■唾液で口の中の傷を回復 松本歯科大が仕組み解明
口の中に傷ができると、唾液(だえき)に含まれるたんぱく質の一種「ヒスタチン」が別のたんぱく質と結合して、歯肉細胞を増殖させて傷をふさぐことが、松本歯科大(塩尻市)の王宝禮教授(歯科薬理学)と今村泰弘講師(同)のグループの研究でわかった。「傷口につばをつけると治りが早い」という言い伝えのメカニズムの一端を解き明かすもので、米科学誌「ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー」電子版に論文が掲載された。ヒスタチンに歯肉細胞を増殖させる作用があることは知られていたが、その原理は分かっていなかった。研究グループは歯肉細胞にヒスタチンを加え、観察を継続。その結果、歯肉細胞内にあって、熱などのストレスにさらされた際、歯肉細胞を保護する働きをする「熱ショックたんぱく質」と、ヒスタチンが結合し、その後、歯肉細胞が増殖することが確認された。熱ショックたんぱく質は、全身の細胞にある。王教授らは1991年、ヒスタチンが歯周病菌の活性を抑える働きをすることを発見。以来、ヒスタチンには抗菌だけでなく、傷の治りを早める働きがあるのではないかとの仮説に基づいて研究してきた。王教授は「この研究を発展させれば、口腔(こうくう)内の傷の治療薬製造だけでなく、再生医療分野の研究にも広がる可能性がある」と話している。
2009年6月29日 読売新聞より
■あごの骨の壊死 がんや骨粗しょう症治療薬の副作用で発症する可能性…
問題が指摘される薬は「ビスフォスフォネート」系薬剤。発症率は高くないが、治りにくく、重症化して生活に支障の出る人もいる。厚生労働省も5月、「重篤副作用」として、対応マニュアルを策定した。●破骨・骨芽細胞が死滅骨は一見、無機質なカルシウムの塊のようだが、実は骨を壊し続ける「破骨細胞」と、骨を再構成する「骨芽(こつが)細胞」という2種類の細胞活動が均衡を保ち、常に生まれ変わっている。この両細胞が死滅するのが骨の壊死(えし)。「腐骨」と呼ばれる残骸(ざんがい)が異物として体外に吐き出されたり、雑菌の温床となって化膿(かのう)する。ビスフォスフォネートは、骨粗しょう症の飲み薬として一般的なほか、乳がんや前立腺がんなどの骨への転移を防いだり、骨髄腫などの注射薬としても広く使われる薬の総称だ。この「骨を守る薬」が逆にあごの骨を壊死させたと03年、米国で初めて報告され、3年後には報告が世界で2500人を超えた。●発症率、注射で1%詳しい原因は不明で、発症率は注射で1%前後、飲み薬で0・01~0・04%とする豪州の調査もある。注射と飲み薬では骨への吸収量が約50倍違うためらしい。歯ぐきなどに骨の一部が露出したり、腫れたり痛むといった症状が多いが、症状がない場合や「なんとなく口の中に違和感がある」程度のこともある。重症になると、上あごに大きな穴が開き、口から鼻へ水などが入ったり、歯が抜け落ちる場合もあるという。国内初報告を行った社会保険船橋中央病院(千葉県船橋市)の高橋喜久雄副院長(歯科口腔(こうくう)外科)は05年、口の中の皮膚が破れ、上あごの骨の一部が露出した81歳の女性患者を初めて診た際、「転移がんと思って疑わず、何度も精密検査した」と話す。当時、患者は乳がんの転移を防ぐためビスフォスフォネートの注射を受けていたが、薬の副作用は想像外だったという。米の報告例を知って他の薬に切り替えたところ、2年後に約6センチの骨片がポロリと取れて口の中は元に戻った。しかし、これは良い例で、有効な治療法はまだないのが現状だ。一定期間休薬したり、うがいや化膿止めで口の中を清潔に保って経過を見る治療が主だという。●糖尿病患者も要注意不思議にも、壊死が起きるのはあごの骨だけだ。高橋医師は、もともと口の中は常在菌が多いほか、あごの骨を覆う口の中の皮膚は薄く、歯の周囲から感染が骨に及びやすいといった条件が重なるためだと推定する。このため、ビスフォスフォネートの投与中に抜歯やインプラント、歯槽膿漏などの歯科治療を受けた人は特に注意が必要だという。抜歯後には発症率が8~9倍上がるとの調査もあり、厚労省のマニュアルでは、若年性リウマチなどでステロイド薬を併用している人や糖尿病患者も要注意とされる。予防が重要で、患者はビスフォスフォネートを使っていることを歯科医に必ず言うこと、年1、2回は歯科検診を受け、常に口の衛生状態に気をつけること--と高橋医師は説明する。最近では、骨が壊れると成分のコラーゲンが溶け出すため、血液中のコラーゲン濃度を測って適切な休薬期間を取る予防法の研究も始まった。一方で、米国で07年、骨粗しょう症の注射薬が認可されるなど、骨への吸収力を高めた薬の開発も進んでおり、「今後より一層注意が必要になる」と高橋医師は訴える。
2009年6月29日 毎日新聞より
■緑茶の飲用は健康な歯と歯ぐきを作る
900人以上の男性を対象にした調査によると、緑茶を多く飲んだほうが歯周病のサインを示しにくいとの結果が出た。健康的で美しい笑顔は美容歯科学によってのみ作られるものではなく、歯の健康と賢い栄養の選択によるものである。近年、緑茶の減量や心臓病・がんなどに対する効果が、さまざまな調査を通じて証明されてきた。2009年3月に発表された新たな調査は、緑茶の消費量と歯周病の発生率との関係を示唆している。この調査は「Journal of Periodontology(歯周病学)」に発表されたもので、49歳から59歳までの940人の男性の緑茶飲用習慣が比較された。習慣的に緑茶を飲むグループは緑茶を飲まないグループに比べ健康的な歯を持っていることがわかった。歯の健康の比較は、歯周病と関連があるといわれる次の3つの観点から行われた:歯ぐきからの出血、歯周ポケットの深さ、歯肉組織の留め具の欠落である。研究者は緑茶の消費量と前述の3点の減少率との間に相関関係を見出した。研究者は、この関係性は緑茶のカテキン成分の存在に起因すると信じている。カテキン成分とは、体内の炎症を抑えることが知られている抗酸化物質である。歯周病は、歯ぐきやそれを支える骨の劣化を引き起こす、歯ぐきの継続的な炎症を特徴とする状態である。この炎症を軽減することで、緑茶のカテキン成分が健康的な歯と歯ぐきを作るのかもしれない。研究結果としては発表されていないが、緑茶には他にも歯のためになることがある。緑茶のポリフェノール成分は、歯垢が歯のエナメル層に付着するのを抑止し、虫歯の発生を抑える。また、口内のバクテリア発生も妨げ、口臭を防ぐ。フッ化物を含む緑茶は歯を強くするのに役立つ。The American Academy of Periodontology(アメリカ歯周病学会)は、健康な歯ぐきを保つことは健康な体をたもつために非常に重要であることを多くの研究が示唆していると保証した。「口内は体全体の状態を映し出す鏡なのだ」と、美容歯科学と歯周美容外科の分野のリーダーであるファルヌーシュ博士は言い、「緑茶は習慣的な歯磨きや歯のケアに替わるものではないが、歯周の健康を促進するための補助となるだろう」と付け加えた。
2009年06月23日 Voice of Indiaより
■静岡がんセンターとサンスターなど、低刺激の口腔ケア製品を共同開発
静岡がんセンターと静岡県歯科医師会、サンスターは、がん治療にともなう口内炎や口腔乾燥などの口腔トラブル時にも使用できる口腔ケア製品を共同開発した。今回開発されたのは、口腔乾燥対応保湿剤、低刺激歯磨剤、超軟毛歯ブラシ、粘膜ケアのためのスポンジブラシ。がん患者以外にも、口腔粘膜が弱く乾燥などのトラブルを抱えやすい高齢者の口腔ケアにも適しており、在宅医療や介護施設での活用も期待できそうだ。一般に、がん患者は抗がん剤治療や口の周囲への放射線治療の開始によって口腔粘膜が炎症状態になり、口の中がヒリヒリしたり歯をみがくことにも刺激を感じたり、口腔ケアがおろそかになりがちだという。今回の口腔ケア製品は、こうした場合に使用しても粘膜への刺激がほとんどないとし、患者の口腔衛生環境を維持してQOLを向上させられるとしている。三者による共同研究期間は5年間であり、2006年の発足以来、歯科医師向けセミナー、一般向け啓発シンポジウムなどを開催している。サンスターの静岡研究所は、「今後も患者さんにとっての最適な口腔ケアに役だてる製品の開発に全力を挙げて取り組」みたいとコメントしている。
2009年6月12日 ケアマネジメント オンラインより
■歯肉炎と心疾患に遺伝的な関連性
歯肉炎(歯周病)と心疾患との間に遺伝的な関連のあることが、ドイツの科学者らによって明らかにされ、ウィーンで開催された欧州人類遺伝学会(ESHG)年次集会で発表された。歯周炎と冠動脈心疾患(CHD)に関連があることは以前から知られていたが、遺伝的な関連は確認されていなかった。今回の研究で、ドイツ、キール大学のArne
Schaefer博士らは、これら2つの疾患で9番染色体に共通の遺伝的変異が認められることを明らかにした。Schaefer氏らは、最も進行性の高い早期発症型の歯周病患者151例と心臓発作の経験があるCHD患者1,097例を対象に、心筋梗塞と関連することが判明している9番染色体p21.3領域の遺伝子座を調べた。その結果、両方の疾患の臨床像に関連する遺伝的変異が同一であったという。同氏らはさらに、別の歯周炎患者180例とCHD患者1,100例を対象に、この遺伝的な関連について検証した。同氏は「歯周病とCHDが関連することから、歯科医は歯周病を非常に真剣にとらえ、早期診断・治療に努める必要がある」と述べ、喫煙や糖尿病、肥満など、歯周病とCHDの危険因子が共通していることを指摘。また、「歯周病とCHDに強い遺伝的な関連があることが明らかになった以上、歯周病患者は危険因子を減らし、早期に予防策をとる必要がある。今回の知見により疾患の早期診断が容易になり、今後、特有の病態生理に対する理解が進み、疾患が確実になる前の有効な治療法につながって欲しい」とも述べている。
2009年6月12日 健康美容EXPOニュースより
■北島康介“競泳選手も歯が命”
北京五輪競泳男子平泳ぎで2大会連続2冠の北島康介(日本コカ・コーラ)が3日、東京都内のフィンランド大使館で行われたキシリトールの虫歯予防効果についてのシンポジウムに参加し「スポーツ選手にとって歯は重要。力の出方が変わったりする。こういう知識を取り込んでいきたい」と感想を話した。4月下旬に米ロサンゼルスに渡り、英語の勉強をしながら、トレーニングを続けている。競技の現状については「大変ですよ、若手が出てきたけど、僕はおじさんなんで」と苦笑い。具体的な内容は明かさなかったが「きちんと目標を決めたから、前に進んでいると思っている」と語った。
2009年6月3日 スポーツニッポンより
■虫歯多い子、虐待疑って 早期発見へ医師に対策冊子
虐待を受けた子どもの多くが歯や口のトラブルを抱えていることが、宮城県歯科医師会の調査で分かった。各年代で県平均より虫歯の本数が多く、養育放棄や暴行などの影響が大きいとみられる。これを受け、同会は学校健診などでの対応策をまとめた冊子を製作。会員らに配布し、虐待の早期発見を呼び掛ける。調査は仙台歯科医師会と実施。昨年3月から同10月にかけ県内2カ所の児童相談所を訪問し、虐待などを受けて一時保護中の56人(3―17歳)の虫歯の有無などを年代別で調べた。その結果、12―14歳の平均虫歯本数は5.7本と県内平均(2.8本)の2倍に上った。いずれの年代も平均を上回り、6―8歳は1.1倍、9―11歳は1.4倍、15―17歳は1.5倍だった。永久歯の初期虫歯の保有率も高く、県内平均の1.2倍―3倍。歯肉炎の保有率も同様の傾向がうかがえ、平均の1.4倍―2.9倍だった。県歯科医師会の山形光孝常務理事は「口の中の状態が悪い子がすべて虐待を受けているわけではない」としながらも、「密接にかかわっているのも事実。歯科医が、健診や診療で虐待との関連を意識することが必要だ」と指摘する。調査結果を基に同会は会員向け冊子「歯・口から気づく子どもへの虐待」(A4判、14ページ)を2000部製作。6月1日に発送する。虫歯の多発や重度の歯肉炎、歯の亀裂、舌や口唇の外傷といった所見を例に挙げ、虐待が疑われる場合は学校や市町村に報告するよう求めている。
冊子は歯科医のほか、県内の全公立幼稚園と小中学校、各市町村にも送る予定。山形常務理事は「歯科医と行政、学校現場が連携して虐待防止に努めていきたい」と話している。
2009年5月31日 河北新報より
■糖尿病にブラッシング 歯周病と深い関係
糖尿病と歯周病のつながりについて研究報告や意見交換する日米の専門家=東京・国連大学ウ・タント国際会議場で糖尿病と歯周病。この二つに密接なつながりがあることが、最近の研究で分かってきた。糖尿病患者は歯肉炎や歯周炎(歯周病)を起こしやすく、歯周病の糖尿病患者は血糖のコントロールが難しくなる、という悪循環だ。歯の健康は全身の健康維持に欠かせず、医師と歯科医師が連携したチーム医療が重要だという。世界に糖尿病患者は二億四千六百万人いて、毎年新たに七百万人が糖尿病にかかっているという。日本で糖尿病が強く疑われる人は八百九十万人で、予備軍は千三百二十万人(二〇〇七年、厚生労働省調べ)。〇二年に比べて総数で五百九十万人も増えている。糖尿病は、膵臓(すいぞう)が分泌するインスリンの量やその効果が低下して、高血糖が続く疾患。自覚症状がなく、合併症を発症して進行する。網膜症、腎症、神経障害が三大合併症。次いで、心疾患、脳卒中が続く。そして、「第六の合併症」として注目されているのが「歯周病」。歯茎と歯を支える骨に影響し、やがて歯を失う。日本糖尿病学会は糖尿病治療ガイドの〇八年版に初めて糖尿病の合併症として歯周病を加え、相互作用があることを認めた。「糖尿病患者は健康な人に比べて歯周病に二-三倍かかりやすい。糖尿病と歯周病の両方にかかっている患者は血糖コントロールが悪くなりやすく、心疾患や腎疾患が悪化しやすい」。四月、国際医療フォーラム「『人類の病』糖尿病と歯周病」が東京都で開かれ、ニューヨーク州立大バファロー校のロバート・J・ジェンコ名誉教授はこう報告した。糖尿病で抵抗力が低下すると、組織を修復する力が弱まったり、炎症による組織破壊が進んだりして歯周病が悪化する。歯周病が進んで歯を失うと、かむ機能が低下。脂肪と糖分が多く、食物繊維の少ない食事になり、糖尿病を悪化させるという。追跡調査では、歯周病の人は、過去一、二カ月前の血糖値の状態を表す「ヘモグロビン(Hb)A1c」の値が上昇していた。「歯周病で血糖コントロールが難しくなる」とジェンコ名誉教授は話す。
2009年5月19日 東京新聞より
■インプラントのチタン性能向上 紫外線で2-3倍に
歯科のインプラント治療で使われる人工歯根などのチタン材料は製造後、骨細胞との接着力が半分以下へと急速に劣化するものの、紫外線の照射で回復することを、米カリフォルニア大ロサンゼルス校歯学部の小川隆広准教授(修復・インプラント学)らのチームが17日までに発見した。研究の一部を近く英国の専門誌に発表する。劣化後の接着力を2-3倍に高める技術を、日本で年内に実用化させるための準備を進めている。世界で年間数百万人が利用しているとされるインプラントなどの治療効果向上に役立つと期待される。失った歯を再建するインプラント治療では、ねじのようなチタン製の歯根を手術であごの骨に埋め込み、骨の細胞が歯根を覆って固定される4、5カ月後に、人工の歯をかぶせて完成させる。チームによると、チタン材料は製造直後から空気中の炭素が表面に付着し、細胞との接着力が1カ月後に約半分に、実際に使われることの多い数カ月後には約3分の1に、それぞれ低下することが分かった。小川准教授によると、接着力が低下すると歯根が抜け落ちるリスクが高くなる。一方、チームは特定の波長の紫外線を照射すると炭素が除去され、接着力は照射しない場合に比べ、埋め込み後の早期には3倍、最終的には1・8倍に高まることを、ラットの実験で確かめた
2009年5月18日 47NEWSより
■中山秀征&浅尾美和、よい歯と食育大賞!
