ人物像【キトラ古墳】

キトラ古墳の石室で出土した人骨には、被葬者に関する数々の情報が含まれていた。
鑑定結果から、どのような人物像が浮かんでくるのだろう。「骨太で頑丈、男らしい体格の人物といえるだろう」。
鑑定を担当した片山一道・京都大大学院教授(形質人類学)は、骨からあぶり出した被葬者像をそう語る。
歯のサイズが一様に大きく、頭がい骨は厚め。物をかむときに使う側頭筋もよく発達していたと考えられ、屈強なタイプの男性と考えてよさそうだ。
受け口だったことも分かった。

2005年03月11日 奈良新聞より

おしゃぶり1歳過ぎたら注意…歯並び、発語に影響

 赤ちゃんを泣きやませるためにおしゃぶりを使うお母さんが増えているが、小児歯科医などで作る委員会が、歯並びなどに影響を与える恐れがあるとして、常用しない方がいいとする見解を公表した。
 見解をまとめたのは日本小児科学会や日本小児歯科学会の会員らで作る「小児科と小児歯科の保健検討委員会」(代表=前川喜平・東京慈恵医大名誉教授)。
年齢とかみ合わせの調査では、常用している子どもは、使用しない子どもに比べ、前歯の上と下が開いてしまう「開咬(かいこう)」が現れる率が高い。乳歯が生えそろう2歳半以降も使用すると、かみ合わせの問題も残るという。
 また、親が泣きやませる手段として習慣的に使っている状況があるため、「子どもがなぜ泣いているか親が考えなくなる」「子どもの発語の機会が減る」など、親子の大切なコミュニケーションを阻害しかねないと指摘する。
 このため〈1〉言葉を覚える1歳を過ぎたら常用しないようにする〈2〉遅くとも2歳半までに使用を中止する〈3〉おしゃぶりを使用している間も、声をかけたり一緒に遊んだりして子どもとふれあう〈4〉4歳以降もおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮して小児科医に相談する――との見解をまとめた。
 一方、簡単に泣きやむ、静かになる、母親の育児ストレスを軽減する――などの利点も認めている。
 大手育児用品メーカーの調査では、乳幼児がいる家庭のおしゃぶり所有率は2000年の55%から、2003年の71%にアップしている。同委員会副代表の高木裕三・東京医科歯科大大学院教授は「おしゃぶりは鼻呼吸やあごの発達を促進する効果があるなどといわれるが、医学的な根拠は確かめられていない。使い方に注意を」と話している。

2005年02月28日 読売新聞より

■虫歯を白い歯に修復 エナメル質の成分噴射

東北大大学院工学研究科の厨川常元教授(ナノ加工学)と歯学研究科の佐々木啓一教授らの研究グループは17日までに、歯の主成分ハイドロキシアパタイト(HA)の微粒子を歯の表面に高速で噴射してHAの膜を生成することに成功した。
 虫歯治療で削った部分にHAを吹き付ければ、元の歯と同様に白いエナメル質が修復される。金属や樹脂を埋め込む現在の治療法に比べて密着度が高く、経年劣化も少ないため、新たな治療法として注目されそうだ。
 HAなどの微粒子を噴射して膜を作るには、これまで真空で1000度以上の温度が必要だった。

2005年02月17日 河北新報社より

■ノエビア、キシリトール含有で虫歯を予防する「ノエビアデンタルXTシリーズ」を発売

(株)ノエビア(本社:東京 銀座)は、ブナの木から採った「キシリトール」で、虫歯になりにくい口内環境を整える『ノエビア デンタルXTシリーズ』を発売します。(2005年3月1日)口の中には歯を表面から溶かし、やがて虫歯にしてしまうミュータンス菌がいっぱいです。ノエビア デンタルXTシリーズはミュータンス菌による虫歯の予防に歯もちろん、白い歯を維持したい方、口臭が気になる方にお勧めです

2005年2月8日 同社WEBより


■歯垢から肺炎…米バッファロー大が専門誌で発表


歯垢の中に潜む細菌の中に呼吸器疾患や院内感染に関係する種類が含まれ、
高齢者などに重い肺炎を引き起こすケースが実際に起きている。
そうした実態が米ニューヨーク大歯学部の研究で30日明らかになった。

歯垢と呼吸器疾患との因果関係を証明した初の成果。高齢者介護における
歯科衛生などの面からも注目されている。米国の胸部疾患専門誌の最新号に
発表された。

研究チームはニューヨーク州の高齢者向け長期療養施設の患者49人について
歯垢を分析した。28人から肺炎を引き起こす黄色ブドウ球菌やグラム陰性菌、
緑のう菌を検出した。これら患者のうち14人が肺炎を起こし、
DNA分析で少なくとも8人の歯垢と肺に潜む細菌が一致した。

これらの細菌は院内で感染した疑いがある。いずれの種類も、抗生物質の耐性を獲得して
院内感染を引き起こす危険性を持っているため、研究チームは「呼吸器疾患を防ぐ
観点からも、高齢者を扱う施設では歯と入れ歯の双方の清潔を保つ必要がある」としている

2004年12月2日 読売新聞より

■ライオンと大阪歯科大 画像診断装置で確認

ライオンと大阪歯科大学は24日、初期虫歯がある人がフッ素入り歯磨き剤を1年間使用すると、87.5%の人で改善効果がみられたと発表した。虫歯によってカルシウムなどが溶け始めている内部の「脱灰」部分を画像解析する独自のシステムを使用することで、外観では分かりにくい初期虫歯を客観的に診断し、臨床現場での効果を実証した。

 虫歯の初期段階では、歯内部でカルシウムなどのミネラルが溶けだし軽石状になった脱灰という状態になる。こうした状態にフッ素を作用させると内部にミネラルが再
び石灰化し、初期虫歯が改善されることが人工的な虫歯モデルで明らかになっている。ただ臨床現場ではレントゲン法による検出が難しく、歯科医師の視覚診断に頼っているのが現状という。

 ライオンと大阪歯科大学口衛生学講座の神原正樹教授らは、初期虫歯の状態を画像で診断できるシステムを共同開発。
同システムは歯に青色光を照射した際、正常な歯と脱灰部分の歯から発生する蛍光の違いを利用して脱灰の程度を判定する。


 口腔内に初期虫歯がある67人を対象に、1日2回、フッ素入り歯磨き剤0.5~1グラムを1年間使用してもらい、同システムで測定した。その結果、全体の87.5%で初期虫歯の改善がみられた。また、疾患部位で脱灰量を側定したところ、改善率は平均31.7%だった。

~日刊工業新聞より


■2010年歯科情報