中山秀征(41)が19日、4児の父親で子供の食育に関心を持つことから、「第3回よい歯と食育大賞」を受賞。都内で行われた授賞式に出席し、「子供と一緒に食事を取るように心がけています。歯を磨く回数が心なしか増えて」と大喜び。ビーチバレーの浅尾美和(23)も受賞し、「私は人より日焼けしているので、歯の白さが目立ったのかな…」と笑わせた。
2009年4月20日 産経スポーツより
■歯のかむ力・回数の測定装置 西沢電機計器製作所が開発
電気計測器メーカーの西沢電機計器製作所(長野県坂城町、西沢泰輔社長)は、歯のかみ締める力や回数、時間を測定する「そしゃく・かみしめレコーダー BR―1000」を開発し販売を始めた。あごやこめかみに電極パッドを取り付けて筋肉の動きを電気的に検出、記録する仕組み。歯科研究・治療などでの利用を見込んでいる。
装置開発では地元歯科医や歯科研究者らも協力した。「歯ぎしり」は頭痛や肩こりの一因とされ、詳細なデータを収集できる装置が研究・治療の現場から求められていた。開発した装置は小型で持ち運びは簡単。電池寿命は40時間以上あり、連続4晩の測定が可能という。
販売価格は1台14万4900円で、2009年度は100台、2010年度は200台の販売をめざす。西沢電機は電機メーカーなどとの取引が主力だが、電気計測技術の蓄積を生かした新規事業開拓に力を入れている。医療・福祉分野では発汗計や自動ページめくり器を開発している。
2009年2月27日 日本経済新聞より
■あご安定 競技力アップ
マウスガードは軟らかい樹脂製で、通常、上の歯に総入れ歯のようにかぶせる。衝撃を吸収して歯やあごを保護し、脳しんとうや首のけがも防げる。ボクシングやアメリカンフットボール、高校ラグビーなどでは、競技団体が使用を義務づけている。
しかし、最近は野球やソフトボール、スキーなど身体接触が少ないスポーツでも使用が増えている。日本大学松戸病院で「スポーツ歯科」を担当する歯学部教授の川良美佐雄さん(口腔(こうくう)機能学)は「利用する選手は増えているが、かみしめることで力が増すという研究もあれば、変わらないという研究もあり、競技能力の向上効果には未解明な点が多い」と指摘する。そこで川良さんは、選手の顔や頭の筋肉に電極をつけて、重量挙げやサッカーのヘディング、ゴルフの打つ瞬間などの筋肉の活動を調べた。すると、かむ際に働く側頭筋や咬(こう)筋などより、あごの下を前後に走り、あごを安定させる顎(がく)二腹筋などの方が3倍以上も強い力で働いていることがわかった。川良さんは「かみしめることで力が出るというより、マウスガードがあると軽くかむだけで、下あごが安定し、能力が発揮しやすい可能性がある」と指摘する。
同大で行っている使用者への聞き取り調査によると、上野さんはもともと舌をかんであごを安定させる癖があるが、「マウスガードを付けると、歯がこすれ合わずに下あごの位置が決まるので、集中して投げられる」と話していたという。日本大学スキー部3年生の宮里美さん(21)。高速でポールに当たると歯が折れる場合があり、けが防止にもなるが、期待するのは競技成績の向上だ。「大回転などでミスしてタイムが遅れた時、マウスガードがあるとふんばれる感じ」と話す。また、脳性マヒ患者のサッカーチームでも効果があった。患者は脳の障害でふいに強くかみしめることがあるが、装着すると、体の揺らぎが減り、動きが速くなったという。マウスガードには、スポーツ用品店で販売している半既製品と、歯科医によるオーダーメードがある。半既製品は、お湯でやわらかくして、口の中で自分で成型する。1000円程度から。歯科では、型をとって作るため、はずれにくく、かみ合わせの調整もしてもらえる。費用は1万円から3万円程度だ。けが防止目的なら厚さが4ミリ・メートル程度だが、あごの安定が目的なら2ミリ・メートル程度でも十分だ。川良さんは「利用者の多くが効果を実感している。試みる価値はある。かみ合わせが悪いと、あご関節を痛めるので、できれば歯科医師に作ってもらう方がいい」と助言する。
2009年2月27日 読売新聞より
■<歯周病>菌の作る酪酸がHIV活性化…発症の恐れ
歯周病の病原菌が作り出す酪酸が、潜伏しているエイズウイルス(HIV)を活性化させエイズを発症させる恐れのあることを、日本大学の落合邦康教授=口腔(こうくう)細菌学=らが突き止めた。米国の医学系専門誌に3月に掲載されるという。【斎藤広子】白血球の中の免疫細胞に潜伏しているHIVは、酵素の一種「ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)」によって増殖を抑えられている。HDACの働きが妨げられると、ウイルスが活性化し、発症につながることがわかってきた。一方、歯周病菌は増殖の過程で酪酸を大量に作り出す。歯周病患者の歯と歯肉の間の溝からは、健康な人の約20~30倍の酪酸が検出される。落合教授と名古屋市立大学の岡本尚教授(細胞分子生物学)らは、酪酸がHDACの働きを妨げることに注目。HIVが潜伏している免疫細胞に、酪酸を含んだ歯周病菌の培養液を加えたところ、ウイルスが急激に増殖することを実験で確認した。歯周病は軽度から重度まで含めると、25歳以上の国民の8割以上がかかっているとされる。落合教授は「HIVの感染に気づいていない人が、歯周病をきっかけに発症する恐れがある。今後はマウス実験や疫学調査で実態を解明したい」と話す。国立感染症研究所の泉福英信氏(口腔細菌感染症学)の話 最近、歯周病が糖尿病や心臓疾患にかかわっていることが報告されている。今回の結果は歯周病がHIVなどのウイルス感染症にも影響をおよぼすことを示している。口の中を清潔に保つことの大切さが、再認識されるきっかけになるだろう。
200年2月11日 毎日新聞より
■経口骨粗鬆(しょう)症治療薬による顎骨壊死は予想以上に多い
経口骨粗鬆(しょう)症治療薬として処方されることの多いビスホスフォネート製剤による顎骨壊死(osteonecrosis of the jaw)発症率は、これまで考えられていたよりも多いことが、新しい研究によって示唆された。同製剤は、骨粗鬆症患者の骨折リスクを低減し骨量を増加させたり、癌(がん)が骨転移した患者や多発性骨髄腫患者の骨の“ターンオーバー”を遅らせるために用いられる。顎骨壊死は、疼痛や軟部組織の腫脹、感染、歯のぐらつき、骨の露出を特徴とし、その発現リスクは、ビスホスフォネート製剤の高用量静脈注射(静注)では高いが、経口剤では“ごくわずか”であるとされていた。米南カリフォルニア大学(USC)歯学部(ロサンゼルス)臨床歯科助教授のParish Sedghizadeh博士は、以前は年1回であった顎骨壊死の新規症例が週1~4回みられるようになったため、今回の研究に踏み切った。歯学部の電子カルテデータベースを検索した結果、処方頻度の最も多い経口ビスホスフォネート製剤であるアレンドロン酸ナトリウム水和物(商品名:フォサマックなど)の服用患者208例中9例に進行中の顎骨壊死が認められ、有病率は約4%であった。全例、抜歯など何らかの歯科処置を行っており、顎骨壊死は同薬を1年間服用した症例でも認められ、抜歯後の発症頻度が最も高かった。
Sedghizadeh氏は、同薬によって抜歯後の露出した骨に細菌が付着しやすくなると推測している。USC歯学部では現在、全例のスクリーニングを実施しており、紹介受診の症例を除き合併症はみられないという。研究結果は、米国歯科医師会誌「JADA」1月1日号に掲載された。米ユニバーシティ病院University Hospitalsケースメディカルセンター・マクドナルド女性病院(クリーブランド)のJames Liu博士は「今回の知見は経口ビスホスフォネート製剤を服用している女性に服用中止を促すものではなく、これまで考えられていたよりも副作用の発現頻度が多いことを示したもの」と述べている。フォサマックを製造している米メルク社では「今回の研究は方法等に問題があり、データに信頼性がない。1万7,000人以上の患者を対象とした比較試験で顎骨壊死は報告されていない」としている。
2009年1月14日 健康美容EXPOニュースより
■ビジネスパーソンは歯が命!? - 7割以上「オーラルケアの必要性感じる」
ヤフーバリューインサイトは4日、生活者情報マーケティング・データ「C-NEWS」で、オーラルケアに関するライフスタイル調査の結果を配信した。現在のオーラルケアでの悩みは男性が「虫歯」、女性は「歯の色」が最も多いなど、人との対面が多いビジネスパーソンがオーラルケアを重要視しているという実態が明らかになった。
同調査は11月25、26日の2日間で行われ、中学生を除く15歳以上のインターネットユーザー1,000人から回答を得た。結果によると、歯磨きの頻度は「1日2回」が53%と最も多く、3回以上は20%。7割以上の人は1日複数回磨いているようだ。男女別では女性、年代別では30代以上で「1日3回以上」との回答が比較的多かったという。なお、1回の歯磨きにかける時間は、「3分~4分程度」が39%、「1分~2分程度」が31%と続いた。20代では「5分以上」という人が3割を超えるなどの特徴があった。
オーラルケア用品を購入する際の情報入手元は、「店頭、店員」、「テレビCM」、「歯科医院」の順となった。購入する際の重視ポイントには「価格」、「効果・効能」が多く挙がった。今後、もっとオーラルケアの必要が「ある」と感じている人は72%に上り、最も多かった悩みとしては男性では「虫歯」、女性は「歯の色」だという。これらから、オーラルケアに関しても男女の「歯」に対する意識の違いがあることが明らかになった。
2008年12月04日マイコミジャーナル より
■歯科ドリルが過去のものになる?超早期虫歯発見術
キーーーという不快なドリル音。あれ考えただけでパニックになる人も多いはず。そんな歯医者嫌いに朗報です。ドリルで掘り返す手法なんて過去のものになる…かもしれない、虫歯の早期発見技術を英国の研究者たちが開発しています。
この技術では、治療に取り掛かる前に「ラマンスペクトル(Raman spectroscopy)」という、今の化学物質検出に使われているメソッドを基に、虫歯のありかを特定します。新たな研究では「有害バクテリアはレーザーを歯に照射した時に、光が広がる様子を分析することで検出可能」なことも分かってますけど、この治療法ならレントゲン当てるよりもっと早期に患部を検出できるので、ドリルで掘り返すほど虫歯が進行する前に芽を摘み取れるというわけですね。 現在テスト実施中。研究者たちは今から5年以内にこのレーザーを商用化できれば、と期待をかけています。当然この手法の恩恵を受けるには、定期的に歯医者さんへ通院して検診を受けなきゃならないので、モノグサさんがいる限り今すぐドリルが消えることはないと思いますけどね。
2008年7月23日ギズモード・ジャパンより
■十分なオーラルケアが心臓の感染症を予防する■
心内膜や心臓弁にみられる危険な細菌感染である感染性心内膜炎(infective endocarditis: IE)は、細菌が血流に入ることで生じるが、IEの予防には歯や歯茎の十分なケアが欠かせないことが、米国の新しい研究によって明らかにされた。今回の研究で、米カロライナメディカルセンター(ノースカロライナ州シャーロット)口腔医学部部長のPeter Lockhart氏らは、歯科を受診した患者290人を対象に、歯磨きなど歯にかかわる日常的な活動が、抜歯など重大な歯科処置と同程度にIEを引き起こすかどうかを検討した。研究結果は、米医学誌「Circulation」6月9日号に掲載された。同氏らは、歯磨きを行った時、抜歯の際に抗生物質を用いたケース、または用いなかったケースにおいて血流に入る細菌の量(菌血)を分析。また、これらの行為の最中および前後に血液を採取し、IE原因菌を調べた。その結果、歯磨き時のIEに関連する菌血症発生率(23%)は、予想していたよりも抜歯時(抗生物質使用時33%、未使用時60%)に近かった。Lockhart氏は「歯磨きで菌血症が生じる確率のほうが低いが、日常生活での頻度を考慮するとリスクは高くなり、365日1日2回の歯磨きによる菌血症は、歯垢取りや歯の充填などの処置を行う年1、2回の歯科受診によるものとかわらない。ただし、IEなど感染リスクがなければ一過性の菌血症に対する心配は不要である」と述べている。また、同氏は「口腔衛生対策を怠ると、口腔内疾患は徐々にかなりの数増加し、著しく悪化する。膿瘍などの慢性感染や急性感染の原因は歯肉(歯茎)の疾患や虫歯(う食)であり、これらによって菌血症が頻繁に起き、心臓や他の病状などのリスクがあれば心内膜炎になるリスクが生じる」とも警告している。
2008年6月25日健康美容EXPOより
■ガムをかむと一時的な記憶向上=脳診断装置で裏付け-放医研など■
ガムをかんだ直後に単純作業をすると、一時的な記憶力が良くなるとの実験結果を、放射線医学総合研究所と神奈川歯科大の研究チームが17日までに米科学誌ニューロサイエンス・レターズに発表した。物をかむ動作に集中力を高める効果があるとの研究成果は従来もあったが、脳の働きを詳しく調べる機能的磁気共鳴画像診断装置(fMRI)で裏付けられたのは初めてという。
2008年5月17日時事通信より
■歯の再生治療:数年以内に象牙質の再生実現?
今度わが子が虫歯になったら、詰め物を入れられる代わりに、歯を再生してもらえるかもしれない。材料科学を専門とする研究者たちが、穴をただ塞ぐのではなく、虫歯になった歯の再生が可能な化学溶液を見つけようとしているからだ。現在は、虫歯治療に金やセラミックの詰め物が使用されているが、将来は、もともと歯を構成しているエナメル質と象牙質が、これにとって代わることになるようだ。「われわれが目指しているのは、(虫歯を)早期に発見し、[歯を構成する]無機質を補給することだ」と、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のSally
Marshall教授は言う。Marshall教授は、3月24日から28日(米国時間)にかけて開催された『先進材料学会』(Material Research
Society)の春季会議で、歯の内側の部分の再生について講演した。ニヤッと笑うと歯が抜けているのが見える伯父さんの歯を一から再生できるようになるのはまだ10年ほど先の話だが、身体を形成している物質を利用して虫歯を治療できるようになれば、歯科医にとっては朗報だろう。エナメル質と象牙質は驚くほど丈夫で長持ちし、自己再生できる(エナメル質と象牙質により、歯は人間の身体の中でも最も硬い組織となっている)。しかし、科学者が調べれば調べるほど、特に象牙質については、非常に複雑な構造を持っていることがわかってきている。歯の表面はエナメル質からできている。エナメル質は、非常に規則的な結晶格子の中で、小さなミネラル結晶が成長することで形成される。このセラミックに似たエナメル質の下には象牙質があるが、これはコラーゲン繊維によって強化された硬質粘土のようなものだ。その構造は、日干し煉瓦を作る時、粘土に藁を入れて強化するのと似た仕組みだ。歯は「腐食」作用に弱い。口中のバクテリアや『Coca-Cola』などによって生成される酸が、歯のエナメル質からミネラル分を奪うのだ。通常は、身体がこうしたわずかな損傷を絶えず修復している、とMarshall教授は説明する。だが、生体の防御能力が弱まると、バクテリアがエナメル質の下にある象牙質に侵入し、歯が腐食して、いわゆる「虫歯」になる。バクテリアによって生成された酸は、象牙質に含まれたミネラル分を腐食し、歯としては用を成さない、もろい物質に変える。正常な象牙質は松材の2倍の強度があるが、損傷した象牙質はゴムに近くなり、咀嚼が非常に困難になる。『Journal
of Structural Biology』誌に発表されることが決まったMarshall教授の最新研究は、カルシウムを含んだイオン(電荷を帯びた粒子)溶液を利用して、損傷した歯の象牙質を再生することをメインテーマとしている。Marshall教授は、被験者の歯にこの溶液を塗り、すでに歯の一部については無機質の補給に成功している。課題は、象牙質全体で無機物の結晶を再生させることだ。歯を適切に治療するには、歯根からエナメル質まで結晶が形成される必要がある。そこまでの現象はまだ確認できていないものの、Marshall教授は、2、3年以内に象牙質の機能を回復する方法を見つけられると確信している。
2008年4月9日Wired Visionより
■米国で清涼飲料などによる酸蝕歯(さんしょくし)が増大
米国で酸蝕歯(さんしょくし:歯を保護するエナメル質の減少)が増大しているとの研究結果が、歯科専門紙「Dental Tribune」最新号に掲載された。研究を行った米テキサス大学衛生科学センター准教授Bennett
T. Amaechi氏によると、今回の研究は、酸蝕歯(dental erosion)の米国での有病率の高さを裏付けるとともに、酸蝕歯の有病率、原因、予防および治療に関する認識をもたらした点で重要だという。同大学のほか、米インディアナ大学および米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)で実施された今回の研究では、10~14歳の児童900人を対象に調査した結果、30%に酸蝕歯が認められた。酸蝕歯は、清涼飲料、スポーツ飲料、一部の果汁およびハーブティーなどのごくありふれた製品に含まれる酸が原因となって生じる。このような飲料を過剰に摂取すると歯のエナメル質が容易にはがれ、歯がもろくなったり、痛みを感じやすくなったりする。これら飲料に含まれる酸は極めて侵蝕性が高く、虫歯の原因菌さえ生きることができないほどだという。また、アスピリンのような一部の薬剤の定期的な使用も酸蝕歯の原因となるほか、酸逆流症、嘔吐を繰り返す摂食障害(過食症など)も、胃酸による酸蝕歯を引き起こすことがある。Amaechi氏は「手遅れになる前に、歯科医が酸蝕歯の存在およびその原因を突き止めることが重要。酸蝕歯によってエナメル質がなめらかになり光沢があるように見えることと、初期の段階では痛みも過敏性もないことから、深刻な状態になるまで気付かない患者が多い」と述べている。
2008年3月21日薬事日報より
■中国〝義歯〟から鉛「安全に問題」
中国製の食品や玩具から毒性が検出されて内外で問題となる中、米国歯科技工所協会(NADL)が中国で製作された義歯修復物から「危険なレベルの鉛が発見された」と報告している。日本の歯科医療でも安価を売り物にした中国など海外の技工物が広がる状況にあり、歯科医に緊急アンケートを行った青森県保険医協会歯科部は「海外技工物に関しては、法律上の制約も行政上のチェックもないままに行われており、安全性の面から大きな問題がある」と警告している。同協会などによると、中国製の義歯修復物に関しては、米国オハイオ州の患者からNADLに連絡があり、修復物を専門機関で分析したところ「危険なレベルの鉛が材料に使用されている」ことが分かった。米国議会が中国製玩具の回収の目安とした90ppmを上回る210ppmの検出もあったという。さらに、ボストン大学歯学部が追加調査した結果、鉛に加えて「放射性アイソトープ・トレース」が含まれていることも明らかになった。米国歯科医師会(ADA)は「非常に深刻な事態」としている。
2008年3月14日キャリアブレインより
■歯型照合を大幅短縮 群馬の女性歯科医開発 御巣鷹の教訓生かす
歯のレントゲン写真を使った遺体の身元確認をパソコンを使って大幅に短縮するシステムを、群馬県高崎市の歯科医師、小菅栄子さん(36)らが日本で初めて開発した。実用化されれば大規模災害や航空機事故の際の身元確認が迅速化するほか、行き倒れの身元不明遺体の特定にも威力を発揮しそうだ。遺体の身元確認は、指紋による照合がシステム化されているが、歯によるものは、遺体と生前のレントゲン写真を目視で比べるため時間がかかる。歯のレントゲン写真は、同じ部位を撮影しても照射角度などで微妙な違いが生じるため、パソコンによる正確な判別は難しいとされてきた。小菅さんは、画像の類似性を数値化する「位相限定相関法」の技術研究をしている東北大大学院情報科学研究科の青木孝文教授の研究室と協力し、精度を高めることに成功した。新技術では、60人分の実験で、目視だと3600回の照合作業が必要だったのに対し、180回で済んだという。絞り込む作業にかかった時間もわずか3・6秒だった。昨年11月に米シカゴで開かれた北米放射線学会でも、約4000件の研究の中から記者発表の機会を得た14件に選ばれ、CNNテレビでも研究成果が放映された。
2008年1月7日MSN産経ニュースより
■リュージュ競技 歯のかみ合わせが影響 札幌の研究会解析 学会賞に
時速百キロ超で速さを競うリュージュ競技で、歯のかみ合わせが、成績や事故防止に重要な役割を果たしていることが、北海道スポーツ歯科研究会の調査で分かった。研究結果は本年度のスポーツ歯科医学会賞に選ばれ、同研究会代表で札幌市内の歯科医師森修二さん(51)は「受賞を機にスポーツ歯科の重要性が理解されれば」と話している。
リュージュでは、滑走中の遠心力やスピードで、頭が後方や側方に振られる「首とられ」現象が起こり、タイムのロスや事故につながる危険がある。森さんらは、歯のかみ合わせが悪いと頭・頸部(けいぶ)のバランスが崩れ、背筋力などが低下、「首とられ」が生じやすいことを解明。また今年二月、ドイツで開かれたリュージュのワールドカップで、参加十五カ国の選手百人を対象にアンケートを実施。六十六人から得た回答を基に分析し、選手の「首とられ」に対する認識などを調べた。
その結果、65%が「首とられ」による転倒などの経験があると回答する一方、60%超が年二回定期歯科検診を受けていると答え、トップレベルの選手の間で歯のかみ合わせの重要性に対する認識が浸透していることがうかがえたという。
ドイツのコースでコーナーを滑走する選手を実際に撮影し、歯のかみ合わせが良く食いしばった表情の選手があごを引いて安定しているのに対し、頭部が後方に流れた選手はかみ合わせが悪く口元がゆるんでいることも分かったという。
日本スポーツ歯科医学会は来年の総会を七月に北海道で開き、森さんらの表彰式を行う。森さんは「スポーツ歯科医学は歴史も浅いが、歯のかみ合わせの重要性をいろんな競技で普及していきたい」と語っている。
2007年12月16日北海道新聞より
■抜けた乳歯、再生医療に 名大がバンク設立 幹細胞活用
子どもの抜けた乳歯から、本人や親の骨折を治せるようになるかも知れない――。名古屋大学は6日、乳歯や親知らずを集めて幹細胞を抜き出し、保存する「乳歯幹細胞研究バンク」を同大医学部=名古屋市昭和区=に設立した。集めた幹細胞を使って治療や再生医療の基礎研究に取り組む。骨髄バンクや臍帯血(さいたいけつ)バンクに続く新たな細胞バンクとして期待されている。 研究に取り組むのは、名大大学院医学系研究科頭頸(とうけい)部・感覚器外科学講座(歯科口腔(こうくう)外科)の上田実教授らのグループ。上田教授によると、歯の幹細胞のバンク設立は世界初という。 乳歯や親知らずの中にある「歯髄幹細胞」が再生医療に活用できる可能性が数年前に分かり、世界で研究が加速した。上田教授らは、子イヌの歯髄幹細胞で親イヌの歯槽骨を安全に再生することに成功し、世代間の移植に道を開く研究として注目された。 上田教授によると、歯髄幹細胞は、(1)培養で増殖する(2)骨、軟骨、神経などの元になる細胞が含まれている、などの特徴がある。すでにバンクがある骨髄や臍帯血に比べ、幹細胞の密度や増殖能力が高い。乳歯や親知らずは通常は医療廃棄物として処分されるので、集めやすい。 バンクは、無菌の施設で幹細胞の分離や保存、培養などができる。当面、歯科医院などに呼びかけ、乳歯や親知らずを48時間以内に届けてもらい、歯髄幹細胞を抜き取って培養、保存する。家庭で抜けた歯は、密閉できる容器に牛乳といっしょに入れ、宅配便で10度前後に保って届けてもらうことなどを想定している。全国から1万検体の登録を目指す。 上田教授らは、来年春までに、幹細胞の分離や培養、保存の事例を積んでデータ収集と技術の確立を目指す一方、ヒトの治療への応用に向けて動物実験を重ねる。そのうえで、本人や親、子どもの骨折や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)、靱帯(じんたい)断裂、歯周病などの治療への利用を目指す。 将来的には、ひざやあごの関節症などの軟骨疾患、アルツハイマー病などの神経疾患、ケロイドなどの皮膚疾患への応用を考えている。 上田教授は「生命の萌芽(ほうが)である胚(はい)性幹細胞と違い、歯髄幹細胞は倫理上の問題が少ない。バンクで研究を重ねて治療の実用化につなげたい」と話している。
2007年12月10日 朝日新聞より
■歯周病がメタボを招く!? 脂肪肝、動脈硬化とも大きな関わり
子供のときからの歯周病対策がメタボリックシンドロームを予防する 。「歯周病」は口だけの病気と軽く考えていたら大間違い。歯周病が動脈硬化など全身疾患と大きくかかわっていることが分かってきた。無関係に思えるメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の主要因子の一つとしてもクローズアップされている。体の健康維持に歯周病予防の重要性は増しているようだ。 歯周病は成人の約80%がかかっているという。虫歯と異なり、歯肉炎など歯を支える歯茎などに起きる炎症を指す。細菌が歯を支える組織を壊すことで炎症が起き、歯周病を引き起こす。この歯周病が、体の健康に影響を及ぼすことが明らかになってきた。 「歯と歯茎の間にはわずかな溝があるが、歯周病になると細菌が繁殖し、溝が深くなる。これが歯周ポケットだが、ポケット内の細菌は歯の周囲から頻繁に血液中に入り込んでいる。通常は細菌と戦う白血球や免疫物質のおかげで、危険な状態になることはない。しかし戦う能力の低下した人は、血液中で細菌が増えて、さまざまな疾患を引き起こす原因となる」と東京歯科大の奥田克爾・口腔科学研究センター所長は説明する。 例えば歯周ポケットから入り込んだ細菌が、心臓の弁膜にへばりつき細菌性心内膜炎を起こしたり、動脈が硬化して動脈瘤(りゅう)ができた部分にも歯周ポケット内に多い細菌が発見されるなど、多様な疾患との関連が明らかになっている。最近では肥満やメタボリックシンドロームとの関係も取りざたされている。今年7月、興味深い論文がフランスで発表された。 歯周病を引き起こす細菌が持っている毒素を構成する「リポ多糖(LPS)」を4週間持続的にマウスの皮下に埋め込むと、肝臓と脂肪組織に脂肪の沈着が置き、重量が増して体重が増加し、肥満状態になったという。この状況は高脂肪食の摂取により増強されるが、無菌動物では高脂肪食のみを与えても体重の増加は起こらなかった。 「歯周病になって細菌が血流中から頻繁に入ると、常に毒素と対抗する状態になり、その刺激によって、脂肪組織や肝臓に中性脂肪の蓄積が起こる。このため脂質と糖の代謝に大事な役割を果たす肝機能が低下し、肥満の一つの要因となっている可能性がある」と奥田所長は解説する。
2007年12月3日フジサンケイ ビジネスアイ より
■うどん店女将、歯周病予防にコウヤマキの有効性発見
阪神大震災で被災した神戸市長田区のうどん店女将、竹内洋子さん(52)が、歯周病の予防に日本原産の樹木「コウヤマキ」の抽出液が効くことを発見し、抽出液を配合した歯磨き粉を開発した。自己流で編み出した方法が主治医の目に留まり、大学が委託研究に乗り出したほか、特許も出願。震災で義母を亡くした竹内さんは、歯磨き粉の売り上げを被災者の支援に役立てたい考えで「うどん屋のオバチャンでも被災者の希望になれるはず」と話している。竹内さんは平成8年に歯周病と診断された。近所の歯科医院に4年間通いつめ、歯石除去や投薬を受け続けたが、歯茎の腫れや歯のぐらつきなどの症状は改善しなかった。それがコウヤマキの抽出液を綿棒に浸して歯茎に塗り込んだところ、約1カ月で腫れが引いたという。発明好きの竹内さんはもともと、震災のショックから立ち直れない義父に若返ってほしいと、コウヤマキを果実酒用焼酎に漬け込んだ自作の抽出液を、育毛剤として使用。育毛効果はゼロだったが、抗菌作用があるのではないかと思いついて自分で使ってみたという。歯科医院へ来る回数が激減したことを不思議に思った主治医が竹内さんから経緯を聞き、大学で科学的に調べるよう進言。神戸薬科大(神戸市東灘区)と大阪歯科大(大阪府枚方市)で歯周病菌の生育を阻害する効果があることが実証された。このうち大阪歯科大は、有効成分の特定などさらなる解析をしたいとして、昨年9月から委託研究を開始。大学が企業でなく個人の委託で研究するのは異例で、福島久典教授(細菌学)は「素人なのに着眼点がすばらしい。歯周病の治療にも役立つ可能性があり、研究対象として興味深い」と評価している。
2007年11月8日 産経新聞より
■「口臭」テーマに健康教育
東京都立足立東高校は10月16、17日、歯科医師らを招き、3年生の生徒を対象に口臭・歯科チェックや健康教育を行った。口臭予防と歯の健康を通じて、食生活を含めた生活習慣の改善を働きかける取り組みの一環。 思春期の生徒が関心を持ちやすいテーマに焦点を当てるユニークな活動として注目されそうだ。 同校を訪れたのは、東京医科歯科大の「息さわやか外来」の歯科医師、研修医16人。口臭チェックは同外来で行われている「官能検査」と呼ばれる手法を用い、スクリーン越しに生徒が息を吐いて、医師がにおいを検査した。 朝食を食べていないと口臭が強くなるといい、医師はわずかな呼気から、口臭の有無を判定して生徒一人一人に結果を伝えた。 同校は以前から、虫歯や歯肉炎など歯周疾患のある生徒が都内高校生の平均を大きく上回っていた。生徒の生活習慣を調べると、朝食を抜くなど食習慣が整っていない生徒ほどストレスが強く、アメやガムなどの間食が多く、口内環境も悪いことが分かった。 このため歯と口の健康教育を通じて生活習慣を改善する取り組みを、2005年度からスタートさせた。食生活の実態調査を行ったり、講演会を開いたりするなど、年間計画を立てて取り組んでいる。
2007年10月25日 読売新聞より
■神奈川歯科大学、津波被災地で無料歯科治療
神奈川歯科大学南東アジア支援団が、インド洋大津波の被災地パンガー県で無料検診・治療を実施した。神奈川歯科大学南東アジア支援団は、マヒドン大学歯学部、サミティベート病院、ドゥアン・プラティープ財団、プーケット日本人会、日泰経済技術振興協会などの協力の下、インド洋大津波の被災地パンガー県で無料検診・治療を実施。10月6日から11日まで行われた無料検診・治療では、幼児から高齢者まで、6日間で約1500人が受診。約200人の歯科医らが治療にあたった。大津波の被害が特に深刻だったタイムアン地区のタップラム小学校に簡易クリニックを設置。歯石除去や充填、抜歯、義歯のほか、児童を対象とした「虫歯予防講座」も行い、歯磨きの大切さを説明した。これまでにもタイで無料検診・治療に参加したことのある日本人歯科医師らは、「アー・パーク(口を開けて)」「カット・ファン(噛んで)」など、通訳を介さず、タイ語で患者と直接コミュニケーションを図ろうとしていた。治療では、初めての経験に泣き出す子供もいたが、治療後は嬉しそうに帰宅していた。
2007年10月22日 バンコク週報より
■高齢者の年間医療費、歯の残り数少ないほど高額
残存歯数が4本以下の高齢者の年間医療費は、20本以上残っている高齢者に比べて平均で約25万円高くなっていることが21日、香川県歯科医師会の調査で分かった。歯周病がある人の医療費はない人よりも平均で約7万8000円高くなっており、歯の健康と全身の健康の密接な関係を裏付けている。高齢者の歯の健康状態と医療費との関係については、香川県歯科医師会と県老人医療費適正化検討委員会が、05年7月に1レセプト当たりの調査結果を公表。今回はその後1年間の診療頻度を加味して1人当たりの年間医療費を分析した。調査は、05年2月に香川県内の歯科医を受診した65歳以上の国民健康保険加入者のうち、その後1年間に歯科以外でも受診した1万1682人を対象に実施。年間医療費を歯の残存本数で5グループ(0―4、5―9、10―14、15―19、20本以上)に分けて集計した。年間医療費が最も少なかったのは20本以上のグループで平均46万4000円。残存本数が少なくなるにつれて医療費は増える傾向があり、4本以下は71万9000円だった。診療日数は20本以上の平均51・9日に対し、4本以下は64・1日。歯周病との関係では、症状が重度になるほど医療費は高く、歯周病のある人(平均52万1000円)は、歯周病のない人(同44万3000円)の約1・2倍。高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかる医療費も、歯周病が重度になるほど高くなる傾向で、歯科予防活動が医療費削減につながる可能性を示唆している。
2007年10月22日 四国新聞社より
■ラグビー部員に安全なマウスガードを 歯科医師会が補助制度
高校生のラグビーの試合で二〇〇六年度からマウスガード装着が義務づけられたことを受け、県歯科医師会は県内の中学、高校のラグビー部員が歯科医院でマウスガードを作る際の補助制度を始めた。専門家が作る歯並びや骨格にあったマウスガードの普及が目的で、関係者は、「この制度をきっかけにして、安全で、装着感の良いマウスガードを体験してほしい」と話している。ラグビーなど、プレー中に選手同士が接触する機会が多いスポーツで、歯やあごの骨などの損傷から選手たちを守るマウスガードには、歯科医院で作るもののほか、熱湯で加熱し口の中でその人にあった形態に変形させる既製品などがある。既製品の価格は五百円程度。同医師会によると、歯科医院では五千円以上かかる所が多い。このため、価格面から歯科医院でつくるマウスガードの普及は進んでいないのが現状だという。同医師会の補助制度は、ことし八月から〇九年三月末までの期間で実施。県内の中学と高校のラグビー部員が県内に約千カ所ある協力医療機関でマウスガードを作る場合に補助制度が利用でき、生徒の自己負担が二千円減る。同医師会の佐橋永吉理事は、「専門家が、きちんと調整していないマウスガードを使うと安全面の問題だけでなく、息がしにくかったり、話しにくくなったりプレーにも影響する」と指摘している。
2007年10月11日 中日新聞より
■サンスターなど、妊娠中期においては妊婦の歯肉の状態が悪いことなどを発表
医療法人鉄蕉会亀田総合病院、同亀田クリニック(千葉県鴨川市)およびサンスターは、妊婦の全身状態と口腔内状態の関連を調査するため、共同研究を行い、妊婦健診と口腔内診査を実施した。その結果、妊娠中期においては、妊婦の歯肉の状態が悪いことがわかった。また、歯石除去や口腔衛生指導を実施したところ、妊娠中期から産後にかけて、歯肉の状態が改善したという結果が得られた。妊娠期になると、女性ホルモンの分泌が増加し、ホルモンバランスや新陳代謝状態が変化するだけでなく、唾液や胃液など消化液の性質も変化するなど、全身的にさまざまな影響が現れる。口腔内においては、つわりによって口腔清掃が十分にできず、ムシ歯や歯周病にかかるリスクが高くなるといわれている。また、女性ホルモンが、歯肉の炎症や歯周病原性細菌の増殖に関わっていることも指摘されている。なお、同研究は、東京で開催されるアジア・オセアニア産科婦人科学会(9月21日~25日)および、同じく東京で開催される日本口腔衛生学会(10月3日~5日)で発表する。
2007年09月25日 マイライフ手帳ニュースより
■痛みのない歯科治療が実現に近づく
「痛みなくして得るものなし(No pain, no gain.)」という格言が、歯科治療では通用しなくなる日も近そうだ。米ミズーリ大学コロンビア校の研究チームが開発中の技術により、ドリルを用いない歯科治療が実現する可能性があるという。 研究チームが開発に取り組んでいるのは、低温化学反応を用いて虫歯部分の殺菌および詰め物に備えた処理をする「非熱(non-thermal)プラズマブラシ」。 一般的な虫歯治療では、患部をドリルで削った後、詰め物をして元の歯の形を復元するが、その際の振動と音は患者にとって非常に不快なものである。プラズマブラシの開発に成功すれば、現在の歯科治療で用いられているような破壊的な穴あけ作業に替わるものとなるだろうと、同大学助教授のHao Li氏は述べている。 このブラシは、痛みや不快感の原因となる熱や振動を伴わず、音もないという。熱や機械的相互作用に頼るものではなく、化学反応によるものであるため、痛みのない、歯に優しい治療法であると、同大学助教授のQingsong Yu氏は述べている。また、プラズマ治療によって歯と詰め物との間に形成される化学的結合は、従来のドリルやレーザー治療によるものよりも強いと期待できるという。Yu氏らは、このブラシに関する2件の米国特許出願を提出している。
2007年09月20日 薬事日報より
■土佐選手も故障に歯止め 大事な歯のかみ合わせ
二日に行われた世界陸上の女子マラソンで土佐礼子選手が銅メダルを獲得した。粘りの走りとともに、歯列矯正のワイヤが目についた人もいたはず。北京五輪切符をつかんだ快走の陰に、歯のかみ合わせ改善があったのか-。 (服部利崇)「本人の努力はもちろんですが、矯正は大きく関係していると思う」。体のバランスと歯のかみ合わせについて、日本オリンピック委員会(JOC)の強化スタッフで東京歯科大の石上恵一教授(スポーツ歯学)は「関係がある」と断言する。石上教授によると、かみ合わせが悪くて歯同士の接触面積が少ないと、あごの位置が不安定になり、平衡感覚をつかさどる内耳に悪影響を及ぼし、体全体のバランスを崩すという。「どんなスポーツでも基本姿勢は大事。米国だとバランスの悪い選手は、どんなにいい指導をしてもトップアスリートになれないといわれる」(石上教授)かみ合わせが悪いことによる悪影響は、日常生活にも出る。不安定なあごを安定させるため、首や肩に過度の負荷がかかり、肩こりや頭痛を誘発。さらに「体のほかの部位にも波及する可能性もある」という。かみ合わせの矯正は高齢者の転倒防止にも役立つ。高齢者が義歯を外すと装着時より歩幅が狭くなるという。石上教授は「崩れたバランスを取り戻そうと、狭くなったのだと考えられる。転ばぬ先のつえとして、お年寄りも口腔(こうくう)管理を考えるべきだ」と言う。
2007年9月18日 中日新聞
■カスタムメイド人工骨の臨床研究順調に経過
~簡単に短時間で移植手術、秋には治験開始へ~東京大学医学部付属病院ティッシュ・エンジニアリング部(高戸毅・部長)と(株)ネクスト21(東京都文京区本郷、鈴木茂樹・社長)は、事前にカスタムメイド形状の人工骨をつくり、顔の顎部分の形成のため実際の患者に移植する臨床研究に成功した。これは、基本的に固定せずに手術中には目的部位の骨膜下へ挿入するだけで、 従来の人工骨移植手術に比べ非常に短時間で移植手術でき、患者への負担を小さくできる。また移植後に自分の骨にほとんど置換できない従来の人工骨とは違い、吸収性がよく早期置換ができる。今後は治験を秋から開始する予定で、2010年の実用を目指す。両者が開発したカスタムメイド人工骨は、患者の顔面部分のX線CT画像を基に、変形した顎などに補填したい移植骨の形状を3次元データとして作成し、インクジェットプリンターを用いた3次元積層造形法でつくるものである。これは、既存の人工骨として多用されている「アパセラム人工骨」などとは、成形方法が大きく異なる人工骨である。「アパセラム人工骨」は、焼結したハイドロキシアパタイト材料であり、生体内での吸収速度は非常に遅く、ほぼ非吸収性である。これに比べて今回の「カスタムメイド人工骨」は、非焼結のリン酸カルシウム硬化体材料であり、焼結アパタイトより生体活性が高く、移植後は徐々に体内へ吸収され、再生される自分の骨と置き換わるのが早いのが特徴だ。焼かないので柔らかいが、ある程度の固さがあって支持力はある。荷重部位の骨としては移植できないが、顔面部分などに活用できる。移植してぴったり固着させるには、1ピースでなく2、3ピースのカスタムメイド人工骨にするのがベストだという。治験は「非荷重部位骨のうち頭蓋骨、顎顔面骨、または自家骨移植後の腸骨等の欠損または変形」を対象疾患として、70名を予定。治験実施の候補としては、高度医療技術をもった東大医学部付属病院顎口腔外科・歯科矯正歯科、東京歯科大市川総合病院歯科・口腔外科、鶴見大歯学部付属病院口腔外科、獨協医科大病院口腔外科・形成外科、神戸大医学部付属病院歯科口腔外科、順天堂大医学部付属順天堂医院形成外科、埼玉医科大病院形成外科・美容外科、京大医学部付属病院形成外科、大阪医科大付属病院形成外科、大阪市立総合医療センター形成外科の10施設を予定している。
2007/09/13 科学新聞社より
■抗菌薬で歯周病改善 山下・岡山大名誉教授 実施17人全員に効果
歯茎が傷み歯が抜けることもある歯周病に対し、歯科医の山下敦・岡山大名誉教授が原因の細菌を除去する薬物療法に取り組んでいる。一般的な外科治療に比べ、痛みを伴わないのが特徴。患者17人に試みたところ、出血や膿(うみ)がなくなるなど症状が改善したという。 歯周病は、口の中の歯周病菌が引き起こす感染症。歯と歯茎の間に歯こうがたまった後にできる溝(歯周ポケット)が次第に深くなり、溝の中で歯周病菌が増殖、歯を支える歯槽骨や歯茎を破壊する。 山下名誉教授は、昨年2月から薬物療法を実施。治療ではまず、患者の口腔(こうくう)内から歯こうを採取し歯周病菌の種類を特定。感染症治療に使われる抗菌薬アジスロマイシンなど複数の抗菌薬の中から菌の種類に合ったものを選び、患者は3日間服用する。治療効果を高めるため、歯周病菌の原因となる歯こうや歯石を除く処置(SRP)も行う。 治療成果を2日の日本補綴(ほてつ)歯科学会中国・四国支部学術大会(徳島)で発表する山下名誉教授は「結果を見る限り有望な治療法と思う。今後も普及に努めたい」と言い、同じく薬物療法に取り組む鶴見大(横浜市)の五味一博歯学部准教授は「歯周病は細菌が原因なので、抗菌薬を使うのは自然な治療法。歯科医療の現場で広がってほしい」と期待を寄せている。
2007年9月2日 山陽新聞より
■被災した子どもたちの口腔ケア指導
中越沖地震で被災し、生活リズムが乱れがちな子どもたちの口腔(こうくう)をケアしようと、日本歯科大新潟短大(新潟市)の歯科衛生士ら9人が31日、柏崎市学校町の柏崎児童クラブで歯の磨き方などを指導した。救援物資の菓子パンやジュースに糖分が多く含まれる上、同クラブの1―3年生が歯の生え替わりの時期でもあるとして虫歯予防を指導することにした。 この日は約50人の児童が歯垢を赤く染める液を歯に塗り、汚れをチェック。真っ赤になった歯を見て「きゃー吸血鬼みたい」と驚き、歯ブラシで汚れを丁寧に落とした。 柏崎小2年久我昴輝君(8才)は「楽しかった。これから歯をよく磨こうと思った」と笑顔で話し、友だちと真っ白になった歯を見せ合っていた。
同大の末高武彦教授(66)は「地震で大変だが、保護者は子どもたちの歯磨きに気を使ってほしい」と話していた。
2007年9月1日 新潟日報より
■歯は健康のバロメーター 少ない人ほど医療費増
兵庫県歯科医師会が、県内の70-89歳の約2万7000人を対象に、1カ月間の医療費を調べたところ、自分の歯がゼロの人は20本以上ある人に比べ、月額で約1万5000円高いことが分かった。歯の少ない人ほど糖尿病や認知症など重い疾患を抱え、医療費がかさむケースが多く、同会は「歯が健康な人ほど元気でいられるということを示している。歯の大切さをアピールするきっかけになれば」としている。県歯科医師会によると、歯の本数と幅広い疾患の医療費の関連を調べたデータは初めてという。同会は六年前から、国民健康保険団体連合会の協力を得て、全国に先駆けて口腔(こうくう)と全身の健康の関係を調査している。八十歳まで二十本以上の歯を保つ「8020運動」の一環で、今回は二〇〇五年五月の診療報酬明細書(レセプト)のデータを分析した。その結果、歯が二十本以上の人と比べ、ゼロの人は一万四千八百十三円、一-九本の人は六千六百五十六円、十-十九本は二千八百四十九円、それぞれ一カ月の医療費が高かった。また、疾患ごとに歯が少ない人と多い人の有病率を比べたところ、糖尿病はゼロの人のうち8・2%で認められたが、二十本以上の人は7%▽認知症はゼロの人1%に対し、二十本以上は0・3%▽心臓など循環器系疾患はゼロの人5%に対し、二十本以上は3%-など、歯の少ない人の方が深刻な疾患を抱えている傾向がみられた。脳梗塞(のうこうそく)や肺がんなどでも同様の傾向だった。糖尿病の場合は、口腔内の菌との関連も指摘されているという。県歯科医師会情報管理委員会の神田貢委員長(46)は「歯が少ない高齢者は多い人より重い疾患を抱え、入院費や薬代がかさんでいることが裏付けられた。もっと口腔ケアに関心を持ってほしい」と話している。
2007年7月6日
■コンビウェルネス、介護予防向け摂食・嚥下トレーニング器具を開発
コンビウェルネス株式会社(以下、コンビウェルネス)は、摂食・嚥下(えんげ)訓練専用のトレーニング器具「ラビリントレーナー」を開発し、2007年3月15日より発売します。2006年4月にスタートした改正介護保険法では、新予防給付の介護予防メニューに「口腔機能向上」が新設されるなど、高齢者の「口腔機能向上」の重要性が注目されはじめております。「口腔機能向上」とは、「口腔衛生指導」と「摂食・嚥下(えんげ)訓練」の2要素で構成されており、今回、「摂食・嚥下(えんげ)訓練」に最適な器具として、日本歯科大学附属病院口腔介護・リハビリテーションセンターの協力のもと「ラビリントレーナー」を開発したものです。「ラビリントレーナー」は、全国百貨店・量販店・介護専門店などで販売するほか、地域の介護予防サービス受託業者、リハビリセンター、歯科医院・病院などに向けても販売されます。
2007年2月28日 日経プレスリリースより
■エックス線写真で骨粗しょう症調べる
県歯科医師会は今秋、歯の治療のためパノラマエックス線写真を撮影した患者に対し、骨粗しょう症の疑いがあるかを調べる事業を県内全域で始める。歯科医師会の事業としては、全国的にも珍しい取り組みという。骨粗しょう症患者は全国で1200万人と推定され、骨折で寝たきりになるケースも少なくない。広島大病院の田口明・助教授の研究で、歯科の治療用に撮影される歯やあごの状態などを総合的に診断できるパノラマエックス線写真が、骨粗しょう症の早期発見に役立つことが分かってきた。
2007年2月28日 中日新聞より
■<歯の再生>マウスで成功 神経も、入れ歯代替に期待
歯のもとになる組織(歯胚(しはい))から、神経や血管を含め歯をまるごと再生させることに、東京理科大と大阪大のチームが世界で初めて成功した。マウス実験での成功率は80%と高く、将来的に入れ歯やインプラント(人工歯根)に代わる方法として期待される。さらに、開発した技術は他の臓器や器官の再生医療にも応用できるという。18日付の米科学誌「ネイチャーメソッズ」(電子版)に発表した。
臓器や器官の再生では、胚性幹細胞などを目的の細胞に分化させる課題と、分化した細胞を臓器に形作る課題がある。研究チームはすべての臓器や器官は、上皮細胞と間葉細胞と呼ばれる2種類の細胞が反応しあって形成される点に注目。歯をモデルに両細胞を使って、器官の基になる「器官原基」を生体外で組み上げる技術開発を進めた。
胎児マウスの歯胚から両細胞を採取。それぞれの細胞に分離したうえ、寒天状のコラーゲンの中に重ねるように入れ培養したところ、高さ0.25ミリの「歯の種」ができた。これを拒絶反応を起こさない種類の大人のマウスの抜歯部に移植すると、約2カ月後には長さ4.4ミリに成長。歯の内部には血管と神経があることを確認した。抜歯部に移植を試みた22回中17回で歯が再生した。
一方、マウスの毛でも同様の方法で培養し、毛の再生にも成功した。人での実施には、胎児からの歯胚入手という倫理上の課題や、別人からの移植に伴う拒絶反応の問題もある。研究チームは、患者自身の口内や頭皮から、基になる細胞を探していくという。
辻孝・東京理科大助教授(再生医工学)は「臓器や器官が作られる仕組みを忠実に再現したことでうまくいったと思う。肝臓や腎臓などの再生も試みたい」と話す。【田中泰義】
2007年2月19日 毎日新聞より
■3Mヘルスケア、歯科用コンポジットレジン発売
スリーエム ヘルスケアは、耐磨耗性や光沢持続性を大幅に向上させた歯科用光重合型低粘度コンポジットレジンを発売した。ナノサイズの無機フィラー2種と、これらのクラスター(塊)との組み合わせによって充填材の体積含有量を従来品より17%高めた。また、米3M独自のシランカップリング処理によりフィラーとレジンの結合を強めており、低粘度型でありながら大臼歯咬合面(奥歯)の修復も可能にした。初年度5億円の販売を目指す。
2007年2月16日 化学工業日報より
■「早食い」の子どもほど肥満度が高い
小学生の肥満と生活習慣の関連性について実証したのは、財団法人ライオン歯科衛生研究所と東京歯科大学社会歯科学研究室の共同研究チームだ。同チームは、2001年に、サラリーマンについて「早食いは肥満のもと」であることを明らかにし、日本口腔衛生学会で発表したが、今回は、小学生についても「早食いと肥満に相関性がある」ことを実証し、2006年10月の同学会で報告した。調査対象は、沖縄県八重山地区の小学5年生、男子137名、女子119名の合計256名。身長、体重を測定するとともに、食生活についてのアンケートを実施し、食生活と肥満の関係を調べた。その結果、食べるのが早い子どもほど肥満度が高いことがわかったのだ。
子ども(学童)の肥満度の指標にはローレル指数*がよく使われる。そのため、今回の調査でも、ローレル指数が肥満に関する指標としてもちいられた。ローレル指数は、数値が高いほど肥満度が高いことを表している。
2007年1月20日 ASAHI..COMより
■オリンパス、新製品で歯科関連機器市場へ参入
13日、オリンパス<7733>は、11月から歯科関連機器市場へ参入すると発表した。同社は、歯科医院・技工所に向けた歯科用測色装置「Crystaleye
Spectrophotometer(愛称:クリスタルアイ)」を販売代理店ペントロンジャパンを通し、11月21日から国内で販売を開始する。クリスタルアイは、近年、歯の補綴(ほてつ)物を用いた審美歯科治療が増加してきており、患者の歯の正確な色情報を提供できるツールが求められていたことを受けて開発されたものという。患者の歯牙を撮影し、得られた情報から正確な色分析を行うことや、技工所で製作補綴物を専用の歯顎モデルにセットして撮影することで口腔内と同一環境下で撮影でき、歯牙との比較を可能とした。同社は、今後も光学・画像処理技術を活かした製品展開で、歯科関連機器市場での事業拡大を図る方針。
2006年11月13日 IBTimesより
■三菱ガス化学、低濃度過水などで歯科用漂白材開発
三菱ガス化学は歯科用漂白材「ピレーネ」を開発、11月21日から発売する。低濃度過酸化水素と二酸化チタンが主成分で、過酸化水素と光触媒との反応により発生した活性酸素が汚れを分解、漂白効果を発揮するもので、自然な白さとともに高い安全性を併せ持つのが特徴。このほど薬事認可を取得、今月から四日市工場(三重県)で生産を開始した。
2006年10月12日 化学工業日報より
■“早食い”は小学生も肥満にする、ライオン歯科衛生研究所
食べ物を“早食い”する子供は、ゆっくり食べる子供に比べて肥満になりやすいことが財団法人ライオン歯科衛生研究所などの研究で分かった。大阪府豊中市で開催された「第55回日本口腔衛生学会」で2006年10月7日に発表した。同研究所と東京歯科大学の石井拓男教授の「咀嚼(そしゃく)と肥満」に関する共同研究によるもの。両者は2001年、サラリーマンで、早食いが肥満のもとになっていると発表したが、これが小学5年生にもあてはまることを突き止めたという。
2006年10月10日 nikkeibp.jpより
■歯垢を分解する糖類、果物やワインに 花王研究所が発見
果物やキノコ、ワインなどに含まれている糖類の一種「エリスリトール」に、虫歯や口臭の原因となる歯垢(しこう)を分解しやすくする働きがあることを、花王の研究者らが見つけた。歯ブラシやうがいの水流程度でも、歯垢がはがれやすくなるような効果が期待できるという。22日に横浜市で始まった歯科基礎医学会で発表した。
口の中には虫歯につながる病原菌と、いわゆる善玉の細菌などが混在する。こうした細菌が増えて、食べかすなどをエサにして絡み合い、歯につくと、取れにくい歯垢となる。唾液(だえき)の清浄作用が細菌の増殖を抑えることは知られているが、詳しい仕組みは分かっていないという。
唾液の働きを研究していた花王ヘルスケア研究所の前田晃嗣室長、矢納義高主任研究員らは、メロンやナシなどの果物や、しょうゆ、みそ、ワインなどの発酵食品に含まれるエリスリトールが、唾液と同じように細菌同士の結合をゆるくする働きを持つことを見つけた。再現した歯垢にエリスリトール水溶液をかけると、歯ブラシが触れなくても、ブラシが起こす水流を再現した超音波があたるだけで、歯垢がはがれるようになった。エリスリトールを使わずに超音波をあてるのに比べ、歯垢は約3分の1まで減っていた。
2006年09月23日 asahi.com より
■歯科治療で骨粗しょう症発見 来年度から 愛知県歯科医師会が本格展開
歯科治療のエックス線写真を活用し、骨粗しょう症の早期発見を目指すモデル事業を実施している県歯科医師会は13日、来年度から県医師会と協力し、本格的な事業として展開すると発表した。県内全域の歯科医に対し、協力医になってもらうように要請する。モデル事業は、2003年度から県内の8地区で実施した。骨粗しょう症になりやすいとされる50歳以上の女性を対象に、治療の時に撮影した歯とあごのエックス線写真を使って、下あごの骨(皮質骨)の形態を診断してきた。診断の結果、カルシウムが溶けて通常よりも薄くなっていたり、黒っぽく見えたりした場合には、患者に骨粗しょう症の疑いがあることを知らせた。これまで約140人に、本格的な治療をするため、整形外科などを紹介した。協力医の診療所にはポスターがはってあり、診断を希望した場合、患者は情報提供料として250~750円を負担する。事業を担当する橋本雅範医師(名古屋市南区)は「自覚症状がない人に、早期の治療を促せる。骨折による寝たきりも防げる」と期待している。
2006年7月14日 読売新聞より
■マウスガードを義務化 高校ラグビー
激しい接触プレーが相次ぐ高校ラグビーの試合で、今年度からマウスガードの着用が義務付けられた。重傷事故を防ぐため日本ラグビー協会が全国に通達し、京滋でも取り組みが始まっている。京都府歯科医師会の宗川昇・学校歯科担当理事は「安全のために練習時から着用してほしい。ラグビーだけでなく空手や相撲、野球、サッカーなど広いスポーツ選手にも勧めたい」と呼びかけている。
同協会は数年前から安全対策委員会でマウスガードの効果を調査してきた。以前から高校生には頭を保護するヘッドキャップの着用を義務付けてきたが、昨年の夏合宿で死亡事故が起きたこともあり、マウスガードも義務化に踏み切った。
マウスガードは歯や舌、唇、あごの骨などのけがを防ぐ効果が大きい。脳振とうの軽減や競技によって「かみしめる」ことで運動能力の向上も期待できる。歯科医院で歯型を取って作るカスタムメードは1万-2万円。お湯で柔らかくする簡易型は1000円前後から市販されている。
2006年6月16日 京都新聞より
■「かみ合わせ」解明へ 18日、日本工学歯科学会が発足
歯の「かみ合わせ」をよくする方法や、歯に関係する病気などを研究する「日本工学歯科学会」が十八日、発足する。かみ合わせが悪いと、食事や会話に差し障るうえ、全身の痛みなどにつながるといわれ、歯科医らは「高齢化社会が進む中、研究の重要性はますます高まるはず」と意欲を見せている。
設立総会は十八日午前九時半から、神戸市中央区の神戸臨床研究情報センターで開かれる。コンピューターや専用器具を使ったインプラントの製作技術や、かみ合わせと全身疾患との関連についての事例発表もある。
2006年6月15日 神戸新聞より
■80歳で自分の歯10本」3割、ファイザー意識調査
80歳になったら自分の歯は何本?――。ファイザー(東京・渋谷)は歯科医と歯科衛生士、一般消費者を対象に実施した「歯に対する意識調査」をまとめた。一般消費者で残っているのが「20本以上」という答えは21.3%で、歯科医や歯科衛生士の回答の3分の1以下にとどまった。高齢化が進むなかで、歯の将来の健康に自信のない人が多いようだ。
一般消費者の答えで最も多いのが「10本以上」の31.5%。「なくなっている」も8.3%あった。一方、歯科医の71.8%、歯科衛生士の82.5%が20本以上残っていると答えた。
調査は5月にインターネットを通じ、歯科医と歯科衛生士の各103人、一般消費者108人を対象に実施した。
2006年6月15日 日経産業新聞より
■定期的な歯科検診 4人に1人
インターワイヤードが「オーラルケア」に関する調査結果を発表
虫歯ではなくても、歯の健康には注意―。治療以外で定期的に歯科検診を受けている人が4人に1人いることが25日、インターワイヤード(本社・東京都品川区、斉藤義弘社長)が行った「オーラルケア」に関する調査結果でわかった。検診を受けている割合がもっとも多かったのは60代以上の男性で、10代以下の女性がもっとも少なかった。調査は4月26日から5月9日までインターネットを利用して実施され、7830人から有効回答を得た。回答者は20代未満から60代以上までで、男性が43.2%、女性が56.8%だった。普段、歯磨きをしている人で定期的に歯科検診を受けていると答えた人は全体の24.2%。男女とも、年代が上がるにつれて割合は増えている。また、歯や口内のことで気になることがあるかとの質問には半分を超える人が「歯石」、「歯周病」、「虫歯」などと回答しているが、全体の81.7%の人が「虫歯があるが、現在治療をしていない」と答えている。【
2006年6月8日 ライブドアニュースより
■フレンテとライオン、歯科医院向けに「乳酸菌LS1高配合タブレット」を発売
商品特長「乳酸菌LS1」が、健全な口腔内細菌のバランスをサポートする悪玉菌を排除し、体内の細菌群(フローラ)のバランスを改善することを「フローラコントロール」と言い、近年世界的に注目されています。腸内の悪玉菌を排除するために善玉菌である乳酸菌を使うという方法を、口腔内にも応用しようと考え、東海大学医学部・古賀泰裕(こが やすひろ)教授の研究チームにより開発されたのが「乳酸菌LS1」です。
「乳酸菌LS1」を生きたままタブレットに。「乳酸菌LS1」を摂取する最も手軽な方法は「乳酸菌LS1」含有の食品を食べることです。『DENT.システマ・オーラルヘルスタブレット』は、生きた「乳酸菌LS1」をそのまま製剤化しています。また、口中に長くとどまるよう、ゆっくり溶けるタブレットになっています。
2006年6月5日 日経プレスリリースより
■9千年前に歯の名医がいた?!=米仏大学研究者 - パキスタンで歯科ドリル跡発見
【ライブドア・ニュース 04月05日】- AP通信によると、米カンザス州のカンザス大学とフランスのポワティエ大学の人類学の共同研究チームは、パキスタン西部のバルチスタン州の墓地で、9000年前にまで遡る人骨を発見。調査したところ、驚くべきことに精巧な歯科ドリルの痕跡がある歯を見つけた。これは、英科学専門誌「ネイチャー」が5日付の記事で報じたもの。それによると、これまで、最古の歯科ドリルの痕跡と見られていたものよりも4000年以上も古く、今回の発見は歯科の歴史を塗り替える発見になる可能性があるという
2006年4月5日 ライブドアニュースより
■障害者の歯科治療52市町村で可能に 道、歯科医師会 協力医制度を創設
道と北海道歯科医師会は新年度、ダウン症や脳性まひなどの障害者のための「北海道障がい者歯科医療協力医」制度を創設し、五十二市町村の百九十四人を指定する。
歯科治療に全身麻酔などが必要な障害者の受け入れはこれまで大学病院や道内五カ所の歯科保健センターなど都市部に限られていた。家族らから「地元で治療できるようにしてほしい」との要望が強かったことから、道などは昨年から札幌や旭川など四カ所で歯科医に対する研修を実施してきた。
この結果、桧山支庁を除く全道十三支庁でこうした障害者への歯科治療が可能になった。道は今後、協力医を増やすため、道東などの医療過疎地区で研修会を開催する方針だ。
2006年3月25日 北海道新聞より
■診療報酬改定案、小児・産科に手厚く…中医協答申
中央社会保険医療協議会(中医協)が15日答申した2006年度のマイナス3・16%の診療報酬改定案は、再診料の引き下げなどで医療費総額の抑制を図る一方、少子高齢社会に対応して小児科や産科に手厚く加算した。「医療の過不足を是正するため、メリハリをつけた診療報酬体系」(厚生労働省幹部)への転換を目指したものだ。初診・再診料の見直しは、病院から診療所に患者を誘導し、病院の混雑を緩和するのが目的だ。月をまたいで治療が続いた場合に、毎月1回だけ再診料に50円が加算される「継続管理加算」も廃止される。「少額とはいえ、なぜ徴収されるのか納得がいかない」との患者側の不満にこたえたものだ。初診・再診料と継続管理加算などの見直しで、厚労省は600億円の医療費削減を見込んでいる。医師不足が深刻化している小児科では、乳幼児の深夜治療に1000円加算したほか、小児の食物アレルギー検査を保険適用(1万円)とすることなどにより、医療を充実させることとした。産科でも、早産や高齢の初産の場合に1万円を加算し、産科医不足に対応する姿勢を明確にした。
2006年2月16日 読売新聞より
2006年10月、東京豊洲で開業予定
日本初のこども向け“お仕事体験タウン”「キッザニア東京」にライオン株式会社は、「歯科医院」をテーマとしたパビリオンを出展
ライオンオーラルケア事業110周年記念事業の一環
ライオン株式会社(代表取締役社長:藤重貞慶以下・ライオン)と、株式会社キッズシティージャパン(代表取締役兼CEO:住谷栄之資以下・キッズシティージャパン)は、2006年10月に東京都江東区豊洲にオープン予定の日本初のこども向け“お仕事体験タウン”「キッザニア(Kidzania)東京」のスポンサーシップに係わる基本事項の合意にいたりました。
ライオンが提供するパビリオンは「歯科医院」です。こどもたちが歯科医院のスタッフとなり、患者の治療体験を通して、歯の健康についての正しい知識を学べる施設です。「キッザニア」は、1999年にメキシコで開業した「エデュテインメント※1施設」で2歳から12歳のこどもたちとその親や関係者が、様々な職業を疑似体験することができる施設です。現実社会をこどもサイズにしたパビリオンが、リアルな街並みを形成します。こどもたちはその中で約50の職業から好きな職業を選んで働いたり、独自の擬似通貨「キッゾ」を使って買い物やサービスを受けることができるなど、リアルな社会を体験することができます。
2006年2月7日 日本経済新聞より
■歯周病予防を地域ぐるみで 浜松・雄踏地区で予防事業
県歯科医師会、浜名歯科医師会と県は、国立保健医療科学院の協力で、浜松市雄踏地区で地域ぐるみによる歯周病予防事業に乗り出した。虫歯予防対策は各地で進んでいるが、歯周病は取り組みが遅れており、県内他地域に先駆けた試みとして注目される。歯周病は、歯の汚れなどが原因とされ、食生活の変化に伴って増加。虫歯とともに歯を失う二大原因となっている。浜名歯科医師会などは、歯周病と虫歯を予防し、八十歳になっても二十本以上自分の歯を保とう(8020運動)と、歯周病対策を重点に「いきいき噛(か)みんぐ雄踏事業」を計画した。事業では、地区民の歯周病を最新の技術で予防管理、データを取って調査研究する。同市雄踏町内で歯科診療所に三カ月ごとに通える三十歳から六十九歳までの二百人を対象に、今年から三年間にわたり、三カ月間隔の歯周病予防管理プログラムを実施。口の中の視触診やエックス線検査、だ液検査などを行って治療中心から予防重視の診療に転換、継続的に調査研究し効果的な予防管理を目指す。五日、同市雄踏町の雄踏文化センターで開かれた「いきいき噛(か)みんぐ雄踏スタートセレモニー」には、雄踏地区民ら二百五十人が参加。国立保健医療科学院の花田信弘口腔保健部長らの講話を聴いた。県歯科衛生士会西部支部ミントの会による寸劇もあり、細菌により歯周炎に侵された家族に歯ブラシを使ってよく歯を磨くことの大切さを訴えるコミカルな演技に会場から大きな拍手が送られた。
2006年2月6日 中日新聞より
■クラレメディカル、歯科充てん用コンポジット発売
クラレメディカルは17日、前歯・臼歯部共用タイプの光重合型歯科充てん用コンポジットレジン「クリアフィル マジェスティ」を今月23日からモリタ(本社・大阪府)を通じ販売すると発表した。レジンの透明性を維持しながら歯質に近似した光学的特性を付与することで、従来難しいといわれていた比較的大きなく窩洞の色合わせが簡便にできる
2006年1月18日 化学工業日報より
■厚労省 個人情報保護法で合格者名公表取りやめ
国家資格試験二月から始まる医師や歯科医師などの国家資格試験で、厚生労働省は、報道各社を通じて公表していた合格者の氏名発表を一斉に取りやめる。昨年四月施行の行政機関保有の個人情報保護法に抵触する恐れがあり、受験生のプライバシーに配慮することを理由に挙げている。厚労省が直接所管する国家資格試験は二月十一日の歯科医師からスタート。医師、助産師、保健師などの試験が順次行われる。合格発表は、三月末から四月初めにかけて集中する。同省は二〇〇三年度までは本省などで受験地別の片仮名氏名と受験番号を掲示し、報道機関には住所地別の漢字氏名を公表。〇四年度は掲示にそろえて報道機関に片仮名で発表していたが、〇五年度から受験地と受験番号だけにする。はり師やきゅう師、歯科衛生士など関連財団の資格試験についても、厚労省の方針にあわせて実名発表をやめる。医師の資格を確認するには、氏名と生年月日、医籍登録番号が必要。一般からの照会は難しく、国家試験の合格者氏名の公表がその“代替機能”を果たしていた。これに対し同省は〇七年四月からホームページ(HP)で氏名や医籍登録日を公開する方針を決定。「資格を確認できない、との懸念はなくなる」(医事課)としている。
2006年1月13日 東京新聞より
■大学生7割が歯周病!? 県歯科医師会など調べ
県内大学生の4人に3人が歯周病!? 県と県歯科医師会が県内の大学・短大生約400人を対象に行った歯周病に関する調査がこのほどまとまった。同様の調査は県内では初めて。7割以上が歯周に何らかの異常を示しており、20歳前後の若者にとっても
“お口の生活習慣病”とされる歯周病対策が急務である実態が浮き彫りになった。県歯科医師会などは、80歳の段階で20本以上自分の歯を残そうという8020運動を推進しているが、「県内では
“8009”。平均9本しか残っていないのが現状」(県歯科医師会)。歯を失う原因として最も多いのが歯周病で、むし歯(37%)を上回る50%。歯周病ははっきりとした自覚症状がないまま進行するため、40~50代で重症化し気付いたときには手遅れというケースも少なくない。調査は、学校健診と地域・職域健診のはざまにある18~22歳に対して歯科健診や意識調査などを行い、効果的な歯科保健事業に生かすのが狙い。県から委託を受けた県歯科医師会が昨年10月―今年2月、県内の大学2校・短大2校の学生に実施し、384人分を集計、分析した。それによると、全体の44%に歯周病の初期段階である歯石の沈着がみられ、歯ぐきから出血がある人も含めると、73%が歯周に何らかの異常が認められた。その一方、過去1年間に歯科健診を受けた人は26%、定期的に受けているのはわずか3%にすぎなかった。
2005年12月30日 高知新聞より
■歯の健康手帳 官・民協働、先駆的な取り組み 宮前区役所・宮前区歯科医師会共催事業
予防歯科の情報も満載 宮前区役所では宮前区歯科医師会と協力し、『歯の健康手帳』を発行した。これは日本歯科医師会が推進している「8020運動(80歳で20本の歯を残す運動)」の一つで、併せて平成16年に宮前区が策定した地域福祉計画の一環として独自に作成したもの。手帳は歯に関する情報や、記録表など全40ページほど。 手帳の中身は、現在の歯数やう蝕・歯肉の状況や健診結果を、歯科医院や保健福祉センターで記録する「健診票」、保健福祉センターで実施した内容を記録する「保健福祉センターの記録」、自分自身でチェックする「私の歯の記録」で構成されている。現在、月に5回ほど保健福祉センターの主催で行われる健康教育受講者に配られている他、平成18年度宮前区就学予定児童全員(16校、2205名)にも配布された。
2005年12月8日 神奈川県タウンニュースより
■口元キラリ!ボビーが千葉県歯科医師会キャンペーンキャラに
監督だって歯が命!! ロッテのボビー・バレンタイン監督(55)が千葉県歯科医師会「歯の定期健診を推進するキャンペーン」のメーンキャラクターを務めることが11月30日、発表された。12月中旬から3月まで、千葉県内にポスター4000枚が掲示される予定。オフシーズンもボビースマイルがはじける。アイドルなどのポスター撮影では、写真の歯の部分に修正を入れることもある。しかし今回、ボビーの輝く白い歯にはまったく修正の必要なし。「虫歯になったことがないらしいですよ」と、球団関係者も驚きを隠せなかった。その秘密は愛妻にある。夫人のメアリーさんが、歯科衛生士の資格を持っていて「いつも診てもらっているんだよ」とボビー。奥さんの勧めもあって、1日に2度ずつ歯を磨いている監督は「非常に光栄なことですね。妻も喜んでくれると思うよ」と奥さん孝行できて満足顔だ。
2005年12月1日 サンケイスポーツより
■口腔ケアが肺炎防ぐ
看護師と共にD子さん(中央)の口腔ケアを行う馬場里奈さん(左)(東京歯科大市川総合病院で)長期入院の高齢者が多い千葉県成田市の病院で、東京歯科大市川総合病院(同県市川市)の歯科医、渡辺裕さんは7年前、病棟内の強い臭気に首をかしげた。「排せつ物のにおいでは」と思うほど。原因は、患者の口に増殖した細菌や、蓄積した分泌物だった。病院側の依頼で、入院患者に口の消毒やマッサージなどの口腔(こうくう)ケアを定期的に続けるうち、においはすっかり消えた。さらに、別の変化が起きた。抗菌剤が効かないMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)で肺炎などになった患者が、以前は毎月10人前後いたのに、3か月後には3人に減ったのだ。脳梗塞(こうそく)などで、食物や水分を飲み込む嚥下(えんげ)機能が低下し、腹部に開けた穴から管で栄養剤を胃に直接入れる「胃ろう」などを設けた患者は、十分な口腔ケアを受けていない場合が多い。渡辺さんは「食べられなくなった人ほど、ケアが必要です」と強調する。口を使わないと唾液(だえき)が減り、口腔内の殺菌力が弱まる。さらに歯茎が細り、粘膜の抵抗力が落ちる。するとMRSAだけでなく、緑のう菌や歯周病菌など、口腔内の常在細菌が異常増殖する。食物を取らない人の口を放置すると「2週間で舌がカビで覆われる」と渡辺さん。これらのカビや細菌が気管に入れば、致命的な肺炎につながりかねない。こうした「誤嚥(ごえん)性肺炎」を防ぐため、市川総合病院では、歯科医や歯科衛生士が病棟を回り、患者の口腔ケアを続けている。3年前に起こした脳梗塞がきっかけで、胃ろうで栄養をとるD子さん(82)は、たんの詰まりから体調を崩し、先月入院した。3週間の入院中、看護師による歯磨きに加え、歯科衛生士の馬場里奈さんから、週2回の口腔ケアを受けた。馬場さんはまず、消毒用の綿でD子さんの口の周りを丹念にふく。MRSAなどを口に入れないためで、続いて氷入りの消毒液に浸した綿で歯茎や歯、舌などをふいていく。消毒液を冷やすのは「口内に適度な刺激を与えるため」という。さらに、指でほおの内側などをマッサージ。患者1人に20~30分間かける。退院後も同病院で定期的な口腔ケアを受け、口を閉じたり、呼吸を一時止めたりする嚥下機能訓練をするうち、ゼリー状の食べ物を飲み込めるようになった。口の衛生状態の改善と嚥下機能の回復で、肺炎は予防できる。病院、老人ホームや自宅でも、口腔ケアの見直しが求められている。
2005年11月26日 読売新聞より
■北大の12人、来月バングラデシュへ 歯科医の卵、実習で交流
北大歯学部の大学生と大学院生計十二人が十二月にバングラデシュを訪れ、約二週間、ホームステイをしながら、大学や病院を視察、患者の診療に携わり、学生との文化交流を行う。大学生の国際交流を支援するユネスコの基金の補助を受け、“歯科医の卵たち”は両国の歯科医療体制や歴史、文化の違いを学ぶ。
バングラデシュを訪れるのは同大歯学部の学生サークル「冒険歯科」のメンバーを中心とする男性五人、女性七人。「冒険歯科」は学生の国際交流を目的に一九九九年に結成。二○○二年から毎年、海外で歯科診療や文化交流を行っており、これまでに延べ二十六人がバングラデシュ、スリランカ、マレーシアを訪れた。バングラデシュ訪問は三年ぶり二度目。
2005年11月23日 北海道新聞より
■コウノトリに人工くちばし 秋田の動物園
秋田市の大森山動物園で18日、同園で飼育されているくちばしの折れたオスのコウノトリ「タイサ」に、人間の歯科技術を応用して作った人工のくちばしを装着した。タイサは昨年11月に金網に引っ掛けて上のくちばしを折り、先端から約半分を失った。以来、好物の生きたドジョウが捕まえられず夏には体重が減少。ストレスからか、ペアのメスが餌を食べるのを邪魔するなどし、繁殖にも影響が出ていた。動物園から依頼を受け、秋田市の歯科医千葉利昭さん(42)らがことし10月にくちばし全体の型を取り、合成樹脂の先端部分を作り、歯科用接着剤でくっつけた。
2005年11月18日 徳島新聞より
■市民のための歯科健康講座
自分の歯を大事にしてもらおうと、12日鹿児島市で市民のための歯科健康講座が開かれました。これは、鹿児島市歯科医師会などが毎年開いているものです。初めに歯科医師会の森原久樹会長が、「歯を大事にすることは病気の予防にもなります。みなさん歯の健康に努めてください」とあいさつし、80歳以上で20本以上自分の歯が残っている市民109人、一人一人を表彰しました。この後、歯科医の竹内誠さんが講演し、「県内の80歳の人は平均で5.5本しか自分の歯が残っていません。20本以上残すために歯科検診をしましょう」と呼びかけました。
2005年11月12日 鹿児島テレビより
■歯科技工士を派日=APDESP=研修・交流がねらい
サンパウロ歯科技工士協会(APDESP=喜屋武ロベルト会長)は、今年九月から日本への研修員派遣事業を始めた。国際医療技術交流団と日本歯科技工士会が受け入れ、約二ヵ月の研修をする。これは両団体が毎年、海外の歯科技工士育成、国際交流を目的に行っている制度。今までは中国、韓国の研修生を受け入れてきたがブラジルは今回が初めて。それに伴い、歯科技工士の玉城由美子さん(54、APDESP日伯交流役員)は、研修希望者向け日本語教室開設の準備も始めた。
日本とはブラジルに日系人が多いことで以前から専門家の来伯など、盛んに交流が行われてきた。さらに交流が深くなったのは、九七年の寺川国秀新宿アルプス歯科医師の来伯がきっかけ。「もっとブラジルと交流したい。ブラジルからも研修生を受け入れるべきだ」と、その後も二度ブラジルで行われた学術会議に参加、喜屋武シロ元ADESP会長も訪日するなど交流を重ね、今回の研修生派遣事業実現の運びとなった。
2005年11月2日 ニッケイ新聞より
■米アコロジクス、「AC-100」の骨及び歯の組織に対する治療効果を発表
米国カリフォルニア州ヘイワードに本拠を置くバイオベンチャー、アコロジクス・インク(以下、アコロジクス)は、米国テネシー州・ナッシュビルで開催中の第27回米国骨代謝学会年会(9月22日~27日)において、当社の硬組織再生物質の中で最も開発の進んでいるAC-100(デントニン)の、動物試験における骨及び歯の組織に対する治療効果を発表しました。AC-100は、新規合成ペプチドであり、骨及び歯の再生に関わる適応症を対象として開発を進めています。健常者を対象とした臨床第一相安全性試験を成功裏に終了し、現在、歯槽骨再生治療及び歯の組織修復を適応とした、二件の臨床第二相試験を実施中です。両試験の患者登録はすでに完了しており、試験結果は2006年前半に判明する予定です。
2005年9月27日 日本経済新聞より
■注射「痛くない」と思えば痛み軽く…日米共同研究
注射される時に「痛くない」と強く思うと、痛みが軽くなる――。前もって痛みが小さいと思い込むと実際の痛みも和らげられることを、西宮協立脳神経外科病院(兵庫県西宮市)の小山哲男医師と米ウエークフォレスト大のロバート・コグヒル教授らが脳活動の分析で確認した。6日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。小山医師らは、被験者10人を対象に、信号音の間隔が15秒のときは48度、30秒では50度など、信号音を2回聞かせた直後にふくらはぎに熱の刺激を与える実験を繰り返し、間隔が長いほど痛みが大きいと思い込ませた。この後、15秒間隔の時の温度を50度に変えて実験。痛みの程度を評価してもらったところ、30秒間隔で50度の刺激を与えた時と比べ、感じる痛みは小さくなった。被験者の脳内の様子を特殊な装置で調べると、痛みが小さいと思い込むほど脳の快感や不快感をつかさどる部位の活動が低下していた。痛みを加えた後は、この部位の働きが小さいほど、体から痛みが伝わる部位の反応も鈍くなった。結果として「思いこみ」が痛みを感じる部位の反応を低下させていることがわかった。
2005年9月26日 読売新聞より
■歯の形や数を調節する遺伝子…京大チームが発見
哺乳(ほにゅう)類の歯の形や数を調節している遺伝子を京都大大学院の伊藤信行教授(分子生物学)らの研究チームが見つけた。23日付の米科学誌「サイエンス」に発表する。研究チームは、骨の形成を促進するたんぱく質「Bmp」の働きを抑える遺伝子を2年前に発見。その機能を詳しく調べるため、この遺伝子がないマウスを作った。生まれてきたマウスには、正常なら2本ある前歯(門歯)が4本あり、奥歯(臼歯(きゅうし))も本数が多かった。奥歯には、表面に正常な歯にはない突起がたくさんできていたうえに、ばらばらに生えていた。この遺伝子は、歯ができるごく初期の段階で働き、歯の数や形を決めていると推測される。
2005年9月23日 読売新聞より
■天皇、皇后両陛下、歯科技工士大会ご出席
天皇、皇后両陛下は18日、東京で開かれた日本歯科技工士会創立50周年記念大会にご出席。天皇陛下は「高齢化社会において、歯の機能の維持に歯科医療の果たすべき役割には大きなものがあります」と述べられた。
2005年8月19日 サンケイスポーツより
■「DNA保管事業」の取り組みを説明 県歯科医師会
口の中の粘膜を採取して保存し、災害や事故などの身元確認を迅速にする「DNA保管事業」に取り組んでいる県歯科医師会は二十五日、豊橋市の市歯科医師会館で、マスコミ向けに現状や今後の取り組みを説明した。同医師会DNA保管事業委員会の田島伸也委員長は「この事業は世界でも例がない」という。昨年十月から県内の五百三十八の歯科医院で始まり、これまで五百七十九人がDNAのサンプルを県歯科医師会に預けている。鑑定に使われた例は、まだ無い。登録者のほとんどは県歯科医師会の医師だが、警備会社や海外派遣の多い企業の社員ら六十人も利用している。市歯科医師会も豊橋商工会議所と連携し、市内の各企業に利用を呼びかけていく。
2005年8月26日 中日新聞より
■ラオス歯科支援で沖縄県内団体が保健文化賞を受賞
保健衛生の分野で優れた業績を挙げた団体、個人に贈られる保健文化賞(主催・第一生命)に、県内から「沖縄・ラオス国口唇口蓋裂患者支援センター―沖縄歯科口腔(こうくう)外科学研究振興会―」(仲真良性会長)がこのほど選ばれた。同団体は県内の歯科口腔外科疾患の診断と治療技術の発展や、ラオスの患者の無料手術と技術移転を行うなど歯科医療援助に貢献したことなどが評価された。仲真会長は「とても光栄。賞に恥じないようにこれからも精進していきたい」と喜びを語った。
同賞は1949年に制定され、今年で57回を数える。今回は10団体、6個人が受賞した。贈呈式は10月5日、東京都で行われる。
2005年8月15日 琉球新報より
■豊橋で歯の矯正セミナー
歯の矯正をテーマにした市民セミナー「聞いてみよう!歯並びの悩み、矯正歯科治療のこと」は、3日午後1時30分から豊橋市公会堂で開かれた。 会場には、乳幼児と一緒に子供の歯並びが気になるお母さんたちが訪れ、歯科矯正体験者の話を真剣に聞いた。
同セミナーは、全国の矯正歯科専門開業医で組織する矯正歯科医会が主催する全国広報キャラバンの市民セミナーinとよはし。
セミナーでは「ご存知でしたか? 8020(はちまるにいまる)達成はよい歯ならびから」「私の矯正歯科体験」「聞いてみよう!歯並びの悩み、矯正歯科治療のこと」の3講演と矯正歯科相談コーナーが開かれた。
講師は、80歳を過ぎても健康な歯が20本以上あると健康な生活ができることや、健康な歯は乳幼児期の歯並びが重要であることなどをスライドを使って説明した。
2005年8月4日 東海日日新聞より
■サンスター、口腔内細菌を殺菌・消毒する「G・U・M メディカルシリーズ」を発売
サンスター株式会社では、歯周病菌とたたかうG・U・M(ガム)より、口腔内細菌(歯周病菌など)に対して殺菌作用のあるCPC(塩化セチルピリジニウム)を配合した「G・U・M メディカルシリーズ」3品を開発し、メディカルガーグル、メディカルドロップを9月7日(水)より、メディカルスプレーを9月20日(火)から全国で新発売します。
2005年8月4日 日本経済新聞より
■「海外医大・歯大卒業生に9月から予備試験実施へ」保健福祉部
海外で歯科大学や医科大学を卒業し医師免許を取得して、国内で医療業務を行う人は、9月から、医師国家試験の受験前に医師資格予備試験を受けなければならなくなる。
保健福祉部は2日、現在国務会議に上程された医療法施行令が公表され次第、9月予備試験を実施する計画だと明らかにした。
これは、実技試験のない現行の医師国家試験だけでは外国の医科・歯科大学の卒業生たちの実力の検証に限界があり、それを補うもの。現在、フィリピン、パラグアイなどで歯科大学を卒業した人の国家試験受験率が、国内の歯科大学卒業生数の30%に迫るほど増加している。
予備試験は、第1次は医学の基礎と韓国語能力を検証する筆記試験、第2次は診療能力を検証する実技試験で構成される。第1次試験の合格資格は、合格後2年間有効であり、国内で高校の課程まで履修した人は、卒業証明書を提出すれば、韓国語科目の試験が免除される。
合格基準は、100点満点の60点以上で、全科目で40点以上の獲得を条件とする科目落第制度も取り入れられる。今年の予備試験には医師40人あまり、歯科医師200人あまりが受験するものとみられる。
2005年8月3日 東亜日報より
■ライオン、口腔状態に合わせて確かなプラークコントロールができる歯ブラシを発売
独自の植毛配列構造採用
一人ひとりの口腔状態に合わせて確かなプラークコントロールを実現
『クリニカ ハブラシ』新発売
ライオン株式会社(社長・藤重 貞慶)は、独自の植毛配列構造により一人ひとりの口腔状態に合わせて確かなプラークコントロ-ルができる『クリニカ ハブラシ』を2005年8月24日(水)より全国にて改良新発売いたします。
■骨粗しょう症 歯科で予備判定 X線写真活用 9割超す診断実績
愛知県歯科医師会は、歯科診療時に撮影するパノラマエックス線写真を、骨粗しょう症の早期発見に利用する取り組みを始めた。モデル事業の結果、予備判定が可能とわかったためで、県内の医師会とも連携し、2007年度からの事業化を目指す。同様の取り組みは、広島県で実施されているが、全国でも珍しい。骨がもろくなる骨粗しょう症患者は現在、国内で1200万人に上ると推定されている。しかし、多くの患者には自覚がなく、骨折の危険があるのを知らないまま生活していると見られる。特に閉経後の女性に発症率が高く、75歳以上の女性は半数が患者と考えられている。
歯科用のエックス線写真が、骨粗しょう症性骨折の危険を知る手段として有効なことが、広島大歯学部の田口明講師らの最近の研究でわかった。同歯科医師会では田口講師らの指導も受けて、03年度から県内の5地区歯科医師会で、モデル事業として診療の際に撮るエックス線写真を使い、50歳以上の女性患者の下あごの骨(皮質骨)の形態を見る作業を続けてきた。
各歯科医師から、皮質骨が薄くなるなどで骨粗しょう症の疑いが濃いと報告があったケースで、患者の同意も得られた約100例を、整形外科や外科などの医師が調べた。その結果、9割以上が、実際に骨粗しょう症か、その予備軍といえる「骨量減少」と診断された。同歯科医師会では、今年度から2年間、さらに、別の県内3地区歯科医師会で実施し、07年度からの県内一斉での実用化を目指す。担当の滝沢秀彦理事は、「歯科エックス線写真で骨粗しょう症が疑われた患者は、骨折の危険が、健康な人の8倍あると言われる。歯科診療で撮影する写真は、全国で年間1000万枚ともいわれるので、ぜひ予防に役立てたい」と話している。
2005年7月29日 読売新聞より
■児童の虫歯予防へ フッ化物洗口 京都市教委 導入向け説明会
フッ素溶液のうがいで虫歯を予防する「フッ化物洗口」を京都市の全小学校で2007年度までに導入するのに向け、市教委が4日、学校対象の説明会を市総合教育センター(下京区)で開いた。小学校と養護学校計190校の校長や養護教諭らが参加したが、安全性への不安の声も出た。フッ化物洗口は、フッ化ナトリウムの0・2%溶液10ミリリットルを口に含み、1分間「ブクブクうがい」をする。虫歯になりかけた歯を元に戻りやすくしたり、抗菌などの効果があるという。市立小では17校で導入済みだが、全校での実施に向け、市教委は本年度予算に薬剤購入費など600万円を計上した。会議では、京都府歯科医師会や市教委体育保健教育室の担当者が、1996年度から全小学校で取り入れた亀岡市で虫歯が減った事例や、保護者や教職員の十分な理解を得る必要性を話した。
一方、大量に飲んだ場合は中毒や歯の変色の恐れがあるため、参加した養護教諭らから「安全性の不安がぬぐえない」「養護学校の児童にうがいをさせるのは無理」との意見が出された。また、京都市教組は「教育現場での一律導入は問題。保護者が十分な説明を受け、選択できる仕組みが不可欠だ」として、8月にも賛否双方の専門家の話を聞く市民向けのシンポジウムを計画している。
2005年7月1日 京都新聞より
■バージャー病:歯周病菌が原因 東京医科歯科大グループ
手足の末しょう血管が詰まって壊死(えし)する「バージャー病」に、歯周病菌がかかわっていることを、東京医科歯科大グループが突き止め、1日発行の米血管外科専門誌に発表した。バージャー病は喫煙する20~40歳代の男性に多く発症し、強い痛みを伴う。最悪の場合、ひざ下の切断に至ることもある。国内には約1万人の患者がいるとされ、国の難病指定を受けている。研究は、同病の男性患者14人から、血栓ができた足の動脈片と歯こう、だ液を採取し、歯周病菌があるかどうか調べた。その結果、13人で動脈片と歯こう、だ液に含まれる歯周病菌のDNAが一致した。健康男性7人でも同様に調べたが、いずれも歯周病菌は検出されなかった。石川烈同大教授(歯周病学)は「歯周病菌が手足の血管に広がって、バージャー病を発症する可能性の高いことが分かった。予防には、歯周病対策のための歯磨きが大切だろう」と話している。
2005年7月1日 毎日新聞より
■白石美帆は歯並びが世界基準!?E-ライン大賞受賞
タレントの白石美帆(26)が「2005年度E-ライン・ビューティフル大賞」(主催・日本成人矯正歯科学会)を受賞し26日、東京・港区の東京アメリカンクラブで行われた授賞式に出席した。
E-ラインは鼻の頭から顎の先端を結んだ線。同賞はそれを審査し歯並びや横顔の美しい人を選出するもので、平成2年に創設された。白石は「歯は中学の時に矯正し4本抜いた。今それが戻らないよう寝る時マウスピースを付けています」と告白。「笑顔プラス横顔も素敵と言ってもらえるよう努力したい」と喜びを語った。
2005年6月27日 サンケイスポーツより
■歯科と高齢者のQOLとの関わりについての無料講演会を開催
社団法人日本歯科先端技術研究所は、厚生労働省と日本歯科医師会の後援のもと、「平成市民公開講座ならびに学術講演会 食べる・話す・笑うを考える~歯科と高齢者のQOLとの関わりとは?~」を、日本歯科大学富士見ホール(東京都千代田区富士見1-9-20)にて開催する。食べ物をきちんと噛み、飲み込むことは健康への第一歩。「口腔ケア」に関心を持てば、口腔と前身疾患・健康との関わりが見える。現在介護を行っている人・受けている人だけでなく、将来介護を必要とする期間を少しでも短くする身体作りを目指して「口腔ケア」に目を向けてもらう。午前の市民公開講座(9:30~12:05)では、米山武義氏(米山歯科クリニック院長、口腔ケアの第一人者)が「口腔ケアと“生きる”尊厳とは?」、水前寺清子氏(歌手、熊本県にてケアハウス「水清庵」の施設長)が「ありがとう」の講演を実施。また、午後併催する学術講演会(13:00~16:05)では、今井幸充氏(日本社会事業大学大学院教授・認知症研究の第一人者)「“話す”高齢者のコミュニケーションと精神衛生について」、また、井出吉信氏(東京歯科大学教授)「摂食・嚥下と“食べる”喜び」の講演を行う。同法人会長山根進氏も、「“噛む”インプラントの有用性について」の講演を行う。
社団法人日本歯科先端技術研究所概要
2005年6月20日 http://www.fukushi.comより
■高齢者の口腔九歯大が調査 唾飲み込みにくい52%
九州歯科大(北九州市小倉北区)が今年一月から二月まで実施した、高齢者の摂食障害や味覚障害など口腔(こうくう)疾患の実態調査の結果がまとまった。対象者約二百三十人のうち、約半数に唾(つば)を飲み込む嚥下(えんげ)機能の低下がみられ、二―三割が味覚錯誤であることなどが分かった。同大は「口腔疾患は食生活の変化やコミュニケーション不足によるあごの機能低下などが原因と考えられ、『口腔の生活習慣病』といえる。日ごろから口の中全体の管理を」と呼び掛けている。同大によると近年、歯周病や虫歯の患者数は減少傾向にあるが、一方で口腔疾患を訴える患者が増えている。しかし具体的な口腔疾患の治療実績やデータが乏しいため、実態調査を実施した。集めたデータを予防歯科や歯科薬理学などの観点から分析。それによると「嚥下機能の低下」が52%▽「舌で口の内側を押せない」が41%▽「ほおを膨らませない」が35%▽「口腔乾燥症」が27・3%―となった。また、味覚検査では「酸味を塩味と誤認」が29%▽「塩味を酸味と誤認」が24%▽「酸味を苦味と誤認」が20%―など二―三割が味覚錯誤と診断され、「一部味覚消失」の人も15%いた。同大は「口腔疾患が増えていることは日々の診療で分かっていたが、比較的健康な高齢者にも口腔疾患が多く驚いた」としている。同大の安細敏弘助教授(予防歯科学)によると、現在は各医師の個人的なネットワークはあるが、組織的なつながりがない。同助教授は「積極的に情報発信し、開業医や医科大、総合病院とのネットワークをつくっていきたい」と話している。実態調査は、市内二カ所の年長者研修大学校で実施。受講生の六十―八十歳代の男女計二百三十一人を対象に、唾液(だえき)の分泌量や口臭、味覚、舌の運動機能などを調べた。「舌運動などの口腔機能や味覚の調査は、全国的にも珍しい試みだ」(同大)としている。
2005年6月14日 西日本新聞より
■外国人医師の就労制限撤廃へ
法務省は5日、日本で医師や歯科医師免許を取得した外国人の就労機会を拡大するため、大学卒業後、最長6年間しか認め ていなかった就労期間の制限を撤廃する方針を固めた。2005年度中に、入管難民法に基づく就労基準の省令を改正する。
看護学校卒業から4年以内とされる看護師についても、上限撤 廃の方向で厚生労働省と協議を始めている。
2005年6月3日 時事通信より
■歯ブラシ:生産高日本一の街・八尾をPRモニュメントが完成
歯ブラシの生産高日本一の街、八尾市をPRしようと、製造 業者の団体「全日本ブラシ工業協同組合」(事務局・東大阪市 、71社)が、近鉄八尾駅の駅前噴水広場に歯ブラシをイメー
ジしたモニュメントを設置。モニュメントの除幕式が2日、行 われた。大小3本の歯ブラシをかたどったモニュメントの高さ は約3.3メートル。ステンレス製で、黒御影(みかげ)石の
土台の上に立っている。土台には、「歯ブラシの生産高日本一 」と記された碑文も添えられ、「歯ブラシの街・八尾」をアピ ールしている。 同組合によると、04年度に全国で生産された歯ブラシは約4億5000万本。そのうち約40%が八尾で製造された製品
という。全国の歯ブラシ製造工場の約40%が八尾市内に集中 している。1914年設立の同組合は昨年、創立90周年を迎 えたことを記念し、モニュメントを製造し、八尾市に寄贈した。除幕式には同組合の関係者や柴谷光謹・八尾市長、福水健文
・近畿経済産業局長らが出席。PRのため、駅の乗降客らに記 念品の歯ブラシセットが手渡された。
2005年6月3日 毎日新聞より
■男女とも高いやせの死亡率 中高年、標準体格の倍以上
日本人の中高年では、男女ともにやせた人の方が肥満や標準 体格の人より死亡率が高いとする結果を、鈴木庄亮群馬産業保健推進センター所長や群馬大学医学部のグループが約1万1000人を対象にした調査でまとめ、31日発行の日本疫学会誌
に発表した。男性については同様の結果を厚生労働省研究班が2002年に発表しているが、今回は女性でも同じ傾向がみられた。若い 女性でやせた人が増えていることから、鈴木所長は「栄養が足
りなければ感染症に対する抵抗力が減る。将来に備えてバランスの良い食事を心がけ、やせ過ぎに注意してほしい」と話している。1993年に群馬県内の40-60代の男女に身長、体重、生活習慣などを尋ね、以後7年間追跡して死亡率を調べた。
2005年5月31日 共同通信より
■男性会社員は歯磨き意識が低い!?昼食後わずか12%
昼食後に歯磨きする男性サラリーマンはわずか12%で、女性(32%)に比べるとかなり低いことが、「ライオン」が行った調査でわかった。また、男性の歯周病有病者率は国の調査では約9割に達しているが、今回の調査でも自覚している人は4割程度で、意識の低さが浮き彫りになった。アンケートは、首都圏の30~50歳代の男性サラリーマン125人を対象に今年1月に実施。昨年12月に女性298人を対象に行った調査と比較した。それによると「朝食後」に歯磨きする男性は59%、女性は75%、「昼食後」は男性12%、女性32%といずれも女性が高く、「夕食後」は男女とも27%、「就寝前」は男性60%、女性78%だった。また、男性の55%は歯や口元の清潔や健康に自信を持っておらず、69%は自分の口臭を自覚していた。しかし、歯肉などに炎症が生じる歯周病に積極的に対応しているのはわずか8%で、50%は「対策は何もしていない」と答えた。
2005年5月30日 読売新聞より
■<南アフリカ>死因の第1位がエイズ 死者の3分の1
【ヨハネスブルク白戸圭一】南アフリカの公衆衛生に関する独立調査機関、医療研究評議会は、同国国民の死亡原因のトップがエイズであると結論付けた調査報告書を作成した。17日付の南ア主要紙が一斉に報道した。国連によると、南アはエイズウイルス(HIV)感染者が530万人(03年末現在)と世界最多だが、死亡原因のトップがエイズであるとした報告は初めて。
同評議会は00年の死亡統計などを基に南アの九つの州ごとに死因を推定した。その結果、全国の死者の29.8%はエイズが原因と判明。9州のうち8州で死因1位はエイズだった。最も高かったのはクワズールーナタール州で41.5%。政治経済の中枢であるハウテン州は32.5%だった。
報告書は外部に流出し、報道で存在が明るみに出た。政府は「厚生相が報告書を見るまでは論評しない」としているが、南アの現政権はエイズ対策に消極的だと指摘されてきただけに、「調査結果は政府の失政を裏付けるもの」との政府批判が改めて強まりそうだ。
2005年5月20日 毎日新聞より
不快な口臭の主成分である「硫化水素」に発がん性があることを、日本歯科大歯学部の八重垣健教授(衛生学)らが突き止めた。 すぐに口腔(こうくう)がんに結びつくほど毒性は高くないが、たばこなどに含まれる発がん物質と一緒になると、危険性が高まる恐れがあるという。硫化水素はゆで卵の腐ったようなにおいを持つ物質。口内細菌などの働きにより、主に舌の後方の舌苔(ぜったい)で老廃物や食べかすが分解され、生じる。八重垣教授らが、強い口臭に相当する濃度の硫化水素を歯肉細胞に与えたところ、SODと呼ばれる酵素の働きが半分に弱まった。SODには、発がんにかかわるとされる活性酸素を取り除く働きがある。別の実験で、がんの引き金となるDNAの損傷が、硫化水素によって引き起こされることも確認した。八重垣教授は「硫化水素は歯周病の原因にもなる。口の中を清潔に保ち、歯科で定期的に検診を受けることが大事」と話している。
2005年5月19日 読売新聞より
■「株式会社病院」開設へ、神奈川県が初の特区申請
神奈川県は19日、株式会社による病院などの開設を可能と する構造改革特区の認定申請を行ったと発表した。 バイオ技術を使った高度な美容外科医療を行う施設が対象で
、全国初の申請。認定されれば、来年夏にも“株式会社病院” が誕生する。 脂肪組織にある細胞を使い、組織を増大するバイオ技術を駆 使して、乳がん治療で切除した乳房の再建などを行うという。
既に、細胞治療技術の開発などに取り組む東京都内のベンチャ ー企業から横浜市での診療所開設の要望が出ている。 医療法では、営利目的の病院と診療所の開設を認めていない
が、昨年10月、公的医療保険の対象とならない自由診療で、 遺伝子治療など「高度な医療」に限り、構造改革特区での株式 会社の病院などの開設が可能となった。
2005年5月19日 読売新聞より
■ベトナム:愛知学院大の新美医師に勲章贈呈 子供たちの口唇口蓋裂を無料手術
◇ベトナム政府「恩恵忘れない」
◇児童保護育成勲章を愛知学院大歯学部助手・新美医師に贈呈
愛知学院大歯学部助手の新美照幸医師(42)に今月、ベトナム政府から児童保護育成勲章が贈られた。93年から毎年、同国南部などで貧しい家庭の口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)の子供たちに無料で手術をしてきた実績が高く評価された。【山田大輔】
口唇口蓋裂は、くちびるや上あごの一部が生まれつき裂けている病気。発音や食事などに障害となるほか、結婚や就職など生活上で差別される人も少なくない。この病気はアジア人に多く、日本では約500人に1人の割合で生まれるという。
新美医師は、名古屋市に事務局がある非営利法人「日本口唇口蓋裂協会」のメンバーとして同国ベンチェ省などの病院を訪問。貧しいため治療が受けられない子供たちの手術をしてきたほか、32大学が参加する治療隊を支えるため、機材や薬剤の手配などの裏方役もこなしてきた。これまでに同協会が手術した子供は1600人以上という。活動のため現地滞在中の今月6日、勲章を授与された新美医師は「ベトナム戦争終結、解放30周年の記念すべき年に受章できるとは光栄。両国の友好関係が今後も長く続くことを願っています」と話した。
政府代表として授与したボー・タン・ハオ同省副知事は「特に女の子で顔に障害があるのは大変な不幸。我々はこの恩恵を永久に忘れない」と感謝の言葉を述べた。
◇安心して出産を◇治療法など解説ビデオとDVD、1500部を作製--日本口唇口蓋裂協
日本口唇口蓋裂協会は、口唇口蓋裂の治療法やほ乳指導などを解説するビデオとDVD「生まれ来るわが子とともに~口唇口蓋裂と出生前診断」を1500部作製した。
妊娠中の母親に病気に対する理解を深め、安心して出産を迎えさせる狙い。県内の産婦人科病院に無料配布したほか、全国の主要病院や産婦人科医会にも寄贈する。
問い合わせは同協会(電話052・757・4312)。
2005年5月12日 毎日新聞より
■江戸時代の武士は歯磨き熱心、庶民より少ない虫歯
江戸時代の武士は歯磨き熱心で、虫歯も庶民に比べて少なかった――。そんな研究結果を、長崎大大学院医歯薬学総合研究科の小山田常一助手らがまとめた。
福岡県内の遺跡から出土した武士や庶民の歯を調べた成果で、武士の歯には歯磨きの跡があるとともに、庶民に比べ虫歯が少ないことが確認できた。江戸時代の武士と庶民の虫歯を比較して、違いを明らかにしたのは初めて。江戸時代の人が歯磨きをしていたことは、浮世絵や文献などから示されていたが、実際にどの程度、歯磨きしていたかはわかっていなかった。歯磨きには木片の端をつぶして房状にしたものを使い、細かな砂を歯磨き粉にしていたらしい。
小山田助手らは、福岡県内の江戸時代の遺跡から発掘された123人の武家階級の人骨、109人の庶民階級の人骨で、虫歯の有無や歯磨きの跡を調べた。その結果、武家階級では虫歯は全体の7・9%だったが、庶民階級では12・2%と高かった。最も虫歯になりやすい歯根部を40~59歳で見ると、武家階級の虫歯は6・2%なのに対し、庶民では12%にもなった。
さらに、歯磨きしたことを示す磨いたような跡が武家階級では多く見られたのに対し、庶民階級ではほとんど見られなかった。また、男性のほうが女性よりも熱心に歯磨きをしていた跡があるという。虫歯の有無には栄養状態も影響するが、歯のエナメル質の状態を調べたところ、それぞれの階級で違いが見られず、歯磨きが武家階級の虫歯を抑えていたと考えられるという。
小山田助手は「武家は健康管理にひときわ気を使うため、歯磨きをしていたのかもしれない。ほかの地域も調べて、全体の傾向を突き止めたい」と話している。
2005年5月7日 読売新聞より
■からだガイド 全身に悪影響『歯周病』
しっかり歯磨きしてるから虫歯はない。歯には自信がある-。こんな自信の陰で歯周病が進んでいることがある。歯は歯肉(歯茎)から表面に出ている歯冠と、埋まっている歯根がある。歯を支えているのは歯槽骨などの歯周組織だ。どんな人も口の中には無数の菌がいる。虫歯も歯周病も菌が第一の原因。虫歯は歯冠のエナメル質から冒されるが、歯周病は歯肉の炎症から始まる。
よく聞く「プラーク」とは歯の表面につくネバネバした菌の塊で、いわゆる歯垢(こう)のことだ。これに唾液(だえき)に含まれるカルシウムなどが絡んで、固い歯石ができる。
歯肉に炎症が起きただけだと歯肉炎というが、歯と歯肉の間に「ポケット」という溝ができ、歯垢が入り込んでいくと歯周炎になる。歯垢が歯石になるなどしてポケットが深くなり、炎症がひどくなる。出血や膿(うみ)が出てきて、口臭も強くなる。加えて、破骨細胞が活性化して歯槽骨が壊されてしまう。歯槽骨がなくなっていくと歯がぐらつき、最後には抜け落ちてしまう。虫歯と違い、初期の歯周病はほとんど自覚症状がない。冒頭のように自信を持っている人ほど、歯周病に気づかないことが多いのだ。歯周病は口の問題にとどまらない。歯周病患者は心内膜炎や心臓発作が起きるリスクが高くなる。高齢者に多い誤嚥(ごえん)性肺炎も深刻だ。菌がついた飲食物が間違って気管の方へ入り込んで起きるが、歯周病の病原菌がしばしば見つかる。国も新しい介護予防の一つに口腔(こうくう)ケアを盛り込む。予防や悪化の防止は、正しい口腔ケアに尽きる。「歯を磨く」のでなく、歯肉を含め、丁寧にブラッシングすることが大切だ。歯と歯の間をきれいにする糸ようじなどを使うのもいい。進行した状態では、歯科でポケットにたまった歯垢や歯石を取り除く。歯が抜けると食べる楽しみを失い、発音にも影響する。おしむら歯科(名古屋市中川区)の押村進院長は「発症してから歯科に行くのでなく、定期検査や予防のためにも、身近なかかりつけ歯科医師を持ってほしい」と呼びかける。
2005年4月29日 東京新聞より
■広島県歯科医師会 児童虐待「かかわり方」マニュアル作成
児童虐待が増え続ける中で、歯科医の役割が期待されている。子どもの虫歯や口の傷が放置される背景には、親の養育放棄(ネグレクト)が潜むケースも少なくないからだ。広島県歯科医師会はこのほど、児童虐待防止対策への歯科医のかかわり方をまとめたマニュアルを作成した。日常診療だけでなく、幼児健診や学校健診の重要性を強調している点が特徴だ。
歯科医は日々の診療に加え、幼児健診や保育所・幼稚園・学校での健診を通じて、子どもに接する機会が多い。マニュアル作成に当たった同県歯科医師会の荒川信介・専務理事は「全体として児童の虫歯は減少傾向を示しているのに、極端に虫歯が多く、重症化している子どもを学校健診などで見掛けることがある」と指摘する。虐待を受けた子どもと口内の状態の関連は、東京都の実態調査などから、次第に明らかになっている。それによると、6歳未満の幼児では、約半数に虫歯があり、虐待を受けていない子どもに比べ2倍以上。1人当たりの虫歯の数も約3本と3倍を超え、治療せずに放置されている割合も高いことが分かった。
歯肉の炎症や歯肉炎、口の中や唇の打撲・傷なども虐待とのかかわりが深いとされる。口の状況だけでなく「おどおどしている」など、健診に訪れた親子の不自然さから気付くことができるケースもあるという。
広島市歯科医師会が昨年、市の1歳半児健診と3歳児健診に合わせて取り組んだモデル事業で、受診した幼児698人中26人(3.7%)が、養育放棄や困難が疑われる「要支援」と判定された。このうち5人は、健診に当たった歯科医が気付いたケース。荒川氏は「歯科の視点からの情報が、きっかけの一つになっていることが示された」とみる。
2005年4月28日 中国新聞より
■災害時だって『歯は命』 県歯科医師会が防災計画を改訂日本アンチエイジング歯科学会が発足
日本アンチエイジング歯科学会(Japan Society for Dental Antiaging)が17日、発足した。日本歯科漂白研究会を母体として、組織変更に伴い新たにスタートすることになった。
健康への関心が高まる中、広く普及しつつある“アンチエイジング”の考え方に注目され始めている。寿命管理、生活管理、容姿管理などの観点から、歯科医学・歯科医療を通して社会へ貢献することを目的としている。
日本歯科漂白研究会会長の松尾通氏が、新たに新学会の会長に就いたが、「今後の事業については、できるだけ早く認定医制度の発足、研修会・講演会の実施、日本抗加齢医学会との連携などしていきたい」と意欲を示すとともに、多くの人の参加を呼びかけた。なお、入会に当たっては、本学会の目的に賛同する歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士、医療関係者などが対象となっている。
問い合わせは事務局(〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-4-201、TEL・FAX;03-3477-1085)まで。
■サンスター、歯周病をスクリーニングする体外診断用医薬品「ペリオスクリーン サンスター」を発売
サンスター株式会社では、歯科医院や集団検診の場で唾液中のヘモグロビンを検出し、歯周病のスクリーニングや初期段階の診断ができる体外診断用医薬品『ペリオスクリーン「サンスター」』を、オエノングループの合同酒精株式会社と共同開発し、4月18日(月)より全国の歯科医院等の医療機関へ向けて新発売します。
【発売の背景】サンスターは、歯周病の診断、予防、治療に関連する効果的な商品作りを目指して、常に世界最新の歯周病研究に取り組んでいます。特に、臨床の場においては、歯周病を早期に正確に検査、診断し、最も効果の高い治療を実施するために、1990年に歯周炎治療薬、1994年には歯周病原菌検査薬を開発し販売しています。
歯周病を初期段階で検査することは、その後の治療を計画的に行うためにも大変重要なことです。新製品『ペリオスクリーン「サンスター」』は、歯科医院や集団検診、歯科保健指導の場で、唾液や洗口吐出液中の潜血を検出することによって、歯周病のスクリーニングや初期段階の診断を簡便、迅速に行う検査薬です。
『ペリオスクリーン「サンスター」』は、歯科医療の唾液中潜血検査分野で初めて免疫クロマトグラフィー法を測定原理とした試験紙で診断を行うもので、医科向けの体外診断用医薬品の製造販売で実績のあるオエノングループの合同酒精株式会社と共同開発しました。
【商品の特徴・性能について】
『ペリオスクリーン「サンスター」』は、金コロイド標識した抗ヒトヘモグロビン・モノクローナル抗体(マウス)を利用し、免疫学的に唾液または洗口吐出液中のヘモグロビンを検出する試薬です。これにより唾液中に混入している微量な潜血の有無を検出し、歯周病に見られる出血の反応を簡単・迅速(約5分で判定)にスクリーニングします。測定結果は反応試験紙に出る赤紫色のラインの有無で判断できるため医師のみならず患者(被験者)も検出結果を認知できます。
【販売方法】
サンスター・ダイレクト・デンタルサプライ(歯科医療関係者向け通信販売)から全国の歯科医院等の医療機関へ販売。
*体外診断用医薬品のため医療機関への販売となります。
2005年4月14日 日本経済新聞より
■災害時だって『歯は命』 県歯科医師会が防災計画を改訂
災害時にも歯磨きを忘れずに-。阪神大震災や新潟県中越地震を教訓に、静岡県歯科医師会がこんな呼び掛けに力を入れ始めた。厳しい避難生活の中では一見ささいなことのような歯磨きだが、口の中の手入れを怠ると命にかかわる病気を引き起こす恐れがある。県歯科医師会は防災計画に避難所での歯磨き指導を盛り込んだり、歯ブラシの備蓄をしたりと、具体的な対策に次々と着手している。
県歯科医師会は先月末、東海地震が発生した際の緊急診療体制などを定めた防災計画を改定した。主な変更点は一点のみ。「被災市民の口腔(こうくう)ケア」を新たな項目に加えた。
改定の理由について、同会の竹下朝也理事(57)は「誤嚥(ごえん)性肺炎の発病を防ぐため」と説明する。誤嚥性肺炎は、食べ物や雑菌が誤って気管から肺に入り込んで起きる。歯磨きをしないと、口内で雑菌が繁殖して発症の危険性が一気に高まるという。竹下理事は「歯ブラシがなかったり、水が使えなかったりする避難所生活は要注意」と警鐘を鳴らす。
災害時の口腔ケアの必要性は、一九九五年の阪神大震災後から徐々に指摘され始めた。神戸市立西市民病院歯科口腔外科の足立了平医師(51)によると、震災時に外傷以外の死因で最も多かったのは、約二百人が死亡した肺炎。うち約半数は生活状況などから誤嚥性肺炎だったと推測されるという。かかったのは、ほとんどが高齢者。「飲み込む機能が低下しているため、寝ている間に唾液(だえき)が気管に流れ込むケースが多い。軽症で済んだ人も含めると、発症者は相当数に上る可能性がある」(足立医師)
昨年十月の新潟中越地震では、新潟県歯科医師会が早くから避難所などで口腔ケアの指導に取り組んだ。誤嚥性肺炎にかかった被災者はほとんどみられなかったという。
静岡県歯科医師会は「お年寄りや寝たきりの人は特に注意が必要。避難所でも必ず食後の歯磨きや入れ歯の手入れを。防災用品の中に歯磨きセットを忘れずに。うがい薬も有効です」と呼び掛けている。
2005年4月12日 中日新聞より
■禁煙で歯周病の冊子を歯科医師会が作成
たばこに含まれるニコチンが歯周病を引き起こす原因になるとして、県は今年度から、県歯科医師会と連携し歯科医師による禁煙指導事業をスタートさせる。歯周病とたばこの関係を教えるパンフレットを作成し歯科治療の現場で活用してもらうほか、研修会を開催し歯科医師を「禁煙指導のプロ」として養成する。
事業は今年度から2年間。初年度は禁煙指導のパンフレットを作成する。ニコチンには歯ぐきを傷つけたり歯周病を起こす細菌を増加させる作用があることを紹介するなど、県民に喫煙の危険性を訴える内容とする。
来年度、歯科医師と歯科衛生士を対象とした研修会を中通り、浜通り、会津地方でそれぞれ1回ずつ開催する。喫煙の歯周病への影響と、禁煙希望者へアドバイスする禁煙補助法を教える。県は参加した歯科医師の医院にパンフレットを配布。治療現場で、パンフレットを活用しながら喫煙習慣のある患者に禁煙を勧めてもらう。
県保健福祉部は「高齢になっても歯が残るよう、関係機関と協力し県民に身近な歯科医院での禁煙指導を充実させていきたい」としている。
2005年04月10日 福島民報より
■ウォーターピック、振動切り替え式音波振動歯ブラシ
ウォーターピック・インターナショナル・インク東京支店(所在地:東京都千代田区)は、振動速度を二段階に切り替えできる音波振動歯ブラシ「センソニックSR-800J」を2005年4月1日発売する。速度切り替え機能の追加のほか、ブラシの種類を4種類に増やした。価格(税込み)は1万7640円。
歯周病の原因となる歯垢・食べカスを音波振動で除去する電動歯ブラシで、ロースピード(振動数毎分2万6000回、振幅約2mm)と、ハイスピード(同3万回、同約5mm)の二段階切り替えに対応した。また、初めの2分間は30秒ごとに一瞬停止するタイマー機能を搭載しており、バランスの良いブラッシングができるという。
通常使用する歯ブラシのほか、奥歯や磨きにくい部分用の「スモールブラシ」、プラークのたまりやすい歯と歯の間をきれいにする「歯間ブラシ」、歯表面のつや出し用の「ポリッシングカップ」の3種類の替えブラシが付属する。歯ブラシのシャフトは2重構造で、振動が直接唇に伝わりにくい。充電台にセットして12時間で充電、約25分のブラッシングができる。
●問い合わせ先
・カスタマーサービス 電話03-3239-9091
2005年03月31日
■古代パルミラ人はフッ素症-飲み水から階層性解明へ【人骨の黄色い歯】
シルクロードの中継都市として栄えた古代パルミラの住民らが、歯の変色や間接炎など、フッ素症の症状に悩まされていたことが、奈良・パルミラ遺跡発掘調査団(団長、樋口隆康・県立橿原考古学研究所長)の分析で分かった。遺跡周辺の井戸水を調べたところ、高濃度のフッ素が含まれてていた。
経済力のある人物は山間地の水を運ばせたと考えられ、階層性の解明にもつながる資料として注目されている。
2005年03月25日 奈良新聞より
■健康に大切な歯・石井誠一歯科医師がアドバイス
日本人はどちらかというと歯の美しさ、すなわち歯並びには無関心な人が多い。
しかし、バウル市のオマル・ガブリエル歯学博士が十年前に発表した論文によるとサンパウロ州で生まれる新生児の約三割が軽度ではあるが日常的な呼吸困難態でいびきをかく子供もこの類で、この乳幼児期の呼吸困難が原因となり、上顎の発達に支障をきたし、これが歯並びの悪さへと結びついているとして、歯並びの悪さと疾病の関連を示唆している。
これに対する治療としては「歯科矯正」が効果的だが、矯正だけで歯並びが直せるのは十一~十二歳位までの骨がまだ柔らかい時期の子供に限られている。
これ以上の年齢に達すると子供の骨格もほぼ固まり、口内に装着する矯正器具の効果も低くなり多くの場合、抜歯等の処置や骨の手術を施してからの矯正となるケースが多い。
子供の歯並び矯正はなるべく早い時期が良いということだ、費用的にも矯正のみで手術等の経費が不要でその分は安く済む。
次に、自然の歯にもっとも近い入歯として注目されている人工歯根(インプラント)だが、これは顎の骨に手術を施すことから、
術後の頬にできた痣が長期間に渡り消えなかったり、顎骨の神経を手術時に損傷して痺れが止まらなくなりような事故も報告されている。 人工歯根の手術の中、もっとも安全性が高いとされているのがスウェーデンで開発された「ブロネマーク法」だ。
簡単に説明すると、他のインプラント手術に比べ顎骨に埋める金属部分を太く浅く、そして六角形にしたもので埋幅を広げた分、埋める深さを抑えて神経を傷付けない配慮をしている。
これまでのデーターでも術後の痣や痛みが極めて少ない好結果が報告されている。
【資料提供】石井歯科医院、電話(11)3289・1309)。
2005年3月18日 サンパウロ新聞より
歯科医院を審査・認証する初の第三者評価機関となるNPO法人「歯科医療情報推進機構」(理事長・藤本孝雄元厚相)の旗揚げシンポジウムが13日、東京・築地の国立がんセンター内で開かれた。
約180人の歯科医らが参加。初めに、和田勝副理事長が「10日に、内閣府からNPO法人の認証を正式に受けた。多くの国民が歯科医療に不信を抱いており、安心できる医療体制づくりが求められている」とあいさつした。
続いて行われたパネルディスカッションでは、病院を対象にした「日本医療機能評価機構」客員研究主幹の梅里良正・日大医学部助教授が、「第三者評価は、病院を改善する上で非常に有効」と評価の意義を強調。また、歯科医療情報推進機構で公表される、認証を受けた歯科医療機関について、連合の小島茂・生活福祉局長は、「機構のホームページにリンクを張るなどして、保険組合の被保険者に情報提供したい」と述べた。
同機構((電)03・3239・1480、ホームページ http://www.identali.or.jp)
2005年3月15日 読売新聞 より
■障害者も安心受診の歯科医院 滋賀、「にこにこマーク」張る
滋賀県湖南地域振興局と草津保健所は14日、障害のある人を患者として積極的に受け入れる草津、守山、栗東、野洲4市の75カ所の歯科医院を「障害者医療推進歯科医療機関」に指定し、表示マークを交付した。
同保健所が昨年、管内の福祉施設などの通所者約400人を対象に実施した歯科医療に関するアンケート調査で、91%が歯科の定期健診を受けたことがなく、97%は相談できる歯科医師がいない実態が明らかになった。
このため、障害のある人も安心して受診できる歯科医院を独自に指定し、「にこにこマーク」のシールを門前に張ってもらうことにした。
指定にあたっては、県歯科医師会湖南支部の協力を得た。障害のある人の歯科医療の研修を受けた▽積極的に受け入れる意思表示をした▽歯科医師会の口腔衛生センターで治療の経験がある-のいずれかに該当する歯科医師を推薦してもらい、指定した。
この日は重野良寛振興局長らが、歯科医師会の山元善弘湖南支部長が院長を務める草津市内の歯科医院を訪れ、玄関ドアにシール、院内にPRポスターを張った。山元支部長は「各地域で障害のある人のかかりつけの歯科医院となるよう努めたい」と話していた。
2005年03月14日 京都新聞より
■大きい歯、屈強な体格-鑑定結果から浮かぶ人物像【キトラ古墳】
キトラ古墳の石室で出土した人骨には、被葬者に関する数々の情報が含まれていた。
鑑定結果から、どのような人物像が浮かんでくるのだろう。「骨太で頑丈、男らしい体格の人物といえるだろう」。
鑑定を担当した片山一道・京都大大学院教授(形質人類学)は、骨からあぶり出した被葬者像をそう語る。
歯のサイズが一様に大きく、頭がい骨は厚め。物をかむときに使う側頭筋もよく発達していたと考えられ、屈強なタイプの男性と考えてよさそうだ。
受け口だったことも分かった。
2005年03月11日 奈良新聞より
■おしゃぶり1歳過ぎたら注意…歯並び、発語に影響
赤ちゃんを泣きやませるためにおしゃぶりを使うお母さんが増えているが、小児歯科医などで作る委員会が、歯並びなどに影響を与える恐れがあるとして、常用しない方がいいとする見解を公表した。
見解をまとめたのは日本小児科学会や日本小児歯科学会の会員らで作る「小児科と小児歯科の保健検討委員会」(代表=前川喜平・東京慈恵医大名誉教授)。
年齢とかみ合わせの調査では、常用している子どもは、使用しない子どもに比べ、前歯の上と下が開いてしまう「開咬(かいこう)」が現れる率が高い。乳歯が生えそろう2歳半以降も使用すると、かみ合わせの問題も残るという。
また、親が泣きやませる手段として習慣的に使っている状況があるため、「子どもがなぜ泣いているか親が考えなくなる」「子どもの発語の機会が減る」など、親子の大切なコミュニケーションを阻害しかねないと指摘する。
このため〈1〉言葉を覚える1歳を過ぎたら常用しないようにする〈2〉遅くとも2歳半までに使用を中止する〈3〉おしゃぶりを使用している間も、声をかけたり一緒に遊んだりして子どもとふれあう〈4〉4歳以降もおしゃぶりが取れない場合は、情緒的な面を考慮して小児科医に相談する――との見解をまとめた。
一方、簡単に泣きやむ、静かになる、母親の育児ストレスを軽減する――などの利点も認めている。
大手育児用品メーカーの調査では、乳幼児がいる家庭のおしゃぶり所有率は2000年の55%から、2003年の71%にアップしている。同委員会副代表の高木裕三・東京医科歯科大大学院教授は「おしゃぶりは鼻呼吸やあごの発達を促進する効果があるなどといわれるが、医学的な根拠は確かめられていない。使い方に注意を」と話している。
2005年02月28日 読売新聞より
■虫歯を白い歯に修復 エナメル質の成分噴射
東北大大学院工学研究科の厨川常元教授(ナノ加工学)と歯学研究科の佐々木啓一教授らの研究グループは17日までに、歯の主成分ハイドロキシアパタイト(HA)の微粒子を歯の表面に高速で噴射してHAの膜を生成することに成功した。2005年02月17日 河北新報社より
■ノエビア、キシリトール含有で虫歯を予防する「ノエビアデンタルXTシリーズ」を発売
(株)ノエビア(本社:東京 銀座)は、ブナの木から採った「キシリトール」で、虫歯になりにくい口内環境を整える『ノエビア デンタルXTシリーズ』を発売します。(2005年3月1日)口の中には歯を表面から溶かし、やがて虫歯にしてしまうミュータンス菌がいっぱいです。ノエビア デンタルXTシリーズはミュータンス菌による虫歯の予防に歯もちろん、白い歯を維持したい方、口臭が気になる方にお勧めです
2005年2月8日 同社WEBより
■歯垢から肺炎…米バッファロー大が専門誌で発表
歯垢の中に潜む細菌の中に呼吸器疾患や院内感染に関係する種類が含まれ、
高齢者などに重い肺炎を引き起こすケースが実際に起きている。
そうした実態が米ニューヨーク大歯学部の研究で30日明らかになった。
歯垢と呼吸器疾患との因果関係を証明した初の成果。高齢者介護における
歯科衛生などの面からも注目されている。米国の胸部疾患専門誌の最新号に
発表された。
研究チームはニューヨーク州の高齢者向け長期療養施設の患者49人について
歯垢を分析した。28人から肺炎を引き起こす黄色ブドウ球菌やグラム陰性菌、
緑のう菌を検出した。これら患者のうち14人が肺炎を起こし、
DNA分析で少なくとも8人の歯垢と肺に潜む細菌が一致した。
これらの細菌は院内で感染した疑いがある。いずれの種類も、抗生物質の耐性を獲得して
院内感染を引き起こす危険性を持っているため、研究チームは「呼吸器疾患を防ぐ
観点からも、高齢者を扱う施設では歯と入れ歯の双方の清潔を保つ必要がある」としている
2004年12月2日 読売新聞より
■ライオンと大阪歯科大 画像診断装置で確認
ライオンと大阪歯科大学は24日、初期虫歯がある人がフッ素入り歯磨き剤を1年間使用すると、87.5%の人で改善効果がみられたと発表した。虫歯によってカルシウムなどが溶け始めている内部の「脱灰」部分を画像解析する独自のシステムを使用することで、外観では分かりにくい初期虫歯を客観的に診断し、臨床現場での効果を実証した。
虫歯の初期段階では、歯内部でカルシウムなどのミネラルが溶けだし軽石状になった脱灰という状態になる。こうした状態にフッ素を作用させると内部にミネラルが再
び石灰化し、初期虫歯が改善されることが人工的な虫歯モデルで明らかになっている。ただ臨床現場ではレントゲン法による検出が難しく、歯科医師の視覚診断に頼っているのが現状という。
ライオンと大阪歯科大学口衛生学講座の神原正樹教授らは、初期虫歯の状態を画像で診断できるシステムを共同開発。
同システムは歯に青色光を照射した際、正常な歯と脱灰部分の歯から発生する蛍光の違いを利用して脱灰の程度を判定する。
口腔内に初期虫歯がある67人を対象に、1日2回、フッ素入り歯磨き剤0.5~1グラムを1年間使用してもらい、同システムで測定した。その結果、全体の87.5%で初期虫歯の改善がみられた。また、疾患部位で脱灰量を側定したところ、改善率は平均31.7%だった。
~日刊工業新聞より